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2人でいたい
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「痛い、痛い、いた、い・・・」
ジリジリと嫌な音がする。
肌を傷つけるなんて、こんなに痛いと思わなかった。
「春ー!頑張れ!!あと少し!!」
隣でメンバー内唯一のタトゥー経験者、ケンが見守ってくれていた。
ケンに連れられて、大田区は蒲田の怪しい店で俺はタトゥーを入れた。
死んだおばあちゃんの遺言が入れ墨だけは入れるな、だった。
そのおばあちゃんの遺言も破りB型肝炎になりたくないなど言って一生入れないと思っていたタトゥーを入れた。
アラビア文字で腕にひろこの名前を入れた。
自分を傷つけ、女と同化。
これで自分の中で納得がいった。
あの、沖縄の占い師の言葉通りに。
占い師のもとへひろこを連れて会いに行こうと思っていたら半年も前に亡くなっていた。
他殺だった。
自分の死までも予言して、やっぱりあの占い師の言う事は当たるんだと思った。
怖かったけど、あの言葉で俺も少しは冷静に自分を考えられたところもあって、お礼を言いに行きたかったから、死んだと聞いた時は信じられなかった。
そんな中、優希がひろこと同じ雑誌で大好きな写真の連載を組んだ。アパレルデザインも手掛けはじめて作詞作曲にも以前より意欲が出てきて毎日楽しそうにしていた。
占い師の言う通りだった。
聖司を占ったSOULは安泰っていうのも当たっていて、俺達の人気は陰りをみせず邁進した。
あとはケンの30代半ばの結婚が当たれば全部大当たり!なんて話していた。
本当にありがたい事に俺が結婚してもSOULは安泰だった。
俺はしばらく貯金して、近所にひろこと住む家を建てようって考えていた。
「ひろこと聖司と大ちゃんで音楽評論番組?なんだよそれ。」
「特番で3人絡んでから評判よくてさ。3人でCMも決まったよ。1社提供で音楽番組。夏には現地の音楽シーンの取材で3人で海外ロケもあるって。」
「聖司も大ちゃんも、ずるいよ。」
「結婚してる方がうらやましいだろ!!」
結婚してひろこが俺の嫁となり、同じ家に住むというのはやっぱり全然意識は違った。
以前のような切羽詰まった焦りみたいのはなくなったけど、でも相変わらずひろこが好きで嫉妬ばかりしていた。
「しかも最後の水着写真集も出すって。きわどいの。遊井さんが教えてくれたよ」
「はーー?!聞いてないんだけど」
「毎日きわどいの見せてもらえよ」
アッキーはため息つくけど笑っていた。
「あんな可愛い子と結婚できてうらやましいよ」
「毎日家に帰ると彼女がいるの?いいね~」
「男の敵だよ。あの安藤ひろこと結婚できたんだよ?」
「結婚してもまだ狙ってる人いるよ」
占い師の言う通り、ひろことの結婚は会う人全員にうらやましがられた。罪だな、と思った。
でも自分がまだまだこの嫉妬と戦っていかなきゃならない人生最大の失敗だったのかもしれないと本当に思う。
仕事帰りに我が家にメンバーとマネージャー達が以前より頻繁に来るようになった。
ひろこも遊井さんといたりなんかするとみんなで寿司やピザ食べながら、大所帯の家族みたいになった。
「白部編集長が今度ひろと表紙やらないかって。聞いた?」
「聞いた!ゆうきと初仕事だね!」
「俺ひろこの番組ゲストにオファーきたぞ。」
「え?ケン来るの?!」
「日本酒持ってくから飲もうぜ!」
「・・今日みんな何時に帰るの?」
ひろこを囲んでみんながみんな笑顔だった。
そこでまた2人の時間がないと俺1人不満タラタラで、木曜だけは誰も家に入れないというルールにした。
俺もまたツアーやレコーディングで家を空けたりする事が多くて。
家に帰りたい帰りたい思ってはひろこを想い歌い続けた。
