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第2章 騎士学校
第15話 授業の魔物
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ロンドの横に立つすると俺の紹介を始めた。
「彼は今日からこのクラスに入ることになったラグウェル・アルタイルだ」
ロンドが告げると教室内の生徒達はザワザワと騒ぎ始める。
教卓の端を押さえ
「静かに!」
と普通の声でいったのだがその声は生徒たちのガヤガヤとした声にかき消される。
ロンドは明らかに苛立った様子で右腕を振り上げる。
ドン!!
ロンドが机を叩くとピタッと静かになる。
「じゃあ、自己紹介をして」
「はい」
「ラグウェル・アルタイルです。よろしくおねがいします」
「じゃあ、空いてる席に座って」
シャウラが手招きをしているのが見えたためシャウラの隣に座ると小声で話掛けてくる
「びっくりしたよ、まさか同じクラスになるんなんて」
「知ってるやつがいてよかったわ」
「剣聖様とは何をしていたの?」
「いや別にーただ握手しただけだよ」
それまで普通にボソボソと声を出していたロンドが急に大声を出す。
「そこ!うるさいぞ!!」
シャウラはすぐに黙って、更に小声で話しかけてくる。
「授業が終わってから」
「ああ分かった」
シャウラは押し黙り真っ直ぐに前をみて授業を聞いる。今授業では十王国の歴史というものをしているらしい。
10分程授業を聞いてみる。そして今、俺は恐ろしい物と戦っている。これほどの戦いは今までなかった。ロンドが黒板に書く音がこの戦いの魔物を有利にさせる。この魔物に屈してしまってもいいのではないか?という考えが俺の頭を駆け抜ける。まばたきをしたその瞬間に数秒だけ魔物に屈しそうになり意識が飛ぶ。それを数回繰り返し頭をブンブンと横に振りその魔物と立ち向かおうとする。
この歴史授業全くもって興味はない。はっきり言って世界の果ての砂漠を歩いている方がマシとさえ思う。
魔物と戦いながらシャウラの方を見ると、真剣な表情でロンドが黒板に書いてるものを写している。
ロンドは板書の手を止め前を向く。
「それではアタリア君、初代剣聖は誰だったかね?」
アタリアは立ち上がり答える。
「サルナス・メンカリナンです」
「うむ。では彼の功績は?」
スタンツはさも当然というような感じで答える。
「騎士としてのあり方を示した騎士道十戎の作成、今まで系統化されていなかった剣技の系統化です」
パチパチパチ
ロンドは教壇で拍手をし
「完璧だ流石はアタリア家の人間だな」
そういわれてスタンツは得意げな顔して席に着く。
「サルナスはその死後に功績が評価され剣聖という称号が与えられた」
ふーん死んでからもらっても嬉しくもなんともねーけどなぁ
「みなもしってると思うが現在の剣聖は十王国最強の剣士に与えられる称号となっている」
現在の剣聖…忘れもしない20代目剣聖レグルス・フェルトか…
授業の中でその部分だけは魔物が襲ってくることもなく聞くことができたがその後にはまた王様が誰だたのか。どこかの誰かがが何をしたなど全く興味のない話を延々と聞かされる。
あまりにも暇なのでシャウラに話しかける。
「こんなもん習って強くなるんか?」
「これは騎士としての教養を身につけるものだよ。騎士というのはただ強ければいいってわけじゃなくてみんなの見本にならなくてはならない」
「ふーん。これがずっと続くの?」
「午後からは体を動かすから」
「わかった」
俺は再び襲ってきた魔物との戦いに負け机に突っ伏しているとカーン、カーンと時計塔の鐘が鳴る。俺はむくっと体を起こし周囲を見るとと生徒たちは一斉に教室から出ていく。
隣にいるシャウラに声を掛ける。
「なにがあったんだ?」
「今からお昼だよ」
「あー昼かぁ通りで腹が減ってるわけだ」
「じゃあ食堂行こうか」
「おっいいね、お腹ペコペコだわ」
「わかったじゃあついてきて」
