異能テスト 〜誰が為に異能は在る〜

吉宗

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18. 嵐を呼ぶ講演会①

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御崎杏花の講演会当日。

いつものスーツスタイルに身を包んだ私は、多くの人が行き交う女子大のキャンパスの一角で佇んでいる。

『───牧野です。皆さん、それぞれ配置につきましたか?』

耳につけたインカムマイクを通じて、私は抑え気味の声量トーンでメンバー全員に呼びかけた。

すると、こもった低い声で、まず遊佐から返答がある。

『アルファ・ワン、定位置についた。いつでもイケるぜ───以上オーバー

まるで、歴戦の特殊部隊員のような口調の遊佐。

『───このバカッ、何がアルファなんちゃらだよ!カッコつけてないで普通に返事をしなッ!』

無線交信に志麻子の怒声が割り込んでくる。

『し、志麻子姐さん、人が気持ちよくのに、それはないんじゃないかなぁ?!』

『遊びじゃないんだよ!今日のイベントの重要性をわかってるのかぃ?!』

『わ、わかってますとも!ちょっと皆の緊張をほぐそうと思っただけじゃないっすかー!』

情けない調子の遊佐の声に内心少しクスリとしながら、私はすぐに気を引き締めた。

『まぁまぁ。志麻子さん、今回はその辺で───。それより皆さん、各自持ち場に異常はありませんか?私の周りは特段異常ありませんが』

大学構内に散らばっている他のメンバーが、それぞれ応答する。

『真吾です。特に目立って怪しい人物はおらず、こちらは異常ありません』

『明莉です、こちらも今の所は大丈夫そうです~』

『梓です、こちらも特に異常ありません。変わったことと言えば、若い男の子のグループに一度ナンパされそうになったくらいですね♪』

『志麻子だよ。ハッ、そいつはよかったじゃないかねぇ!こちとらはナンパじゃないけど、あたしの着物を無断で至近距離から撮影しようとした失礼な若僧たちを、軽~くっといたよ』

『梓です!捻っといた──って、志麻子さん!

護衛こちら側が騒ぎを起こして目立ってどうするんですか?!』

『梓、大丈夫だよ。駆けつけてきた大学の警備員は丁度、あたしんとこの道場に出稽古にきたことがある顔見知りの青年だったからねぇ。ちゃんと言い含めて若僧どもを引き渡しておいたからさ!』

『………………ハァ(梓のため息)』

『牧野です。梓さん……今のはお互い、聞かなかったことにしましょう───。ただし志麻子さん、今後はもっと自重してくださいね?』

『へいへい、わかったよ。ちゃんと手加減して捻ったってのに、まったくうるさいもんだねぇ?』

『もう!そういう問題じゃなくて───』

梓の嘆きが、インカム越しに空しく響いた。

私は宣言通り志麻子の発言を“聞いていない”というていで、インカムに声をかける。

『皆さん、もうすぐ講演の30分前になります。一度会場内に集合して、護衛体制を再編しましょう』

メンバーそれぞれからインカムを通じて了承の返事があり、私は賑わう周辺を確認するようにゆっくり見渡してから、その場を足早に離れた。


───御崎杏花の講演会は、都内の女子大学の学園祭の、目玉企画の一つとして催されることになっている。

定番系の人気アーティストや芸人のライヴなども行われるが、多くのメディアで活発に顔を出している『話題の人』としては、御崎杏花の方が注目度は高いかもしれない。

そんな背景もあってか、私たちが想定していたよりも学祭の人出はかなり多かった。先の御崎杏花への脅迫の件が、ニュースにならなかったのも要因の一つだろう。

もしこれが『大学を爆破する』などといった、不特定多数に直接被害が及ぶ内容の脅迫であれば、彼女の講演どころか学祭そのものが中止になった可能性が高い。

有馬経由の情報では、殺害予告を受けてなお、講演を強行する御崎側の姿勢には、事情を把握している警察側もさすがに難色を示したという。御崎側と警察とでがあった末に『厳重な警備体制を敷くこと』を条件に、今日の講演会の許可が渋々下りた───と、有馬からは聞いている。

そういうわけで、観衆も多いが警備員の数も多い。おそらく民間の警備会社からの派遣だろうが、いたるところに人員が配置されて目につくので、移動のたびに彼らと接近することになる。

ちなみに私たちは警察・大学・警備関係者から『不審な異能者』と誤解されないよう、あらかじめ特設護衛者シークレットサービスとしての身分を有馬から根回ししてもらっており、私は身分証となる証明写真入りのカードを所持していた。わかりやすいように首からぶら下げてもよかったのだが、の際に邪魔になることを考慮して、胸ポケットの中に収めている。

───今、私は他のメンバーたちと合流すべく、御崎杏花の講演が行われる大学の講堂へと足を向けていた。

広いキャンパスには、路上にもサークルが主催する屋台や展示物などがあって、行き交う人々は楽しそうに学祭を満喫している。私もプライベートであれば興味をひかれないこともないが、今の立場はそんな呑気なものではない。

しかし───、

ふと、数年前は学生だった自分自身の過去を思い出してみる。

講義やレポート・試験勉強が中心の生活で、周りから見れば「お堅い」生き方だったかもしれない。それもすべては、総務省に入省して『異能係』に就職するための一環だったのだが、そもそも私が異能者として生まれていなければ───。

有馬に、異能組織にスカウトされていなければ───。

果たしての私は、どんな生き方を選んでいたのだろうか───?

