14 / 36
妊娠編
胎動と逆子、そして温泉
しおりを挟む
胎動は個人差がありますが、妊娠五ヶ月くらいから感じるようになっていきます。
迷信でぐりんと這うような胎動だと女の子とか聞いたことがありますが、胎動は性別よりも性格じゃないですかねぇ。
胎動ってどういう感触かと言われると、問答無用で腹の中に手を突っ込んで触診されている感じでしょうか。
ぐりんとなぞるように押し出されるときもあれば、ドスドスと蹴られたりもします。友人は手や足の形までわかったそうです。
不思議なことに、長男を妊娠しているとき、胎動があまりに激しいので夫に「ほら、動いてるよ」と見せたことがありました。お腹が盛り上がってウェーブするんです。
ところが、夫が手を当てると……あんなに激しく動いていたのが、ぴたりと止まったのです。看護師さんいわく、「男の子って、お父さんが手を当てると静かになる子が多いわね」だそうです。統計的なもので絶対ではありませんが、面白いですね。いつものお母さんの感触と違うってわかるんでしょうか。
夜、寝るときに決まって胎動が激しくなり、何度も明け方まで眠れないことがありました。一人目のときはいいんですが、二度目の妊娠となると息子がいますから、日中にのんびり寝ているわけにもいかず、これはじわじわとしんどさが募ります。
私はいつまでたっても、この胎動の感触に慣れません。ぐいん、と隆起してうねるお腹を見るたびに、なんだか腹の中に大蛇でもいるような気がします。
けれど、赤ちゃんが元気な証拠と思えば、やり過ごせるのはなんとも不思議な気がします。こういう感触があるからこそ、少しずつもう一つの生命体が宿っているんだって自覚が芽生えていくんでしょうから。
そして胎動も逆子だと位置がちょっとずれてきたりします。
私の場合、最初の妊娠も二度目の妊娠も、逆子でした。もっとも小児科医の友人いわく、逆子というのは多いんだそうです。そして逆子体操や頭の重みなどで治ることも多いらしい。
体操を教えてもらった上で、寝るときに横を向くようにとも言われました。左右どちらを下にするかは、赤ちゃんの状態で変わります。
最初にかかったベテラン産婦人科医はそれに加えて「湯船にじっくり15分は浸かってください。そうすると赤ちゃんも気持ちよくなってリラックスします。温泉なんかいいんですよ」と言っていました。
2014年、温泉入浴を避けるべき者のリストから、医学的根拠がないということで妊婦さんが外れています。昔は滑りやすかったり、のぼせたら大変ってことで避けるようにされてきたんでしょうね。もちろん、今でもその点は気をつけるべきですけれど。
もともと夫と日帰り温泉に行くのが楽しみだったので、逆子の時期はよく温泉でゆったりしていました。第二子のときは長男がいるので行っていませんでしたが、逆子は自然と治っています。
第二子のときお世話になった医師は、「35週くらいまでには治したいなぁ」と言っていましたから、妊娠中期で逆子の方は焦らなくていいと思います。
迷信でぐりんと這うような胎動だと女の子とか聞いたことがありますが、胎動は性別よりも性格じゃないですかねぇ。
胎動ってどういう感触かと言われると、問答無用で腹の中に手を突っ込んで触診されている感じでしょうか。
ぐりんとなぞるように押し出されるときもあれば、ドスドスと蹴られたりもします。友人は手や足の形までわかったそうです。
不思議なことに、長男を妊娠しているとき、胎動があまりに激しいので夫に「ほら、動いてるよ」と見せたことがありました。お腹が盛り上がってウェーブするんです。
ところが、夫が手を当てると……あんなに激しく動いていたのが、ぴたりと止まったのです。看護師さんいわく、「男の子って、お父さんが手を当てると静かになる子が多いわね」だそうです。統計的なもので絶対ではありませんが、面白いですね。いつものお母さんの感触と違うってわかるんでしょうか。
夜、寝るときに決まって胎動が激しくなり、何度も明け方まで眠れないことがありました。一人目のときはいいんですが、二度目の妊娠となると息子がいますから、日中にのんびり寝ているわけにもいかず、これはじわじわとしんどさが募ります。
私はいつまでたっても、この胎動の感触に慣れません。ぐいん、と隆起してうねるお腹を見るたびに、なんだか腹の中に大蛇でもいるような気がします。
けれど、赤ちゃんが元気な証拠と思えば、やり過ごせるのはなんとも不思議な気がします。こういう感触があるからこそ、少しずつもう一つの生命体が宿っているんだって自覚が芽生えていくんでしょうから。
そして胎動も逆子だと位置がちょっとずれてきたりします。
私の場合、最初の妊娠も二度目の妊娠も、逆子でした。もっとも小児科医の友人いわく、逆子というのは多いんだそうです。そして逆子体操や頭の重みなどで治ることも多いらしい。
体操を教えてもらった上で、寝るときに横を向くようにとも言われました。左右どちらを下にするかは、赤ちゃんの状態で変わります。
最初にかかったベテラン産婦人科医はそれに加えて「湯船にじっくり15分は浸かってください。そうすると赤ちゃんも気持ちよくなってリラックスします。温泉なんかいいんですよ」と言っていました。
2014年、温泉入浴を避けるべき者のリストから、医学的根拠がないということで妊婦さんが外れています。昔は滑りやすかったり、のぼせたら大変ってことで避けるようにされてきたんでしょうね。もちろん、今でもその点は気をつけるべきですけれど。
もともと夫と日帰り温泉に行くのが楽しみだったので、逆子の時期はよく温泉でゆったりしていました。第二子のときは長男がいるので行っていませんでしたが、逆子は自然と治っています。
第二子のときお世話になった医師は、「35週くらいまでには治したいなぁ」と言っていましたから、妊娠中期で逆子の方は焦らなくていいと思います。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる