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2 美咲の告白(ラブコメ風)
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十六歳の頃、自分のカラダやココロに対する興味が、私の中でキラキラと輝いていた。映画を見て泣いて、アニメに心を動かされて、昔のちょっとエロい小説を読んではカラダが疼いてた。
自分がそういうのを選ぶっていう事がなんだか新鮮だった。
何でもかんでもカラダとココロで味わいつくしたい、ってすごく思ってた。
当然、セックスにもすごく興味があったけど、友達の前では、なぜか「セックスに興味はない」ってフリをしてた。いま思うと、どうしてだったのか、よく想い出せない。自慢じゃないけど私のルックスは、誰が見ても(多分)最上位クラスで、男子からしょっちゅう告白されていた(なぜか毎回断っていた)ので、その気にさえなれば、チャンスはいくらでもあったと思うんだけど。
多分、その頃の私は「自分を素直に表現する」って事が苦手だったし、いろいろ想像するのは好きでも、実際の行動となると臆病な性格だったんだと思う。
そんな私が、いよいよ明日は大学入学の為に上京という日に、どうして急にその気になったのか、これまた、あんまり細かくは覚えてないんだけど、大学でできる新しい友達に「みさきって、もうデビュー済み?」って訊かれた時に「まあね」って、まるで人並みに高校二年の夏休みにすませました的な雰囲気で余裕で答えたい、って強烈に思ったのは覚えてる。そう答えている自分の姿がはっきりとアタマに浮かんでた。
で、その日、呼び出したのよ、幼稚園の頃からの腐れ縁のケンちゃんを。
ケンちゃんは、私の事を少なくともキライではない筈で「きっかけさえ作れば絶対向こうから来るに決まってる」って私は決めてかかってたんだけど、これが意外とそうでもなかった。
* * *
氷を入れたグラスにコーラを注ぎながら時計を見ると、二時になる所だった。家族との外食の待ち合わせは夕方六時だから、五時には家を出なくていけないけど、少なくとも三時間はある。大丈夫。時間は充分にある。
コーラを両手に持って二階の私の部屋に行くと、ケンちゃんは自然なのか意図的なのか、ベッドに座っていた。
私の部屋には勉強机の椅子の他には椅子はないので、まあ、座るとすればそこしかない。
野球部でボウズだった髪の毛がこの半年で結構伸びて、見慣れないヘンな感じ。
あどけない、どこか憎めない、笑うと殆ど一本の線になってしまう目は、子供の頃と全然変わらないけど、体はすっかり大人になっている。
私はケンちゃんのジーパンがはちきれそうな太ももをチラチラ見ながらタイミングを伺っていた。
……私がさりげなくケンちゃんの横に座ればいい。
(横に座りさえすれば後は自然な流れで……)
頭では判ってたのに、なぜか私は、つい、学習机の方に座ってしまっていた。
小学校の頃から使っている文房具が視界に少し入って私の堅い決意が一瞬揺らぐ。
(とにかく、まずは、さりげなく、横に行かなきゃ…)
頭では判ってるけど、椅子とおしりが瞬間接着したみたいに、全然動けない。
……ケンちゃんはそんな私の苦労を知ってか知らずか、さっきから全然ノンキな話をしてる。
「……で、その後、きっちんと一緒にプール行った時、お前、溺れかけて、知らないおじさんのカイパンにしがみついたんだよな~」
「えー、そんな事あったっけ? あんまり覚えてないなぁ」
(小学校低学年の頃のその話はもう聞き飽きたよ。てゆーか、みさきっちんを略して「きっちん」ってのは小学校の頃の呼び名でしょ、いまさらそんな呼び方しないでよ、その頃が蘇って萎えるっつーの)
「んで、そのおじさんのカイパンほとんど脱げかけてさー」
「うそだ~ 私が引っ張ったから?」
なんて、ぶりっこ笑いをしながら、私は、さりげなさを装って、ケンちゃんの横に座った。
意図的に距離を詰めて。
……。
……。
……。
ベッドに並んで座ってるから、後は押し倒すだけじゃない?
ところがこないのよ、ケンちゃんが。
今なら私の方から速攻で押し倒すんだけど、あの時はまだそれはできなかったのよね。
どうしよう。
さりげないボディタッチとか必要なのかな。
次の瞬間、視界が揺れた。
(思いつめすぎて目眩!?)
目眩じゃなかった。
地震だ!
気がついたら、私はベッドにケンちゃんを押し倒してしがみついていた。
揺れながら、しがみついているうちに、私の中の何かに火がついた。
(どうせ明日には東京に行くんだから、噂になっても、何を言われてもいい)
そんな開き直りは多いにあったと思う。
私は自分からケンちゃんにキスをした。
ケンちゃんが攻めてこないから、私は耳大年増知識を総動員してケンちゃんを攻めた。
(初めてだと思われるのはなんかイヤ)
セーターとその下のシャツをまくりあげてケンちゃんの乳首をなめた。
(これってホントは全部逆でしょ、なんで私が攻めてるのよっ?)
