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第2章 騎士学校
第17話 勇気
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エグルストンはニヤニヤと嫌な笑顔を浮かべ嫌味を言う。
「誰もいないのか?ほんとこのクラスに根性のあるやつはいないんだな」
俺が立ち上がろうとすると、すっと肩に手を掛けられる。手を掛けられた方を見るとシャウラが足を震わせながら立ち上がっていた。
それを見たエグルストンは
「シャウラ少年の勇気に拍手」
そういってパチパチと一人拍手をしている。
生徒たちは生贄が出たと安堵しているようにも見える。
俺はシャウラのズボンを引っ張り話しかける。
「シャウラ無理に戦わなくても、あいつの狙いは俺だ」
「うん…分かってるよ、スタンツ達に言われた時助けてくれたろ?だから今度は僕が助けたいんだ…それをしないとこの先、僕は後悔すると思うんだ。だから僕が君の代わりに今戦わないとダメなんだ、友達だろ?貸し借りはなしだ」
「シャウラ…」
そのシャウラの瞳は真っ直ぐに俺を見つめている。
「大怪我するかもしれない、はっきり言って無駄なことだと俺は思う」
「うん、承知の上さ。もしここで僕が手を挙げなければ君とは本当の友達になれないと思う」
「本当の友達…」
「そうさ、貸し借りなしの本当の友達」
「分かった。でも決して無理をするなよ」
「ありがとう」
もう俺にシャウラを止めることはできない…これは俺とシャウラが真の友人となるための一種の通過儀礼なのだ。
シャウラは震える足をダンっと床に打ち付け、エグルストンの元に向かう。その手には何も持っていない。一方のエグルストンは軽めに剣を振り体を暖め準備を整えている。
シャウラの表情は真剣そのもので生徒達も固唾を飲んでシャウラのことを見ている。
エグルストンは蔑んだような目でシャウラを見つめたあと嘲笑しながら言った。
「今からお友達と交代するか?」
「…い、いえ」
呆れたというような表情を見せたあとフッと真剣な顔になり
「声が震えてるぞ!」
といった瞬間、エグルストンは瞬時に間合いを詰めシャウラの腹に突きを食らわせる。
ドフッっという音が響きシャウラの体はくの字になる。
「さあ俺の勝ちだ」
エグストンはまるで小さな虫でも潰したような表情で腹を抑えるシャウラのことを見ている。
「ま、まだですまだ降参と言っていません!」
シャウラは腹を抑えながら熱く言った。
「そうか、私の突きも衰えたのかな?じゃあこれはどうだ」
そういって腹を抑えるシャウラの背中を思っきり木剣で打ち込みドンっという音が響きシャウラその場で倒れる。
俺は自然とエグルストンのことを睨みつけていた。
「じゃあ次、ラグウェルなんだその目は!」
俺は拳を握りしめ立ち上がろうとした時エグルストンの後ろにあるものの姿を見た。
「じゃあ次はラグウェル貴様だお友達がやられて悔しいんだろ?ならさっさとこい」
「もういいだろ!シャウラ!」
シャウラは立ちあがり、俺の方向いて首を横に振る。
「ぼ、僕の友達に手をだすなーー!」
フラフラの体でエグルストンに殴り掛かる。その拳は当たるようなものではなくあっけなく空を切る。それでエグルストンは激昂し持っていた木剣でシャウラの滅多打ちにする。時間にすれば2、3分の出来事であろう。しかしシャウラや俺そしてその惨状見つめる生徒達にしてみればその時間は異常に長く感じられたであろう。
俺は何度も助けようとシャウラを見る。しかしシャウラはそれを拒むように首を横に振る。
そして生徒たちに動揺が走りザワザワと騒ぎ出し生徒の一人が
「誰か別の先生呼んで来いよ、あれじゃ死んじゃうぞ」
と言い出すと別の生徒が
「分かった俺が言ってくる」
と立ち上がり駆け出そうとするとエグルストンが叫ぶ。
「俺に楯突くのお前ら!!こいつみたいにボロ雑巾になりたいのか!!」
と言い放ちだれもその場を動けなくなった。
エグルストンは手を止め
「ハァハァ、もうこれで終わりだな、よし次、ラグウェルだ」
