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学園編
67話
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私が編入して三週間が経った。
そろそろ授業もきつきつになってきて、最初の頃は二つだったのが三日に一回くらいの間隔で五つになって、その他は四つくらいになってきた。
授業の種類は、選択科目が大きく分けて精霊魔術学、幻獣学、魔法学の三つに分かれていて、本来私は幻獣科に編入したはずなんだけど、丁度私が編入した年から授業の見直しがあったようで、幻獣科にも基礎的な魔法の授業を設けることになったみたい。
魔法科は幻獣学の代わりに古代魔法学と紋章魔法学と集団魔法学があるらしい。
三つをもっと細かくして精霊魔術学から術式学、精霊学、術式構築学
幻獣学が、基礎幻獣学、実践幻獣学 魔法学が、基礎魔法学、属性魔法学
計七つの中から五つで、必修科目が歴史、地理や語学、文学、数学などがあって、子供がやるには中々にハードな授業量なのではないかと思う。
しかし、そうは言っても前世の記憶がある私からしたら、数学だけは勉強しなくても問題ないと思われるが、他は普通に勉強しないと赤点になってしまうだろう。
私は一応面白そうなのをと、術式学、術式構築学、実践幻獣学、基礎魔法学、属性魔法学を選択していた。
魔法は基礎を学んでおかないと、あのコクラン先生のせいで偏った知識だけしか持っていないということになりかねない。
本日の授業は地理、文学、数学の後に属性魔法学がある。
必修科目はほぼ用意された課題をやる自習形式でわからないことがあったら先生に聞くという感じだ。
不親切というべきか自立性を育てる教育法と思うか微妙なところではあるが、黙々と勉強をするのは嫌いじゃない私からしたら、まあいいんじゃないかとは思う。
属性魔法学は本日が初めてだ。
どんな授業になるか楽しみではある。
私は、そう思っていた。
授業が始まる前までは。
「ええー、本日は本来の属性魔法学の先生が産休に入ってしまったので、急遽その道のプロに臨時で授業をしてもらう事になりました」
授業開始の時間になったときに、担当ではないはずクラウス先生が入ってきてそう言ったとき、教卓側の扉が開いて、ここで見ることになるとは思わなかった人物が入ってくる。
「どうも。魔術師長をしてます。コクラン・ファルガウスです」
黒髪に眉目秀麗な、私の家庭教師をしていたときとは全く違う気配を漂わせたコクラン先生が入ってきた。
このきらきらしい人は誰だろうか?
昔、私が会ったときのコクラン先生は最初はびくびくしてて面倒くさい感じで、二度目は緊張が解けた気安い感じの態度だったけど、今教室に入ってきたこのコクラン先生は、何と言えばいいのか、チャラい?ような。
「えー、ファルガウス先生はこの国で一番偉い魔術師です。そんな偉い人に教えてもらえるのは滅多にないことなので、この機会にいろいろと勉強させてもらいなさい。僕は紹介のために来たので、後はファルガウス先生、お願いしますね」
「ええ、わかっています」
前半は生徒たちに、後半はコクラン先生に言って、クラウス先生は教室から出ていく。
クラウス先生に答えるときも擬音でも聞こえてきそうな顔だ。
本当に誰だろうか。世の中には三人似た人がいるとは言うけれど、同性同名で役職も同じ別人が存在するなんて世の中はとても広い、なんて混乱した頭で変なことを考えてしまった。
「えー、まずは属性魔法の定義を教えます。質問は後で受け付けるので、今は僕の話を聞いていてください」
黒板に板書をしてから、コクラン先生は属性魔法の定義を教えてくれた。
その教え方は、私に教えたときとは全く違って、分かりやすかった。
後とはいえ、質問も受け付けるとか、私のときは全く聞いてくれなかったのに、なんだこの差は。
コクラン先生が言う、属性魔法の定義は、昔教えてくれたものに補足情報が追加された感じだった。
まず、人に宿る魔力は属性が無い状態で、自然に流れている各属性の魔力を付加してそれぞれの属性の魔法を発動することができて、個人個人には適正属性があることや、目に魔力を付与することで属性魔法の威力や適性がわかること、個人個人によって魔法を使う際の呪文内容が違ったりするなどを教えてくれた。
生徒たちの質問にもすべて答えていて、私もこれ幸いと知りたいことを質問したら、意味深な間をおいて質問に答えてくれた。その間はなんだ、その間は。なんか怖いじゃないか。
「今日はこれで授業は終了します。次回も僕が担当するので、よろしくお願いしますね。ああ、後ファルストークさんは話があるので放課後ちょっと僕のところに来てください」
にっこり笑顔で授業の終了を告げ、なぜか私は放課後に呼び出されてしまった。
この学園は、授業が終わった後は担任教師からの今日の連絡事項的(基本的には明日の授業の予定など)なことがやるので、コクラン先生が教室を出てから入れ替わりでクラウス先生が入ってきて、連絡事項が伝えられた。
それが終わって、教室から出ていきそうになるクラウス先生に、コクラン先生がどこにいるのか聞く。
「あ、すみません、クラウス先生、ちょっとコクラン先生に呼ばれたんですけど、コクラン先生ってどちらにいますか?」
「ああ、コクラン先生なら三階にある第五資料室にいると思いますよ。第五資料室は属性魔法学の資料が置いてあるので、属性魔法学の教員が管理するので」
「ありがとうございます」
「はい、どういたしまして」
