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9.お義兄様
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「お兄様、いらしてくれたんですね、ありがとうございます。」
「やあ、その言い方は相変わらず堅いな、ホリックって呼んでくれよ。」
昨夜、お兄様から先触れが届き、今日来られるとのことで、モナンジュに行かずに、アレシアは邸で待っていた。
応接室に入ると、ソファに座っていたお兄様はすぐに立ち上がり、私をしっかりと抱きしめてくれた。
黒い瞳のお兄様は、背が高く、神秘的な男性である。
そして、端正な顔立ちで、女性の目を引く。
けれど、自ら進んで話しかけることもしないため、一人で過ごすことが多い。
私は、お父様が義母と再婚する際に連れ子として出会った時から、無視されても粘り強く話しかけ、少しずつ心を開いてくれ、仲の良い兄妹になっている。
子供の頃と変わらず、私を大切に思ってくれているお兄様が大好きだ。
「ふふ、挨拶ぐらいはちゃんとさせて。」
私は彼に抱かれた腕の中から顔を上げ、彼の黒い瞳を見つめて笑う。
「可愛いね、僕のお姫様。」
「もう、お兄様ったら、私はもう公爵夫人なのよ。」
「いいじゃないか、僕にとってはいつだってたった一人の宝物なんだから。」
「ありがとう、お兄様。」
幼い頃に母を亡くし、父は義母と再婚してからというもの、私に対してほとんど関心を持たなくなっしまった。
だからこそ、幼い頃からお兄様だけには変わらずに、私への興味を持ち続けて欲しいと思っている。
そんな私の気持ちに気づいているお兄様はいつも甘やかし、何かあれば誰よりも私を心配して、守ってくれる。
成人して、結婚もして、公爵夫人という立場になっても、その優しさは変わらない。
そして今でも、実家で私を気にかけてくれているのは、お兄様だけなのである。
二人は肩を並べ、ソファに腰を下ろす。
「そうだ、今日も美しい肌を保つ薬を持って来たよ。」
侍女達がお茶の支度を終え、部屋に二人きりになると、お兄様は小さな箱をそっと差し出す。
その中には、私が結婚してから、ずっとお兄様が用意してくれている美肌を保つお薬が入っている。
「いつもありがとう、でも、この前、邸を出た時には泊まりになるとは思ってなくて、お薬を持って行かなかったの。
だから、しばらく飲めない時期があって、前の分がまだ少し残っているわ。」
「何だって?
あれほど毎日欠かさず飲むように言ったじゃないか。
その後、体調は?
何か変わったことはなかった?」
お兄様は珍しく眉をひそめ、少し責めるような眼差しで私を見つめる。
「ごめんなさい。
何もないわ。
それに、その間は邸を出ていたから、それほど美しい肌でなくてもいいかなと思ってしまって。
だってその間、トラヴィス様に会わないから。
あっ、でもね、その後夜会があって、薬を飲まない状態で彼に会ってしまったわ。
だから少し後悔してるの。
お兄様の言う通り、何が起こるかわからないから、毎日続けないとダメね。
その頃は、トラヴィス様ともう離縁すると思っていたから、お薬のことまで気が回らなかったの。
それに、思い出したとしても、使いの者に邸から持って来てもらうわけにいかないでしょ?
男の人に話せないお薬だから。」
「そうだよ。
そんな薬を飲んでいると知ったら、男は幻滅するからね。」
「わかっているわ。
トラヴィス様に嫌われたくないもの。」
「でも、離縁の覚悟ができたら、連絡をくれる約束だっただろう?