とがらせた舌先でゆっくりとケンちゃんの乳首を刺激すると、ケンちゃんの小さな小さな乳首が隆起して、ケンちゃんの息づかいが激しくなってくる。
ケンちゃんが何か言っているみたいだけど、私の耳には全然聞こえてこなかった。
私はそのまま右手でケンちゃんのベルトを外してジッパーを降ろした。
(黒のボクサートランクス。無難な選択ね)
興奮して暴走している私と妙に冷静な私がぐるぐるまわっている。
どちらも普段の私とは違う私みたいだった。
普段の私と違う私の右手は、トランクスの上からケンちゃんの部分にそっと触れる。
さんざんビデオで予習した通りに、ケンちゃんのペニスを軽く握るように包み込み、カリの部分を確認するように親指の腹で強めに触れてみる。
乳首をなめながら握る指に少し力を強めて動かすと、その度にケンちゃんの欲棒が膨れ上がっていく。
それが硬度を増す度に私はますます違う私になっていく。
(いましている事は本当に私がしている事なの? これが本当の私なの? )
頭の中の混乱を表情に一切出さず、私はごく自然な感じでケンちゃんのデニムを膝まで降ろす。
さっきからケンちゃんが口に出している言葉は、遠い森の小鳥のさえずり程度にしか私の耳には届かず、その言葉の意味は全然判らない。
そのまま一気にボクサートランクスを膝まで降ろすと、ケンちゃんの屹立しているペニスが目の前にこんにちは~
(やっと会えた)
ってその時に思った心境は、後から振り返っても、ようわからん。
でも、結局その日は本当のデビューにはならなかったのよ。
だってフェラですぐイっちゃうんだもん。
ケンちゃんの興奮が醒めると私も憑き物が落ちて、急にちょっと恥ずかしくなっちゃったりして。
だから結局ケンちゃんが私の事をどう思ってるかは今もって謎のままよ。
あ。考えてみれば、私のキス好きフェラ好きは、最初の経験からそうだったのか。
んで、上京をきっかけに、意識して方針を変えて来るもの拒まずにして、華麗なるセックスライフが華々しく花開いたってわけよ(花ざかり)。本当の初体験でいきなり3Pとか、映画館でのクイックプレイとか、いろいろあるけど、それは、また、おいおい話すね。
自分がそういうのを選ぶっていう事がなんだか新鮮だった。
何でもかんでもカラダとココロで味わいつくしたい、ってすごく思ってた。
当然、セックスにもすごく興味があったけど、友達の前では、なぜか「セックスに興味はない」ってフリをしてた。いま思うと、どうしてだったのか、よく想い出せない。自慢じゃないけど私のルックスは、誰が見ても(多分)最上位クラスで、男子からしょっちゅう告白されていた(なぜか毎回断っていた)ので、その気にさえなれば、チャンスはいくらでもあったと思うんだけど。
多分、その頃の私は「自分を素直に表現する」って事が苦手だったし、いろいろ想像するのは好きでも、実際の行動となると臆病な性格だったんだと思う。
そんな私が、いよいよ明日は大学入学の為に上京という日に、どうして急にその気になったのか、これまた、あんまり細かくは覚えてないんだけど、大学でできる新しい友達に「みさきって、もうデビュー済み?」って訊かれた時に「まあね」って、まるで人並みに高校二年の夏休みにすませました的な雰囲気で余裕で答えたい、って強烈に思ったのは覚えてる。そう答えている自分の姿がはっきりとアタマに浮かんでた。
で、その日、呼び出したのよ、幼稚園の頃からの腐れ縁のケンちゃんを。
ケンちゃんは、私の事を少なくともキライではない筈で「きっかけさえ作れば絶対向こうから来るに決まってる」って私は決めてかかってたんだけど、これが意外とそうでもなかった。
* * *
氷を入れたグラスにコーラを注ぎながら時計を見ると、二時になる所だった。家族との外食の待ち合わせは夕方六時だから、五時には家を出なくていけないけど、少なくとも三時間はある。大丈夫。時間は充分にある。
コーラを両手に持って二階の私の部屋に行くと、ケンちゃんは自然なのか意図的なのか、ベッドに座っていた。
私の部屋には勉強机の椅子の他には椅子はないので、まあ、座るとすればそこしかない。
野球部でボウズだった髪の毛がこの半年で結構伸びて、見慣れないヘンな感じ。
あどけない、どこか憎めない、笑うと殆ど一本の線になってしまう目は、子供の頃と全然変わらないけど、体はすっかり大人になっている。
私はケンちゃんのジーパンがはちきれそうな太ももをチラチラ見ながらタイミングを伺っていた。
……私がさりげなくケンちゃんの横に座ればいい。