顔の形は歪み、目は両方とも腫れ上がり、口や鼻からは血を出しボロボロの状態になってもまだシャウラは立ち上がったのだ。
俺は叫ぶ。
「まだだ、シャウラの根性を舐めるな!」
エグルストンはそのシャウラの姿をみて狼狽し
「なんなんだこいつは!分かったもう殺してやる!」
そう言って木剣を振りかぶり、シャウラに留めの一撃を食らわせようとする。
しかしその振りかぶった木剣が振り下ろされることはない。木剣を振り下ろすことができないエグストンはこちらを見た。
俺はシャウラに木剣が振り下ろされる前に、瞬間的に動きエグルストンの剣先を掴んでいた。
「何をする!!」
「お前は俺の友達を殺すと言った。だから俺は俺の友達を守る」
剣を掴みそのまま奪い取りシャウラの元に駆け寄り抱きかかえ優しく話し掛ける。
「もう交代だ」
「ぼ、僕はま、まだ戦える」
「友達を見殺しにはできない。もうこれで貸し借りはなしだ」
「だ、だけど」
「お前は俺にでっかい借りを作ってこの場を去るつもりか?友達だろ貸し借りはなしだ」
「わ、わかったよ……」
「お前は良くやったよ。今度は俺の番だ」
シャウラはそう言うとコクリと頷きそのまま目を閉じる。俺は床にシャウラをそっと寝かす。そしてエグルストンの前に立ち木剣を投げる。
するとエグルストンは木剣を腰に下げた剣を抜き、真っ二つに叩き斬った。
「ラグウェル君、君には特別に真剣で勝負してあげよう」
「勝負?さっき震えながら負けましたって言ってたのは誰だったっけ?」
エグルストンは憤怒の表情を浮かべ大声で話す。
「あれは体調が悪かっただけだ!お前なんぞに俺が負けるわけがないだろうが!!!」
「わかった言い訳はいいからさっさとやろう、シャウラに治療を早く受けさせないといけないからな」
エグストンは真剣を水平に構える。一方の俺は武器は持たずエグルストンと対峙する。
俺はエグルストンを睨みながら口を開く。
「さあ、かかってこいよ」
「吠え面かくなよ!!」
エグルストンは剣先が少しだけ揺れている。そしてその揺れが止まる。
そして間合いを詰め剣を振り上げる。
俺は微動だにしていない。
そしてエグルストンは剣を俺めがけて振り下ろそうとする。するとその瞬間、剣は大きく逸れ、板張りの床に刺さる。
エグルストンの顔は明らかに動揺し肩で息をしている。そして剣を離し震える手を眺めている。
「なぜだ!なぜ斬れない!!相手は丸腰だぞ!!どうしたんだ俺は」
そして今度は足が震えだし立っていることも困難になり、その場に座り込む。
俺は床に刺さっている剣を抜き、エグルストンのクビに狙いをつけ振り上げる。
エグルストンは涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら
「許して、許して下さい!」
とすがる様に叫ぶ。
そしてそのまま剣を振り下ろす。
そこへ校長と生徒の一人が息を切らしてやってきた。
「やめろ!」
校長が叫ぶ。
剣は首の薄皮一枚だけ切り裂きそこで止まる。
エグルストンは放心状態で股間の辺りがジワっと濡れている。
どうやら奴が真剣を抜いたときに生徒の一人が他の先生を呼びに行ったらしく、ちょうど校長が校内の見回りをしていたらしい。
校長はその場をみて一喝する。
「これはどういうことだ!」
エグルストンは放心状態でうわ言のように同じ言葉を繰り返している。
「許して下さい許して下さい許して下さい……」
校長が声を荒げ
「それでも貴様騎士か!」
問いかけるも上の空でブツブツと言うのみ。
「ダメだな話しにならん」
校長はフーッとため息をつく。
生徒の一人が校長に質問をする。
「エルグストン先生は真剣で相手は丸腰ですよ。なんで斬れなかったんですか?」
「真剣だからダメなんじゃ。相手のほうが力量は上。もしかしたら真剣を奪われるかもしれないそうなれば真剣を抜いた以上自分は確実に殺される。それが頭をよぎるそうなればもう斬ることはできん」
「なるほど…」
校長はエグルストンを見て
「もうこれでは役に立たんな」
そう呟き俺の方向く。
「斬るつもりだったのか?」
「俺の友達を一方的に殴る、これは斬ることには値しませんか?」
