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アフターストーリー①
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初体験から一週間が経った。アリスティドは完全に浮かれ切っていた。
それもそのはず、何年も恋焦がれた相手と結婚はしていたものの、白い結婚だとずっと思っていて、それでも構わないと思うくらいには好きで好きで仕方がなかった男と、ふいやって来たチャンスから両想いになる事ができたのだ。
今浮かれなくて、いつ浮かれるのか。
いや、結婚した時も浮かれてはいた。一応。しかし、アリスティドはもう二十歳で貴族。そんなに浮かれていてはいけないと、いつも澄ました顔で過ごしていた。
けれど、聡く、女性のビクトリアにはバレていたらしい。十歳という若さなのに、誰よりもアリスティドが浮かれていることに半年前から分かっていたようだった。
「アリスは婚約が決まった時からずーっと浮かれてたわよね。会えない、顔も見せないクソ父様のどこが良いのか全然分からなかったわ」
カーデンテーブルを囲った義理の子供たちでお茶を楽しんでいた。ビクトリアは十歳にして完璧な作法で紅茶を口に含みながら言った。
邸宅にいたとしても、朝早く夜遅いヴィクトールに会うことは、まずなかった。食事を共にしたこともなければ、挨拶さえ交わした事がなかった。
というのも、プライベートと仕事、全てにおいて口出ししない。という条件のもとで結婚したからだ。つまり、全時間アリスティドは関わってはならなかった。それはヴィクトールも同じ事なので、同じ家にいても一切顔を合わせる事がなかった。
「そ、そんなに浮かれてた…?」
「浮かれてたわ。馬鹿トラとクソ父様くらいよ。知らなかったのは」
「おい、馬鹿って言うな」
長男のヴィクリスも家令のエイベンもメイドたちも気づいていたということになる。そしてビクトリアがどんどん辛辣になっていく。貴族の女性としてこの口調はマズい。叱らなくてはならない立場ではあるが、ビクトリアは猫をかぶるのが大得意なので、きちんとした場ではきちんとする。つまり叱りづらい。
「アリスはずっとニコニコしてたから分かりやすかったよ。最初はそういう性格なのかなって思ってたけど、話しているうちに、嫌なことは嫌だってちゃんと言うし。あ、これ結婚して嬉しいんだ…って一週間くらいで気づいたかな」
全然澄ました顔で居られなかったらしい。ヴィクリスの言葉で撃墜され、ガーデンテーブルに沈没する。
「そうよ。今までずーっと婚約話を蹴り続けたエイブラム家の五男が、手の平をくるっと変えたように結婚するんだもの。おかしいと思って領地から出てきたのよ」
「あ、それ領地出る時にビィ言ってたな。『何かきっと裏があるに違いない!』なんて言うもんだから一緒に出たもんな」
ビクトリアとトラヴィスが領地からすぐにやって来た理由は、どんな泥棒猫がやってきたのか、アリスティドの為人を確認する為だったらしい。アリスティドとしても、そうだろうな、とは思っていたのでこれには驚かなかった。
親が再婚するときに、怪しまない子供はなかなか居ないだろう。ましてやここまで聡いビクトリアは特に目を光らせていたに違いない。
「会ってみたらアリスには裏なんか何もないから逆に呆れたわ。裏があったのはクソ父様の方だし」
「俺は女避けだとは思わなかったからなー。あんなに母さんを好きだった人がおかしいとは思ったけど」
子供たちにここまで悟られて、本当に自分はこの中で最年長なのかと悲しくなってきた。
「会った瞬間、『僕のことは母親とも父親とも思わなくていいよ。むしろ兄弟だと思ってくれて構わない。その方が君達もやりやすいだろう?』って言ってくるし。変な人って思ったな」
「そうよ。変だったわ。まぁだから私も馬鹿トラも気が抜けたわよね」
二人が思い出すように言う。一応心の中では義理の子供たちという意識はあるが、どちらかというとエイブラム家の兄弟関係のようにしたかった。
