僕の伴侶は最古の竜

ライ

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学園偏

子供の好奇心の恐ろしさ

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僕は貴族の子弟たちを、魔法の実験台にした。
まず、水をその場に呼び、冷たい風を、浴びせてみた。
そうすると冷たい風を受けた水が、徐々に水分でなくなった。
水は、氷になった。
水は、常温だと水分の状態だが、冷やすと氷になる。
冷やし方は、風でも問題ないようだ。
一つ目の実験は成功か。
次は、水で作った、氷を好きな形にしよう。
やり方は氷の周りに、また風を使う。
風の周りに、出力を下げた火をまとわせ、熱風にする。
この熱風を氷の周りに展開して、上手く制御して、氷を少しづつ溶かしていく。
こういうやり方は、魔法の精度を上げるためだな。
他にもやり方は、あるが今求めているのは、精度だ。
溶かしていった、氷は鋭くない、槍になった。
ここで槍を鋭くしたら、冗談抜きで、相手は死ぬから。
そこは僕も多少の配慮はしておく。
槍となった、氷を僕はつかみ、囲んでいる貴族連中に、穂先を向けた。
向けられた、貴族連中はさっきから僕が、何をしていたのかも理解していないようで、
凶器を向けられている、生理的恐怖は感じているが、何が起きているのかさっぱり分からない、
と顔に書いた状態であった。
全員そろって間抜けずらだな。
僕は内心でそう毒づきながら、向けた穂先を、この中で一番ふんぞり返っていた、貴族の子息に向け直した。
この中で多分、こいつが一番身分が高いと思ったからだ。
僕に穂先を向けられた、少年はあからさまな態度で、足を後方に向け、逃げ腰になった。
何とも情けない話だ。
小さな子供が構えただけの槍に、ここまで恐怖を感じるなんて、この国の未来も終わりかな?
僕は、先ほどと同じように、内心で悪態をついた。
その気分は外にも出てしまったようで、肺にある空気をすべて吐き出すかのようなため息がでた。
僕のため息に、貴族連中はびくっと身体を震わせていた。
この時、僕は疑問を感じた。
なぜ後ろにいる、友人達からも、びくついた気配が漂ってくるんだ?
そんな僕の疑問もすぐに霧散することになった。
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