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鬼姫の始まり

二十一話

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「…どうしよう……。」

私は今、街の路地裏をフラフラしていた、周りには、大通りほどの人通りもなく、変な店が曲がり角や、暗がりにある位か?。

そもそも何故私がここにいるのか、私は冒険者ギルドで冒険者ガード成るものをてにいれて、キアラ達、《グリフォンの爪》のパーティーメンバーをキアラが回復させたあと、ギルドマスターから受け取った依頼について、話し合った。(キアラが)

そして、そのまま2日ほど開けてから行くことになった。
そして、このままま宿にでも行きますか?、と誘われたが、私は自分で見つけるといってキアラ達と別れた。

そのまま、街をフラフラするうちに、変な所に来てしまった。

「おい、小娘!!」

先程から後をついてきていた変なやつらが声をかけてきた。

「…ん?」

一人は長身の目付きの鋭い男で、盗賊のような見た目だ、しかも腰に下げた短剣に手をかけ、いつでも抜けるようにしたまま、話しかけてきた。

「お前~……………………………っ…合格だ…………ケッ、そんな役回りだぜ」

「……あ~兄貴どうしたっす?」
「そうだ兄貴、じゃないとボスに、怒られるぞ!」

一人めの男とは別に、後からついてきていた二人が声をあげた。

二人とも、孤児のような見た目の子供、獣人の女の子と男の子、兄弟のようだ。

「あ~うるせ~、…………ゴホンあ~お嬢さん申し訳ねえが、ここは我々の縄張りなんで~…………なぁお前らどうすればいい?」

「何時ものように兄貴の指示にしたがうす」
「したがうぞ?」

「バカ野郎~見てわかんねーか……………ああ、お前らは色々とアホだから、ボスに言われて俺についてきてたんだよな……はぁー…………お嬢さん、できればボスに会ってくれないですか?」

…なんか、変なのに絡まれた。
「…いいよ。」

「「イエーイ」」
「バカ野郎!」

盗賊のような男は孤児達二人にげんこつを一発ずつお見舞いした。

「「いた~い(す)」」

孤児達二人とも涙目だ。

「ああ、申し訳ねえ。お嬢さん、…………すまないがついてきてくれ。…………ほれ、うずくまってないで行くぞ!」

「「おんぶ~(す)」」

「ああ、もう、ボレ!」

「「わ~い~(す)」」

盗賊のような男は子供二人を器用におんぶすると、ミコトに会釈して、歩き出した。

しばらく無言で進んでいった、途中でごろつきが何人か出てきたが、みな前を進んでいる盗賊のような男の顔を見て、次に背中の二人をみて、苦笑すると頭を下げてはなれていった。





「「…………Zzz」」

「ケッ……寝ちまいやかった。はぁー…………お嬢さんすまね、今ごろ自己紹介だが、俺は、ジャン………ジャン・ラドロン…ジャンと呼んでくれ、俺は~この辺りの、まとめやく…かな……言えて妙だな……………んで、コイツらが………語尾にいつも、す!ってつけるのが、姉でフウ、で弟のティー、見ての通り獣人、まぁよろしくな。」

「…ん、……私はミコト。」

「ミコトか……まぁよろしく」

「…ん」

また無言で進んでいった、静かな空間に、子供二人の寝息が聞こえるほど静かであった。
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