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剣魔闘技祭3
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2人で妙な納得をするメェルアーとガルバロス。
「とりあえずあの2人をとめる。あ、エンリアル」
窓の外を指差すメェルアー。歪みあってた2人は同じ速度で窓の外を向く。
「おとうとをおもうきもちはふたりとも同じなんだから、おちつこう。事情聴取がすすまない」
「そうですわね。私もここに喧嘩をしに来たわけではありませんから」
「失敬、では改めて何があったのかを聞いていこうと思う」
経緯の説明はすぐに終わった。向こう側の調書が取れていたのが良かった。
「照らし合わせても不都合な点はない、どうやらアイツらは色々な場所で似たように声をかけたりして迷惑行為をしていたようだ」
「そう。わたしはわるくない」
「悪くは無いが、抵抗魔術を覚えていない一般人にあの術を放ったら後遺症物だぞ」
メェルアーは普通に怒られていた。
「まぁまぁ。私達が絡まれたせいですわ。それにじいやに下手な戦闘は控えるようにと言ったのも私」
「いや、今回の責任所在は私にある。生徒及び来賓への配慮不足が招いた。来年の闘技祭時には警備スタッフを増やすようにする」
なんはともあれ解決した。ムリアスは今からでもできるだけ増やすと意気込んで、放送室へといった。
「んー、はぁ……」
伸びをしたあとオルゼアは深いため息を吐いた。
それからメェルアーの方へと歩み寄る。
「メェルアーちゃん、貴女はどっちの彼女なの?!一見クールだけど一度愛せば甘々なムリアスか、ガサツだけどいざという時頼り甲斐のあるエンリアル。義姉さんはどちらでも構わないよ」
「え、や…え」
目を大きく開け驚くメェルアー。
「お嬢様落ち着いてください。せっかくここまで堪えていたのが台無しですよ。それからエンリアル坊ちゃまにはアーフェリア嬢が」
「いえ、いいのよ爺や。さぁ答えなさいメェルアーちゃん?ムリアスの目を見たらわかるわ、必死に私に奪われないようにチラチラと目線を向けていたもの。エンリアルの名前が出た時も貴女の方を見る癖があるわ」
ジリジリと詰め寄られる。蛇に睨まれた蛙のようにソファーに固まる。
「どちらをとっても良いことだらけよ、それに貴女が義妹になるなら私は大歓迎よ」
「わたしにはまだこいとかはやい。まおうぐんとまおうをたおすしめいもある」
「その後はどうするのかしら?」
「その後……たしかに、倒したら終わりとかじゃない」
「ちょ姉さん?!」
突然開けられた扉から出てきたのはエンリアルとアーフェリア。
「あらアーフェリアちゃんとエンリアルじゃない」
「たすかったふたりとも、コイバナはすごくこわいものだとしった」
何が起こっているのか理解していない2人は余計に混乱する。
「オルゼア義姉様とガルバロスさんも剣魔闘技祭を?」
「えぇそうよ。ついでに可愛い弟達の様子も見に来たら天使みたいな可愛い子見つけてねぇ」
メェルアーに抱きつくオルゼア。
「いきがつまる、アーフェたすけて」
「諦めなさいメェルアー。私もよく同じ目に会いましたのよ」
「しっかし姉さんが国を離れるなんて珍しい。あーもしかしてなんか起きた?」
オルゼアが固まる。空気も少し変な感じへと移り変わる。
「カー帝国との戦争でウィルンズ王国の殲滅機器兵団の投入が確認されたわ。私の夫もその関係で領民を兵として出すことになったわ、もちろん私達夫婦もいく。だから最後に顔くらい見ておこうかなって」
やれやれと呆れた顔をするオルゼア。
「は、なんで姉ちゃんが出るんだよ。親父にいって…あ、」
「そうよ。殲滅機器兵は夫が見つけたエーテルを元に作られている。無効化手段に長けている私たちへ直々に王名が下されたわ」
「俺が親父に直談判しにいく、姉貴が出るのもおかしい。それなら俺や兄貴が出るほうがよっぽど戦力になるだろ」
「エンリアル、今動いても危ないですわ」
「アーフェリアはすこしだまっててくれ。オローの問題だ」
