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前編
第2話 捌き屋エリト
結局一時間も経たないうちに、クラーリオは屋敷を発った。
玄関前で見送るスガノは、その姿を見送りながら苦笑いを零す。横に並んでいるゼオも、スガノと同じような顔を浮かべていた。
「随分早い出立だな。体力馬鹿もここまでくると清々しい」
「……さっき帰還した任務も、蛾龍の討伐ですよ? 本隊は死にそうな顔して宿舎へ帰って行ったのに、宗主は仮眠さえとらない。……ていうか飯食いました? あの人」
「召し上がってない。果物は齧って捨ててあった」
「……」
魔神と言えど、体力は無限ではない。
戦いの後は消耗するし、食事も睡眠も必要なはずなのだ。しかしクラーリオは、それらを省略してしまう癖がある。
ゼオやスガノがいくら咎めようと改善しない。
過去に何度か限界がきて、クラーリオは数か月間眠り続けた事がある。
彼という抑止力がなくなったこの国が、その期間だけ他国からどれだけ狙われた事か。そしてスガノやゼオが、どれだけ魔王に「管理がなってない」と責められたことか。
思い出すだけで怖気が走る。
「……タオは供につけているのか?」
「勿論。しかし最後まで追跡は出来ないでしょうね。無事に王城に着いたかだけ、確認させます」
そうスガノが言うと、ゼオが安堵した様にぐっと背伸びをした。
ずっとこの屋敷にいるゼオは、家令には勿体ないほどの逞しい身体をしている。その身体が伸びをすると、服が窮屈そうに突っ張る。
最近太ってきたと気にしているが、ダイエットをする気はないようだ。
反するスガノは細身ですらりとした長身だ。三白眼で目つきは鋭いが、口元にはいつも笑みが浮かんでいる。
(あの人また、魔泉に行くつもりかな。タオはどこまで付いて行けるか……)
スガノは頭を掻いて、深くため息をついた。
_________
東の王城まで行く道のりで、クラーリオは何度も「寄り道」をした。
強い魔獣が生成されやすい魔泉に何か所も出向いて、クラーリオは魔獣を狩る。
隠れて護衛(監視?)をしているタオは、クラーリオが魔獣を屠るのをずっと見ていた。
危なくなったら加勢するつもりだが、絶対に必要ないのはタオも承知だ。クラーリオに敗北はありえない。
彼は魔獣の個体の特性を知り尽くし、最短で命を砕く。無駄な傷を付けないのも、魔獣から採れる貴重な素材の為だろう。
(魔王に献上するつもりだろうか? 今日はよく狩るな)
そうは思うものの、クラーリオは最低限の素材しか採らない。そしてたんまり素材の残った魔獣を残し、少し離れた場所から見守るのだ。
傍から見てもかなり怪しい。
離れた場所から伺うクラーリオを伺うタオも、十分に怪しいのだが。
そして本日何か所目かの魔泉で、ついにクラーリオに変化が起きた。
彼が屠った魔獣に、誰かが近づいて来る。それは珍しくも何ともない「捌き屋」と呼ばれる人間だ。
死んだ魔獣の素材を剝ぎ取って売るのが、彼らの仕事だった。通常複数人で来ることが多いのだが、今回は一人しかいない。
魔泉という危険な場所に人間一人など、自殺行為に等しい。タオが興味深げに見ていると、首筋に冷たい感覚が走る。
肩を跳ねさせる事も出来ず、タオは固まった。
「……タオ。去れ」
「そ、そそそ、宗主……」
いつの間にか背後に来ていたクラーリオは、タオの首筋に刃を当てている。発した声は昏く、重い。
冗談じゃ済まされない程の殺気を浴びて、タオは背筋を凍らせた。
「王城の門前で待て」
「ぎ、御意」
最強の魔神の殺気に当てられて、腰が抜けそうになりながらタオはその場を去った。
(護衛まで殺す気か!? あの人は!)
泣かなかった事を褒めてほしい。それ程その殺気は、恐ろしいものだった。
_________
タオが去ったのを確認して、クラーリオは魔獣に目を向ける。
高鳴る心臓は最高潮だ。
魔獣の傍らに膝を付くあの人は、フードを深くかぶっている。それでもクラーリオは、彼を見間違うことはない。
「うっわ! 素材残りまくり! ツイてる!」
彼の発する嬉しそうな声に、クラーリオは顔を覆った。小刻みに肩を揺らし、漏れそうな声を抑える。
(かっ……! 可愛いいぃ! フードを取ってくれ! 誰も見てない!)
