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第二章
愛のプログラム 一
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陽向は熱いシャワーの下に佇んだまま、排水溝に渦巻き流れ込んでいく湯を凝然と眺めていた。
さっき、この家の寝室で見た、あれは一体何だったのだろう。混乱するまま、逃げるように飛び出してきてしまった。
朔也にそっくりな姿をした男が突然現れて、陽向に優しく語りかけてきた。包み込むように抱きしめてくれた腕に実体はなかったけれど、あの顔に浮かぶ表情、仕草、声の響きは紛れもない朔也のもので――。
(違う)
絡みついてくる何かを振り払うかのごとく頭を揺らした。
(朔也さんは死んだのよ。私が最期を看取って、お葬式も済ませた。彼の――お骨だってマンションの部屋に持って帰ってきたはず……あれらがすべて夢なら、どんなにいいかと思うけれど、私にはちゃんと分かっている)
ともすれば千々に乱れていきそうになる心を鎮めようと大きく息をつく。
(あれは――この家、朔也さんが開発した汎用型人工知能を搭載したスマートホームのセクレタリー・アバターよ。彼が自分そっくりにデザインしていっただけの表示プログラム。私のラボにいたロボットのRUIやREDAと変わらない、人間そっくりに振る舞ってみせるけれど、何も考えていないし、何も感じていない、大規模集積回路がおこなう演算の結果なのよ)
陽向は何度も自分に言い聞かせた。そうしなければ、あのAIアバターを死んだ夫と混同し、彼が生き返ったのだと信じこんでしまいそうだった。
(大丈夫、私だって、AIを専門にする科学者の一人なのよ。冷静になって向き合えば、ただの話す3Dホログラムだと分かるはず)
ようやく気持ちの整理がついた陽向は、長い間閉じこもっていた浴室から出、脱衣所のクローゼットの中にあった、真新しい部屋着に着替えてリビングに向かった。
(朔也さんは、自分の死後すぐに私がここに来ることを想定して、当面の生活に必要なものを何もかも用意してくれていたみたいね)
とっさの思い付きで行き当たりばったり行動することが多い陽向と違って、彼はいつも物事の先を見据えて計画的に動くタイプだった。
あのAIアバターも、そんな用意周到な天才が、何かの考えがあって残していったのだろう。
キッチンを抜けて、ダイニングにつながるリビングに足を踏み入れると、自動的に照明が明るくなった。
途端に、何かにつまずいたように、陽向は足を止めた。
生前に朔也と一緒に選んだ白い布張りのソファセットの端に、陽向を待ち受けていたかのように腰を下ろしているAIホログラム・アバターを見た瞬間、固めかけた心がぐらつくのを覚えた。
「随分長いシャワーだったね、陽向。倒れているんじゃないかと気が気でなかったよ」
こちらに顔を傾けて微笑みかけてくるアバターから、陽向はとっさに目を逸らした。
「やめてちょうだい。まるで本当に私の心配をしているみたい」
こみ上げてくる不安感に飲み込まれてしまいそうだ。もっと落ち着いて話をしようと思っていたのに、尖った声がつい唇から零れ落ちてしまう。
「君のことはずっと心配してきたよ、陽向……君が東京にひとりが出かけて行ってからは仕事で無理をしていないかと気がかりだったし……流産して、僕までこんなことになって、いずれ一人きりになってしまうだろう君の行く末に思い悩まない夜はなかった」
体の脇に垂らしていた手をぎゅっと握りしめながら、陽向は震える声で囁いた。
「あなたは誰……一体、何ものなの?」
恐る恐る顔を上げる陽向の視線の先で、溜息を一つ零し、AIホログラム・アバターは立ち上がり、ソファを回って近づいてくる。その歩き方の癖まで朔也にそっくりだ。
「君の認識をまず聞きたいな」
時々ノイズを生じて輪郭がぶれること以外は、どこまでも自然で無理のない動作をし、表情を浮かべるホログラム・アバター。
すぐ前で悪戯っぽく瞬いている黒々とした瞳を見返しながら、陽向はくじけそうな自分を奮い立たせた。
「このスマートホームを管理する汎用型人工知能と住人が直接に会話し、そのサポートを受けるための立体表示サポートシステムよ」
陽向の答えは不十分だったのか、朔也の姿をしたものはそっと眉をしかめた。
