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第6章 剣聖剥奪
第102話 囚われ
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バシャッという音ともに体に走る冷たいという感覚。
体に走る痛み。そして手足を動かそうとしても動かすことができない。目を開くと岩肌が剥き出しの部屋の四方に松明が煌々と焚かれ、自分が置かれた状況を徐々に思い出す。
そう俺は囚われの身。俺の罪はペンタグラムに生まれたということ……そしてこの部屋は囚人の拷問をするための部屋。
髪を掴まれ頭を持ち上げられる。
目の前にいるのは筋骨隆々で頭を剃り、上半身裸の男。拷問や処刑を担当している処刑人と言われている男だ。
奴ははあらゆる痛みに精通しその拷問は常軌を逸するとまで言われる男。
手にナイフのような物をもちそれを松明の火で炙る。金属が熱をもち赤くなる。
「ふ、ふーん」
鼻歌混じりで処刑人はその作業を行い、再び俺の前に立つ。そしてそのナイフを熱したナイフを俺の脇腹にゆっくりと突き立てる。
ジュッという肉が焼ける音ともに激痛が走る。
「ぐっ!!」
少しずつナイフの先端が体の中に押し込まれ断続的な激痛が体を襲う。
「はぁはぁはぁ」
「どうだ? 痛いだろ?」
処刑人はそう言うと体の中入ったナイフを捻る。その瞬間耐え難い苦痛が襲う。
「ぐあああああああああああああ」
「何にも言わねーつもりか?」
「クソが……」
「あーまだお仕置きが必要なようだねぇ」
処刑人はそのナイフを再び捻る。
激しい痛みが俺を襲う。
永遠とも思えるような痛みの時間。なぜ俺がこんな目に合っているのかすら分からなくなってくる。楽になりたい。痛みから開放されたい……
すると部屋に入ってくる人間がおり、処刑人に話しかけている。
「どうだ? 喋ったか?」
「……いえなにも……」
「お前が吐かせられないとはさすが元剣聖だけはあるか」
その声は……王の左手の男。
そしてその男は俺の前に立つ。
「死んでないだろうな?」
「それは大丈夫です。私は人体の構造を熟知しておりますので」
左手の男は俺に話しかけてくる。
「さあ話してもらおうか。お前が何者なのか」
「……」
「何も言わないつもりか? お前がペンタグラム人であるということ、そしてあの女と同じ姓アルタイルだということは分かっている」
「……それがどうした……俺は15年以上も前にペンタグラムに捨てられた男だ……」
「それは本当かな? やれ!」
左手の男は後ろに引っ込み革の手袋した処刑人が思いっきり手を振りかぶっているのが見える。
ドス!腹部に衝撃を受け意識が飛びそうになると顔面を叩かれ意識を強制的に戻される。
「はぁはぁはぁはぁ」
「どうだしゃべる気になったか?」
処刑人の肩越しで左の手の男の声が聞こえる。
「はぁはぁはぁはぁ一体何を喋ればいいんだ……俺の知ってることは全て話た……」
左の手の男は大きなため息をつき
「レグルスもこんな奴負けるとはな……大方毒でも盛って殺したんだろう……」
「俺たちの俺とレグルスの戦いをお前が穢すな!!!」
腹の底から声がこみ上げてきた。レグルスとの戦いは誰であっても穢していいものじゃない。俺たちの覚悟はそんなものじゃなかった。
「ふん。まだ怒る気力があるようだな。それじゃ私はこの辺で失礼するよ。色々と忙しくてな。お前たちペンタグラム人のせいで」
そして王の左手は拷問室を後にしようとする時、処刑人に告げる。
「殺すなとだけいっておく。第2王子のせいで私がこんなことをしなければならないのは癪だが……確かに奴の言うことは一理ある……」
体に走る痛み。そして手足を動かそうとしても動かすことができない。目を開くと岩肌が剥き出しの部屋の四方に松明が煌々と焚かれ、自分が置かれた状況を徐々に思い出す。
そう俺は囚われの身。俺の罪はペンタグラムに生まれたということ……そしてこの部屋は囚人の拷問をするための部屋。
髪を掴まれ頭を持ち上げられる。
目の前にいるのは筋骨隆々で頭を剃り、上半身裸の男。拷問や処刑を担当している処刑人と言われている男だ。
奴ははあらゆる痛みに精通しその拷問は常軌を逸するとまで言われる男。
手にナイフのような物をもちそれを松明の火で炙る。金属が熱をもち赤くなる。
「ふ、ふーん」
鼻歌混じりで処刑人はその作業を行い、再び俺の前に立つ。そしてそのナイフを熱したナイフを俺の脇腹にゆっくりと突き立てる。
ジュッという肉が焼ける音ともに激痛が走る。
「ぐっ!!」
少しずつナイフの先端が体の中に押し込まれ断続的な激痛が体を襲う。
「はぁはぁはぁ」
「どうだ? 痛いだろ?」
処刑人はそう言うと体の中入ったナイフを捻る。その瞬間耐え難い苦痛が襲う。
「ぐあああああああああああああ」
「何にも言わねーつもりか?」
「クソが……」
「あーまだお仕置きが必要なようだねぇ」
処刑人はそのナイフを再び捻る。
激しい痛みが俺を襲う。
永遠とも思えるような痛みの時間。なぜ俺がこんな目に合っているのかすら分からなくなってくる。楽になりたい。痛みから開放されたい……
すると部屋に入ってくる人間がおり、処刑人に話しかけている。
「どうだ? 喋ったか?」
「……いえなにも……」
「お前が吐かせられないとはさすが元剣聖だけはあるか」
その声は……王の左手の男。
そしてその男は俺の前に立つ。
「死んでないだろうな?」
「それは大丈夫です。私は人体の構造を熟知しておりますので」
左手の男は俺に話しかけてくる。
「さあ話してもらおうか。お前が何者なのか」
「……」
「何も言わないつもりか? お前がペンタグラム人であるということ、そしてあの女と同じ姓アルタイルだということは分かっている」
「……それがどうした……俺は15年以上も前にペンタグラムに捨てられた男だ……」
「それは本当かな? やれ!」
左手の男は後ろに引っ込み革の手袋した処刑人が思いっきり手を振りかぶっているのが見える。
ドス!腹部に衝撃を受け意識が飛びそうになると顔面を叩かれ意識を強制的に戻される。
「はぁはぁはぁはぁ」
「どうだしゃべる気になったか?」
処刑人の肩越しで左の手の男の声が聞こえる。
「はぁはぁはぁはぁ一体何を喋ればいいんだ……俺の知ってることは全て話た……」
左の手の男は大きなため息をつき
「レグルスもこんな奴負けるとはな……大方毒でも盛って殺したんだろう……」
「俺たちの俺とレグルスの戦いをお前が穢すな!!!」
腹の底から声がこみ上げてきた。レグルスとの戦いは誰であっても穢していいものじゃない。俺たちの覚悟はそんなものじゃなかった。
「ふん。まだ怒る気力があるようだな。それじゃ私はこの辺で失礼するよ。色々と忙しくてな。お前たちペンタグラム人のせいで」
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