三人とも、母親を亡くしてまだ三年半。母親の面影が濃い中、ひょっこりと現れた男を母親代わりに、なんて土台無理な話だ。
兄弟ならばと、呼び捨てでアリスと呼んでくれるようになったのだ。
「それで、明日は出掛けるのよね?アリス」
「うん、また実家の方に顔を出してくるよ。母上が呼んでるからね」
「エイブラム家は本当仲が良いね。本当はビィもヴィンも行きたいのを我慢してるし」
「うううううるさい!我慢なんてしてない!」
「そうよ!我慢なんてしてないわよ!」
ヴィクリスの言葉に真っ赤になりながら否定する二人を見て、アリスティドは微笑ましく思う。本当なら三人も一度連れて行きたいと思うのだが、三人とも学園に通っている。学業を疎かにさせては他界された前妻にも、ヴィクトールにも合わせる顔がない。
今回帰る理由も、ぶっちゃけ大したことはないのだ。
「まぁ、ただ母様が話し相手が欲しいだけだからね。行ってもとにかく終わらない話に付き合わされるだけだよ…」
「会ってみたいわ。アリスはお母様に似ているんでしょう?性格は似なかったの?」
「うん。まぁ、全然似てないかな?どっちかって言うと兄上に似たかな…?」
「そこは親じゃねぇのか」
アリスティドは、親に育てられたと言う感覚はほとんどない。親よりも兄弟と関わっていることの方が多かった。
末っ子でよくよく可愛がってもらった。今でも可愛がられてしまうのでたまに困ってしまう。
「とにかく、楽しんできてね。お土産ちょうだいね」
「母上にちゃんと頼んどくから。二人も楽しみにしててね」
ビクトリアの可愛いおねだりに頬が緩むアリスティドは、三人と過ごすお茶会をその後もゆったりと楽しんだのだった。
夜になって、アリスティドは自室のソファでゆっくりしていた。
最近はビクトリアもトラヴィンも一緒に寝たいと言ってくれなくなった。なぜなのか尋ねたら、『クソ父様(親父)に蹴られたくない』と声を揃えて言われた。ちょっと寂しい気もしたが、これが大人になる段階なのか、と思うことにした。アリスティドがまだ二人の年齢の時は、兄達が代わりがわり共寝してくれたのだが。
寝る前に白湯を飲むようにしていたので、今日もそうしてからベッドに入り込んだ。メイドが上掛けを掛けにくることもあるのだが、アリスティドは丁重に断った。貴族としてはやってもらうのが良いのかもしれないが、なんとなく子供っぽくて恥ずかしいと思ったからだ。
なので最近は夜はほとんど一人になる。
白湯を飲んだせいか、身体がポカポカしているのですぐに瞼が落ちそうになる。
今日もヴィクトールは夜まで働いているらしい。悪いとは思いつつも、重くなる瞼には抗えず、夢の世界に旅立つことに決めた。
ギシ…、と言うベッドの軋みの音がする。上掛けがなんとなく引っ張られている。
アリスティドは意識が浮上して瞼を開けた。ヒヤリとした感触が頬を撫でている。
「…ヴィー…お帰りなさい…」
「ただいま、リスティ」
夜なのに、月明かりに照らされてキラキラと輝く顔面が眩しくて目を細める。疲れているはずなのに、このキラキラは一体どこから出てくるのだろうか。
ふにゃりと笑うと、ヴィクトールはますますニコニコとしてくれる。アリスティドは身体を起こそうと腕に力を入れたが、その腕はヴィクトールによってベッドに縫い付けられていた。顔の横で縫い付けられた両腕を不思議に思って、ヴィクトールを見上げる。
「…?どうしたの、ヴィー?」
「寝顔を見たら戻ろうと思ったんだが。無理そうだ」
「へ?…んっ!ん、ん…っ」
いきなり唇を奪われ、アリスティドは目を見開くが彼の舌が入り込んで上顎を撫ぜると腰がゾワと疼く。厚く長い彼の舌は、歯列も歯茎も丁寧に舐る。
鼻で息もしているはずなのに、なぜだか酸素が徐々に足りなくなっていって、とろん、と頭の芯から蕩ける感覚がアリスティドを包んでくる。
「ぁ…ん、ヴィー…」
「リスティ、良い?」
ヴィクトールの首に腕を回す。良い、とはここ最近、毎日している事を尋ねられていると気づく。ほんの少し頬を染め小さく、こく、と頷いた。
