デバフの王〜スキルガチャでハズレスキル【感染】を手に入れたのでこれから無双したいと思います。〜

トップを狙え！ PVP始めました

第14話 沈黙

【闘技場】アルターオンラインPvPを語るスレPart26【PK】
　713　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：15　ID ASCj55/k
　ショーグンがついに動いた！

　714　名無しさん＠VR　05/30（木）　21:16　ID qSDm+m1L9
　ん？　なにがあったの？

　715　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：16　ID ASCj55/k
　>>714
　パーティ募集みれ

　716　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：17　ID n7xctJy
　エイジ2525？　こいつランキング13位だったっけ？　

　717　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：18　ID p8lttl2Fp
　https://jp.alteronline/character/2305341/
　こいつちょっと前にチーターやらバグやらで話題になったムカデの奴だろ？

　718　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：19　ID n7xctJy
　ああ、結局仕様ってなったやつね。

　719　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：19　ID r333t+WR
　エウロペア防衛軍って情弱騙してるって噂になってなかった？

　720　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：20　ID WIZUUtiki
　ショーグンは人格者だし、エウロペア防衛軍の連中はみんな強いんだよなぁ
　対人メソッドもわかりやすいし。俺参加してランキング上がったよ。

　721　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：21　ID ASCj55/k
　でたー！ショーグンの勝てる対人メソッドｗｗｗ

　チーター対詐欺師ｗｗｗｗ

　722　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：22　ID 2iAoph8
　ステマきたーーｗｗｗ

　723　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：23　ID kpKjiGR
　ステマ防衛軍ｗｗｗ
　
　724　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：23　ID WIZUUtiki
　お前らより絶対に防衛軍メンバーの方がつええから！！

　725　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：24　ID kpKjiGR
　顔真っ赤にしてんじゃねーよｗｗｗ
　
　726　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：24　ID WIZUUtiki
　観自在菩薩・行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄。舎利子。色不異空、空不異色、色即是空、空即是色。受・想・行・識・亦復如是。舎利子。是諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減。是故空中、無色、無受・想・行・識、無眼・耳・鼻・舌・身・意、無色・声・香・味・触・法。無眼界、乃至、無意識界。無無明・亦無無明尽、乃至、無老死、亦無老死尽。無苦・集・滅・道。無智、亦無得。以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罜礙、無罜礙故、無有恐怖、遠離・一切・顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。故知、般若波羅蜜多、是大神呪、是大明呪、是無上呪、是無等等呪、能除一切苦、真実不虚。故説、般若波羅蜜多呪。
即説呪曰、羯諦羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦、菩提薩婆訶。般若心経

　885　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：35　ID iU+PPxnt
　スレ番飛んでるけど荒しでもきた？

　886　名無しさん＠VR　05/30（木）　21：35　ID kpKjiGR
　ステマの防衛軍が荒らしてたわｗｗｗ

◇◆◇

　――17：55

　闘技場の受付に俺とシゲゾーが立っている。

　昨日のこともあってか普段よりも受付に人が多い、そしておれのことをジロジロと見ている連中が多い。

　まあこの時間に決闘者受付の近くにいる人間だ。ショーグンの対戦相手と思われているんだろ。ゴーちゃんのPvPスレもこの話題でもちきりだったとタケシも言ってたしな……

「準備はいいな。盾はもったか？　武器は装備してるか？」
　シゲゾーの問いかけに俺は頷いて見せる。

「相手はショーグン。パラディンだ……暗闇でいくぞ」
　うん、と頷く

「あっここにいたか！」
　タケシこと、ハリーが現れ、俺の姿を見つけ駆け寄ってくる。

「いよいよだな……頑張れよ」
「うん。そこの観客席受付から試合観戦できるようになってるから」
　俺がそう言うとタケシは頷き観客席受付に向う。そんなタケシに俺は親指を立ててみせるとタケシも親指を立て返す。

　タケシとのやり取りを終えるとシゲゾーが緊張の面持ちで話しかけてくる。

「エイジそろそろ受付を……」
　決闘者受け付けに立ち、申請をする。となりでも忍者の男が申請をしているように見える。

　チャーンという音が頭に響き、ラッキー・イレブンというアカウントネームとライオネル族のパラダィンが表示されている。

　シゲゾーは俺の前に立ち
「じゃん拳流。チョキの型。目潰し」
　と呟き俺を殴る。

　真っ暗になったそのとき、背後に人の気配を感じる。そして……ボコッと殴れた音がし、HPが3ほどへっている……

　シゲゾーが怒りの声を上げ、ドタバタと騒がしい。
「野郎っなにしやがる！！」
「ふふふ。お前らの負けだ！　沈黙を付与した。これでお前らは終わりだ！」
　聞きいたことのない声でそう叫んだ。

「エイジ！」
　タケシの悲壮な声が聞こえてくる。

　そうか予・定・通・り・に沈黙が付与されたのか……

　そして俺の体は待合室に転移される。

　1分以内に待合室から試合場に向かう。割と早くに辿り着き、試合開始まであと30秒ほど、暗闇デバフがあと40秒ほど残っている。そして地響きがするほどのブーイングが聞こえ来た。

　そうか俺はムカデ団で嫌われ者だったんだな……

　そのブーイングで自分の立ち位置を理解する。そして大歓声が巻き起こりショーグンコールが始まる。

　そうキングが負けた時に聞いたあれだ。

　歓声が一段と大きくなった時、フォーンと試合開始の合図が鳴り響く。

　俺はいつものようにその合図が鳴った瞬間に
「ターゲットインフェクション」
　と呟いた。

　すると……
「なぜだ！！　なぜ沈黙が効いていない！！」
　叫ぶ声が聞こえてくる。
「ま、まさか沈黙無効？　ありえない！！　お前に確かに沈黙が入っていると俺に報告があったのに！　なのになんで！！　」

　ショーグンのその声は明らかに狼狽している。

　俺の暗闇が終了する。目の前には視界を奪われてオロオロとするショーグンの姿があった。