クイズ王異世界奮闘記

Mr.sboo

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第1章

クイズ王 大地に立つ

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見渡す限り荒涼とした大地。ぺんぺん草も生えてなさそうだ。
「やろう、とんでもないところに飛ばしてくれたな。
人っ子一人いなけりゃ、そら危害も加えられないだろうよ。」
ふと足元をみやるとスマホのようなものが落ちている。
拾い上げてみると何やら画面に一つアプリのようなものがある。
「素材商店?まんまだな。なるほど。よくわかんないけどこれを使って物々交換するんかな。
っていっても交換するものなんか持ち合わせてないしな。さてどうするか?」
そう言って辺りをあらためて見回す。何もないと思っていたが、視界の端に建物らしきものが映り込む。
「あてもないしね。とりあえずあそこを目指すかな。」
一人呟いて私は、初めて見る世界の一歩を歩み始めた。



「やっぱり建物だな。やろうなんて悪態ついちゃったけど、
そりゃさすがに何にもないところに放り出すほど鬼じゃないよね。
さてさて、最初の村人はどんな人かな~。」
建物が近づくにつれ歩調も速まる。どうやら集落には粗末な家が3軒たっているだけのようだ。
期待に胸を躍らせて集落の入り口に立つが、しかし生き物の気配が感じられなかった。
「やっぱり誰もいないのかな?すみませ~ん。どなたかいませんか~?」
ガタン。掛け声に反応した様に家の中から何かが倒れたような音がする。
音のした家へ恐る恐る近づくとあらためて声をかける。
「どなたかいませんか~?」
反応はない・・・。いや、微かにうめき声のようなものが聞こえる。
「あの、開けますよ~?」
そう言って私は扉を開けた。

まず飛び込んできたのはえも言えぬ悪臭。そして倒れこんだ人の姿だった。
「大丈夫ですか?」そう言って駆け寄ると男は絞り出すように一言「水」と言った。
「水?そういわれても水なんて手持ちにない・・・」呟くと男が弱々しく指をさす。
その先にはカメのような容器がある。駆け寄って覗き込むと底のほうにわずかだが液体があった。
辺りを見回すと柄杓があったのでそれで液体をすくい男の元へと戻る。
柄杓を渡すとそのままこぼしてしまいそうなので私が男の口元に柄杓を持って行った。
液体を飲むと男はわずかに生気を取り戻したようだ。
「大丈夫ですか?」改めて尋ねる。
男はゆっくりとうなずき「あんたは?」と聞き返してきた。
「通りすがりの旅のものです。たまたまここを通りがかりまして。」
「頼む。隣に妻と子供がいるんだ。お願いだ。彼女たちにも水を。」
頷くと私は男から柄杓を受け取り先ほどのカメから液体をすくい隣の部屋へと持って行った。
そこには男の言ったとおり女性と子供が横たわっていた。
(生きてるのかな?)そう思いつつ2人に近づく。よわよわしいが息はしている。
それぞれの口元に柄杓をあてがい液体をほんの少し流し込む。
すると女、そしてしばらくして子供が目を開けた。
「さあ、飲んで。」
女の体を起こし液体を飲ませる。次いで子供にも同様に液体を与えた。
中では子供が一番ましなようで、起き出そうとする。
「無理はしないで。」そう言って制止する。
「でも、他の家の人たちが・・・」
「私が見てくるわ。それでいい?」尋ねると子供が頷く。
頷き返して私は部屋を出て行った。
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