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25.《モード:フェニックス》
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「ここら辺のはずなんだけど……あ! シェイド、あれじゃない!?」
ピシカが指差した先には、切り立った崖が見えた。
俺たちは、ライスから聞いた話を頼りに、この場所へとやってきていた。
「ここが『黄金果』のある崖か……」
今、俺たちがいる場所が崖上となり、下には断崖絶壁が2000メートルは軽く超える長さで続いていた。
「すごい崖ですね……」
「ひゃー、これは高すぎるよ……」
エリスは、崖の高さに圧倒され、思わず俺の腕を握りしめ、がくがくと震えている。
ピシカは、覗き込むことはできるものの、さすがに猫獣人でもこんなところには下りたくないと、苦笑いを浮かべていた。
「この崖の途中に、『黄金果』があるのか……」
「うーん……あっ! あれじゃない!?」
崖を注意深く観察していると、ピシカが大きな声を上げた。
指差す先、崖の途中……ここから500メートルほど下辺りに、不自然なほどこんもりと茂った木が生えているのが見えた。
「あれだな……恐らく、あの木に『黄金果』があるんだろう」
「た、たしかに、周りには何もありませんし、『黄金果』が成りそうなのはあの木くらいですね……」
エリスはプルプルと震えながらも、俺の腕を掴んだまま少しだけ覗き込んで見下ろし、すぐに顔を引っ込めた。
「でも、どうやってあそこに行けばいいかな。こんなツルツルの岩肌じゃ手をかけて下りれないだろうし……シェイド、何かいい方法ある?」
ピシカが崖を見回しながら言った。
確かに、これほど危険な崖を下りるのは不可能だろう。
「ふむ……ちょっと試してみるか。――《シャドウハンド》」
俺はさっそく手の形をした影を伸ばしてみる。
しかし、『黄金果』のある木まではまったく届かない。
「やっぱり無理か……」
「シェイドさんのスキルでも届かないとなると、諦めるしか……」
エリスが困った顔を浮かべる。
俺は「ふむ……」と言って、『シャドウ』を呼び出す。
「あ、そっか。『シャドウ』だったらこの崖でも……下りれますかね?」
「いやいや、さすがに無理でしょー。こんな断崖絶壁、『シャドウ』でもさすがに」
「いや、このままではさすがにな。だから、ちょっと試してみたいことがある」
「試したいこと、ですか?」
「ああ。――『シャドウ』、《モード:フェニックス》だ!」
俺がそう命令すると、『シャドウ』はみるみるうちに姿を変え、10メートルを軽く超える巨大な鳥の形に変形した。
「え、え!?」
「な、なにこれ!?」
エリスとピシカは、驚きの声を上げる。
「と、飛ぶことができるんですか!?」
エリスが少し興奮気味に聞いてくる。
「試してみないと分からないな。――『シャドウ』、飛んでみろ」
俺が命令すると、『シャドウ』は大きく羽ばたき、大空へと飛び立った。
その姿は、まるで本当のフェニックスのようだ。
自由自在に空を飛び回る『シャドウ』を見て、俺は思わず笑みがこぼれた。
「すごいです! 空まで飛べるなんて!」
「やったー!」
エリスとピシカも、歓声を上げて喜んでいる。
『シャドウ』が着地すると、俺は「よくやったな」と頭を撫でて褒めた。
「よし、大丈夫そうだな。乗ってみるか……」
俺は、少し緊張しながら『シャドウ』の背中に手をかける。
「が、頑張ってください、シェイドさん!」
「気をつけてね!」
俺は2人に頷き、
「ふぅ……よし、いこう。『シャドウ』、飛んでくれ!」
と、『シャドウ』に声を掛けると、再び大きく羽ばたき、大空へ飛び上がった。
初めての飛行に恐怖心ももちろんあったが、それ以上に空を飛ぶという感動が俺の中で上回る。