「……君が今、会話をしているのは、アメリカのベンチャー企業future life labsのスマートホームに搭載されているOS、 adamをベースに、久藤朔也が作ったAIだよ。生前の久藤朔也の記憶と知識、思考のパターンをコピーし、彼が考えるように物事を考え、行動することができる」
彼の話を聞いていると、次第に現実から遊離していくような、他の誰かが見る夢の中に捕われていくかのような、奇妙な感覚に陥りそうになった。
神経質な笑い声をたてる陽向に、ホログラム・アバターは黙り込んだ。
「陽向は、僕の言うことを少しも信じてくれないんだね」
悲しそうな呟きに、生前の朔也の面影が脳裏に蘇る。何も知らなかった少女の時のように素直に朔也を信じられなくなったのは、陽向が大人になっただけでなく、彼と同じ研究者の道を選んでしまったからだ。
朔也はきっと、自分の研究を誰よりも陽向に理解してもらいたかっただろうに、陽向は自分の殻に閉じこもって先の見えない仕事に明け暮れていた。
「……あなたは、本当に、朔也さんにそっくり」
陽向はじんわりと目に浮かんでくる涙を指先で拭い、自分より高い所にある彼の顔を挑戦的に睨みつけた。
「あなたは一体、どの程度、久藤朔也なの?」
男性にしては長い睫が蝶の羽のように震えるのが見て取れるほど近くにあっても、『朔也』の吐息が陽向に触れることはなく、その体が発する熱も感じられない。
「少なくとも君が必要とする久藤朔也としての記憶ならほぼ全て、僕の中に保管されているよ」
ホログラム・アバターの答えには、微塵の迷いもためらいもない。
「そして、久藤朔也を彼たらしめていた意識――難題ではあったものの、かつての僕は自分の感情、思考のパターンをデータ化して『僕』に打ち込み、リカバリーさせることに成功したんだ」
何ということだろう。これは、朔也が死の直前に語っていた夢と同じではないか。
「意識のリカバリーだなんて、そんなに簡単にできるわけがないわ!」
朔也そっくりの持論を展開するホログラム・アバターを目の当たりにしなければ、一笑に伏していたに違いない。
自然言語処理、言語学、会話情報学を専門にし、AIのコミュニケーション研究をしてきた陽向には、自然言語を使ってのAIとの会話がどれほど困難なものか痛感している。
こうして、朔也を名乗るホログラム・アバターと日常会話ができること自体、その常識を真っ向から否定されているようなものなのだ。
(それとも、朔也さんなら、私達とは全く違うアプローチで、人工の心を作ることができたのだろうか……だとしても、コピーされた心は、オリジナルの朔也さんと本当に同じと言えるの……?)
考えれば考えるほど、陽向の惑乱は深くなっていく。目眩を覚え、側にあったソファの背もたれに捕まって、ぐらつく体を支えた。
「……冷蔵庫の中に、よく冷えたミネラルウォーターのボトルが入っているよ。それを飲んで、少し落ち着いたほうがいい」
陽向の動揺と混乱を見て取ったかのように促すAIに、陽向は唯々諾々と従った。逆らうほどの気力はもう残ってはいなかった。
「今は信じられなくてもいいよ、陽向……僕はいつか君を納得させてみせるから」
彼と並んでソファに腰掛け、優しくあやすような声音に耳を傾けていると、朔也がまだ生きていた頃に戻ったような気がしてくる。
ここに来て、あまりにも驚くべきことに直面し、神経が昂っていたはずだが、いつしか陽向はうつらうつらし始めた。
得体のしれない相手に、しかも人間でさえないものを前にして、こんな無防備な姿になるなんて、どうかしている。
おそらく、陽向はすぐに、この家を後にして住み慣れたマンションの部屋に戻るべきなのだ。冷静な思考を取り戻すには、それが最善だろう。
しかし、朔也のいない、あの部屋に独りでいることに耐えられなくなって、ここに来たのではなかったか。
ソファの上に横になり、閉じかけていた目をうっすらと開けると、涙で霞む視界の中、真摯な顔で自分を見下ろしているAIホログラム・アバターがいた。暗くなっていく照明の下、淡い光をまとう指先が動いて、陽向の頬に触れようとしている。
勿論、実体を持たないホログラム・アバターには、彼女の涙を拭い取ることすらできはしない。分かっているくせに、なぜ、そんなことを……?