嬉しそうに微笑むヴィクトールに望まれ、嬉しくないわけがない。
アリスティドの顔も、そんな彼を見て情けないほどふやけているに違いない。
それもそのはず、何年も恋焦がれた相手と結婚はしていたものの、白い結婚だとずっと思っていて、それでも構わないと思うくらいには好きで好きで仕方がなかった男と、ふいやって来たチャンスから両想いになる事ができたのだ。
今浮かれなくて、いつ浮かれるのか。
いや、結婚した時も浮かれてはいた。一応。しかし、アリスティドはもう二十歳で貴族。そんなに浮かれていてはいけないと、いつも澄ました顔で過ごしていた。
けれど、聡く、女性のビクトリアにはバレていたらしい。十歳という若さなのに、誰よりもアリスティドが浮かれていることに半年前から分かっていたようだった。
「アリスは婚約が決まった時からずーっと浮かれてたわよね。会えない、顔も見せないクソ父様のどこが良いのか全然分からなかったわ」
カーデンテーブルを囲った義理の子供たちでお茶を楽しんでいた。ビクトリアは十歳にして完璧な作法で紅茶を口に含みながら言った。
邸宅にいたとしても、朝早く夜遅いヴィクトールに会うことは、まずなかった。食事を共にしたこともなければ、挨拶さえ交わした事がなかった。
というのも、プライベートと仕事、全てにおいて口出ししない。という条件のもとで結婚したからだ。つまり、全時間アリスティドは関わってはならなかった。それはヴィクトールも同じ事なので、同じ家にいても一切顔を合わせる事がなかった。
「そ、そんなに浮かれてた…?」
「浮かれてたわ。馬鹿トラとクソ父様くらいよ。知らなかったのは」
「おい、馬鹿って言うな」
長男のヴィクリスも家令のエイベンもメイドたちも気づいていたということになる。そしてビクトリアがどんどん辛辣になっていく。貴族の女性としてこの口調はマズい。叱らなくてはならない立場ではあるが、ビクトリアは猫をかぶるのが大得意なので、きちんとした場ではきちんとする。つまり叱りづらい。
「アリスはずっとニコニコしてたから分かりやすかったよ。最初はそういう性格なのかなって思ってたけど、話しているうちに、嫌なことは嫌だってちゃんと言うし。あ、これ結婚して嬉しいんだ…って一週間くらいで気づいたかな」
全然澄ました顔で居られなかったらしい。ヴィクリスの言葉で撃墜され、ガーデンテーブルに沈没する。
「そうよ。今までずーっと婚約話を蹴り続けたエイブラム家の五男が、手の平をくるっと変えたように結婚するんだもの。おかしいと思って領地から出てきたのよ」
「あ、それ領地出る時にビィ言ってたな。『何かきっと裏があるに違いない!』なんて言うもんだから一緒に出たもんな」
ビクトリアとトラヴィスが領地からすぐにやって来た理由は、どんな泥棒猫がやってきたのか、アリスティドの為人を確認する為だったらしい。アリスティドとしても、そうだろうな、とは思っていたのでこれには驚かなかった。
親が再婚するときに、怪しまない子供はなかなか居ないだろう。ましてやここまで聡いビクトリアは特に目を光らせていたに違いない。
「会ってみたらアリスには裏なんか何もないから逆に呆れたわ。裏があったのはクソ父様の方だし」
「俺は女避けだとは思わなかったからなー。あんなに母さんを好きだった人がおかしいとは思ったけど」
子供たちにここまで悟られて、本当に自分はこの中で最年長なのかと悲しくなってきた。
「会った瞬間、『僕のことは母親とも父親とも思わなくていいよ。むしろ兄弟だと思ってくれて構わない。その方が君達もやりやすいだろう?』って言ってくるし。変な人って思ったな」
「そうよ。変だったわ。まぁだから私も馬鹿トラも気が抜けたわよね」
二人が思い出すように言う。一応心の中では義理の子供たちという意識はあるが、どちらかというとエイブラム家の兄弟関係のようにしたかった。
三人とも、母親を亡くしてまだ三年半。母親の面影が濃い中、ひょっこりと現れた男を母親代わりに、なんて土台無理な話だ。