どうして黙って邸を出て行ったんだ?」
「離縁の決意をした時に、たまたま侍女の友人の店に行く話になって、その時もうトラヴィス様のことを終わりにしようと思って、一緒に出かけたの。
そしたら話が長引いて夜遅くなったから、そのまま泊まったのよ。
その後に夜会があって、トラヴィス様に再会したの。
そしたら、彼に別れないって言われたわ。
だから、離縁はしないことになったの。
お兄様、心配しないで大丈夫よ。」
「僕が知らない間に、そんなことになっていたんだな。
何をするにしても、僕に先に言わないとダメじゃないか。」
「ごめんなさい。
トラヴィス様と話し合って、離縁が決まったら、連絡しようと思っていたの。」
私はお兄様の表情が和らぐように、なんとか分かってもらおうと、少しずつ説明を重ねた。
「わかったよ。
でも、今度からは必ず離縁が決まる前に話してほしい。
そしたら、僕がオフリー公爵と話をつけることもできるから。
それで、今はちゃんと薬を飲んでいるんだね?」
「ええ、もちろんよ。
トラヴィス様が、話し合った後から毎日早く帰ってくれるようになって、今では夕食を一緒に食べる日が増えているの。
だから、綺麗な肌でいたいと思って、欠かさず飲んでいるわ。」
「そうか。
それなら安心だ。」
「お兄様、いつも私を気にかけてくれてありがとう。
でも、離縁しそうにないから、お兄様のいう美しい湖が見える別邸に行くことは無さそうなの。
今は割と自由に動けているし、少しだけでも遊びに行けたらと思うんだけど、ダメかしら?」
「前にも言ったけれど、あそこはアレシアがすべてを終わらせて、新しい一歩を踏み出すと決めた時に、連れて行く場所なんだ。
だから、今のままじゃ連れて行けないよ。」
「もう、お兄様ったら、だったら私、一生その美しい湖を見に行けないわ。」
「そんなことはないさ。
子供が授からないままでいれば、いずれオフリー公爵のほうから離縁の話を切り出してくるだろう。
それより前に、僕のところに来てもいいんだよ。
わざわざ決定的な傷を受けなくても。
後のことは、全部僕が引き受けるよ。」
お兄様は、私の髪を撫でながら、穏やかに微笑む。
最近になって、トラヴィス様が少しだけ私を気にかけてくれるようになった気がするけれど、私達夫婦の間に子供がいない現実は変わらない。
だからきっと、最後にはトラヴィス様のほうから離縁を申し出られるか、公に妾を迎えることになるのだろう。
でも、それまでの間だけでも、トラヴィス様のそばにいたい気持ちと、はっきりと別れを突きつけられて、心に大きな傷を負う日を待つのもどちらも耐えがたい。
それでも私は、トラヴィス様が好きで、彼が求めてくれる限り、私は彼から離れられないでいる。
「お兄様、何度も話しているとおり、私はトラヴィス様が好きなの。
だから、彼から離縁を突きつけられない限り、彼のそばにいたいわ。」
「全く、どうしようもない子だね。
僕がこんなにアレシアを大切にしてあげるって言っているのに。」
お兄様は私の頭を撫でながら、優しい瞳で私を見つめる。
「お兄様、ありがとう。
私きっと、トラヴィス様に捨てられても、最後にはお兄様のところに行けると思えるから、心のままに生きていられるのだと思うの。」
お兄様は昔から、まるで私がずっと小さな少女であるかのように優しく、私を見守ってくれる。
それは、大人になった今でも変わらない。
こんな兄妹は珍しいと思うけれど、私にとっては心を曝け出せるたった一人の家族である。
義姉のキャメロン様は、気さくな口調で親しく接してくれるけれど、トラヴィス様がいてこそのキャメロン様だから、義妹として嫌われることなく良い関係を続けていきたい。
だからこそ、どれほど親しくしてくれていても、お兄様に見せるような甘え方はできない。
それに、トラヴィス様と別れた後は、疎遠になってしまうことが分かりきっている。
そう思えば、どんな私でも変わらずに受け入れてくれるお兄様への信頼は、私にとって唯一だと思うのだ。
「やあ、その言い方は相変わらず堅いな、ホリックって呼んでくれよ。」
昨夜、お兄様から先触れが届き、今日来られるとのことで、モナンジュに行かずに、アレシアは邸で待っていた。
応接室に入ると、ソファに座っていたお兄様はすぐに立ち上がり、私をしっかりと抱きしめてくれた。
黒い瞳のお兄様は、背が高く、神秘的な男性である。
そして、端正な顔立ちで、女性の目を引く。
けれど、自ら進んで話しかけることもしないため、一人で過ごすことが多い。
私は、お父様が義母と再婚する際に連れ子として出会った時から、無視されても粘り強く話しかけ、少しずつ心を開いてくれ、仲の良い兄妹になっている。
子供の頃と変わらず、私を大切に思ってくれているお兄様が大好きだ。
「ふふ、挨拶ぐらいはちゃんとさせて。」
私は彼に抱かれた腕の中から顔を上げ、彼の黒い瞳を見つめて笑う。
「可愛いね、僕のお姫様。」
「もう、お兄様ったら、私はもう公爵夫人なのよ。」
「いいじゃないか、僕にとってはいつだってたった一人の宝物なんだから。」
「ありがとう、お兄様。」
幼い頃に母を亡くし、父は義母と再婚してからというもの、私に対してほとんど関心を持たなくなっしまった。
だからこそ、幼い頃からお兄様だけには変わらずに、私への興味を持ち続けて欲しいと思っている。
そんな私の気持ちに気づいているお兄様はいつも甘やかし、何かあれば誰よりも私を心配して、守ってくれる。
成人して、結婚もして、公爵夫人という立場になっても、その優しさは変わらない。
そして今でも、実家で私を気にかけてくれているのは、お兄様だけなのである。
二人は肩を並べ、ソファに腰を下ろす。
「そうだ、今日も美しい肌を保つ薬を持って来たよ。」
侍女達がお茶の支度を終え、部屋に二人きりになると、お兄様は小さな箱をそっと差し出す。
その中には、私が結婚してから、ずっとお兄様が用意してくれている美肌を保つお薬が入っている。
「いつもありがとう、でも、この前、邸を出た時には泊まりになるとは思ってなくて、お薬を持って行かなかったの。
だから、しばらく飲めない時期があって、前の分がまだ少し残っているわ。」
「何だって?
