大人の階段登れなかったおっさんと黒ギャルの同棲日記

猛獣使いの称号獲得

　お仕事はぼちぼち順調で割と落ち着いて来た。女の子との関係も良好でお店の売上も好調。

　この間、待機場でリストカットをした女の子が居て大騒ぎになった。

　すぐに駆けつけて、とりあえず処置をしてから様子を見て対処を考えようと思ったが、思いの外切った傷は浅かった。

　思わず「え？キズ浅くね？」と言葉に出してしまった。

　すると「は？深く切ったら死んじゃうじゃん！」と本人に言われてしまった・・・。

　今まで、リストカットは自殺未遂だと思っていたが違った。構って欲しくての衝動らしい。身体張るなぁーと感心してしまったｗ

　そーいえば、楓かえでちゃんがアニメ好きという事が発覚。僕もアニメ好きだから仲間だねーとか話をしていた。

　ちなみに、どんなアニメが好きか聞いたら楓かえでちゃんはコナンと言っていた。

　実は、僕もコナン大好きだったから話が盛り上がった。楓かえでちゃんは僕にどのキャラが推しなんですか？と聞いてきたので、ラナ！と即答した。

　楓かえでちゃんは、怪訝そうな顔をしてラナ？と首を傾げた。僕は少し不安になった。

　ちなみに楓かえでちゃんの推しキャラは？と聞くと、怪盗キッドと答えた。僕は少し怪訝そうな顔をして首を傾げた。

　2人とも既に笑顔が無くなって素の顔になっていた。僕が楓かえでちゃんに、何の話をしてるの？と聞いたら名探偵コナンだと言う。

　僕は、いやいやｗコナンって言ったら未来少年でしょ？と言い、小さい頃めっちゃ好きだったんだよねーと言うと

　えー昭和とか歴史で習った事しかないんで知らないです。と言われちょっとショックだった。

　桃ももちゃんが仕事を終えて帰って来て待機に入った。とりあえず服脱いで下着姿になってた。ブラはちゃんと着けてた。

　なんで、直ぐに服脱ぐのか気になったけどとりあえずスルーした。と思ったら話し掛けて来た。

「佐々木さんて凄いですよねー」

「え？何が？」

「だって女の子をほとんど手懐けちゃってるし」

「そんな事ないよｗみんな人懐っこくて助かってるよ」

「人懐っこいってｗｗｗ」

「え？なになに？おかしい？」

「おかしいってｗ」

「なんで？」

「だって、皆んな構って欲しくてアピールしてるのに、スルースキル高過ぎｗｗｗ」

「あーそうなんだｗ」

　お前が言う？と心の中でツッコミを入れた。

「それに茉莉まつりちゃんと瑠璃るりちゃんなんて店長の言う事すら聞かないのに、佐々木さんの言う事はちゃんと聞いてるしｗ　もうさ、猛獣使いだよねｗｗｗ」

「あー茉莉まつりちゃんと瑠璃るりちゃんねーｗ。素直でいい子なんだけどねーｗ　猛獣使いって酷いなぁｗ」

「いやいやｗあの2人一番年下なのに、めっちゃ怖いじゃんｗ」

「確かにねｗｗｗ」

　そうだった。あの2人、店内で一番年下なんだった。態度デカいからすっかり忘れてたｗ

　猛獣使いとか言われたしｗまあ、確かに動物園だよなココｗと思った。

　そんなこんなで今日もお仕事終了！お疲れ様でした。