お礼を言ってから、教材を片付けてから第五資料室へと向かいながら、いったい、何の用があるのだろうか?と考えていた。
そろそろ授業もきつきつになってきて、最初の頃は二つだったのが三日に一回くらいの間隔で五つになって、その他は四つくらいになってきた。
授業の種類は、選択科目が大きく分けて精霊魔術学、幻獣学、魔法学の三つに分かれていて、本来私は幻獣科に編入したはずなんだけど、丁度私が編入した年から授業の見直しがあったようで、幻獣科にも基礎的な魔法の授業を設けることになったみたい。
魔法科は幻獣学の代わりに古代魔法学と紋章魔法学と集団魔法学があるらしい。
三つをもっと細かくして精霊魔術学から術式学、精霊学、術式構築学
幻獣学が、基礎幻獣学、実践幻獣学 魔法学が、基礎魔法学、属性魔法学
計七つの中から五つで、必修科目が歴史、地理や語学、文学、数学などがあって、子供がやるには中々にハードな授業量なのではないかと思う。
しかし、そうは言っても前世の記憶がある私からしたら、数学だけは勉強しなくても問題ないと思われるが、他は普通に勉強しないと赤点になってしまうだろう。
私は一応面白そうなのをと、術式学、術式構築学、実践幻獣学、基礎魔法学、属性魔法学を選択していた。
魔法は基礎を学んでおかないと、あのコクラン先生のせいで偏った知識だけしか持っていないということになりかねない。
本日の授業は地理、文学、数学の後に属性魔法学がある。
必修科目はほぼ用意された課題をやる自習形式でわからないことがあったら先生に聞くという感じだ。
不親切というべきか自立性を育てる教育法と思うか微妙なところではあるが、黙々と勉強をするのは嫌いじゃない私からしたら、まあいいんじゃないかとは思う。
属性魔法学は本日が初めてだ。
どんな授業になるか楽しみではある。
私は、そう思っていた。
授業が始まる前までは。
「ええー、本日は本来の属性魔法学の先生が産休に入ってしまったので、急遽その道のプロに臨時で授業をしてもらう事になりました」
授業開始の時間になったときに、担当ではないはずクラウス先生が入ってきてそう言ったとき、教卓側の扉が開いて、ここで見ることになるとは思わなかった人物が入ってくる。
「どうも。魔術師長をしてます。コクラン・ファルガウスです」
黒髪に眉目秀麗な、私の家庭教師をしていたときとは全く違う気配を漂わせたコクラン先生が入ってきた。
このきらきらしい人は誰だろうか?
昔、私が会ったときのコクラン先生は最初はびくびくしてて面倒くさい感じで、二度目は緊張が解けた気安い感じの態度だったけど、今教室に入ってきたこのコクラン先生は、何と言えばいいのか、チャラい?ような。
「えー、ファルガウス先生はこの国で一番偉い魔術師です。そんな偉い人に教えてもらえるのは滅多にないことなので、この機会にいろいろと勉強させてもらいなさい。僕は紹介のために来たので、後はファルガウス先生、お願いしますね」
「ええ、わかっています」
前半は生徒たちに、後半はコクラン先生に言って、クラウス先生は教室から出ていく。
クラウス先生に答えるときも擬音でも聞こえてきそうな顔だ。
本当に誰だろうか。世の中には三人似た人がいるとは言うけれど、同性同名で役職も同じ別人が存在するなんて世の中はとても広い、なんて混乱した頭で変なことを考えてしまった。
「えー、まずは属性魔法の定義を教えます。質問は後で受け付けるので、今は僕の話を聞いていてください」
黒板に板書をしてから、コクラン先生は属性魔法の定義を教えてくれた。
その教え方は、私に教えたときとは全く違って、分かりやすかった。
後とはいえ、質問も受け付けるとか、私のときは全く聞いてくれなかったのに、なんだこの差は。
コクラン先生が言う、属性魔法の定義は、昔教えてくれたものに補足情報が追加された感じだった。
まず、人に宿る魔力は属性が無い状態で、自然に流れている各属性の魔力を付加してそれぞれの属性の魔法を発動することができて、個人個人には適正属性があることや、目に魔力を付与することで属性魔法の威力や適性がわかること、個人個人によって魔法を使う際の呪文内容が違ったりするなどを教えてくれた。
生徒たちの質問にもすべて答えていて、私もこれ幸いと知りたいことを質問したら、意味深な間をおいて質問に答えてくれた。その間はなんだ、その間は。なんか怖いじゃないか。
「今日はこれで授業は終了します。次回も僕が担当するので、よろしくお願いしますね。ああ、後ファルストークさんは話があるので放課後ちょっと僕のところに来てください」
にっこり笑顔で授業の終了を告げ、なぜか私は放課後に呼び出されてしまった。
この学園は、授業が終わった後は担任教師からの今日の連絡事項的(基本的には明日の授業の予定など)なことがやるので、コクラン先生が教室を出てから入れ替わりでクラウス先生が入ってきて、連絡事項が伝えられた。
それが終わって、教室から出ていきそうになるクラウス先生に、コクラン先生がどこにいるのか聞く。
「あ、すみません、クラウス先生、ちょっとコクラン先生に呼ばれたんですけど、コクラン先生ってどちらにいますか?」
「ああ、コクラン先生なら三階にある第五資料室にいると思いますよ。第五資料室は属性魔法学の資料が置いてあるので、属性魔法学の教員が管理するので」
「ありがとうございます」
「はい、どういたしまして」
お礼を言ってから、教材を片付けてから第五資料室へと向かいながら、いったい、何の用があるのだろうか?と考えていた。
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