「これは、控えめに言っても最高だな。『シャドウ』、あそこの木まで移動してくれ」
俺は、『シャドウ』に命令して、『黄金果』のある木へと移動させた。
「シェイドーっ! 本当に『黄金果』あった!?」
上からピシカの大きな声が降ってくる。
俺は目を凝らし、木に金色に輝くりんごのような実を見つけた。
「ああ、あったぞ! 間違いない、『黄金果』だ!」
俺がそう答えると、エリスとピシカの喜ぶ声が聞こえてきた。
俺は、慎重に木へと近づこうとしたその時――、
「シェイドさん! 何か来ます!!」
エリスの緊迫した声が聞こえた。
俺は、ハッとして周囲を見回すと、こちらに向かって飛んでくる巨大な鳥のような魔物が見えた。
「――グリフォンか!?」
俺は、その姿を見て呟いた。
まずい、今の俺は『シャドウ』に影を全振りしているため、攻撃手段をほとんど持たない。
「……『シャドウ』、戦えるか?」
俺が尋ねると、『シャドウ』は首を大きく縦に振った。
よし、それなら――。
グリフォンは、ギアを上げて『シャドウ』の目の前まで近づき、自慢の鋭い爪を振りかざした。
「――ぐッ!」
『シャドウ』の翼が、グリフォンの爪によって抉られ、バランスを崩してしまう。
「っ『シャドウ』!」
俺が叫ぶと、『シャドウ』は翼を元に戻し、なんとか態勢を立て直し、グリフォンと距離を取る。
「……なるほどな。お前がここの『番人』ってことか。通りで誰も依頼を達成できないわけだ」
「キエェェェ――ッ!!」
グリフォンはそれに答えるかのように一鳴きし、『シャドウ』に向かって突進してきた。
「『シャドウ』! 的が真っ直ぐ向かってくるぞ! ――ブレスだ! ぶっ放せ!!」
俺が叫ぶと、『シャドウ』は大きく口を開けて影の塊を放出した。
それは、一直線にグリフォンへと向かい――、
「――グギャアァァァ――ッ!!」
グリフォンは、影のブレスをまともに喰らい、断末魔を上げて消滅した。
「ふぅ……なんとかなったか。『シャドウ』、よくやったな」
俺が『シャドウ』の頭を撫でていると、崖の上からエリスとピシカが歓声を上げている。
俺は2人に手を上げて応え、再度、『黄金果』のある木へと近づいた。
慎重に手を伸ばし、今度こそ『黄金果』を採取する。
「これだけあれば、とりあえずいいだろ。戻ってくれ、『シャドウ』」
俺の言葉に、『シャドウ』は頷き、崖上へと戻っていった。
「シェイドさん、大丈夫でしたか!?」
『シャドウ』が着地すると、エリスが心配そうに駆け寄ってきた。
「ああ、大丈夫だ」
俺がそう答えると、
「ほんと、エリスったら崖から落ちるんじゃないかってくらい身を乗り出して心配してたんだよ? なんとかここから魔法で援護できないかーって。そのくせシェイドがグリフォンをやっつけちゃったら、崖の上にいることを思い出して大変だったんだから」
と、ピシカが面白おかしくエリスをからかう。
エリスは、ピシカの話を聞きながら、顔を真っ赤にして慌てている。
「あぅ、そ、そんなこと……」
「そうか。心配かけたな」
俺は、エリスの頭を優しく撫でた。
エリスはくすぐったそうにしながらも、嫌がる素振りはない。
「んで? 収穫は?」
身を乗り出して聞いてくるピシカに、
「ああ、これだ。ほら」
俺は、《シャドウボックス》から『黄金果』を取り出した。
全部で10個ほどある。
「わぁ、本当に金色なんですね」
「これ売ったら、いったいいくらになるんだろ……」
エリスとピシカは、『黄金果』を手に取り、興味深そうに眺めている。
「どうだろうな。当然、安くはないと思うが……ま、とりあえず、ギルドに持ってってみよう」
俺がそう言うと、エリスとピシカは顔を見合わせた。
「どうかしたか?」
「「あの……」」
「ん?」
エリスとピシカは同時に声を上げ、
「「――空、飛んでみたい!」」
2人は顔をズズイと近付け、そう主張した。
俺は一瞬ぽかんとするも、なるほどそういうことかと笑う。