そしてシャウラを抱き上げ、俺は校長と一緒に校内にある治療所に向かった。
「誰もいないのか?ほんとこのクラスに根性のあるやつはいないんだな」
俺が立ち上がろうとすると、すっと肩に手を掛けられる。手を掛けられた方を見るとシャウラが足を震わせながら立ち上がっていた。
それを見たエグルストンは
「シャウラ少年の勇気に拍手」
そういってパチパチと一人拍手をしている。
生徒たちは生贄が出たと安堵しているようにも見える。
俺はシャウラのズボンを引っ張り話しかける。
「シャウラ無理に戦わなくても、あいつの狙いは俺だ」
「うん…分かってるよ、スタンツ達に言われた時助けてくれたろ?だから今度は僕が助けたいんだ…それをしないとこの先、僕は後悔すると思うんだ。だから僕が君の代わりに今戦わないとダメなんだ、友達だろ?貸し借りはなしだ」
「シャウラ…」
そのシャウラの瞳は真っ直ぐに俺を見つめている。
「大怪我するかもしれない、はっきり言って無駄なことだと俺は思う」
「うん、承知の上さ。もしここで僕が手を挙げなければ君とは本当の友達になれないと思う」
「本当の友達…」
「そうさ、貸し借りなしの本当の友達」
「分かった。でも決して無理をするなよ」
「ありがとう」
もう俺にシャウラを止めることはできない…これは俺とシャウラが真の友人となるための一種の通過儀礼なのだ。
シャウラは震える足をダンっと床に打ち付け、エグルストンの元に向かう。その手には何も持っていない。一方のエグルストンは軽めに剣を振り体を暖め準備を整えている。
シャウラの表情は真剣そのもので生徒達も固唾を飲んでシャウラのことを見ている。
エグルストンは蔑んだような目でシャウラを見つめたあと嘲笑しながら言った。
「今からお友達と交代するか?」
「…い、いえ」
呆れたというような表情を見せたあとフッと真剣な顔になり
「声が震えてるぞ!」
といった瞬間、エグルストンは瞬時に間合いを詰めシャウラの腹に突きを食らわせる。
ドフッっという音が響きシャウラの体はくの字になる。
「さあ俺の勝ちだ」
エグストンはまるで小さな虫でも潰したような表情で腹を抑えるシャウラのことを見ている。
「ま、まだですまだ降参と言っていません!」
シャウラは腹を抑えながら熱く言った。
「そうか、私の突きも衰えたのかな?じゃあこれはどうだ」
そういって腹を抑えるシャウラの背中を思っきり木剣で打ち込みドンっという音が響きシャウラその場で倒れる。
俺は自然とエグルストンのことを睨みつけていた。
「じゃあ次、ラグウェルなんだその目は!」
俺は拳を握りしめ立ち上がろうとした時エグルストンの後ろにあるものの姿を見た。
「じゃあ次はラグウェル貴様だお友達がやられて悔しいんだろ?ならさっさとこい」
「もういいだろ!シャウラ!」
シャウラは立ちあがり、俺の方向いて首を横に振る。
「ぼ、僕の友達に手をだすなーー!」
フラフラの体でエグルストンに殴り掛かる。その拳は当たるようなものではなくあっけなく空を切る。それでエグルストンは激昂し持っていた木剣でシャウラの滅多打ちにする。時間にすれば2、3分の出来事であろう。しかしシャウラや俺そしてその惨状見つめる生徒達にしてみればその時間は異常に長く感じられたであろう。
俺は何度も助けようとシャウラを見る。しかしシャウラはそれを拒むように首を横に振る。
そして生徒たちに動揺が走りザワザワと騒ぎ出し生徒の一人が
「誰か別の先生呼んで来いよ、あれじゃ死んじゃうぞ」
と言い出すと別の生徒が
「分かった俺が言ってくる」
と立ち上がり駆け出そうとするとエグルストンが叫ぶ。
「俺に楯突くのお前ら!!こいつみたいにボロ雑巾になりたいのか!!」
と言い放ちだれもその場を動けなくなった。
エグルストンは手を止め
「ハァハァ、もうこれで終わりだな、よし次、ラグウェルだ」
顔の形は歪み、目は両方とも腫れ上がり、口や鼻からは血を出しボロボロの状態になってもまだシャウラは立ち上がったのだ。
俺は叫ぶ。
「まだだ、シャウラの根性を舐めるな!」
エグルストンはそのシャウラの姿をみて狼狽し