久しぶりに見る事が出来た「愛しい人」の声は甘美で、クラーリオにとって何よりの褒美だった。
そして「愛しい人」はフードを取り、いつものように手を合わせる。魔獣に対して祈りをささげるのも、いつもと変わらない。
「ごめんな、ありがとう。綺麗に剥いで、何もかも無駄なく使うから。……安らかにお眠りください」
フードの中から現れた顔は、クラーリオがこの世で一番愛する顔だった。
眦が少し上がった瞳は薄いグリーンで、鼻筋はすっと通りながら鼻先はぴんと立っている。
唇は薄桃色で小さく控え目だ。少しだけ青の乗った白髪が、ふんわりと揺れる。
(……エリト。俺のエリト……)
クラーリオは頬を緩ませて、心の中でその名を呼ぶ。実のところ、クラーリオは彼の名を知らない。
「エリト」という名は、クラーリオが勝手につけた名だ。
魔神は、いくつかの姿に擬態することが出来る。事前に擬態したい生物の肉体を造り、それを依代とするのだ。
依代さえ造ってしまえば巨大なドラゴンや、海に潜る長い蛇になることも可能だ。
エリトと会う際、クラーリオが擬態するのは、いつも黒犬だった。
垂れた耳と穏やかな丸い瞳。毛質は柔らかく、ふわふわとさせるのが肝心だ。
試しに尻尾を振って、いつも通りかどうかを確かめる。
そしてエリトに向けて走り出した。
自分に気付いた愛しい人が、顔に喜びを溢れさせる。その瞬間がクラーリオにとって一番の幸せだった。
_________
「ノウリ!!?」
こちらに走って来るのは、間違いなくノウリだ。
犬にしては大きめの身体なのに、黒い毛質はふわふわ。エリトにとって大切な、家族ともいえる存在だ。
ノウリは太い尻尾をブンブンと振り回しながら、こちらへと走って来る。
手を広げて待つと、伸し掛かるようにその身を寄せて来た。ぺろぺろと顔を舐められるのも、いつものことだ。
「ノウリ!! 本当にノウリか? こんな所まで来ちゃうなんて、お前は本当に賢いな!!」
人間の子供ほどに大きい頭を撫でると、尻尾を千切れんばかりに振る。もうとっくに成犬のはずなのに、子犬のような可愛さだ。
「可愛いノウリ、お前に会えて嬉しいよ! ちょうど今から捌くから、傍にいてくれる?」
そう言いながらエリトがナイフを抜くと、ノウリは大人しくお座りをする。その姿に頬を緩ませながら、エリトは魔獣にナイフを突き刺した。
筋線に沿って、エリトはナイフを滑らせていく。
硬いところ、柔らかいところ、全てを掌握しているエリトは、少しの無駄がないように魔獣を捌く。
他の捌き屋は乱暴に捌いて、素材を無駄にしがちだ。少し前まで命があったそれを乱雑に扱うなど、エリトには出来なかった。
「鱗も、陽が当たらないところはキラキラして装飾加工に向いてる。陽に当たっていた部分は硬くて防具に最適だ」
手を血に濡らしながら魔獣を捌くのを、ノウリは大人しく見ている。
時折こちらを見て尻尾を振るのが、エリトには堪らなく可愛いのだ。ノウリの群青色の瞳は、いつも優しい。
エリトの独り言も、理解しているかのように聞いてくれる。
「ノウリ、この間は何も言わずに去ってごめんな。急に移動になっちゃって、ノウリに伝えられなかった……まぁ、ノウリは野良だから、俺が縛ることは出来ないんだけどな」
そう呟くと、ノウリはエリトの腰に頭を擦りつけて来る。
まるで「気にしないで」と言っているような、そんな仕草だった。
「ほんっとうに可愛いな、ノウリは。待ってろよ~。これ捌いたら、いっちばん美味しいところ一緒に食べよう!」
わう、と返事をするノウリの頭に額を寄せて、エリトは微笑んだ。
玄関前で見送るスガノは、その姿を見送りながら苦笑いを零す。横に並んでいるゼオも、スガノと同じような顔を浮かべていた。
「随分早い出立だな。体力馬鹿もここまでくると清々しい」