兄弟ならばと、呼び捨てでアリスと呼んでくれるようになったのだ。
「それで、明日は出掛けるのよね?アリス」
「うん、また実家の方に顔を出してくるよ。母上が呼んでるからね」
「エイブラム家は本当仲が良いね。本当はビィもヴィンも行きたいのを我慢してるし」
「うううううるさい!我慢なんてしてない!」
「そうよ!我慢なんてしてないわよ!」
ヴィクリスの言葉に真っ赤になりながら否定する二人を見て、アリスティドは微笑ましく思う。本当なら三人も一度連れて行きたいと思うのだが、三人とも学園に通っている。学業を疎かにさせては他界された前妻にも、ヴィクトールにも合わせる顔がない。
今回帰る理由も、ぶっちゃけ大したことはないのだ。
「まぁ、ただ母様が話し相手が欲しいだけだからね。行ってもとにかく終わらない話に付き合わされるだけだよ…」
「会ってみたいわ。アリスはお母様に似ているんでしょう?性格は似なかったの?」
「うん。まぁ、全然似てないかな?どっちかって言うと兄上に似たかな…?」
「そこは親じゃねぇのか」
アリスティドは、親に育てられたと言う感覚はほとんどない。親よりも兄弟と関わっていることの方が多かった。
末っ子でよくよく可愛がってもらった。今でも可愛がられてしまうのでたまに困ってしまう。
「とにかく、楽しんできてね。お土産ちょうだいね」
「母上にちゃんと頼んどくから。二人も楽しみにしててね」
ビクトリアの可愛いおねだりに頬が緩むアリスティドは、三人と過ごすお茶会をその後もゆったりと楽しんだのだった。
夜になって、アリスティドは自室のソファでゆっくりしていた。
最近はビクトリアもトラヴィンも一緒に寝たいと言ってくれなくなった。なぜなのか尋ねたら、『クソ父様(親父)に蹴られたくない』と声を揃えて言われた。ちょっと寂しい気もしたが、これが大人になる段階なのか、と思うことにした。アリスティドがまだ二人の年齢の時は、兄達が代わりがわり共寝してくれたのだが。
寝る前に白湯を飲むようにしていたので、今日もそうしてからベッドに入り込んだ。メイドが上掛けを掛けにくることもあるのだが、アリスティドは丁重に断った。貴族としてはやってもらうのが良いのかもしれないが、なんとなく子供っぽくて恥ずかしいと思ったからだ。
なので最近は夜はほとんど一人になる。
白湯を飲んだせいか、身体がポカポカしているのですぐに瞼が落ちそうになる。
今日もヴィクトールは夜まで働いているらしい。悪いとは思いつつも、重くなる瞼には抗えず、夢の世界に旅立つことに決めた。
ギシ…、と言うベッドの軋みの音がする。上掛けがなんとなく引っ張られている。
アリスティドは意識が浮上して瞼を開けた。ヒヤリとした感触が頬を撫でている。
「…ヴィー…お帰りなさい…」
「ただいま、リスティ」
夜なのに、月明かりに照らされてキラキラと輝く顔面が眩しくて目を細める。疲れているはずなのに、このキラキラは一体どこから出てくるのだろうか。
ふにゃりと笑うと、ヴィクトールはますますニコニコとしてくれる。アリスティドは身体を起こそうと腕に力を入れたが、その腕はヴィクトールによってベッドに縫い付けられていた。顔の横で縫い付けられた両腕を不思議に思って、ヴィクトールを見上げる。
「…?どうしたの、ヴィー?」
「寝顔を見たら戻ろうと思ったんだが。無理そうだ」
「へ?…んっ!ん、ん…っ」
いきなり唇を奪われ、アリスティドは目を見開くが彼の舌が入り込んで上顎を撫ぜると腰がゾワと疼く。厚く長い彼の舌は、歯列も歯茎も丁寧に舐る。
鼻で息もしているはずなのに、なぜだか酸素が徐々に足りなくなっていって、とろん、と頭の芯から蕩ける感覚がアリスティドを包んでくる。
「ぁ…ん、ヴィー…」
「リスティ、良い?」
ヴィクトールの首に腕を回す。良い、とはここ最近、毎日している事を尋ねられていると気づく。ほんの少し頬を染め小さく、こく、と頷いた。
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