巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと

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最強の布陣

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「これが私の知る料理の完成形です。……まあ色々あるので、その一つでしかないんですが」
テーブルに置かれたのは、食器からわざわざ作ってもらった和食だ。
とは言っても紗江に作れるのは家庭料理、並んでいるのも白飯を盛った飯茶碗、皿に豚(っぽい魔物肉)の生姜焼きとキャベツ千切りにトマト。胡瓜の浅漬け、これも椀から作った味噌汁には玉ねぎとじゃが芋、ワカメ。
野菜を生で食べる習慣はなかったが、女神様に相談したら魔法を使えば衛生上の問題はないと保証してくれた。海藻を食べる習慣もなかったが、頼んだらマリウスはじめ他の魔法使い達が伝を辿って探してくれた。
この世界の人は塩だけの味付けに慣れていたせいか、却って少し濃いくらいの味にはまったらしく、甘辛い生姜焼きのたれは大絶賛を浴びた。大蒜醤油とかも受けそうだと思う。
ちなみに生姜や大蒜は野山に自生している。女神からもらった現物を見せたら、薬師達がそのことを教えてくれた。薬草として薬効あらたかなものとは別に、それに準じるものとして知られているらしい。
その、『薬草として薬効あらたかな』代物は紗江の想像を越える。やり方によっては身体欠損まで治癒可能な霊薬が作れるそうで、そっちの方がよほど凄いんじゃないかと思ってしまうのだが。
「……いい匂い」
うっとりとリリが嘆息する。
米を炊く匂いは、苦手な人には受け付け難いものだ。けれどリリやマリウス他の魔法使い達は好意的だったし、薬師達に至っては「薬の方が匂いは色々あるんで」とけろりとしている。 醤油や味噌の焼ける匂いはむしろ好評なくらい。
味噌や醤油も、発酵食品であり匂いは独特でこの世界にあまりないものだ。だが薬師達はレシピでその存在を知っており、試作もしていたらしい。他の発酵食品は紗江もあまり知識がないし、とりあえずわかるものから普及を奨めることでマリウス達と同意している。
「とりあえず、いただこうか」
マリウスは笑顔で一同を見回した。
今日のこの場にいるのは、彼やリリ・エルス達をはじめとする魔法使い達に熱心な協力者になった薬師達、そしてジェフ達料理人だ。他にも見慣れぬ壮年の男性達がいる。その傍らに、先日の騎士団長がいることから、おそらく王宮から様子を見に来た人達なのだろう。彼等は慣れない料理に躊躇いながらも興味津々の様子だ。
さすがにエルスが増やしてくれた米も、全員の腹を満たすには足りない。おかずというか主菜と副菜、汁物は一通り行き渡る量はあるが、肝心の主食は先日の焼きおにぎり同様、一口ずつくらいだ。
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