僕の伴侶は最古の竜

ライ

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学園偏

やってはいけないことをした貴族の子弟たち

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僕らが嫌がらせに、全然堪えていないのに、我慢できなくなったのか、
ついに、大人数で囲っての暴力に出たようだ。
今の僕たちの、状況を一言で言い表すのならば、ほとんどの貴族の生徒に、囲まれた、哀れなネズミと言ったところか。
僕はいたって冷静に状況を把握していた。
友人たちは、人数差におびえているようだ。
まあ確かに、こちらは僕を入れて6人に対しあちらは、16人だ。
倍以上では、さすがにおびえるなと言うのが無理な話しかな。
僕にとっては、竜と契約して日の浅い貴族が、何人かかってこようが無意味だが。
魔法もまだ、ろくに使えないようだしな。
僕は大抵の授業は、真剣に受けているが唯一、竜関係の授業、つまりはガルサーの授業だけはあまり真剣には聞いていない。
真剣でない、と言っても他の生徒のように居眠りすることは無いが、もうすでに知っているからか身が入らないのだ。
しかし知らないことが出れば、それなりには聞いている。
主に大昔の竜騎の話や、竜の生態については真剣に聞いている。
魔法関係と騎乗関係の授業に身が入らないだけだ。
ここにいる貴族連中は、すべての授業を真剣に受けていない、という姿しか見えない。
まあ僕の友人たちも、あまり身が入っているとは言えないが、貴族連中に比べればマシな部類に入るだろうと、僕は感じている。
それなりにガルサーの授業を聞いている、友人たちは簡単な魔法ならば使える。
簡単な魔法とは、その竜の得意な属性を出すだけという魔法だ。
サラマンダー種ならば、火を出すことができ、(まだ指の先に少しだけ灯せるレベル)
ワイバーン種ならば、風を操って、空に浮かんだり(まだつま先が地面のちょっと上を浮くレベル)
水竜ならば、水を出すこと、(まだ指の先からちょっとだけ出せるレベル)
友人たちは、この程度ならば、出来ている。
しかし貴族連中は、金にものを言わせ、試験免除をしている奴が大半である。
試験内容が何であれ、すべての試験を免除している奴らに僕の友人たちが勝てるとは思えない。
たとえが倍以上の数であろうとも。
もしもの時は僕が止めれば、良いだけの話しだ。
友人たちは慣れているようだが、僕は初めての、いじめ?なのでちょっとわくわくしていた。
一回、魔法で試してみたいことがあったんだ。
それを試す機会がなかったが、今ならやっても良いかな?
僕は、心の中で自問自答をしていたが、
貴族連中がアルバートに石を当ててきたので、良いかと決定づけて、
試したかったことを試すことにした。
悪く思うなよ。
そちらが仕掛けてきたんだから。
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