「なんなんだこいつは!分かったもう殺してやる!」
そう言って木剣を振りかぶり、シャウラに留めの一撃を食らわせようとする。
しかしその振りかぶった木剣が振り下ろされることはない。木剣を振り下ろすことができないエグストンはこちらを見た。
俺はシャウラに木剣が振り下ろされる前に、瞬間的に動きエグルストンの剣先を掴んでいた。
「何をする!!」
「お前は俺の友達を殺すと言った。だから俺は俺の友達を守る」
剣を掴みそのまま奪い取りシャウラの元に駆け寄り抱きかかえ優しく話し掛ける。
「もう交代だ」
「ぼ、僕はま、まだ戦える」
「友達を見殺しにはできない。もうこれで貸し借りはなしだ」
「だ、だけど」
「お前は俺にでっかい借りを作ってこの場を去るつもりか?友達だろ貸し借りはなしだ」
「わ、わかったよ……」
「お前は良くやったよ。今度は俺の番だ」
シャウラはそう言うとコクリと頷きそのまま目を閉じる。俺は床にシャウラをそっと寝かす。そしてエグルストンの前に立ち木剣を投げる。
するとエグルストンは木剣を腰に下げた剣を抜き、真っ二つに叩き斬った。
「ラグウェル君、君には特別に真剣で勝負してあげよう」
「勝負?さっき震えながら負けましたって言ってたのは誰だったっけ?」
エグルストンは憤怒の表情を浮かべ大声で話す。
「あれは体調が悪かっただけだ!お前なんぞに俺が負けるわけがないだろうが!!!」
「わかった言い訳はいいからさっさとやろう、シャウラに治療を早く受けさせないといけないからな」
エグストンは真剣を水平に構える。一方の俺は武器は持たずエグルストンと対峙する。
俺はエグルストンを睨みながら口を開く。
「さあ、かかってこいよ」
「吠え面かくなよ!!」
エグルストンは剣先が少しだけ揺れている。そしてその揺れが止まる。
そして間合いを詰め剣を振り上げる。
俺は微動だにしていない。
そしてエグルストンは剣を俺めがけて振り下ろそうとする。するとその瞬間、剣は大きく逸れ、板張りの床に刺さる。
エグルストンの顔は明らかに動揺し肩で息をしている。そして剣を離し震える手を眺めている。
「なぜだ!なぜ斬れない!!相手は丸腰だぞ!!どうしたんだ俺は」
そして今度は足が震えだし立っていることも困難になり、その場に座り込む。
俺は床に刺さっている剣を抜き、エグルストンのクビに狙いをつけ振り上げる。
エグルストンは涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら
「許して、許して下さい!」
とすがる様に叫ぶ。
そしてそのまま剣を振り下ろす。
そこへ校長と生徒の一人が息を切らしてやってきた。
「やめろ!」
校長が叫ぶ。
剣は首の薄皮一枚だけ切り裂きそこで止まる。
エグルストンは放心状態で股間の辺りがジワっと濡れている。
どうやら奴が真剣を抜いたときに生徒の一人が他の先生を呼びに行ったらしく、ちょうど校長が校内の見回りをしていたらしい。
校長はその場をみて一喝する。
「これはどういうことだ!」
エグルストンは放心状態でうわ言のように同じ言葉を繰り返している。
「許して下さい許して下さい許して下さい……」
校長が声を荒げ
「それでも貴様騎士か!」
問いかけるも上の空でブツブツと言うのみ。
「ダメだな話しにならん」
校長はフーッとため息をつく。
生徒の一人が校長に質問をする。
「エルグストン先生は真剣で相手は丸腰ですよ。なんで斬れなかったんですか?」
「真剣だからダメなんじゃ。相手のほうが力量は上。もしかしたら真剣を奪われるかもしれないそうなれば真剣を抜いた以上自分は確実に殺される。それが頭をよぎるそうなればもう斬ることはできん」
「なるほど…」
校長はエグルストンを見て
「もうこれでは役に立たんな」
そう呟き俺の方向く。
「斬るつもりだったのか?」
「俺の友達を一方的に殴る、これは斬ることには値しませんか?」
そしてシャウラを抱き上げ、俺は校長と一緒に校内にある治療所に向かった。
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