僕の伴侶は最古の竜

ライ

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学園偏

嵐の前の静けさ

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ディオミスが教師として来て、ひと月が経った。
つまり僕の誕生日もあと一日二日でくると言うことだ。
ティアは何か忙しそうにしていたけど、とりあえずは放っておいた。
そしてティアにとって待ちに待った僕の誕生日当日。
彼女は僕を起こしてから一緒に朝食を食べ、そのあとに
(夜を楽しみにしていてね)
とかわいらしい顔で僕に言い、どこかへ飛んで行った。
今日はディオミスの授業が無いので、彼女と四六時中一緒にいなくても問題はなかった。
今日の授業はエラキルサイカが担当だった。
歴史の授業はもうそろそろ、古代の竜騎がやった伝説の話が出てきた。
この話には真実もあれば嘘の伝説もあるようで、何が事実で何が嘘の伝説か誰も分かりません。
まあ当たり前だ、今ここにある伝説を作ったであろう主はもう死んでいる。
どうであったかなど当時の人間しか知らないし、当時の人間では分からなかったことが未来でどういうことか分かる時だってある。
まあ伝説の真偽は当時でなくては分からないだろうが。
この伝説の中には一人の竜騎が5000頭の竜を葬ったというような絵空事のような内容から、3人の竜騎が一国をひと月で壊滅させたという可能かもしれない内容までさまざまある。
その中に黒竜と契約した者の生き胆は不老不死の妙薬になるだとか、竜の血を浴びると身体が強靭になるとか言った確かめるのは難しそうな内容の伝説というか伝承?のようなものまであった。
僕にとっては前者の伝承は自分の身があぶないかなと、少しは思った。
最後の1頭であるティアと契約している僕の肝を、食らいたいと思うやつはたくさんいそうだ。
しかしそう簡単に人に殺されるような弱い鍛え方はしていない。
一番心配なのは彼女の命が狙われることだ。
そう思うと僕は恐ろしすぎて、目に映るすべての人間を殺しそうになってしまう。
僕の思考の方がよっぽど恐ろしいと思うが、彼女が僕のすべてなのだからそう思うのも当然だ。
彼女に傷一つでもつけようものならば、僕はそいつに生まれたことを後悔させるくらいに、痛めつける自分の姿が容易に想像できる。
その時になったら一瞬で殺してしまうかもしれないが。
怒りに我を失って。
こんな感情に支配される僕のことを彼女は愛してくれるだろうか?
怖いと思われるかな。
こんな物騒な感情なんて。
でも僕は君だけいればそれでいい、そう思うほどに君のことを愛しているんだ。
僕の気持ちの端っこだけでも君に伝わればいいな。
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