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28.レオナルドの底力
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空が白み出す頃、レオナルドは目を覚ました。
魔力は少ないままだが、休んだせいで、体力は回復したせいらしい。
最初に目に飛び込んだ来たのは、キャロライナとダニエルが恋人のように腕を組んで、手を繋いで、もたれ合うように二人が体を密着させて、眠っている姿だった。
その向こうには、魔獣が取り囲んでいるが、今はそんなことどうでもいい。
クソっ、体の中から怒りで、普段なら使うことのないところからの魔力が溢れて来るのがわかる。
ダニエルが三人を包んでいる結界の外側にさらにもう一回り大きい結界を張ると、キャロライナとダニエルの結界を無理矢理こじ開けて、二人を引き離した。
二人はぼんやりしながら、起きる。
「あれっ、おはよう、レオ。
もう大丈夫なの?」
「おかげさんで、やる気に満ちてるよ。」
レオナルドは肩の傷を自分で治癒させると、レオナルドの周りには、火花が散るほどの魔力で溢れた。
「良かった。
ダニエルありがとう。」
キャロライナはダニエルにほほ笑む。
「レオナルド様、ご無事で何よりです。」
「世話になったな、ダニエル。
転移するよ。」
そう言って、キャロライナと手を繋いで、三人で、ローレンス邸の庭先に着く。
レオナルドは結界を外し、
「じゃ、ダニエルは一人で戻れるな。
リーに報告してくれ。」
「えっ、僕もういらない感じですか?
わかりました。
じゃあ、キイナまたねー。」
「キャロだ。」
「ふふ、いいじゃない。
好きな呼び方で。
またねー、ダニエル。」
ダニエルは王宮へ転移して行った。
「キャロ、話がある。」
「私もよ。
私、怒っているんだから。
レオが私を思って、一人だけ転移させてくれたのはわかるけど、私はどんな時だって、最後まで、レオと一緒にいたいの。
足手まといなのはわかってる。
繋ぐのは、手じゃなくてもいい。
私が動けなくなるその時まで、レオを掴んでいたいの。
その時力尽きても、それでいい。
最後に見るのが、レオならそれでいいの。
その時、レオといれたら、人生に後悔なんてない。
だから、一人にしないで。」
そう言うとキャロライナは泣き出し、レオナルドはキャロライナを抱きしめた。
その時にはもうレオナルドは、キャロライナに言いたかった些細な嫉妬の言葉はもう消えていた。
何故なら、自分もそうだったから。
最後に見る景色はキャロライナで、目覚めて見る景色もキャロライナであってほしい。
他の男とくっついているのを見るのは、体から火花が散るほど嫌だった。
「ごめん、俺が悪い。
キャロ、君を愛してるんだ。
結婚しよう。」
「うん、私達もうそれしかないよね。
だって、二人は、どんな時も一緒にいたいとしか思わないのだから。」
二人が見つめ合って、抱き合っていると、周りから拍手の音が聞こえた。
びっくりして周りを見回すと、そこはローレンス邸の庭先で、転移すると、いつも邸からやって来るトラバスとその他の邸の者が、ほぼ全員かと言うほど集まっている。
「何で、こんなに集まって来たんだ?」
「あっ、私、一度転移して戻って来た時、レオが大変って言ったかも。
そして、王宮に行ったまま、音信不通だったわ。
だから、二人が転移して帰って来たら、みんな心配して、邸から出て来たんだわ。
ごめん、それは私が悪い。」
二人は見つめ合って、笑った。
魔力は少ないままだが、休んだせいで、体力は回復したせいらしい。
最初に目に飛び込んだ来たのは、キャロライナとダニエルが恋人のように腕を組んで、手を繋いで、もたれ合うように二人が体を密着させて、眠っている姿だった。
その向こうには、魔獣が取り囲んでいるが、今はそんなことどうでもいい。
クソっ、体の中から怒りで、普段なら使うことのないところからの魔力が溢れて来るのがわかる。
ダニエルが三人を包んでいる結界の外側にさらにもう一回り大きい結界を張ると、キャロライナとダニエルの結界を無理矢理こじ開けて、二人を引き離した。
二人はぼんやりしながら、起きる。
「あれっ、おはよう、レオ。
もう大丈夫なの?」
「おかげさんで、やる気に満ちてるよ。」
レオナルドは肩の傷を自分で治癒させると、レオナルドの周りには、火花が散るほどの魔力で溢れた。
「良かった。
ダニエルありがとう。」
キャロライナはダニエルにほほ笑む。
「レオナルド様、ご無事で何よりです。」
「世話になったな、ダニエル。
転移するよ。」
そう言って、キャロライナと手を繋いで、三人で、ローレンス邸の庭先に着く。
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「じゃ、ダニエルは一人で戻れるな。
リーに報告してくれ。」
「えっ、僕もういらない感じですか?
わかりました。
じゃあ、キイナまたねー。」
「キャロだ。」
「ふふ、いいじゃない。
好きな呼び方で。
またねー、ダニエル。」
ダニエルは王宮へ転移して行った。
「キャロ、話がある。」
「私もよ。
私、怒っているんだから。
レオが私を思って、一人だけ転移させてくれたのはわかるけど、私はどんな時だって、最後まで、レオと一緒にいたいの。
足手まといなのはわかってる。
繋ぐのは、手じゃなくてもいい。
私が動けなくなるその時まで、レオを掴んでいたいの。
その時力尽きても、それでいい。
最後に見るのが、レオならそれでいいの。
その時、レオといれたら、人生に後悔なんてない。
だから、一人にしないで。」
そう言うとキャロライナは泣き出し、レオナルドはキャロライナを抱きしめた。
その時にはもうレオナルドは、キャロライナに言いたかった些細な嫉妬の言葉はもう消えていた。
何故なら、自分もそうだったから。
最後に見る景色はキャロライナで、目覚めて見る景色もキャロライナであってほしい。
他の男とくっついているのを見るのは、体から火花が散るほど嫌だった。
「ごめん、俺が悪い。
キャロ、君を愛してるんだ。
結婚しよう。」
「うん、私達もうそれしかないよね。
だって、二人は、どんな時も一緒にいたいとしか思わないのだから。」
二人が見つめ合って、抱き合っていると、周りから拍手の音が聞こえた。
びっくりして周りを見回すと、そこはローレンス邸の庭先で、転移すると、いつも邸からやって来るトラバスとその他の邸の者が、ほぼ全員かと言うほど集まっている。
「何で、こんなに集まって来たんだ?」
「あっ、私、一度転移して戻って来た時、レオが大変って言ったかも。
そして、王宮に行ったまま、音信不通だったわ。
だから、二人が転移して帰って来たら、みんな心配して、邸から出て来たんだわ。
ごめん、それは私が悪い。」
二人は見つめ合って、笑った。
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