アラシとナギの料理店

くさなぎ秋良

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アラシとナギは大急ぎで材料を並べました。
バターは室温で柔らかくしておかなくてはいけません。
砂糖を量ったら、粉はふるいにかけて。

「ああ、そうだ。あとは卵がいるわね」

ナギがいそいそとカゴに入った卵を運ぼうとしたときです。

「きゃあ!」

つるん! ぽおん。
グシャグシャッ! でろろん。

一瞬の出来事でした。
ナギは足を滑らせて転んでしまったのです。
卵は高く舞い上がり、勢いよく床に落ちてしまいました。

砕けた殻から流れ出る黄身と白身を見たナギは、わっと泣き出してしまいました。

「うわあん! ごめんなさい!」
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