「ああ、もちろんだ」
その返答に、2人は「「やったー!」」とハイタッチして喜ぶのだった。
ピシカが指差した先には、切り立った崖が見えた。
俺たちは、ライスから聞いた話を頼りに、この場所へとやってきていた。
「ここが『黄金果』のある崖か……」
今、俺たちがいる場所が崖上となり、下には断崖絶壁が2000メートルは軽く超える長さで続いていた。
「すごい崖ですね……」
「ひゃー、これは高すぎるよ……」
エリスは、崖の高さに圧倒され、思わず俺の腕を握りしめ、がくがくと震えている。
ピシカは、覗き込むことはできるものの、さすがに猫獣人でもこんなところには下りたくないと、苦笑いを浮かべていた。
「この崖の途中に、『黄金果』があるのか……」
「うーん……あっ! あれじゃない!?」
崖を注意深く観察していると、ピシカが大きな声を上げた。
指差す先、崖の途中……ここから500メートルほど下辺りに、不自然なほどこんもりと茂った木が生えているのが見えた。
「あれだな……恐らく、あの木に『黄金果』があるんだろう」
「た、たしかに、周りには何もありませんし、『黄金果』が成りそうなのはあの木くらいですね……」
エリスはプルプルと震えながらも、俺の腕を掴んだまま少しだけ覗き込んで見下ろし、すぐに顔を引っ込めた。
「でも、どうやってあそこに行けばいいかな。こんなツルツルの岩肌じゃ手をかけて下りれないだろうし……シェイド、何かいい方法ある?」
ピシカが崖を見回しながら言った。
確かに、これほど危険な崖を下りるのは不可能だろう。
「ふむ……ちょっと試してみるか。――《シャドウハンド》」
俺はさっそく手の形をした影を伸ばしてみる。
しかし、『黄金果』のある木まではまったく届かない。
「やっぱり無理か……」
「シェイドさんのスキルでも届かないとなると、諦めるしか……」
エリスが困った顔を浮かべる。
俺は「ふむ……」と言って、『シャドウ』を呼び出す。
「あ、そっか。『シャドウ』だったらこの崖でも……下りれますかね?」
「いやいや、さすがに無理でしょー。こんな断崖絶壁、『シャドウ』でもさすがに」
「いや、このままではさすがにな。だから、ちょっと試してみたいことがある」
「試したいこと、ですか?」
「ああ。――『シャドウ』、《モード:フェニックス》だ!」
俺がそう命令すると、『シャドウ』はみるみるうちに姿を変え、10メートルを軽く超える巨大な鳥の形に変形した。
「え、え!?」
「な、なにこれ!?」
エリスとピシカは、驚きの声を上げる。
「と、飛ぶことができるんですか!?」
エリスが少し興奮気味に聞いてくる。
「試してみないと分からないな。――『シャドウ』、飛んでみろ」
俺が命令すると、『シャドウ』は大きく羽ばたき、大空へと飛び立った。
その姿は、まるで本当のフェニックスのようだ。
自由自在に空を飛び回る『シャドウ』を見て、俺は思わず笑みがこぼれた。
「すごいです! 空まで飛べるなんて!」
「やったー!」
エリスとピシカも、歓声を上げて喜んでいる。
『シャドウ』が着地すると、俺は「よくやったな」と頭を撫でて褒めた。
「よし、大丈夫そうだな。乗ってみるか……」
俺は、少し緊張しながら『シャドウ』の背中に手をかける。
「が、頑張ってください、シェイドさん!」
「気をつけてね!」
俺は2人に頷き、
「ふぅ……よし、いこう。『シャドウ』、飛んでくれ!」
と、『シャドウ』に声を掛けると、再び大きく羽ばたき、大空へ飛び上がった。
初めての飛行に恐怖心ももちろんあったが、それ以上に空を飛ぶという感動が俺の中で上回る。
「これは、控えめに言っても最高だな。『シャドウ』、あそこの木まで移動してくれ」
俺は、『シャドウ』に命令して、『黄金果』のある木へと移動させた。
「シェイドーっ! 本当に『黄金果』あった!?」
上からピシカの大きな声が降ってくる。
