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電車に乗る。
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ガッシャンガッシャン。
少しづつ電車のスピードが上がっていく。
俺はなぜここにいるのかわからない。
駅員が回ってきてるのだが、切符がない。
「切符あります?」
「それがないんすよ」
「あー、久しぶりやな。まぁ、いいですよ。」
と、駅員は立ち去ってしまった。
窓の外を眺めると、どこか懐かしい風景が広がっており、子供の頃を思い出した。
しばらくして電車が止まり、ドアが空いた。
ホームに降りるとそこには前に進む電車と後ろに戻るように進む電車があった。
一人、二人と前に進む電車に乗る。
その光景がなんだか異常に思えて、足が立ちすくみ列から外れた。
「列から外れるやつがいるとはな、おもろいな君。」
髪がボサボサのおじさんが話しかけてきた。
「ここはどこですか?」
「どっかや。」
「どっかとは?」
「どっかという場所や。そんな焦らずに電車に乗ればいいんや。」そう言い残して何処かへ行こうとしたので後をつけてみた。
そうすると駅の中の一部屋を開けようとしたとき、振り返り
「ついてくるなんてほんまおもろいの君。
まぁ、中には入れ。」
とそこには和式の部屋が広がっていた。
茶と茶菓子を出され、座るよう促された。
「あんたはなぜここにいると思う?」
「知りませんよ。」
「まぁ、答えてみ。」
「神様の悪戯でしょうかね。」
そう聞いたとき目の前のおっさんは大笑いをした。
「そうか、神様のせいな!あー、おもしれー。」
と一升瓶をラッパ飲みし始めた。
「あんたおもしれーな。」
「ここがどこなのか知ってること教えてやるよ。」
おっさんが言うにはここがどこかはわからず、必ず人が乗り降りをするところだそうだ。
一年をとうして年寄が多く、秋のはじめあたりなんかには十代も来るらしい。
「ただそんだけの場所さ。」
「俺はさ、どっちの列車に乗ったほうがいいかな?」
「それは決まってるな。後ろ向きの方や。」
「じゃあそうするか。」
「今日の列車はもうない、また明日にしろ。」
といい部屋に留めてくれた。
その夜、変な夢を見た。
よくわからん女性と、子供が泣き叫ぶ夢だ。
妙に知ってる顔だが、思い出せないと思ったとこらで目が覚めた。
「じゃあ、俺行くわ。じゃあなじっちゃん。」
「おう、またな。お前がまた来たときには面白い話をしてやるよ」
「へぇー、楽しみにしてるよ。まずまず、もうこんな場所来ないけどな。」
「大丈夫や、必ず会える。」
「そうか、楽しみにしとるわ。」
汽笛がなり、ドアが閉まる。
じっちゃんはタバコを更かしていた。
そのタバコの煙がGood-byeとなっていたのは気のせいだろう。
そして列車の揺れの中、俺は眠りに落ちた。
そこから目が覚めると妻と息子の顔と、病室の天井が見えた。
少しづつ電車のスピードが上がっていく。
俺はなぜここにいるのかわからない。
駅員が回ってきてるのだが、切符がない。
「切符あります?」
「それがないんすよ」
「あー、久しぶりやな。まぁ、いいですよ。」
と、駅員は立ち去ってしまった。
窓の外を眺めると、どこか懐かしい風景が広がっており、子供の頃を思い出した。
しばらくして電車が止まり、ドアが空いた。
ホームに降りるとそこには前に進む電車と後ろに戻るように進む電車があった。
一人、二人と前に進む電車に乗る。
その光景がなんだか異常に思えて、足が立ちすくみ列から外れた。
「列から外れるやつがいるとはな、おもろいな君。」
髪がボサボサのおじさんが話しかけてきた。
「ここはどこですか?」
「どっかや。」
「どっかとは?」
「どっかという場所や。そんな焦らずに電車に乗ればいいんや。」そう言い残して何処かへ行こうとしたので後をつけてみた。
そうすると駅の中の一部屋を開けようとしたとき、振り返り
「ついてくるなんてほんまおもろいの君。
まぁ、中には入れ。」
とそこには和式の部屋が広がっていた。
茶と茶菓子を出され、座るよう促された。
「あんたはなぜここにいると思う?」
「知りませんよ。」
「まぁ、答えてみ。」
「神様の悪戯でしょうかね。」
そう聞いたとき目の前のおっさんは大笑いをした。
「そうか、神様のせいな!あー、おもしれー。」
と一升瓶をラッパ飲みし始めた。
「あんたおもしれーな。」
「ここがどこなのか知ってること教えてやるよ。」
おっさんが言うにはここがどこかはわからず、必ず人が乗り降りをするところだそうだ。
一年をとうして年寄が多く、秋のはじめあたりなんかには十代も来るらしい。
「ただそんだけの場所さ。」
「俺はさ、どっちの列車に乗ったほうがいいかな?」
「それは決まってるな。後ろ向きの方や。」
「じゃあそうするか。」
「今日の列車はもうない、また明日にしろ。」
といい部屋に留めてくれた。
その夜、変な夢を見た。
よくわからん女性と、子供が泣き叫ぶ夢だ。
妙に知ってる顔だが、思い出せないと思ったとこらで目が覚めた。
「じゃあ、俺行くわ。じゃあなじっちゃん。」
「おう、またな。お前がまた来たときには面白い話をしてやるよ」
「へぇー、楽しみにしてるよ。まずまず、もうこんな場所来ないけどな。」
「大丈夫や、必ず会える。」
「そうか、楽しみにしとるわ。」
汽笛がなり、ドアが閉まる。
じっちゃんはタバコを更かしていた。
そのタバコの煙がGood-byeとなっていたのは気のせいだろう。
そして列車の揺れの中、俺は眠りに落ちた。
そこから目が覚めると妻と息子の顔と、病室の天井が見えた。
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