家を空ける日は、また12時ちょうどの電話が復活した。
結婚したのに2人の時間がなかなかなくて、2人でいたいとばかり思っていた。
腕に入れたタトゥーは肌に合わなかったのか、ジリジリと半年も痛んだ。
そのたびに腕を抑えて気持ちを落ち着かせていた。
「文字、なんていれたの?」
ひろこが痛む部分をそっとなぞっていた。
「ずっとひろことトランプできますようにって」
「やだぁ。」
ひろこの名前を入れたとは言わなかった。でも、もしかしたら気づいているかもしれない。
桜が散り始めた頃、宅配ボックスにAmazonからひろこの写真集が届いた。
『H2』というタイトルで、表紙は乳首がギリギリ見えないラインの写真が俺を釘付けにさせた。
帯には最後の水着とデカデカと書いてあった。
「春くんも買ったの?」
隣には剛くんも宅配ボックスからAmazonの袋を持ってニヤニヤして立っていた。
「剛くん、パパになるのに買ったの?」
「これはついにギネスでしょ!こんな芸術的な乳はないよ!!」
「エロすぎだよ。ひろこ。」
「早く4人で遊ぼうよ」
「・・今度ね。」
俺はひろことやっぱり2人でいたかった。
ひろこの最後の水着写真集はなんと20回もの重版を記録してまだまだ記録が伸びる勢いだった。
結婚してもひろこ人気は健在だった。
結婚式はあげなくていいって言ってたけど、周りからも言われ俺も区切りがほしくて関係者のみで小さな式を挙げる事にした。
でも結局アッキーと遊井さんの仕切りになってしまい、小さい割には100人も集まってしまった。
6月、結婚式の前日からタトゥーの痛みがほぼほぼ消えかかっていた事に気づいた。
その日は久々ひろこもオフで2人でいたいって思ってた。
「ひろこー。鰻屋、12時に個室とれたから」
「はーーい」
声のする部屋に行くと机に向かって原稿を書いていた。
「明日、編集長も来るから原稿渡しちゃおうと思って。」
「写真、鰻食べてるとこ撮るよ。」
相変わらず俺がひろこの連載の写真を撮っていた。
外に出ると梅雨時期とは思えないほど晴れていて、お互い半袖でちょうど良い体感だった。
「ひろこ、こっち」
「うん」
俺が呼ぶとすぐ俺の元に来る。
毎回、男心くすぐられながら手を繋いだ。
「写真集、、ひろこ激しく乳ギリギリ見せてたね。」
「見たの?見ないでよ。社長が結婚した記念にって。身体売った気分だよ。」
「結婚記念か。」
「でもタイトルはHを2個にして春とひろこって意味合いにしたつもりなんだけど。」
「!」
俺達は歩いて欅坂を登って西麻布方面に歩いた。
「鰻屋さん、どこにあるの?」
「交差点の近く。鶏の竜田揚げも美味しいよ。スイカもあるんだ。」
「竜田揚げも食べる!」
相変わらずひろこは可愛い。
可愛くて可愛くて、俺は正直困ってる。
「鰻屋の先にパン屋があるから帰りに買って帰ろうか。サワムラって店」
「サワムラ?」
「よく沢村が買って来てくれるんだ」
「それ、本当に?」
隣でひろこが笑ってる。
ずっと一緒にいたい。
2人でいたい。
ひろこを好きになってから、間もなく4年が経つ。
俺の人生でこんなに波乱の4年はなかった。
こんなにも感情が激しく動く事がはじめてだった。
まぁ長い人生、そんな4年もいい経験かな、と思ったり。
一目見た写真だけで好きになった。
彼女に会いたくて必死に歌った。
初めて会った時、目が離せなかった。
TVより横にいるひろこを見てたかった。
毎日毎日会いたくて電話した。
誰かにとられるんじゃないかと焦った。
いくら抱いてもキスしても不安になった。
そんな俺の気持ちも全部知ってるんだか知らないんだか分からないけど、ただただかわいいイルカの目をして俺の横で笑ったかと思えば色っぽく切なげな顔をして俺を翻弄する。
「春はSなの?」
「俺はHだよ」
「おもしろすぎ!」
そんな彼女に恋をしながら生きてゆく。
「今日の夜も、トランプするの?」
「しようよ」
「春のエッチ!」
end
ジリジリと嫌な音がする。
肌を傷つけるなんて、こんなに痛いと思わなかった。
「春ー!頑張れ!!あと少し!!」
隣でメンバー内唯一のタトゥー経験者、ケンが見守ってくれていた。
ケンに連れられて、大田区は蒲田の怪しい店で俺はタトゥーを入れた。
死んだおばあちゃんの遺言が入れ墨だけは入れるな、だった。
そのおばあちゃんの遺言も破りB型肝炎になりたくないなど言って一生入れないと思っていたタトゥーを入れた。
アラビア文字で腕にひろこの名前を入れた。
自分を傷つけ、女と同化。
これで自分の中で納得がいった。
あの、沖縄の占い師の言葉通りに。
占い師のもとへひろこを連れて会いに行こうと思っていたら半年も前に亡くなっていた。
他殺だった。
自分の死までも予言して、やっぱりあの占い師の言う事は当たるんだと思った。
怖かったけど、あの言葉で俺も少しは冷静に自分を考えられたところもあって、お礼を言いに行きたかったから、死んだと聞いた時は信じられなかった。
そんな中、優希がひろこと同じ雑誌で大好きな写真の連載を組んだ。アパレルデザインも手掛けはじめて作詞作曲にも以前より意欲が出てきて毎日楽しそうにしていた。
占い師の言う通りだった。
聖司を占ったSOULは安泰っていうのも当たっていて、俺達の人気は陰りをみせず邁進した。
あとはケンの30代半ばの結婚が当たれば全部大当たり!なんて話していた。
本当にありがたい事に俺が結婚してもSOULは安泰だった。
俺はしばらく貯金して、近所にひろこと住む家を建てようって考えていた。
「ひろこと聖司と大ちゃんで音楽評論番組?なんだよそれ。」
「特番で3人絡んでから評判よくてさ。3人でCMも決まったよ。1社提供で音楽番組。夏には現地の音楽シーンの取材で3人で海外ロケもあるって。」
「聖司も大ちゃんも、ずるいよ。」
「結婚してる方がうらやましいだろ!!」
結婚してひろこが俺の嫁となり、同じ家に住むというのはやっぱり全然意識は違った。
以前のような切羽詰まった焦りみたいのはなくなったけど、でも相変わらずひろこが好きで嫉妬ばかりしていた。
「しかも最後の水着写真集も出すって。きわどいの。遊井さんが教えてくれたよ」
「はーー?!聞いてないんだけど」
「毎日きわどいの見せてもらえよ」
アッキーはため息つくけど笑っていた。
「あんな可愛い子と結婚できてうらやましいよ」
「毎日家に帰ると彼女がいるの?いいね~」
「男の敵だよ。あの安藤ひろこと結婚できたんだよ?」
「結婚してもまだ狙ってる人いるよ」
占い師の言う通り、ひろことの結婚は会う人全員にうらやましがられた。罪だな、と思った。
でも自分がまだまだこの嫉妬と戦っていかなきゃならない人生最大の失敗だったのかもしれないと本当に思う。
仕事帰りに我が家にメンバーとマネージャー達が以前より頻繁に来るようになった。
ひろこも遊井さんといたりなんかするとみんなで寿司やピザ食べながら、大所帯の家族みたいになった。
「白部編集長が今度ひろと表紙やらないかって。聞いた?」
「聞いた!ゆうきと初仕事だね!」
「俺ひろこの番組ゲストにオファーきたぞ。」
「え?ケン来るの?!」
「日本酒持ってくから飲もうぜ!」
「・・今日みんな何時に帰るの?」
ひろこを囲んでみんながみんな笑顔だった。
そこでまた2人の時間がないと俺1人不満タラタラで、木曜だけは誰も家に入れないというルールにした。
俺もまたツアーやレコーディングで家を空けたりする事が多くて。
家に帰りたい帰りたい思ってはひろこを想い歌い続けた。
家を空ける日は、また12時ちょうどの電話が復活した。
結婚したのに2人の時間がなかなかなくて、2人でいたいとばかり思っていた。
腕に入れたタトゥーは肌に合わなかったのか、ジリジリと半年も痛んだ。
