愛され女は、秘されたギフトを惜しまない

月山 歩

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17.結婚式

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 結婚式当日、アリスはロココのドレス工房でサーシャが作ったウエディングドレスを着ている。

「サーシャ、とても素敵なドレスをありがとう。」

「アリスさんに着てもらえて嬉しいです。
 まだ完全に一人でとは言えなくて、ロココさんに手伝ってもらったんですけどね。」

「この刺繍はとても素敵よ。
 サーシャのデザインだってすぐわかるわ。」

 そう言ってアリスはドレスの刺繍を眺める。

 するとアリスのウエディングドレスとついになっているタキシードを着たレイモンドがやって来る。
 その姿はもはや天使のよう。

「アリス、とても美しいよ。」

「ありがとう。
 レイの方が美しいわ。」

「まさか僕がアリスの美しさにかなうわけないよ。」

 レイはそう言って、アリスのおでこにキスをする。

「さあ、結婚式をあげよう。」

 そう言ってアリスを馬車に乗せ、教会に連れて行く。

 王妃から孤児院の子供達までみんなに見守られ、二人は結婚した。

 その後、ウィンフォード公爵家の大広間で、結婚パーティーが開かれる。

 公爵家へ向かう馬車の中で、レイモンドが実は気になっていたことを尋ねる。

「ところで、僕の適職って何?」

「えー、聞いちゃう?」

「うん、長年何かなぁと思ってたんだよ。」

「レイはね子守りよ。」

「えっ、何かわかる気がする。
 もしかして、僕は子供の頃からアリスの子守りをしてたってわけ?」

「とってもぴったりよ。
 ふふふ。」


                
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