俺は目を凝らし、木に金色に輝くりんごのような実を見つけた。
「ああ、あったぞ! 間違いない、『黄金果』だ!」
俺がそう答えると、エリスとピシカの喜ぶ声が聞こえてきた。
俺は、慎重に木へと近づこうとしたその時――、
「シェイドさん! 何か来ます!!」
エリスの緊迫した声が聞こえた。
俺は、ハッとして周囲を見回すと、こちらに向かって飛んでくる巨大な鳥のような魔物が見えた。
「――グリフォンか!?」
俺は、その姿を見て呟いた。
まずい、今の俺は『シャドウ』に影を全振りしているため、攻撃手段をほとんど持たない。
「……『シャドウ』、戦えるか?」
俺が尋ねると、『シャドウ』は首を大きく縦に振った。
よし、それなら――。
グリフォンは、ギアを上げて『シャドウ』の目の前まで近づき、自慢の鋭い爪を振りかざした。
「――ぐッ!」
『シャドウ』の翼が、グリフォンの爪によって抉られ、バランスを崩してしまう。
「っ『シャドウ』!」
俺が叫ぶと、『シャドウ』は翼を元に戻し、なんとか態勢を立て直し、グリフォンと距離を取る。
「……なるほどな。お前がここの『番人』ってことか。通りで誰も依頼を達成できないわけだ」
「キエェェェ――ッ!!」
グリフォンはそれに答えるかのように一鳴きし、『シャドウ』に向かって突進してきた。
「『シャドウ』! 的が真っ直ぐ向かってくるぞ! ――ブレスだ! ぶっ放せ!!」
俺が叫ぶと、『シャドウ』は大きく口を開けて影の塊を放出した。
それは、一直線にグリフォンへと向かい――、
「――グギャアァァァ――ッ!!」
グリフォンは、影のブレスをまともに喰らい、断末魔を上げて消滅した。
「ふぅ……なんとかなったか。『シャドウ』、よくやったな」
俺が『シャドウ』の頭を撫でていると、崖の上からエリスとピシカが歓声を上げている。
俺は2人に手を上げて応え、再度、『黄金果』のある木へと近づいた。
慎重に手を伸ばし、今度こそ『黄金果』を採取する。
「これだけあれば、とりあえずいいだろ。戻ってくれ、『シャドウ』」
俺の言葉に、『シャドウ』は頷き、崖上へと戻っていった。
「シェイドさん、大丈夫でしたか!?」
『シャドウ』が着地すると、エリスが心配そうに駆け寄ってきた。
「ああ、大丈夫だ」
俺がそう答えると、
「ほんと、エリスったら崖から落ちるんじゃないかってくらい身を乗り出して心配してたんだよ? なんとかここから魔法で援護できないかーって。そのくせシェイドがグリフォンをやっつけちゃったら、崖の上にいることを思い出して大変だったんだから」
と、ピシカが面白おかしくエリスをからかう。
エリスは、ピシカの話を聞きながら、顔を真っ赤にして慌てている。
「あぅ、そ、そんなこと……」
「そうか。心配かけたな」
俺は、エリスの頭を優しく撫でた。
エリスはくすぐったそうにしながらも、嫌がる素振りはない。
「んで? 収穫は?」
身を乗り出して聞いてくるピシカに、
「ああ、これだ。ほら」
俺は、《シャドウボックス》から『黄金果』を取り出した。
全部で10個ほどある。
「わぁ、本当に金色なんですね」
「これ売ったら、いったいいくらになるんだろ……」
エリスとピシカは、『黄金果』を手に取り、興味深そうに眺めている。
「どうだろうな。当然、安くはないと思うが……ま、とりあえず、ギルドに持ってってみよう」
俺がそう言うと、エリスとピシカは顔を見合わせた。
「どうかしたか?」
「「あの……」」
「ん?」
エリスとピシカは同時に声を上げ、
「「――空、飛んでみたい!」」
2人は顔をズズイと近付け、そう主張した。
俺は一瞬ぽかんとするも、なるほどそういうことかと笑う。
「ああ、もちろんだ」
その返答に、2人は「「やったー!」」とハイタッチして喜ぶのだった。
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