廊下をシャウラと一緒に歩く。
「サンドイッチとか人気のあるやつは午前中に予約券がでるからそれ持ってないとダメなんだ、今から残ってるのはパンとジャムぐらいじゃないかな」
「だからあいつらシャウラに取ってこいっていってたのか」
「うん…休み時間に走らされて取りに行かされてた」
「そうか、明日から行かなくていいよ」
「でも…」
「俺の友達にそんなことはやらせない」
「友達!?」
シャウラはパッと明るい表情になる。
「うん、俺同年代の友達とか今までいなかったからさ」
「僕なんかが君の友達になっていいの?」
「というかもう友達だろ?友達って一緒に飯くったり酒飲んだりしたら友達だってアルファルドが言ってたけど」
「う、うんそうだね、もう友達だよね」
渡り廊下を渡ると食堂の出入り口が見えてくる、俺達と同じ制服をきた生徒達が群がり黒山の人だかりになっている。
「すげぇ人の数…」
「この学校中の生徒が集まってくるからね」
食堂は長方形の長テーブルと椅子が並べて3列になって置かれており、100人は一斉に食堂で食事が取れるだけの広さはある、俺達はイチゴジャムが塗られたコッペパンと瓶に入った牛乳をゲットした。
シャウラの提案で中庭に行くことになり、中庭で食事を摂る。
イチゴジャムが塗られたコッペパンを口に近づける。イチゴジャムの甘い香りが鼻を刺激する。ガブリと一口パンを食べる。イチゴジャムの甘さに柔かなパンの食感。こんなに柔らかなパンを食べるのはペンタグラム以来だ。
「うめぇぇ」
「そんなに美味しかったっけこのパン」
「いやこんなに柔らかいパン食べたのは5年ぶりだわ、最高に美味い。このジャムも甘くて美味しいわ」
「食堂のパンをそんなに美味しそうに食べる人初めてみたよ…」
2人でパンを食べ終えるとシャウラが口を開く。
「そういえば住むところ決まった?」
「そういや校長が寮が一つ空いてるっていてたな」
「そっかー寮に入るのか」
「シャウラはどこに住んでるの?」
「学校の近くだよ」
「へぇぇ」
2人で雑談をしていると
「そういえばラグウェルは将来のこと考えてる?」
と真剣な表情で聞いてきた。
「将来かぁこの学校に今日きたばっかりだしなぁ」
「そりゃそうだよね」
「うん」
「シャウラは決まってんの?」
「うん、僕は軍略家になりたいんだ」
「そうなんだ、騎士学校からでもなれるもんなの?」
「騎士学校を出て騎士になるのは半分ぐらいだよ」
「ふーん」
「僕は剣術とか体を動かすのが苦手だから」
「そうかーそういう選択もできるのか」
「しかも僕、平民の出だから騎士はね…」
「騎士は貴族がなるものなのか?」
「ちょっと前まで騎士学校は貴族しか入れなかったんだよ。その名残で平民出身の人間は騎士にはあんまりなりたがらない」
「へぇぇ」
「興味ないでしょ?」
「う…」
俺は図星を突かれ口ごもってしまう。
「まあいいや、午前中は基本的に座学、午後からは剣術とか体術とかの運動だから」
「おおお!そうかぁ座学は退屈すぎてやばかった」
「僕は午後の授業が嫌なんだけどね…」
時計塔の鐘が鳴る。
運動着として与えられた真っ白な半袖のシャツと紺の長ズボンに着替え、俺達は授業のため講堂に向かう。
俺達がさっきいた教室、50人が一斉に座ることができる広さがある教室が4個は入る広さがあるように感じられる。その行動のど真ん中生徒達が円なって集まりその真ん中にはあの情けない姿を晒したエグルストンが腕を組んで偉そうに立っていた。そして俺をちらっと見て一言。
「今日は基礎体力の授業を行う」
と言った。
その言葉を聞いてシャウラを始め他の生徒たちも青い顔をしていた。
「彼は今日からこのクラスに入ることになったラグウェル・アルタイルだ」
ロンドが告げると教室内の生徒達はザワザワと騒ぎ始める。
教卓の端を押さえ
「静かに!」
と普通の声でいったのだがその声は生徒たちのガヤガヤとした声にかき消される。
ロンドは明らかに苛立った様子で右腕を振り上げる。
ドン!!