(横に座りさえすれば後は自然な流れで……)
頭では判ってたのに、なぜか私は、つい、学習机の方に座ってしまっていた。
小学校の頃から使っている文房具が視界に少し入って私の堅い決意が一瞬揺らぐ。
(とにかく、まずは、さりげなく、横に行かなきゃ…)
頭では判ってるけど、椅子とおしりが瞬間接着したみたいに、全然動けない。
……ケンちゃんはそんな私の苦労を知ってか知らずか、さっきから全然ノンキな話をしてる。
「……で、その後、きっちんと一緒にプール行った時、お前、溺れかけて、知らないおじさんのカイパンにしがみついたんだよな~」
「えー、そんな事あったっけ? あんまり覚えてないなぁ」
(小学校低学年の頃のその話はもう聞き飽きたよ。てゆーか、みさきっちんを略して「きっちん」ってのは小学校の頃の呼び名でしょ、いまさらそんな呼び方しないでよ、その頃が蘇って萎えるっつーの)
「んで、そのおじさんのカイパンほとんど脱げかけてさー」
「うそだ~ 私が引っ張ったから?」
なんて、ぶりっこ笑いをしながら、私は、さりげなさを装って、ケンちゃんの横に座った。
意図的に距離を詰めて。
……。
……。
……。
ベッドに並んで座ってるから、後は押し倒すだけじゃない?
ところがこないのよ、ケンちゃんが。
今なら私の方から速攻で押し倒すんだけど、あの時はまだそれはできなかったのよね。
どうしよう。
さりげないボディタッチとか必要なのかな。
次の瞬間、視界が揺れた。
(思いつめすぎて目眩!?)
目眩じゃなかった。
地震だ!
気がついたら、私はベッドにケンちゃんを押し倒してしがみついていた。
揺れながら、しがみついているうちに、私の中の何かに火がついた。
(どうせ明日には東京に行くんだから、噂になっても、何を言われてもいい)
そんな開き直りは多いにあったと思う。
私は自分からケンちゃんにキスをした。
ケンちゃんが攻めてこないから、私は耳大年増知識を総動員してケンちゃんを攻めた。
(初めてだと思われるのはなんかイヤ)
セーターとその下のシャツをまくりあげてケンちゃんの乳首をなめた。
(これってホントは全部逆でしょ、なんで私が攻めてるのよっ?)
とがらせた舌先でゆっくりとケンちゃんの乳首を刺激すると、ケンちゃんの小さな小さな乳首が隆起して、ケンちゃんの息づかいが激しくなってくる。
ケンちゃんが何か言っているみたいだけど、私の耳には全然聞こえてこなかった。
私はそのまま右手でケンちゃんのベルトを外してジッパーを降ろした。
(黒のボクサートランクス。無難な選択ね)
興奮して暴走している私と妙に冷静な私がぐるぐるまわっている。
どちらも普段の私とは違う私みたいだった。
普段の私と違う私の右手は、トランクスの上からケンちゃんの部分にそっと触れる。
さんざんビデオで予習した通りに、ケンちゃんのペニスを軽く握るように包み込み、カリの部分を確認するように親指の腹で強めに触れてみる。
乳首をなめながら握る指に少し力を強めて動かすと、その度にケンちゃんの欲棒が膨れ上がっていく。
それが硬度を増す度に私はますます違う私になっていく。
(いましている事は本当に私がしている事なの? これが本当の私なの? )
頭の中の混乱を表情に一切出さず、私はごく自然な感じでケンちゃんのデニムを膝まで降ろす。
さっきからケンちゃんが口に出している言葉は、遠い森の小鳥のさえずり程度にしか私の耳には届かず、その言葉の意味は全然判らない。
そのまま一気にボクサートランクスを膝まで降ろすと、ケンちゃんの屹立しているペニスが目の前にこんにちは~
(やっと会えた)
ってその時に思った心境は、後から振り返っても、ようわからん。
でも、結局その日は本当のデビューにはならなかったのよ。
だってフェラですぐイっちゃうんだもん。
ケンちゃんの興奮が醒めると私も憑き物が落ちて、急にちょっと恥ずかしくなっちゃったりして。
だから結局ケンちゃんが私の事をどう思ってるかは今もって謎のままよ。
あ。考えてみれば、私のキス好きフェラ好きは、最初の経験からそうだったのか。
んで、上京をきっかけに、意識して方針を変えて来るもの拒まずにして、華麗なるセックスライフが華々しく花開いたってわけよ(花ざかり)。本当の初体験でいきなり3Pとか、映画館でのクイックプレイとか、いろいろあるけど、それは、また、おいおい話すね。
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