あれほど毎日欠かさず飲むように言ったじゃないか。
その後、体調は?
何か変わったことはなかった?」
お兄様は珍しく眉をひそめ、少し責めるような眼差しで私を見つめる。
「ごめんなさい。
何もないわ。
それに、その間は邸を出ていたから、それほど美しい肌でなくてもいいかなと思ってしまって。
だってその間、トラヴィス様に会わないから。
あっ、でもね、その後夜会があって、薬を飲まない状態で彼に会ってしまったわ。
だから少し後悔してるの。
お兄様の言う通り、何が起こるかわからないから、毎日続けないとダメね。
その頃は、トラヴィス様ともう離縁すると思っていたから、お薬のことまで気が回らなかったの。
それに、思い出したとしても、使いの者に邸から持って来てもらうわけにいかないでしょ?
男の人に話せないお薬だから。」
「そうだよ。
そんな薬を飲んでいると知ったら、男は幻滅するからね。」
「わかっているわ。
トラヴィス様に嫌われたくないもの。」
「でも、離縁の覚悟ができたら、連絡をくれる約束だっただろう?
どうして黙って邸を出て行ったんだ?」
「離縁の決意をした時に、たまたま侍女の友人の店に行く話になって、その時もうトラヴィス様のことを終わりにしようと思って、一緒に出かけたの。
そしたら話が長引いて夜遅くなったから、そのまま泊まったのよ。
その後に夜会があって、トラヴィス様に再会したの。
そしたら、彼に別れないって言われたわ。
だから、離縁はしないことになったの。
お兄様、心配しないで大丈夫よ。」
「僕が知らない間に、そんなことになっていたんだな。
何をするにしても、僕に先に言わないとダメじゃないか。」
「ごめんなさい。
トラヴィス様と話し合って、離縁が決まったら、連絡しようと思っていたの。」
私はお兄様の表情が和らぐように、なんとか分かってもらおうと、少しずつ説明を重ねた。
「わかったよ。
でも、今度からは必ず離縁が決まる前に話してほしい。
そしたら、僕がオフリー公爵と話をつけることもできるから。
それで、今はちゃんと薬を飲んでいるんだね?」
「ええ、もちろんよ。
トラヴィス様が、話し合った後から毎日早く帰ってくれるようになって、今では夕食を一緒に食べる日が増えているの。
だから、綺麗な肌でいたいと思って、欠かさず飲んでいるわ。」
「そうか。
それなら安心だ。」
「お兄様、いつも私を気にかけてくれてありがとう。
でも、離縁しそうにないから、お兄様のいう美しい湖が見える別邸に行くことは無さそうなの。
今は割と自由に動けているし、少しだけでも遊びに行けたらと思うんだけど、ダメかしら?」
「前にも言ったけれど、あそこはアレシアがすべてを終わらせて、新しい一歩を踏み出すと決めた時に、連れて行く場所なんだ。
だから、今のままじゃ連れて行けないよ。」
「もう、お兄様ったら、だったら私、一生その美しい湖を見に行けないわ。」
「そんなことはないさ。
子供が授からないままでいれば、いずれオフリー公爵のほうから離縁の話を切り出してくるだろう。
それより前に、僕のところに来てもいいんだよ。
わざわざ決定的な傷を受けなくても。
後のことは、全部僕が引き受けるよ。」
お兄様は、私の髪を撫でながら、穏やかに微笑む。
最近になって、トラヴィス様が少しだけ私を気にかけてくれるようになった気がするけれど、私達夫婦の間に子供がいない現実は変わらない。
だからきっと、最後にはトラヴィス様のほうから離縁を申し出られるか、公に妾を迎えることになるのだろう。
でも、それまでの間だけでも、トラヴィス様のそばにいたい気持ちと、はっきりと別れを突きつけられて、心に大きな傷を負う日を待つのもどちらも耐えがたい。
それでも私は、トラヴィス様が好きで、彼が求めてくれる限り、私は彼から離れられないでいる。
「お兄様、何度も話しているとおり、私はトラヴィス様が好きなの。
だから、彼から離縁を突きつけられない限り、彼のそばにいたいわ。」
「全く、どうしようもない子だね。
僕がこんなにアレシアを大切にしてあげるって言っているのに。」
お兄様は私の頭を撫でながら、優しい瞳で私を見つめる。
「お兄様、ありがとう。
私きっと、トラヴィス様に捨てられても、最後にはお兄様のところに行けると思えるから、心のままに生きていられるのだと思うの。」
お兄様は昔から、まるで私がずっと小さな少女であるかのように優しく、私を見守ってくれる。
それは、大人になった今でも変わらない。
こんな兄妹は珍しいと思うけれど、私にとっては心を曝け出せるたった一人の家族である。
義姉のキャメロン様は、気さくな口調で親しく接してくれるけれど、トラヴィス様がいてこそのキャメロン様だから、義妹として嫌われることなく良い関係を続けていきたい。
だからこそ、どれほど親しくしてくれていても、お兄様に見せるような甘え方はできない。
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