ロンドが机を叩くとピタッと静かになる。
「じゃあ、自己紹介をして」
「はい」
「ラグウェル・アルタイルです。よろしくおねがいします」
「じゃあ、空いてる席に座って」
シャウラが手招きをしているのが見えたためシャウラの隣に座ると小声で話掛けてくる
「びっくりしたよ、まさか同じクラスになるんなんて」
「知ってるやつがいてよかったわ」
「剣聖様とは何をしていたの?」
「いや別にーただ握手しただけだよ」
それまで普通にボソボソと声を出していたロンドが急に大声を出す。
「そこ!うるさいぞ!!」
シャウラはすぐに黙って、更に小声で話しかけてくる。
「授業が終わってから」
「ああ分かった」
シャウラは押し黙り真っ直ぐに前をみて授業を聞いる。今授業では十王国の歴史というものをしているらしい。
10分程授業を聞いてみる。そして今、俺は恐ろしい物と戦っている。これほどの戦いは今までなかった。ロンドが黒板に書く音がこの戦いの魔物を有利にさせる。この魔物に屈してしまってもいいのではないか?という考えが俺の頭を駆け抜ける。まばたきをしたその瞬間に数秒だけ魔物に屈しそうになり意識が飛ぶ。それを数回繰り返し頭をブンブンと横に振りその魔物と立ち向かおうとする。
この歴史授業全くもって興味はない。はっきり言って世界の果ての砂漠を歩いている方がマシとさえ思う。
魔物と戦いながらシャウラの方を見ると、真剣な表情でロンドが黒板に書いてるものを写している。
ロンドは板書の手を止め前を向く。
「それではアタリア君、初代剣聖は誰だったかね?」
アタリアは立ち上がり答える。
「サルナス・メンカリナンです」
「うむ。では彼の功績は?」
スタンツはさも当然というような感じで答える。
「騎士としてのあり方を示した騎士道十戎の作成、今まで系統化されていなかった剣技の系統化です」
パチパチパチ
ロンドは教壇で拍手をし
「完璧だ流石はアタリア家の人間だな」
そういわれてスタンツは得意げな顔して席に着く。
「サルナスはその死後に功績が評価され剣聖という称号が与えられた」
ふーん死んでからもらっても嬉しくもなんともねーけどなぁ
「みなもしってると思うが現在の剣聖は十王国最強の剣士に与えられる称号となっている」
現在の剣聖…忘れもしない20代目剣聖レグルス・フェルトか…
授業の中でその部分だけは魔物が襲ってくることもなく聞くことができたがその後にはまた王様が誰だたのか。どこかの誰かがが何をしたなど全く興味のない話を延々と聞かされる。
あまりにも暇なのでシャウラに話しかける。
「こんなもん習って強くなるんか?」
「これは騎士としての教養を身につけるものだよ。騎士というのはただ強ければいいってわけじゃなくてみんなの見本にならなくてはならない」
「ふーん。これがずっと続くの?」
「午後からは体を動かすから」
「わかった」
俺は再び襲ってきた魔物との戦いに負け机に突っ伏しているとカーン、カーンと時計塔の鐘が鳴る。俺はむくっと体を起こし周囲を見るとと生徒たちは一斉に教室から出ていく。
隣にいるシャウラに声を掛ける。
「なにがあったんだ?」
「今からお昼だよ」
「あー昼かぁ通りで腹が減ってるわけだ」
「じゃあ食堂行こうか」
「おっいいね、お腹ペコペコだわ」
「わかったじゃあついてきて」
廊下をシャウラと一緒に歩く。
「サンドイッチとか人気のあるやつは午前中に予約券がでるからそれ持ってないとダメなんだ、今から残ってるのはパンとジャムぐらいじゃないかな」
