積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと

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39,大豆スイーツ

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出来上がったニ種類のクッキーを、大豆を売っていたおじさんの所へ持っていく。

「こんにちは!」

「おぉ!お嬢ちゃん。どうだった?何かに使えたかい?」

「これ、作ってみたの。」

「ん?クッキーか?」

「良かったらどうぞ?ニ種類あるから食べ比べしてみて?」

先に手に取ったのは煎ったおからで作ったもの。

「うん美味いよ。ほのかな甘さが上品だな。」

「ほんと?ありがとう。こっちはどうかな?」

「おっ、こっちはしっとりしててバウンドケーキみたいな感じだな。味はさっきのと一緒かい?」

「うん、正解よ。甘さ控えめにしてみたの。
ところでこのクッキー、昨日買った大豆を使って作ってみたものなのよ。普通のクッキーよりもヘルシーにできたわ。」

「えっ、これに大豆が使われているのか?全然わからなかったぞ?!」

「ふふっ。すごいでしょ?大豆は栄養価も高いし、明日はケーキを作ってみようと思うの。作ったらまた持ってくるわね。」

「おぉ!楽しみにしてるよ!」





「クッキー、好評だったわ!」

「よかったですね!ケーキも蜂蜜で作りますか?」

「それだとクッキーと同じだから少し変えてみようと思うの。今日は市場でコレを買ってきたわ!」

買ってきたものはリンゴだ。リンゴはこの世界でもいくつか種類があり、買ってきたリンゴは富士リンゴに近い。

「リンゴケーキを作ってみましょうよ!」

「いいですね。リンゴはすり潰しますか?」

「こんな感じで小さくカットしてみようと思うの。りんごの食感も残した方が面白いと思わない?」

リンゴを1/8に切って薄くスライスしていく。あとは生地とリンゴを混ぜて焼くだけ。今回も生おからと煎ったおから、両方で作ってみる。

「ケーキも意外と簡単ね!」

「ふふっ。でも奥が深いんですよ?私なんかジフさんの足元にも及びませんからね。」

ジフは我が公爵家の料理長だ。確かにジフに希望を言えば完璧なものを出してくれる超一流の料理人だ。

「さすがに比べる相手が違うんじゃない?」

そんな会話をしているうちにケーキが焼き上がる。

「召し上がりますか?」

「冷めるまで待った方が味が馴染んで美味しいと思うわ。これは今日のデザートに食べましょう!楽しみね。」

もう夕方になっていたので、入浴をして本を読んているとあっという間に食事の時間がきた。

食事は簡単なもので済ませ、待ちに待ったリンゴケーキの試食会だ。

綺麗に膨らんだケーキの中にはぎっしりとリンゴが入っている。
早速食べてみる。しっとりしていて生地とリンゴが初めから一つのものであったかのように馴染んでいる。
生地を甘さ控えめにしたおかげで甘酸っぱいリンゴが際立ち、上に砕いて乗せたナッツが異なる食感を楽しませる。
一口食べて3人で顔を見合わせるその顔は皆笑顔だ。