今までにない真剣で殺意に満ちた顔をするエンリアル。
「エンリアルおちついて」
メェルアーが思いっきりエンリアルの頬をビンタした。
「ウィルンズ王国には私個人的にもうらみがある、このくにだってこくみんを奪われた。でも私たちはせんそうのるーるをしらない。直談判しようとけっかはかわらない」
「……」
「いい?エンリアル、ムリアスの事も頼んだわよ。ムリアスったら平然な顔してるけどこの事知ったら泣いて泣いて、悲しむに違いないから」
「もう行くのか、姉さんは……」
「あと二日だけいるわ。メェルアーちゃんの優勝まで見届けれるかはわからないけど」
「なら後二日以内にどうにかする。もうこれ以上家族がいなくなるのは嫌だ」
エンリアルは走って出て行った。
「待ちなさいエンリアル!」
アーフェリアも追うように外へ出て行った。
「なんかしんみりさせたね。エンリアルには嘘がつけないのよ、一番他人の気持ちを理解できるから隠してもバレちゃうしさ……」
「お嬢様、この際全て明かしましょう。変わる事はありませんが、メェルアー殿であればお坊ちゃん達に事後談として伝えてくれます」
「ん?よくわからないけどいいよ」
「オローは負ける。戦争が長く持っているのはウチの親父が良い采配を取っているから。カー帝国と互角かそれ以下、そこにウィルンズ王国の支援が入ったせいで形成は完全に逆転。持って一年、今のうちに国民の避難や安全協定。オルスト国に領土を売却してそっちに民を流したりもしているわ」
「そんな、負けてしまうのか」
「王家では血を残すため第一王子率いるウルスィー派は保守派として分離し新しい国の発足を、現国王はオローとして敗戦へと持ってく流れですわ」
「よくわからないけど、つまり父上陣営ってムリアス会長が怒っていた派閥は戦争でオローとして散り行く人達、第一王子側は新しい国として残る人達?」
「そう、簡単にいうとね。オルスト帝国に売却して得たお金で他の国から発足許可をもらったりしている。だからオローが敗戦してもムリアスやエンリアルに苦労はないわ」
「おういあらそいはどうなるの?」
「王位争いは起きようがないわ。ムリアスもエンリアルも王位に興味ないもの」
死にに行く人の目ではなく、つまらない遊びをしている子供のような目をしていた。
「とりあえずあの2人をとめる。あ、エンリアル」
窓の外を指差すメェルアー。歪みあってた2人は同じ速度で窓の外を向く。
「おとうとをおもうきもちはふたりとも同じなんだから、おちつこう。事情聴取がすすまない」
「そうですわね。私もここに喧嘩をしに来たわけではありませんから」
「失敬、では改めて何があったのかを聞いていこうと思う」
経緯の説明はすぐに終わった。向こう側の調書が取れていたのが良かった。
「照らし合わせても不都合な点はない、どうやらアイツらは色々な場所で似たように声をかけたりして迷惑行為をしていたようだ」
「そう。わたしはわるくない」
「悪くは無いが、抵抗魔術を覚えていない一般人にあの術を放ったら後遺症物だぞ」
メェルアーは普通に怒られていた。
「まぁまぁ。私達が絡まれたせいですわ。それにじいやに下手な戦闘は控えるようにと言ったのも私」
「いや、今回の責任所在は私にある。生徒及び来賓への配慮不足が招いた。来年の闘技祭時には警備スタッフを増やすようにする」
なんはともあれ解決した。ムリアスは今からでもできるだけ増やすと意気込んで、放送室へといった。
「んー、はぁ……」
伸びをしたあとオルゼアは深いため息を吐いた。
それからメェルアーの方へと歩み寄る。
「メェルアーちゃん、貴女はどっちの彼女なの?!一見クールだけど一度愛せば甘々なムリアスか、ガサツだけどいざという時頼り甲斐のあるエンリアル。義姉さんはどちらでも構わないよ」
「え、や…え」
目を大きく開け驚くメェルアー。
「お嬢様落ち着いてください。せっかくここまで堪えていたのが台無しですよ。それからエンリアル坊ちゃまにはアーフェリア嬢が」
「いえ、いいのよ爺や。さぁ答えなさいメェルアーちゃん?ムリアスの目を見たらわかるわ、必死に私に奪われないようにチラチラと目線を向けていたもの。エンリアルの名前が出た時も貴女の方を見る癖があるわ」