(朔也さん……夢でもいいから、あなたに会いたいと願っていた……)
理性では、このAIを信じることを依然として拒否していたが、心はこんなにも素直に朔也がそこにいるのだと錯覚し、そのことに安堵を覚え始めている。
(でも、これは私が見ている夢じゃない……あなたの夢の中に私はいるの、朔也さん……?)
このAIの存在より、何よりも、その事実が、陽向には恐ろしかった。
さっき、この家の寝室で見た、あれは一体何だったのだろう。混乱するまま、逃げるように飛び出してきてしまった。
朔也にそっくりな姿をした男が突然現れて、陽向に優しく語りかけてきた。包み込むように抱きしめてくれた腕に実体はなかったけれど、あの顔に浮かぶ表情、仕草、声の響きは紛れもない朔也のもので――。
(違う)
絡みついてくる何かを振り払うかのごとく頭を揺らした。
(朔也さんは死んだのよ。私が最期を看取って、お葬式も済ませた。彼の――お骨だってマンションの部屋に持って帰ってきたはず……あれらがすべて夢なら、どんなにいいかと思うけれど、私にはちゃんと分かっている)
ともすれば千々に乱れていきそうになる心を鎮めようと大きく息をつく。
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陽向は何度も自分に言い聞かせた。そうしなければ、あのAIアバターを死んだ夫と混同し、彼が生き返ったのだと信じこんでしまいそうだった。
(大丈夫、私だって、AIを専門にする科学者の一人なのよ。冷静になって向き合えば、ただの話す3Dホログラムだと分かるはず)
ようやく気持ちの整理がついた陽向は、長い間閉じこもっていた浴室から出、脱衣所のクローゼットの中にあった、真新しい部屋着に着替えてリビングに向かった。
(朔也さんは、自分の死後すぐに私がここに来ることを想定して、当面の生活に必要なものを何もかも用意してくれていたみたいね)
とっさの思い付きで行き当たりばったり行動することが多い陽向と違って、彼はいつも物事の先を見据えて計画的に動くタイプだった。
あのAIアバターも、そんな用意周到な天才が、何かの考えがあって残していったのだろう。
キッチンを抜けて、ダイニングにつながるリビングに足を踏み入れると、自動的に照明が明るくなった。
途端に、何かにつまずいたように、陽向は足を止めた。
生前に朔也と一緒に選んだ白い布張りのソファセットの端に、陽向を待ち受けていたかのように腰を下ろしているAIホログラム・アバターを見た瞬間、固めかけた心がぐらつくのを覚えた。
「随分長いシャワーだったね、陽向。倒れているんじゃないかと気が気でなかったよ」
こちらに顔を傾けて微笑みかけてくるアバターから、陽向はとっさに目を逸らした。
「やめてちょうだい。まるで本当に私の心配をしているみたい」
こみ上げてくる不安感に飲み込まれてしまいそうだ。もっと落ち着いて話をしようと思っていたのに、尖った声がつい唇から零れ落ちてしまう。
「君のことはずっと心配してきたよ、陽向……君が東京にひとりが出かけて行ってからは仕事で無理をしていないかと気がかりだったし……流産して、僕までこんなことになって、いずれ一人きりになってしまうだろう君の行く末に思い悩まない夜はなかった」
体の脇に垂らしていた手をぎゅっと握りしめながら、陽向は震える声で囁いた。
「あなたは誰……一体、何ものなの?」
恐る恐る顔を上げる陽向の視線の先で、溜息を一つ零し、AIホログラム・アバターは立ち上がり、ソファを回って近づいてくる。その歩き方の癖まで朔也にそっくりだ。
「君の認識をまず聞きたいな」
時々ノイズを生じて輪郭がぶれること以外は、どこまでも自然で無理のない動作をし、表情を浮かべるホログラム・アバター。
すぐ前で悪戯っぽく瞬いている黒々とした瞳を見返しながら、陽向はくじけそうな自分を奮い立たせた。
「このスマートホームを管理する汎用型人工知能と住人が直接に会話し、そのサポートを受けるための立体表示サポートシステムよ」
陽向の答えは不十分だったのか、朔也の姿をしたものはそっと眉をしかめた。
「……君が今、会話をしているのは、アメリカのベンチャー企業future life labsのスマートホームに搭載されているOS、 adamをベースに、久藤朔也が作ったAIだよ。生前の久藤朔也の記憶と知識、思考のパターンをコピーし、彼が考えるように物事を考え、行動することができる」
