俺が聖女で彼女が騎士〜話題の強制tsゲーで遊んでみたら何かに目覚めそうになっている件について~

ぽいづん

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第19話 アキの策略

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 何やら色々と頭の中に直接、話しかけられるので、私は嘘偽りなくそれに答えていく。

 すると目の前に金髪でまだあどけなさが残る少年が鈍色に輝く甲冑を纏った姿で現れる。

 本物の人間?私は今までゲームといえば幼少の頃、姉と一緒にやったTVゲームのようなもの考えていたけれど、私の目の前に現れた人はまさに本物の人間のようにしか見えないわ

 感情の抑揚がない声が私の頭の中に直接、話し掛けてくる。その声によるとこれは私のアバターなのだという。よく意味はわからなかったが、その青年が目の前から消えると、私の体が甲冑を纏った体になっており、胸の膨らみなどがなくなっていることから、私がさっきの青年になったのだろうと推測をした。

 そしてその声は私に言った
「あなたのこれから騎士見習いユージンとして、己を鍛え上げてください。そしていつの日か聖女と共に国を救う旅に出ることになることを祈っています」

 その音声が消えると、私の目の前に私のお屋敷と同じような大きさの石造りの西洋建築の建物が現れる。その建物もまるで本物の建物と見間違えそうなほど。

 この建物はこの前招待された、英国のウィンザー城に少し似ているかしら? 

 そんなことを思いながら、門に目をやると日本語でベルファルガー騎士学校という看板が掛けられているのをみて少し滑稽な気分になる。

 門に足を踏み入れると、燕尾服を着た中年の男性が現れる。その男性が私の方を向いて口を開く。
「私がベルファルガー騎士学校の校長です」
わたくし、鉄マユと申します。よろしくお願いたします」
 私はその声にびっくりをする。私の声でないのだ。明らかに声変わりをした殿方の声……

 校長はその太い眉をひそめる。
「今日はそのようなものが来る予定ではなく、ユージンという若者を受け入れる予定だったが」
 そう言って首を傾げる。

 あ! そうか私がユージンなんだわ。

「わたくしがユージンでしたわ。申し訳ありません」
 そう言うと騎士道ポイントが低下という表示が現れた。

 校長が私をじっと見て話しかけてくる。
「ユージン君、君は騎士になるのだろ? そんななよなよした言葉遣いで強い騎士になれるとでもおもっているのか?」

 そっか話し方を男っぽくしないと駄目なんだわ……でもそんなはしたないことしたことないし……どうやってこんな時、答えたらいいのかしら……

 あっ! そうですわ……

「す、すいません! 気をつけます……」
 語尾に気をつければなんとかなりそうね……

 って考えてる段階から気をつける必要がありそうだ……わ……このわを言っちゃ駄目……言っちゃ駄目……


 ◇◆◇

 ――マユの部屋

「ぐへへ……上手くいったなり。そろそろゲームが始まるころね」
 そう呟くのはマユの姉のアキ。

 ノートパソコンを取り出して、何やらパチパチと操作をする。するとノートパソコンに救国オンラインLIVEと表示され、中央に小太りの男性と金髪で鈍色の甲冑を纏った若い男が話をしている姿が映し出される。

 VRゲーム配信、そのためにプレイヤーキャラを俯瞰で映し出す機能がこのゲームにも備わっている。アキの目的は配信が目的ではない。妹マユの理想の男性であるアバターを確認し、マユのゲームプレイを見ることが目的……そしてあわよくば自身のBL同人漫画のネタに……

 もちろんアキがマユに語ったことも嘘偽りではない。妹のマユに悪い事をしたという思いも勿論ある。でも背に腹は代えられないし、一石二鳥ということだ。

 アキがPCの液晶に映し出されたマユのアバターを見て呟く。
「かわいいアバター!! さすいも! まあ若干ショタ傾向かしらね……ショタ……なんか降りてきたーーー!! 」

 アキはそういうとPCを片手にマユの部屋をあとにし自分の部屋に戻っていった。
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