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二人の育児編
ボレロ
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9月12日に次男の一ヶ月検診がありました。産後およそ一ヶ月後に産院で母子ともに検診を受け、問題がなければ子どもは沐浴を卒業して大人と一緒のお風呂に入れます。お母さんはそれまでシャワーで過ごしてきたのを湯船に入れるようになりますし、産後のガードルを着け始める人や、夫婦生活をスタートさせる人も多いです。
うすうす勘づいていたけれど、助産師さんに指摘されてはっきりわかったことがあります。それは……次男、太りすぎ。産まれたときから大きかったんですが、丸々としてきて抱っこしていると腕が辛い。沐浴も一苦労。
次男はミルクを本当によく飲み、そしてすぐお腹が空く。ちょっと授乳時間を前倒しにしてしまうことが多々あり、それが原因かと思われました。
授乳には母乳と粉ミルクという手段がありまして、母乳だけで育てていることを『完母』、粉ミルクだけだと『完ミ』、両方あわせることを『混合』なんて言ったりします。
私は今のところ混合ですが、あまりおっぱいが出ないので、粉ミルクだけになると思います。
母乳はいくら飲ませてもいいんです。赤ちゃんが欲しがるときに、欲しがるだけ。でも粉ミルクは最低3時間は空けなくてはいけません。
ところがうちの次男は1時間半か2時間くらいでお腹がすいてしまうらしく、あれこれ手をつくしても大騒ぎ。結局、30分くらい前倒しで粉ミルクをあげてしまうことが多々ありました。その結果、ミルクの量が多くなったのが太った原因かなぁと推測しています。
助産師さんになんとか3時間あけるように注意されましたが、なかなか苦労しています。本当は4時間あけたいけど、毎回そうはいかないですねぇ。
赤ちゃんが泣くのはひもじいからだけではなく、寒い・暑い・げっぷが出なくて気持ち悪い・おむつが汚れている……いろんな理由がありますが、伝える手段は泣き声だけですから、それを汲み取るのも難しいです。
思えば、長男のときも生後1ヶ月か2ヶ月くらいまでが本当にしんどかった。ミルクの量や加減が把握できず、泣いてぐずる息子を抱えて途方にくれて……。授乳の時間も3時間・4時間おきですし、睡眠不足や疲れものしかかってきます。
そして溢れる育児情報や色んな人からのアドバイスは正しさや常識を盾に戸惑う母親を翻弄します。あぁすればいい、こうすればいい、色々あるけれど、きっと、どれも正解なんです。ただ、ぴったりの答えがあるとすれば、子どもの笑顔の中に隠れているんでしょうが、それを見つけるまでは、これでいいのかという不安に苛まれ続けます。
「あぁ、おんなじだなぁ」
思わず長男と次男を見比べて笑ってしまいました。
あんなにどうしようもなく不安だったけれど、いつの間にか長男はもりもりご飯を食べ、子ども向け番組の体操を観て大はしゃぎし、靴をはいてスタスタ一人で歩いていくようになっています。
きっと、次男もあっという間にそうなるんだろうなと思うと同時に、次男を見ていると「そういえば長男もこんな顔してた」という一瞬一瞬にハッとします。すっかり忘れている自分を戒めたくなります。
なんだか、長男のときに感じていながら、記憶の隙間に漏らしてきた小さな感動の数々を拾い集めている感覚です。
今度の育児は長男の育児のリフレインで似ているけれど、やっぱりどこか違って。まるでラヴェルの『ボレロ』の繰り返しのよう。
最後の出産・最後の育児ですから、些細なひとときも噛みしめ、記憶に刻み、慈しんでいきたいですね。
うすうす勘づいていたけれど、助産師さんに指摘されてはっきりわかったことがあります。それは……次男、太りすぎ。産まれたときから大きかったんですが、丸々としてきて抱っこしていると腕が辛い。沐浴も一苦労。
次男はミルクを本当によく飲み、そしてすぐお腹が空く。ちょっと授乳時間を前倒しにしてしまうことが多々あり、それが原因かと思われました。
授乳には母乳と粉ミルクという手段がありまして、母乳だけで育てていることを『完母』、粉ミルクだけだと『完ミ』、両方あわせることを『混合』なんて言ったりします。
私は今のところ混合ですが、あまりおっぱいが出ないので、粉ミルクだけになると思います。
母乳はいくら飲ませてもいいんです。赤ちゃんが欲しがるときに、欲しがるだけ。でも粉ミルクは最低3時間は空けなくてはいけません。
ところがうちの次男は1時間半か2時間くらいでお腹がすいてしまうらしく、あれこれ手をつくしても大騒ぎ。結局、30分くらい前倒しで粉ミルクをあげてしまうことが多々ありました。その結果、ミルクの量が多くなったのが太った原因かなぁと推測しています。
助産師さんになんとか3時間あけるように注意されましたが、なかなか苦労しています。本当は4時間あけたいけど、毎回そうはいかないですねぇ。
赤ちゃんが泣くのはひもじいからだけではなく、寒い・暑い・げっぷが出なくて気持ち悪い・おむつが汚れている……いろんな理由がありますが、伝える手段は泣き声だけですから、それを汲み取るのも難しいです。
思えば、長男のときも生後1ヶ月か2ヶ月くらいまでが本当にしんどかった。ミルクの量や加減が把握できず、泣いてぐずる息子を抱えて途方にくれて……。授乳の時間も3時間・4時間おきですし、睡眠不足や疲れものしかかってきます。
そして溢れる育児情報や色んな人からのアドバイスは正しさや常識を盾に戸惑う母親を翻弄します。あぁすればいい、こうすればいい、色々あるけれど、きっと、どれも正解なんです。ただ、ぴったりの答えがあるとすれば、子どもの笑顔の中に隠れているんでしょうが、それを見つけるまでは、これでいいのかという不安に苛まれ続けます。
「あぁ、おんなじだなぁ」
思わず長男と次男を見比べて笑ってしまいました。
あんなにどうしようもなく不安だったけれど、いつの間にか長男はもりもりご飯を食べ、子ども向け番組の体操を観て大はしゃぎし、靴をはいてスタスタ一人で歩いていくようになっています。
きっと、次男もあっという間にそうなるんだろうなと思うと同時に、次男を見ていると「そういえば長男もこんな顔してた」という一瞬一瞬にハッとします。すっかり忘れている自分を戒めたくなります。
なんだか、長男のときに感じていながら、記憶の隙間に漏らしてきた小さな感動の数々を拾い集めている感覚です。
今度の育児は長男の育児のリフレインで似ているけれど、やっぱりどこか違って。まるでラヴェルの『ボレロ』の繰り返しのよう。
最後の出産・最後の育児ですから、些細なひとときも噛みしめ、記憶に刻み、慈しんでいきたいですね。
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