「美味しい!」

「はい!とても美味しいです!!」

「なにこれ、すっごい美味しい!」

「ねぇ、このナッツを乗せたのはどっちの考え?」

「あ、それは私です。」

頬張りながら言うのはアンナだ。

「アンナ、グッジョブよ!とっても合うわね。いいアクセントになっているわ。」

「良かったです!前にジフさんがやっていたので真似してみたんです。」

「とても美味しいわ。ハーブティーにも合うわね。」

「はい、とっても合いますね。」

「将来作るお店にはカフェも併設して、ハーブティーと大豆スイーツを出してみようかしら?」

「ハーブの良さを皆に知ってもらうにはとても良いですね。」

「大豆スイーツだったら、女性にもウケがいいと思いますしね。」

「えぇ、美容とダイエットは永遠のテーマですものね。」

「「はい!」」

思った以上に共感してもらえたわね。

「あとはどれだけ量産できるかが問題よね。とりあえず、明日販売主のところへまた行ってみるわね。」

「私も一緒に行きましょうか?」

「そうね、じゃあ一緒に来てくれる?」

「はい、もちろんです。」





翌日、リンゴケーキを持って市場へ向かった。

「こんにちは。」

「おっ!待ってたよ!」

「今日はこれを持ってきたの。」

「ケーキか?美味そうだな!」

「えぇ。是非食べてみて?」

アンナがお皿に出して渡す。

「うまっ!!その辺のケーキより美味いじゃねぇか!もしかしてこれにも大豆が使われているのか?!」

「ふふっ。そうなの。ビックリした?」

「ビックリしたっつうか、なぁ、その作り方教えてくれないか?金は払うから。」

「それよりももっと面白い話があるんだけど、話を聞いてくれる?」

「あぁ、どうせ客もそんなに来ないしな。こっちだ。」

と中に入る。

「で、面白い話って?」

「私2年後に自分のお店を出すんだけど、そのカフェの看板商品をこの大豆を使ったスイーツにしようと思っているの。」

「店ってカフェか?」

「メインは違うんだけど、カフェを併設したお店を考えているの。女性にとっては美容とダイエットは永遠のテーマだから。」

「大豆と美容とダイエットにどんな関係があるんだ?」

「えっ!本当に言ってるの?!大豆といえば畑の肉と言われるくらいタンパク質も豊富なのよ!それに豆だからヘルシー。高タンパク低カロリーの食品はダイエットに最適なのよ!それに、大豆に含まれるイソフラボンは美容にとってもいいの。大豆を作っているのに知らないなんて!」

興奮して語る私に男性は少し引き気味だ。

「お…おぅ。まぁウチは売れればそれでいいけどな。」

「お嬢様、ちょっと落ち着いて下さい。」

「…失礼。ちょっと興奮してしまって。」

「あ、いやいいよ。それで、俺はどうすりゃいいんだ?」

ここからは商談の時間ね。

「お店ができるのは2年後の予定なの。だからそれまではあまり買えないけど、お店ができたらある程度の量を定期的に仕入れさせてほしいの。」

「それだけでいいのか?」

「できれば値段は相談させてもらいたいところだけど。」

「まぁ、それは多少は大丈夫だよ。本当に全部売れなかったからな。」

「よかったわ。じゃあそういうことで。
そうね…、来年くらいから取引を始めたいと思っているわ。見通しが立ったら、手紙を書くわ。住所と名前を教えてくれるかしら?」

「あぁ、いいけど…。本当に取引するのか?」

「何か問題でも?」

「いや、なんか話がうますぎるっつうか。とりあえずあんたの名前教えてくれないか?どこにどんな店を出すのかも知っておきたいな。」

「そうね、ごめんなさい。名乗るのが遅れたわ。私はエリナリーゼ・リフレインと申します。2年後の春に王都にハンドクリームをメインにしたお店を開店する予定なの。そのお店にカフェを併設してこの大豆スイーツを出したいと思っているわ。」

「えっ…、リフレインて領主様のとこの?」

「えぇ。でもできれば内緒にしておいてほしいの。ここは私の事を知らない人が多い貴重な場所だから。できれば今まで通り接してくれると嬉しいわ。」

「あぁ…、わかった。誰にも言わないよ。」

「あなたのことも教えてくれる?」

「俺はポールだ。宜しくな。」

「えぇ!宜しくね。こっちはアンナよ。連絡は手紙でするわね。字の読み書きは大丈夫かしら?」

「簡単な読み書きなら問題ない。あんまり難しく書かないでもらえると助かる。」

「わかったわ。ありがとう。良い取引の記念にこれあげるわ。」

リンゴケーキを渡す。

「いいんですか?」

「元々あなたに食べてほしくて持ってきたのよ。是非食べてみてね。じゃあまた来るわ!」

「ありがとうございました!!」

とてもいい笑顔で見送られたのだった。
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