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第35話 色街慕情その2
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「ここがグラットン娼館だ」
アレジオと俺とデュークは大きな白い建物の前に立つ。
するとアレジオを見かけた娼館の黒い服を着た男の人が話しかけてくる。
「アレジオ様。お久ぶりです。またうちに来てくれたんですね? 最近ご無沙汰じゃなかったですか別の娼館に入り浸ってるの知ってますよぉ……うちにもアレジオ様好みの女の子入れたんで是非どうですか?」
アレジオは慣れた感じで首を横に振りその男に話しかける。
「今日は騎士団の仕事できた、ジョージ・グラットンを出せ」
男はそれまでの作り笑顔を一変させアレジオに話しかける。
「……わかりました。少々お待ちを……」
そう言うとその男の人は白い建物の中に入っていく。
「王都で一番大きな娼館がここグラットン娼館だ。事件はこの娼館で起きている。ということはここの娼婦がサキュバスで間違いないということだ」
アレジオはごく当たり前のことを堂々と偉そうに言っている。
デュークはそんなアレジオの言っていることを首をかしげながら俺に小声で話しかけてくる。
「普通、そんなバレバレなことしますかね?」
「馬鹿じゃなかったらしないだろ」
「ですよね。でもアレジオさんが色街に詳しくて助かりましたね」
「うん。あいつはどうやらここヌシみたいだし」
ヌシというのがツボにハマったのかデュークは笑いを必死に堪えているように見える。
そうしていると店の奥からさっきの男の人がやってくる。
「どうぞ、旦那様がお待ちです」
その男の後を一緒に店の中に入っていく、まずは受付などがあるロビーがある、そこから小さな通路に分かれており、自分たちは受付を通って裏を通っていく。
そして重そうな扉の前にたどり着くと男がノックをし声を掛ける。
「旦那様、お連れしました」
そして扉が開くと巻き髪の二重顎いや四重顎をしたでっぷりと肥えたカエルような顔をした男がソファでふんぞりかえっている。
「これはこれはアレジオ様。今日は騎士団の用事で我が娼館にいらしたとのことですが如何様ですかな?」
アレジオはソファにふんぞりかえるその大きなカエルのような男にこういった。
「ここにサキュバスが出没し被害がでているということだが?」
「それは我々が既に冒険者に依頼をしておりますが」
アレジオは首を横にふる。
「この国王陛下のお膝元で魔物騒ぎなど合ってはならぬということで我々騎士がサキュバスを征伐することとなった」
カエルのような男はニヤッと笑うと
「そうですな! 騎士団様に征伐して頂くとなると報奨を払う必要がない! これは喜ばしいことですな! そうと決まれば最大限協力をさせていただきますとも。私はどうすればよろしいですかな」
アレジオは相変わらず自信満々で答える。
「そうだな。ここの娼婦達全員集めろ。俺がサキュバスかどうかすぐに見極めてやる!」
「わかりました。娼婦全員ですね」
パンパンとカエルのような男が手を叩くとさっきとは別の男が現れる。
カエル男がその男にこういった。
「騎士様がサキュバスを探してらっしゃる。うちの娼婦全員をロビーに集めさせろ。仕事中のも全員だ。全員だぞ」
男はそれをきくと返事をしてその場を去る。
アレジオは相変わらず自信満々にカエル男に話しかける。
「しかし良かったな。ジョージ・グラットン。ここに着たのが銀獅子勲章を受賞したこのアレジオで、もし他の騎士であればサキュバスを見つけることなど不可能!」
あなた、俺が居なかったら今頃お供え物になってんですがね……
そんなことを考えながら二人のやり取りをデュークと遠巻きにしながら見る。
「旦那様、ご用意できました」
「うむ。それではアレジオ様とその部下の皆様。ロビーにむかいましょう」
ロビーに向かいながらカエル男が俺とデュークに話しかけてくる。
「お兄さん方、見習い騎士様でしょ? どうですか? 仕事終わりにうちで楽しむのは? お兄さん方のの好みの子もいると思いますよ」
デュークが間髪入れずに答える。
「結構です!」
「まあまあ、考えておいてくださいな」
ロビーがガヤガヤと騒がしい。10数人の女がおり、あられもない格好をした者、きちんとした服をきているもの、太った人に胸が大きな人、胸小さな人、様々な女の人が集められている。
カエル男がアレジオに話しかけている。
「今日、でておるものはこれで全員のはずです」
「うむ。よろしい」
アレジオはそう言うと剣を抜く。
「この中にサキュバスがいる! さっさと姿を現せ! いるのは分かっているんだぞ! お前か! お前か! この銀獅子勲章の前ではどんな変装をしようがすぐに見破るぞ」
そう言ってアレジオは一人一人に剣を向ける。
「お前たちも早く探さんか!」
アレジオが俺たちに怒鳴る。
俺とデュークは仕方なく二手に分かれて女の人に話しかける。
「あなたはサキュバスですか?」
すると俺が話しかけた茶髪のショートカットで浅黒い肌をした健康的な感じがする、芯が強そうな、どことなくアリシアに似た女の子がこう答える。
「私、サキュバスだよ」
「……あいつバカだから本気にするんで冗談言わない方がいいですよ」
「私がサキュバスだったら騎士さんは私を殺す?」
と言ってニコっと笑う。
「殺さない。だって君はサキュバスじゃないから」
俺がそう言うと一瞬悲しそうに見えるような顔をしたあとニコッと笑う。
「騎士さんにはお見通しかぁ」
「うん。俺は千里眼が使えるから」
「ふーん。じゃあその千里眼で私を見ててよ」
