鬼のセンチネル

弓葉

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陰陽寮の存在

深浦という男

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「テクニックさえ覚えれば、陰陽師はセンチネルの優位に立てる」

 深浦は話しながら前戯を進めていった。藤は頭がぼーっとしているため、話の半分以上は流れていっている。

 やわらかい枕に顔をうずめながら藤は深浦の話を聞いていた。ぼんやりと、深浦の言うことを聞いている。酔った身体に、全てを頭の中にたたき込むのは難しかった。

「なんでかゆいんだ……」

 藤は前戯が終わった夜に下半身をくねらせた。

 陰陽師と認定された藤は陰陽寮から出られない。奉仕を強要されることが嫌で逃走した者がいたため外出は禁止されていた。

「くそっ……」

 深浦に玩具で突かれた奥が妙に疼く。知らないフリをして寝ようとしたけど、疼きが身体全体を支配していった。

 どうにも我慢できなくなり、藤は初めて後孔に指をいれた。ぬちゃり、とした粘着質な糸が引く。初めての指触りにドキドキしながら指を増やしていった。

「届かねぇ……」

 脳裏に浮かぶのは深浦の部屋で見た卑猥な玩具。藤はいてもたってもいられず、ベッドから起き上がった。頭の中は卑猥な玩具に支配されている。

 こんな自分は有り得ない、そうだとしてもあの部屋に行かずにはいられなかった。

「嵌められた……」

 部屋の前には深浦がいた。藤がここに来るのを分かっていたかのように、紙巻き煙草を吸っている。

「初日はね、みんなここに来るんだよ」

 ジュッと、紙巻き煙草の火を消した深浦。ふふっと、鷹の目を光らせながら不敵な笑みを浮かべた。



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