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鬼姫の始まり
二十四話
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ミコトは月夜の中、建物の屋根の上を走り抜けていた。
夜の街を、屋根の上から流し見ては、どうするか迷っていた。
街は暗くなっても、賑わい、冒険者達が酒場で騒ぎ、兵士らしき人が物欲しそうな顔で酒場の前を通りすぎていく。
他にも商人の男達が怒鳴りあってるかと思えば、お互いに握手をして笑い会う。
ミコトは宿屋と言う物を見てから、何と無く、また走り出した。
ミコトはそもそも宿屋と言う物を知らない。
知識としては知っていても、人混みの多さに、そこに行こうとは思わなかった。
ミコトは、ふと空を見ると、ちょうど月がこの街の一番大きな灯台の真上に見え。
「…あの場所ならいいか」
ミコトは一直線に灯台の元まで走り抜けた。
その際ミコトの姿が見えた人も獣もいなかったが。
灯台は巨大、それこそ大樹のようだとミコトは思った。
ミコトは灯台の中を入り口から覗きこむと、中は巨体な柱と壁づたいに続くらせん階段、奥にはこの灯台の道具やよくわからないのまで色々ある、それに階段の下に上手い具合に小屋のようなものがあった、しかも小さな窓には明かりが見える、誰かいるのだろう。
ミコトは一度外に出ると、灯台を見た、とても大きな灯台、しかも何か違和感がある。
ミコトは助走もつけず、一気に灯台の壁を駆け上がった。
一番上まで来ると、そこはまさに絶景と呼べるほど街全体を見渡せるほど綺麗だった。
「…ここにしよ」
ミコトはあたりを見回してここを今夜の寝床に決めた。
ミコトは景色をしばらくの間、眺めていると、ふと何を思ったか自分の荷物と金砕棒を降ろして、懐から何かつつじょうの物を取り出した。
そして、手摺に腰掛けると、取り出した物を口に当て、ゆっくりと、息を吹いた。
月夜に綺麗で静かな横笛の音色が流れた。
海鳥達は巣から顔を覗かせその音色に聞き入るように。
そして、ミコトの座る手摺に鳥が………いや何なのかよくわからない生き物、毛の塊が集まり、ミコトの奏でる音に聞き入っていた。
しばらくの間ミコトは音を奏でると、満足した。
そこでやっと、ミコトは気が付いた、回りに毛の塊がいるのに。
まぁ、ミコトはそんなことで動じるでもなくむしろ集まりすぎたか?と思った。
ミコトは腰の巾着袋をはずすと、自分の荷物の中から羽織るものを取り出し、それにくるまり、眠りについた。
巾着袋の中から白蛇が顔を出すと、辺りに居る毛の塊に目を向ける、しばらく見つめると、そのまま巾着袋の中に戻っていった。
そして、毛の塊はミコトにちかずくと、そのまま眠りだした。
天然の毛の塊がミコトを布団のように…………もはや群がりすぎてミコトがほとんど見えないが………毛の塊が山のように集まった。
しばらくするとミコトは顔を覆い隠す物を退かすと、そのまま静かに眠りについた。
日の出の頃、灯台の管理人を名乗る老人が、灯台を掃除しに来ると。
ミコト…………毛の塊が集まってできた謎の山にやたらと驚いていたとか。
夜の街を、屋根の上から流し見ては、どうするか迷っていた。
街は暗くなっても、賑わい、冒険者達が酒場で騒ぎ、兵士らしき人が物欲しそうな顔で酒場の前を通りすぎていく。
他にも商人の男達が怒鳴りあってるかと思えば、お互いに握手をして笑い会う。
ミコトは宿屋と言う物を見てから、何と無く、また走り出した。
ミコトはそもそも宿屋と言う物を知らない。
知識としては知っていても、人混みの多さに、そこに行こうとは思わなかった。
ミコトは、ふと空を見ると、ちょうど月がこの街の一番大きな灯台の真上に見え。
「…あの場所ならいいか」
ミコトは一直線に灯台の元まで走り抜けた。
その際ミコトの姿が見えた人も獣もいなかったが。
灯台は巨大、それこそ大樹のようだとミコトは思った。
ミコトは灯台の中を入り口から覗きこむと、中は巨体な柱と壁づたいに続くらせん階段、奥にはこの灯台の道具やよくわからないのまで色々ある、それに階段の下に上手い具合に小屋のようなものがあった、しかも小さな窓には明かりが見える、誰かいるのだろう。
ミコトは一度外に出ると、灯台を見た、とても大きな灯台、しかも何か違和感がある。
ミコトは助走もつけず、一気に灯台の壁を駆け上がった。
一番上まで来ると、そこはまさに絶景と呼べるほど街全体を見渡せるほど綺麗だった。
「…ここにしよ」
ミコトはあたりを見回してここを今夜の寝床に決めた。
ミコトは景色をしばらくの間、眺めていると、ふと何を思ったか自分の荷物と金砕棒を降ろして、懐から何かつつじょうの物を取り出した。
そして、手摺に腰掛けると、取り出した物を口に当て、ゆっくりと、息を吹いた。
月夜に綺麗で静かな横笛の音色が流れた。
海鳥達は巣から顔を覗かせその音色に聞き入るように。
そして、ミコトの座る手摺に鳥が………いや何なのかよくわからない生き物、毛の塊が集まり、ミコトの奏でる音に聞き入っていた。
しばらくの間ミコトは音を奏でると、満足した。
そこでやっと、ミコトは気が付いた、回りに毛の塊がいるのに。
まぁ、ミコトはそんなことで動じるでもなくむしろ集まりすぎたか?と思った。
ミコトは腰の巾着袋をはずすと、自分の荷物の中から羽織るものを取り出し、それにくるまり、眠りについた。
巾着袋の中から白蛇が顔を出すと、辺りに居る毛の塊に目を向ける、しばらく見つめると、そのまま巾着袋の中に戻っていった。
そして、毛の塊はミコトにちかずくと、そのまま眠りだした。
天然の毛の塊がミコトを布団のように…………もはや群がりすぎてミコトがほとんど見えないが………毛の塊が山のように集まった。
しばらくするとミコトは顔を覆い隠す物を退かすと、そのまま静かに眠りについた。
日の出の頃、灯台の管理人を名乗る老人が、灯台を掃除しに来ると。
ミコト…………毛の塊が集まってできた謎の山にやたらと驚いていたとか。
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