「名前は? 千里眼で見るには名前がいるんだけど」
「名前かぁ……リン。リンだよ」
アレジオと俺とデュークは大きな白い建物の前に立つ。
するとアレジオを見かけた娼館の黒い服を着た男の人が話しかけてくる。
「アレジオ様。お久ぶりです。またうちに来てくれたんですね? 最近ご無沙汰じゃなかったですか別の娼館に入り浸ってるの知ってますよぉ……うちにもアレジオ様好みの女の子入れたんで是非どうですか?」
アレジオは慣れた感じで首を横に振りその男に話しかける。
「今日は騎士団の仕事できた、ジョージ・グラットンを出せ」
男はそれまでの作り笑顔を一変させアレジオに話しかける。
「……わかりました。少々お待ちを……」
そう言うとその男の人は白い建物の中に入っていく。
「王都で一番大きな娼館がここグラットン娼館だ。事件はこの娼館で起きている。ということはここの娼婦がサキュバスで間違いないということだ」
アレジオはごく当たり前のことを堂々と偉そうに言っている。
デュークはそんなアレジオの言っていることを首をかしげながら俺に小声で話しかけてくる。
「普通、そんなバレバレなことしますかね?」
「馬鹿じゃなかったらしないだろ」
「ですよね。でもアレジオさんが色街に詳しくて助かりましたね」
「うん。あいつはどうやらここヌシみたいだし」
ヌシというのがツボにハマったのかデュークは笑いを必死に堪えているように見える。
そうしていると店の奥からさっきの男の人がやってくる。
「どうぞ、旦那様がお待ちです」
その男の後を一緒に店の中に入っていく、まずは受付などがあるロビーがある、そこから小さな通路に分かれており、自分たちは受付を通って裏を通っていく。
そして重そうな扉の前にたどり着くと男がノックをし声を掛ける。
「旦那様、お連れしました」
そして扉が開くと巻き髪の二重顎いや四重顎をしたでっぷりと肥えたカエルような顔をした男がソファでふんぞりかえっている。
「これはこれはアレジオ様。今日は騎士団の用事で我が娼館にいらしたとのことですが如何様ですかな?」
アレジオはソファにふんぞりかえるその大きなカエルのような男にこういった。
「ここにサキュバスが出没し被害がでているということだが?」
「それは我々が既に冒険者に依頼をしておりますが」
アレジオは首を横にふる。
「この国王陛下のお膝元で魔物騒ぎなど合ってはならぬということで我々騎士がサキュバスを征伐することとなった」
カエルのような男はニヤッと笑うと
「そうですな! 騎士団様に征伐して頂くとなると報奨を払う必要がない! これは喜ばしいことですな! そうと決まれば最大限協力をさせていただきますとも。私はどうすればよろしいですかな」
アレジオは相変わらず自信満々で答える。
「そうだな。ここの娼婦達全員集めろ。俺がサキュバスかどうかすぐに見極めてやる!」
「わかりました。娼婦全員ですね」
パンパンとカエルのような男が手を叩くとさっきとは別の男が現れる。
カエル男がその男にこういった。
「騎士様がサキュバスを探してらっしゃる。うちの娼婦全員をロビーに集めさせろ。仕事中のも全員だ。全員だぞ」
男はそれをきくと返事をしてその場を去る。
アレジオは相変わらず自信満々にカエル男に話しかける。
「しかし良かったな。ジョージ・グラットン。ここに着たのが銀獅子勲章を受賞したこのアレジオで、もし他の騎士であればサキュバスを見つけることなど不可能!」
あなた、俺が居なかったら今頃お供え物になってんですがね……
そんなことを考えながら二人のやり取りをデュークと遠巻きにしながら見る。
「旦那様、ご用意できました」
「うむ。それではアレジオ様とその部下の皆様。ロビーにむかいましょう」
ロビーに向かいながらカエル男が俺とデュークに話しかけてくる。
「お兄さん方、見習い騎士様でしょ? どうですか? 仕事終わりにうちで楽しむのは? お兄さん方のの好みの子もいると思いますよ」
デュークが間髪入れずに答える。
「結構です!」
「まあまあ、考えておいてくださいな」
ロビーがガヤガヤと騒がしい。10数人の女がおり、あられもない格好をした者、きちんとした服をきているもの、太った人に胸が大きな人、胸小さな人、様々な女の人が集められている。
カエル男がアレジオに話しかけている。
「今日、でておるものはこれで全員のはずです」
「うむ。よろしい」
アレジオはそう言うと剣を抜く。
「この中にサキュバスがいる! さっさと姿を現せ! いるのは分かっているんだぞ! お前か! お前か! この銀獅子勲章の前ではどんな変装をしようがすぐに見破るぞ」
そう言ってアレジオは一人一人に剣を向ける。
「お前たちも早く探さんか!」
アレジオが俺たちに怒鳴る。
俺とデュークは仕方なく二手に分かれて女の人に話しかける。
「あなたはサキュバスですか?」
すると俺が話しかけた茶髪のショートカットで浅黒い肌をした健康的な感じがする、芯が強そうな、どことなくアリシアに似た女の子がこう答える。
「私、サキュバスだよ」
「……あいつバカだから本気にするんで冗談言わない方がいいですよ」
「私がサキュバスだったら騎士さんは私を殺す?」
と言ってニコっと笑う。
「殺さない。だって君はサキュバスじゃないから」
俺がそう言うと一瞬悲しそうに見えるような顔をしたあとニコッと笑う。
「騎士さんにはお見通しかぁ」
「うん。俺は千里眼が使えるから」
「ふーん。じゃあその千里眼で私を見ててよ」
「名前は? 千里眼で見るには名前がいるんだけど」
「名前かぁ……リン。リンだよ」
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