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学園偏
新たなる問題
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平民の生徒たちが、貴族の生徒たちに囲まれるという事件があった翌日。
平民である僕らは、いじめられた被害者と言うことで、お咎めは無し。
しかし、貴族たちは授業の補習を受けることになったようだ。
それを聞いて思ったことは、それは罰になるのか?という疑問だ。
勉強が嫌いな貴族の坊ちゃん達にとっては罰かもしれないが、被害者である僕たちからすれば、
それは罰が軽すぎるのでは?と思った。
でもその補習内容はこれまでやってきたことの、復習だと言うのだから、笑えてくる。
今までさぼってた意味がなくなるな。
そう思うといくらか胸がすっきりする気がする。
事件があったその次の月。
僕たちは、次の段階を学ぶ。
それは、上級の魔法や今までやっていた低空飛行の、高度を上げたりする訓練だったりする。
こちらからすれば待っていました。という授業内容だ。
僕はわくわくしながら、しかし友人たちは少しびくびくしながら、担当教師であるガルサーがこの教室に現れるのを待った。
しかし授業開始予定の時刻が過ぎても、ガルサーはやってこなかった。
代わりとでもいうように、エラキルサイカが教室に入ってきた。
そして衝撃的なことを話した。
「えー今日の担当教師であるガルサーが体調不良で休みになった。よって今日の授業は歴史の授業として私が担当する」
とわくわくしていた僕は少なからず落ち込んだ。
びくびくしていた友人たちは、ちょっとほっとしたようだ。
しかし僕の落ち込み具合が相当ひどかったようで、友人たちは僕に、
「元気出せよ、一生受けられないわけじゃないんだからさ」
と少し笑顔が引きつっていたが、僕を励ましてくれた。
僕は友人たちにお礼を言った。
「そうだよね、ありがとうみんな」
僕がそう答えると、友人たちは皆笑いながら、
「お前が一番小さいのに一番授業を真剣に聞いているのはお前だな!」
と笑いながら僕の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
その時
「君たち、もうその辺にして私の授業を受けてくれないか?」
と有無を言わせない笑顔で、エラキルサイカが言ったのだった。
平民である僕らは、いじめられた被害者と言うことで、お咎めは無し。
しかし、貴族たちは授業の補習を受けることになったようだ。
それを聞いて思ったことは、それは罰になるのか?という疑問だ。
勉強が嫌いな貴族の坊ちゃん達にとっては罰かもしれないが、被害者である僕たちからすれば、
それは罰が軽すぎるのでは?と思った。
でもその補習内容はこれまでやってきたことの、復習だと言うのだから、笑えてくる。
今までさぼってた意味がなくなるな。
そう思うといくらか胸がすっきりする気がする。
事件があったその次の月。
僕たちは、次の段階を学ぶ。
それは、上級の魔法や今までやっていた低空飛行の、高度を上げたりする訓練だったりする。
こちらからすれば待っていました。という授業内容だ。
僕はわくわくしながら、しかし友人たちは少しびくびくしながら、担当教師であるガルサーがこの教室に現れるのを待った。
しかし授業開始予定の時刻が過ぎても、ガルサーはやってこなかった。
代わりとでもいうように、エラキルサイカが教室に入ってきた。
そして衝撃的なことを話した。
「えー今日の担当教師であるガルサーが体調不良で休みになった。よって今日の授業は歴史の授業として私が担当する」
とわくわくしていた僕は少なからず落ち込んだ。
びくびくしていた友人たちは、ちょっとほっとしたようだ。
しかし僕の落ち込み具合が相当ひどかったようで、友人たちは僕に、
「元気出せよ、一生受けられないわけじゃないんだからさ」
と少し笑顔が引きつっていたが、僕を励ましてくれた。
僕は友人たちにお礼を言った。
「そうだよね、ありがとうみんな」
僕がそう答えると、友人たちは皆笑いながら、
「お前が一番小さいのに一番授業を真剣に聞いているのはお前だな!」
と笑いながら僕の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
その時
「君たち、もうその辺にして私の授業を受けてくれないか?」
と有無を言わせない笑顔で、エラキルサイカが言ったのだった。
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