「だからあいつらシャウラに取ってこいっていってたのか」
「うん…休み時間に走らされて取りに行かされてた」
「そうか、明日から行かなくていいよ」
「でも…」
「俺の友達にそんなことはやらせない」
「友達!?」
シャウラはパッと明るい表情になる。
「うん、俺同年代の友達とか今までいなかったからさ」
「僕なんかが君の友達になっていいの?」
「というかもう友達だろ?友達って一緒に飯くったり酒飲んだりしたら友達だってアルファルドが言ってたけど」
「う、うんそうだね、もう友達だよね」
渡り廊下を渡ると食堂の出入り口が見えてくる、俺達と同じ制服をきた生徒達が群がり黒山の人だかりになっている。
「すげぇ人の数…」
「この学校中の生徒が集まってくるからね」
食堂は長方形の長テーブルと椅子が並べて3列になって置かれており、100人は一斉に食堂で食事が取れるだけの広さはある、俺達はイチゴジャムが塗られたコッペパンと瓶に入った牛乳をゲットした。
シャウラの提案で中庭に行くことになり、中庭で食事を摂る。
イチゴジャムが塗られたコッペパンを口に近づける。イチゴジャムの甘い香りが鼻を刺激する。ガブリと一口パンを食べる。イチゴジャムの甘さに柔かなパンの食感。こんなに柔らかなパンを食べるのはペンタグラム以来だ。
「うめぇぇ」
「そんなに美味しかったっけこのパン」
「いやこんなに柔らかいパン食べたのは5年ぶりだわ、最高に美味い。このジャムも甘くて美味しいわ」
「食堂のパンをそんなに美味しそうに食べる人初めてみたよ…」
2人でパンを食べ終えるとシャウラが口を開く。
「そういえば住むところ決まった?」
「そういや校長が寮が一つ空いてるっていてたな」
「そっかー寮に入るのか」
「シャウラはどこに住んでるの?」
「学校の近くだよ」
「へぇぇ」
2人で雑談をしていると
「そういえばラグウェルは将来のこと考えてる?」
と真剣な表情で聞いてきた。
「将来かぁこの学校に今日きたばっかりだしなぁ」
「そりゃそうだよね」
「うん」
「シャウラは決まってんの?」
「うん、僕は軍略家になりたいんだ」
「そうなんだ、騎士学校からでもなれるもんなの?」
「騎士学校を出て騎士になるのは半分ぐらいだよ」
「ふーん」
「僕は剣術とか体を動かすのが苦手だから」
「そうかーそういう選択もできるのか」
「しかも僕、平民の出だから騎士はね…」
「騎士は貴族がなるものなのか?」
「ちょっと前まで騎士学校は貴族しか入れなかったんだよ。その名残で平民出身の人間は騎士にはあんまりなりたがらない」
「へぇぇ」
「興味ないでしょ?」
「う…」
俺は図星を突かれ口ごもってしまう。
「まあいいや、午前中は基本的に座学、午後からは剣術とか体術とかの運動だから」
「おおお!そうかぁ座学は退屈すぎてやばかった」
「僕は午後の授業が嫌なんだけどね…」
時計塔の鐘が鳴る。
運動着として与えられた真っ白な半袖のシャツと紺の長ズボンに着替え、俺達は授業のため講堂に向かう。
俺達がさっきいた教室、50人が一斉に座ることができる広さがある教室が4個は入る広さがあるように感じられる。その行動のど真ん中生徒達が円なって集まりその真ん中にはあの情けない姿を晒したエグルストンが腕を組んで偉そうに立っていた。そして俺をちらっと見て一言。
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