そんな益もないことをぼんやり考えながら歩いていると、 すれ違う群衆の中に自分の見知った人影がちらつくのが、視界の端にほんやり映った。

その人物がなのか、視覚からの情報を処理した脳が理解した途端───、

ゾワッ!と自分の鳥肌がたつのが、はっきりわかった。


諸星もろぼし───、さん?!」

人混みの中、その人物の全身がはっきり見えているわけではない。視認できたのは、せいぜい首から上ほどの横顔ぐらいだ。その人物───諸星らしき男性は、私が向かおうとする講堂とは逆の方向の流れに沿って、徐々に遠ざかっていこうとしていた。

遊園地のカフェテラスで強烈な印象を残した、優雅で涼しげなあの風貌を忘れるわけもなく、私は一瞬だけ判断を躊躇ってから意を決し、体を逆に向けて足早に諸星らしき人物を追っていた。

しかし、結果的にその一瞬の判断の遅れが、致命的なロスを生んでしまった。

人混みをかき分けるように必死で諸星の後を追いかけ、その人物の前に私は躍りでたが───、回り込んでその男性の顔を真正面から見据えると、それは諸星ではない、まったくの別人であった。

誰かと間違えられた男性は、突然現れた私に戸惑いの表情を浮かべている。私は息を吐きながら「大変失礼いたしました」と一礼して踵を返した。

───あれは、見違えようもなく、確かに諸星だったはず───。

私は混乱する思考を何とか立て直そうとしながら、当初の目的地である講堂へ再度足を向けた。

混乱と疑問が、グルグルと頭の中を巡っている。


───なぜ、諸星がこの場に?

───御崎杏花への脅迫には、彼のグループが絡んでいる?

───それとも、居合わせたのは単なる偶然?

───いや、そもそも。先程の人物は、本当に諸星だったのか?


わからない。どの疑問に対しても、今の私には正確な判断ができない。

最後の疑問も、その瞬間ははっきりと確信があったとはいえ「見失ったのは本当に、絶対に間違いなく諸星本人だったのか?」と問いつめられると、自信がぐらついてしまう。

そして、最大の問題は───、この一件を皆に話すべきかどうか。

あれが本当に諸星だったのなら、今回の脅迫騒動に彼とそのグループが、何らかの関係を持っている可能性は十分に考えられる。

しかし、もし私の思い込みによるであれば、余計な情報でメンバーを混乱に陥れることになるだろう。

この場合、どうするのが最善ベストの行動なのか。


私は────、

結局、諸星の件を自分の中だけに留める道を選んだ。

確信の持てないことを伝えて、無用な混乱を避けることを優先した結果と言える。皆には、この講演会が無事に終わってから、諸星らしき人物を見たことを伝えよう───私はやや後ろめたさを感じながらも、そう決断した。


数分後、講堂の手前でメンバー全員と落ち合った時には、諸星らしき人物を見かけたことについては伏せたまま、御崎杏花の講演での護衛についてのみ、最終確認の意味でそれぞれのメンバーと配置や役割を手短に話し合った。

「遊佐と梓さんは情報収集担当として、講堂全体を確認できる入口付近で待機してください。もし何か、が起これば俯瞰で判断して、迅速に皆に情報をくださいね」

頷く梓と、「りょーかい!」と敬礼ポーズをする遊佐。

梓が補足で付け加える。

「それと今朝、皆に渡した付与エンチャント済の護符は、今日限りしか効力のないものだから、有事の際には遠慮なく使ってくださいね」

「了解しました、ありがとうございます」

私が皆を代表して、梓に礼を言う。

「志麻子さんと明莉さんは、最前列と中盤あたりの席をそれぞれ確保してあるので、そちらで待機を。お二人は何かあれば、不審者の確保か、御崎杏花の保護かを臨機応変に判断して動いてください」

「VIP席とは嬉しいねぇ?明莉、あたしが最前列かみせきをもらうけど、それでいいかい?」

志麻子がニヤリと笑いながら、明莉に確認する。

明莉は快く了承した。

「オッケーです!わたしなら、もし何かあっても《脚力強化ラビット》ですぐに駆けつけられますからねー!」

「ふふん、若い子は元気だねぇ?じゃ、年長者あたしは遠慮なく省エネでいかせてもらうよ」

二人の意見があっさりまとまったので、次に真吾に言う。

「私と真吾さんは、御崎杏花女史が講演する壇上のに入ります。私はともかく、真吾さんの《イージス》は御崎杏花女史に何かあった時、非常に心強い異能ですからね」

真吾が頷く。

私と真吾は『アリマグループ系列の民間警備会社の社員』という身分証を使って(私たちはことになっている)、御崎杏花にかなり近い距離から護衛ができることになっていた。その許可についてはすでに有馬が手を回し、大学と御崎杏花、双方が別々に雇った警備会社に話を通してくれている。