そのたびに腕を抑えて気持ちを落ち着かせていた。
「文字、なんていれたの?」
ひろこが痛む部分をそっとなぞっていた。
「ずっとひろことトランプできますようにって」
「やだぁ。」
ひろこの名前を入れたとは言わなかった。でも、もしかしたら気づいているかもしれない。
桜が散り始めた頃、宅配ボックスにAmazonからひろこの写真集が届いた。
『H2』というタイトルで、表紙は乳首がギリギリ見えないラインの写真が俺を釘付けにさせた。
帯には最後の水着とデカデカと書いてあった。
「春くんも買ったの?」
隣には剛くんも宅配ボックスからAmazonの袋を持ってニヤニヤして立っていた。
「剛くん、パパになるのに買ったの?」
「これはついにギネスでしょ!こんな芸術的な乳はないよ!!」
「エロすぎだよ。ひろこ。」
「早く4人で遊ぼうよ」
「・・今度ね。」
俺はひろことやっぱり2人でいたかった。
ひろこの最後の水着写真集はなんと20回もの重版を記録してまだまだ記録が伸びる勢いだった。
結婚してもひろこ人気は健在だった。
結婚式はあげなくていいって言ってたけど、周りからも言われ俺も区切りがほしくて関係者のみで小さな式を挙げる事にした。
でも結局アッキーと遊井さんの仕切りになってしまい、小さい割には100人も集まってしまった。
6月、結婚式の前日からタトゥーの痛みがほぼほぼ消えかかっていた事に気づいた。
その日は久々ひろこもオフで2人でいたいって思ってた。
「ひろこー。鰻屋、12時に個室とれたから」
「はーーい」
声のする部屋に行くと机に向かって原稿を書いていた。
「明日、編集長も来るから原稿渡しちゃおうと思って。」
「写真、鰻食べてるとこ撮るよ。」
相変わらず俺がひろこの連載の写真を撮っていた。
外に出ると梅雨時期とは思えないほど晴れていて、お互い半袖でちょうど良い体感だった。
「ひろこ、こっち」
「うん」
俺が呼ぶとすぐ俺の元に来る。
毎回、男心くすぐられながら手を繋いだ。
「写真集、、ひろこ激しく乳ギリギリ見せてたね。」
「見たの?見ないでよ。社長が結婚した記念にって。身体売った気分だよ。」
「結婚記念か。」
「でもタイトルはHを2個にして春とひろこって意味合いにしたつもりなんだけど。」
「!」
俺達は歩いて欅坂を登って西麻布方面に歩いた。
「鰻屋さん、どこにあるの?」
「交差点の近く。鶏の竜田揚げも美味しいよ。スイカもあるんだ。」
「竜田揚げも食べる!」
相変わらずひろこは可愛い。
可愛くて可愛くて、俺は正直困ってる。
「鰻屋の先にパン屋があるから帰りに買って帰ろうか。サワムラって店」
「サワムラ?」
「よく沢村が買って来てくれるんだ」
「それ、本当に?」
隣でひろこが笑ってる。
ずっと一緒にいたい。
2人でいたい。
ひろこを好きになってから、間もなく4年が経つ。
俺の人生でこんなに波乱の4年はなかった。
こんなにも感情が激しく動く事がはじめてだった。
まぁ長い人生、そんな4年もいい経験かな、と思ったり。
一目見た写真だけで好きになった。
彼女に会いたくて必死に歌った。
初めて会った時、目が離せなかった。
TVより横にいるひろこを見てたかった。
毎日毎日会いたくて電話した。
誰かにとられるんじゃないかと焦った。
いくら抱いてもキスしても不安になった。
そんな俺の気持ちも全部知ってるんだか知らないんだか分からないけど、ただただかわいいイルカの目をして俺の横で笑ったかと思えば色っぽく切なげな顔をして俺を翻弄する。
「春はSなの?」
「俺はHだよ」
「おもしろすぎ!」
そんな彼女に恋をしながら生きてゆく。
「今日の夜も、トランプするの?」
「しようよ」
「春のエッチ!」
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