いつか、あなたを

夕時 蒼衣

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ジェットコースター、コーヒーカップ、それから…

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朝がきた。心地のいい、日差しが降り注いでいる。雲ひとつない青空。私たち3人は、絶賛青春中。遊園地にいます。
一つ目から地上100mまで上がって、いっきに落っこちるジェットコースターに乗った。サキちゃんはノリノリで、手を放して思いっきり叫んでたけど、彼は真顔で乗っていた。隣で見ていて面白かった。いつもあまり表情豊かではないけど、いつもに増して真顔だった。それを見てサキちゃんは、さとりひらいてるなーって笑っていた。彼も私も一緒になって笑った。友達と一緒だと、こういうふうに笑うのだなと思った。なんだか新鮮だった。

ジェットコースター。ただ自由落下していくバンジージャンプよりはましだけれども、正直苦手だ。しかし、ここで俺苦手だから遠慮しておくとも言えず、サキに助けを求めるべく、視線を送ったが、逆にあいつはここでリタイアとかなしだからなと、圧をかけてきた。全く、なんていう男だ。

横をむくと郁がいる。郁が笑っているのを見て嬉しかった。一緒になって笑った。


コーヒーカップに乗った。天才君に一緒に郁ちゃんと乗れという視線を送ったのに、野郎2人で乗る結果になってしまった。でもある意味よかったのかもしれない。郁ちゃんはカップを思いっきり回して、はしゃいでいた。それを天才君の目がろくにカップを回さずに追いかけていた。その目は明らかに恋をしていた。
「郁ちゃん、楽しそうだね。」
「えっ?あー本当にそうだな。楽しそうだ。はしゃいでて…」
「はしゃいでて?」
「いや…なんでもない」
「あーそっかぁ!」
「何だよ!?」
「なんでもー」
郁ちゃんのこととなると、コイツは途端にバカっぽくなる。それが見ててたまらなく面白いのである。


二人乗りで暗い森を探検するというコンセプトのアトラクションで、なぜか俺は、気がつけば郁ちゃんと一緒に乗っていた。
思っていた以上に、辺りは暗い。
「郁ちゃん。この間はアドバイスありがとう。おかげ様でいいものが、プレゼントできたよ。」
「本当?よかった!」
「可愛いね、郁ちゃんは。素直で可愛い。」
思わず、言ってしまった。心の中で思っていたことが、つい言葉になって出ていってしまった。うかつだった。郁ちゃんは、少し動揺していて、ちょっとだけ照れていた。たぶん。正直暗いからよく見えなかった。もし、明るかったら、彼女の顔がよく見えていたら、俺は本気になっていたかもしれない。だからこれでよかった。

あっという間に、日は暮れ、時間はいたずらに過ぎていった。それぞれの思いは、交わることなくすれ違う。一方通行。そんな言葉が私たちには、お似合いだった。
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