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第2話 目覚め

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衝撃のクビ宣告で朝食を摂る気がなくなってしまった。

「え、ガチで今後どうなるんだ…とりあえず眷属には伝えるか…ってぇええ!」

急に視界が歪み、気づいたら意識が途切れてしまった。

「んんん…うっわぁあぁ!!」

「全くうるさいですな…」

気づいたら何かでっかいもふもふの上にいた。

自分の姿も神託の時に人間に見せる時用のになってるし。

「お気づきになられたのですね、主様。」

と話しかけてくるのは下敷きにしていたもふもふ。よく見ると顔が、というか顔つきが良くいえば凛々しい、率直に言うとすごい怖い。

「俺、お前のことなんて知らないんだが…でも助けてくれてありがとう。」

「主様、本当に分からないのですか?あなたの眷属のオオカミです。」

「お前そんなにでかかったっけ?人1人余裕で飲み込めそうじゃん。」

よかった…顔怖くて大きい動物に食い殺される心配は無くなった。

「ま、とにかく今後住むところを探すか、オオカミ!」

「あの、主様、そのことなのですが…まずはこの世界の最高神に挨拶をした方が良いかと。それから、オオカミは種族名なのでできれば個別の名前をいただきたく…」

「え?名前?そうだなぁ…オオカミ…大神…だいかみ…タイガでどうだ⁈」

「ありがとうございます!」

オオカミ…もといタイガのしっぽが千切れんばかりに振られている。オオカミって嬉しいと尻尾振るものなのか?

「で、最高神にはどうやって会えばいいんだ?」

「上空をご覧ください。いくつか橋がありますでしょう?あそこを渡るとこの世界の神が住むところに着くようです。」

タイガにそう言われ、上を見ると確かにいくつか橋が見える。が、それ以前に眩しすぎてすぐに空を見上げるのをやめた。

「かなり高いところにあるけど、どうやって行くんだ?」

「私にまたがっておつかまりください。」

と言うや否や、タイガは鼻面をうまく使い戸惑う俺を背中に乗せた。
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