彼の話を聞いていると、次第に現実から遊離していくような、他の誰かが見る夢の中に捕われていくかのような、奇妙な感覚に陥りそうになった。
神経質な笑い声をたてる陽向に、ホログラム・アバターは黙り込んだ。
「陽向は、僕の言うことを少しも信じてくれないんだね」
悲しそうな呟きに、生前の朔也の面影が脳裏に蘇る。何も知らなかった少女の時のように素直に朔也を信じられなくなったのは、陽向が大人になっただけでなく、彼と同じ研究者の道を選んでしまったからだ。
朔也はきっと、自分の研究を誰よりも陽向に理解してもらいたかっただろうに、陽向は自分の殻に閉じこもって先の見えない仕事に明け暮れていた。
「……あなたは、本当に、朔也さんにそっくり」
陽向はじんわりと目に浮かんでくる涙を指先で拭い、自分より高い所にある彼の顔を挑戦的に睨みつけた。
「あなたは一体、どの程度、久藤朔也なの?」
男性にしては長い睫が蝶の羽のように震えるのが見て取れるほど近くにあっても、『朔也』の吐息が陽向に触れることはなく、その体が発する熱も感じられない。
「少なくとも君が必要とする久藤朔也としての記憶ならほぼ全て、僕の中に保管されているよ」
ホログラム・アバターの答えには、微塵の迷いもためらいもない。
「そして、久藤朔也を彼たらしめていた意識――難題ではあったものの、かつての僕は自分の感情、思考のパターンをデータ化して『僕』に打ち込み、リカバリーさせることに成功したんだ」
何ということだろう。これは、朔也が死の直前に語っていた夢と同じではないか。
「意識のリカバリーだなんて、そんなに簡単にできるわけがないわ!」
朔也そっくりの持論を展開するホログラム・アバターを目の当たりにしなければ、一笑に伏していたに違いない。
自然言語処理、言語学、会話情報学を専門にし、AIのコミュニケーション研究をしてきた陽向には、自然言語を使ってのAIとの会話がどれほど困難なものか痛感している。
こうして、朔也を名乗るホログラム・アバターと日常会話ができること自体、その常識を真っ向から否定されているようなものなのだ。
(それとも、朔也さんなら、私達とは全く違うアプローチで、人工の心を作ることができたのだろうか……だとしても、コピーされた心は、オリジナルの朔也さんと本当に同じと言えるの……?)
考えれば考えるほど、陽向の惑乱は深くなっていく。目眩を覚え、側にあったソファの背もたれに捕まって、ぐらつく体を支えた。
「……冷蔵庫の中に、よく冷えたミネラルウォーターのボトルが入っているよ。それを飲んで、少し落ち着いたほうがいい」
陽向の動揺と混乱を見て取ったかのように促すAIに、陽向は唯々諾々と従った。逆らうほどの気力はもう残ってはいなかった。
「今は信じられなくてもいいよ、陽向……僕はいつか君を納得させてみせるから」
彼と並んでソファに腰掛け、優しくあやすような声音に耳を傾けていると、朔也がまだ生きていた頃に戻ったような気がしてくる。
ここに来て、あまりにも驚くべきことに直面し、神経が昂っていたはずだが、いつしか陽向はうつらうつらし始めた。
得体のしれない相手に、しかも人間でさえないものを前にして、こんな無防備な姿になるなんて、どうかしている。
おそらく、陽向はすぐに、この家を後にして住み慣れたマンションの部屋に戻るべきなのだ。冷静な思考を取り戻すには、それが最善だろう。
しかし、朔也のいない、あの部屋に独りでいることに耐えられなくなって、ここに来たのではなかったか。
ソファの上に横になり、閉じかけていた目をうっすらと開けると、涙で霞む視界の中、真摯な顔で自分を見下ろしているAIホログラム・アバターがいた。暗くなっていく照明の下、淡い光をまとう指先が動いて、陽向の頬に触れようとしている。
勿論、実体を持たないホログラム・アバターには、彼女の涙を拭い取ることすらできはしない。分かっているくせに、なぜ、そんなことを……?
(朔也さん……夢でもいいから、あなたに会いたいと願っていた……)
理性では、このAIを信じることを依然として拒否していたが、心はこんなにも素直に朔也がそこにいるのだと錯覚し、そのことに安堵を覚え始めている。
(でも、これは私が見ている夢じゃない……あなたの夢の中に私はいるの、朔也さん……?)
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