真吾の《イージス》には、拳銃の弾丸すら弾く物理的な防御力がある。脅迫者がどういう手段で御崎杏花を狙ってくるかはわからないが、真吾が御崎杏花の一番近い場所にいれば、不測の事態に対処しやすいと見込んでの配置だ。

全体の配置図としては、入口(後方)に二人、中心席付近に一人、最前列に一人、壇上袖に二人、という割振りである。御崎杏花がどこからどのように狙われるかわからないため、様々なケースを想定した上で、皆で話し合ってバランスを考えた。

「ふん。誰が襲ってくるかは知らないけど、矢でも鉄砲でも持ってこいってんだよ!」

息巻く志麻子に、いつものように遊佐が茶々を入れる。

「でも姐さん、マジに銃なんかで撃たれたら、けっこうヤバいんじゃないっすか?」

志麻子は怒らず、不敵に笑った。

「遊佐、あたしの《風神かぜつかい》を舐めるんじゃあないよ?言っとくけど、たとえ鉄砲が相手でも、やりようはいくらでもあるんだよ?───ま、そういう機会があれば実際に対処法を見せてあげるさね」

「マジっすか?じゃ、その時を楽しみにしてます!」

二人の会話を黙って聞きながら、私はタイミングを見計らって皆に声をかける。

「───では、そろそろ配置につきましょう。皆さん、くれぐれも無茶はしすぎないように。今回は“敵を倒す”のではなく、“御崎杏花女史を守り抜く“のが任務ミッションです。敵の確保に焦って深追いしないこと、危険を感じたら近くのメンバーを頼ること───をそれぞれ遵守してください」

皆が頷く。私も頷くことで、それを合図に全員が配置先に向かった。

離れ際、真吾はあかりに「気をつけるんだぞ?」と声をかけ、彼女も「真吾兄ぃこそ!御崎杏花さんも牧野さんも、真吾兄ぃがしっかり護ってあげてねー!」などと返されていた。

その真吾と二人、私は用意された身分証を関係者に幾度か提示して、本来はスタッフしか入れない通路から講堂の壇上の袖に繋がるルートを通された。

講堂周辺も制服の警備員を多く見かけたが、関係者しか入れない場所には、ダーク系のスーツを着た屈強そうなSPたちがかなりいた。おそらく、この様子だと講堂内にもかなり配置されているのだろう。

これだけ人員がいれば私たちの出番もないように思えるが、脅迫者が本当にであれば、話がまったく違う。その実力にもよるが、一般の警備員では歯が立たない可能性も十分にありえる。

───壇上の裏側に回る通路の最後の付近で、私たちは講堂警備担当の責任者に声をかけられた。私と真吾が身分証を提示しながら名乗って挨拶すると、向こうも律儀に名乗ってきた。

「私はこの場の警備責任者で『加納かのう』と申します」

「よろしくお願いします」

加納と名乗った男の年は四十歳前後だろうか、真吾よりも身長こそ低いものの、スーツ越しにも屈強な筋肉が見てとれる体つきと、緊張感のある表情はさすがに警備責任者に相応しいものだった。

の方から、お二人のはある程度聞いております。通常の脅威なら、正直我々だけでも対処できる自信があるのですがね。だが異能がらみとなると、やはり専門家がおられると心強い───なので、今日は一つよろしくお願いします」

「いえ、こちらこそ警備の足を引っ張らないように努力いたします」

加納の丁寧な応対は少し意外だった。

プライドの高い人間なら、どこの馬の骨ともわからない男女が急に自分たちの職務に割り込んできたら、あまりいい気はしないだろう。露骨な人間なら、私たちに嫌味の一つも言ってきてもおかしくはない。

きっと、いるのだろう、と私は思った。

「もうすぐ、御崎杏花さんの講演がはじまります。それまでにお二人はで配置についてください。私はもうすぐここを通る御崎杏花さんをギリギリまで警護しますので───」

加納の言葉に私たちは頷く。

───御崎杏花による講演会の開演スタートは近い。

キャンパス、講堂ともにまだ特に表立った動きはないが、御崎杏花の登場でどうなることか。

───さて、鬼が出るか、それとも蛇が出るか。

御崎杏花の講演会は、優雅な独奏曲が、によっては狂想曲ラプソティーになるかもしれない。

「牧野さん、行きましょうか」

真吾の声に「ええ」と答えて、私が足を踏み出そうとした時───、ごく近い距離から、こちらに向かって複数の足音と声が近づいてくるのが聞こえてきた。

「───#*※社の今月号のゲラ返しは───、講演スピーチの内容なんかとっくに頭に入って───*※#───!」

言葉の内容ははっきりと聞き取れないが、特に耳に残るのはテキパキとした印象の女性の声だ。

あぁ、そうだ。この人が───。

その人物を初めて目の当たりにして、すれ違う瞬間に私は小さく黙礼した。

凛とした表情、颯爽とした足取り。

本日の主演の、御崎みさき杏花きょうかその人だった。
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