ジリジリと詰め寄られる。蛇に睨まれた蛙のようにソファーに固まる。
「どちらをとっても良いことだらけよ、それに貴女が義妹になるなら私は大歓迎よ」
「わたしにはまだこいとかはやい。まおうぐんとまおうをたおすしめいもある」
「その後はどうするのかしら?」
「その後……たしかに、倒したら終わりとかじゃない」
「ちょ姉さん?!」
突然開けられた扉から出てきたのはエンリアルとアーフェリア。
「あらアーフェリアちゃんとエンリアルじゃない」
「たすかったふたりとも、コイバナはすごくこわいものだとしった」
何が起こっているのか理解していない2人は余計に混乱する。
「オルゼア義姉様とガルバロスさんも剣魔闘技祭を?」
「えぇそうよ。ついでに可愛い弟達の様子も見に来たら天使みたいな可愛い子見つけてねぇ」
メェルアーに抱きつくオルゼア。
「いきがつまる、アーフェたすけて」
「諦めなさいメェルアー。私もよく同じ目に会いましたのよ」
「しっかし姉さんが国を離れるなんて珍しい。あーもしかしてなんか起きた?」
オルゼアが固まる。空気も少し変な感じへと移り変わる。
「カー帝国との戦争でウィルンズ王国の殲滅機器兵団の投入が確認されたわ。私の夫もその関係で領民を兵として出すことになったわ、もちろん私達夫婦もいく。だから最後に顔くらい見ておこうかなって」
やれやれと呆れた顔をするオルゼア。
「は、なんで姉ちゃんが出るんだよ。親父にいって…あ、」
「そうよ。殲滅機器兵は夫が見つけたエーテルを元に作られている。無効化手段に長けている私たちへ直々に王名が下されたわ」
「俺が親父に直談判しにいく、姉貴が出るのもおかしい。それなら俺や兄貴が出るほうがよっぽど戦力になるだろ」
「エンリアル、今動いても危ないですわ」
「アーフェリアはすこしだまっててくれ。オローの問題だ」
今までにない真剣で殺意に満ちた顔をするエンリアル。
「エンリアルおちついて」
メェルアーが思いっきりエンリアルの頬をビンタした。
「ウィルンズ王国には私個人的にもうらみがある、このくにだってこくみんを奪われた。でも私たちはせんそうのるーるをしらない。直談判しようとけっかはかわらない」
「……」
「いい?エンリアル、ムリアスの事も頼んだわよ。ムリアスったら平然な顔してるけどこの事知ったら泣いて泣いて、悲しむに違いないから」
「もう行くのか、姉さんは……」
「あと二日だけいるわ。メェルアーちゃんの優勝まで見届けれるかはわからないけど」
「なら後二日以内にどうにかする。もうこれ以上家族がいなくなるのは嫌だ」
エンリアルは走って出て行った。
「待ちなさいエンリアル!」
アーフェリアも追うように外へ出て行った。
「なんかしんみりさせたね。エンリアルには嘘がつけないのよ、一番他人の気持ちを理解できるから隠してもバレちゃうしさ……」
「お嬢様、この際全て明かしましょう。変わる事はありませんが、メェルアー殿であればお坊ちゃん達に事後談として伝えてくれます」
「ん?よくわからないけどいいよ」
「オローは負ける。戦争が長く持っているのはウチの親父が良い采配を取っているから。カー帝国と互角かそれ以下、そこにウィルンズ王国の支援が入ったせいで形成は完全に逆転。持って一年、今のうちに国民の避難や安全協定。オルスト国に領土を売却してそっちに民を流したりもしているわ」
「そんな、負けてしまうのか」
「王家では血を残すため第一王子率いるウルスィー派は保守派として分離し新しい国の発足を、現国王はオローとして敗戦へと持ってく流れですわ」
「よくわからないけど、つまり父上陣営ってムリアス会長が怒っていた派閥は戦争でオローとして散り行く人達、第一王子側は新しい国として残る人達?」
「そう、簡単にいうとね。オルスト帝国に売却して得たお金で他の国から発足許可をもらったりしている。だからオローが敗戦してもムリアスやエンリアルに苦労はないわ」
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