「……さっき帰還した任務も、蛾龍の討伐ですよ? 本隊は死にそうな顔して宿舎へ帰って行ったのに、宗主は仮眠さえとらない。……ていうか飯食いました? あの人」
「召し上がってない。果物は齧って捨ててあった」
「……」
魔神と言えど、体力は無限ではない。
戦いの後は消耗するし、食事も睡眠も必要なはずなのだ。しかしクラーリオは、それらを省略してしまう癖がある。
ゼオやスガノがいくら咎めようと改善しない。
過去に何度か限界がきて、クラーリオは数か月間眠り続けた事がある。
彼という抑止力がなくなったこの国が、その期間だけ他国からどれだけ狙われた事か。そしてスガノやゼオが、どれだけ魔王に「管理がなってない」と責められたことか。
思い出すだけで怖気が走る。
「……タオは供につけているのか?」
「勿論。しかし最後まで追跡は出来ないでしょうね。無事に王城に着いたかだけ、確認させます」
そうスガノが言うと、ゼオが安堵した様にぐっと背伸びをした。
ずっとこの屋敷にいるゼオは、家令には勿体ないほどの逞しい身体をしている。その身体が伸びをすると、服が窮屈そうに突っ張る。
最近太ってきたと気にしているが、ダイエットをする気はないようだ。
反するスガノは細身ですらりとした長身だ。三白眼で目つきは鋭いが、口元にはいつも笑みが浮かんでいる。
(あの人また、魔泉に行くつもりかな。タオはどこまで付いて行けるか……)
スガノは頭を掻いて、深くため息をついた。
_________
東の王城まで行く道のりで、クラーリオは何度も「寄り道」をした。
強い魔獣が生成されやすい魔泉に何か所も出向いて、クラーリオは魔獣を狩る。
隠れて護衛(監視?)をしているタオは、クラーリオが魔獣を屠るのをずっと見ていた。
危なくなったら加勢するつもりだが、絶対に必要ないのはタオも承知だ。クラーリオに敗北はありえない。
彼は魔獣の個体の特性を知り尽くし、最短で命を砕く。無駄な傷を付けないのも、魔獣から採れる貴重な素材の為だろう。
(魔王に献上するつもりだろうか? 今日はよく狩るな)
そうは思うものの、クラーリオは最低限の素材しか採らない。そしてたんまり素材の残った魔獣を残し、少し離れた場所から見守るのだ。
傍から見てもかなり怪しい。
離れた場所から伺うクラーリオを伺うタオも、十分に怪しいのだが。
そして本日何か所目かの魔泉で、ついにクラーリオに変化が起きた。
彼が屠った魔獣に、誰かが近づいて来る。それは珍しくも何ともない「捌き屋」と呼ばれる人間だ。
死んだ魔獣の素材を剝ぎ取って売るのが、彼らの仕事だった。通常複数人で来ることが多いのだが、今回は一人しかいない。
魔泉という危険な場所に人間一人など、自殺行為に等しい。タオが興味深げに見ていると、首筋に冷たい感覚が走る。
肩を跳ねさせる事も出来ず、タオは固まった。
「……タオ。去れ」
「そ、そそそ、宗主……」
いつの間にか背後に来ていたクラーリオは、タオの首筋に刃を当てている。発した声は昏く、重い。
冗談じゃ済まされない程の殺気を浴びて、タオは背筋を凍らせた。
「王城の門前で待て」
「ぎ、御意」
最強の魔神の殺気に当てられて、腰が抜けそうになりながらタオはその場を去った。
(護衛まで殺す気か!? あの人は!)
泣かなかった事を褒めてほしい。それ程その殺気は、恐ろしいものだった。
_________
タオが去ったのを確認して、クラーリオは魔獣に目を向ける。
高鳴る心臓は最高潮だ。
魔獣の傍らに膝を付くあの人は、フードを深くかぶっている。それでもクラーリオは、彼を見間違うことはない。
「うっわ! 素材残りまくり! ツイてる!」
彼の発する嬉しそうな声に、クラーリオは顔を覆った。小刻みに肩を揺らし、漏れそうな声を抑える。
(かっ……! 可愛いいぃ! フードを取ってくれ! 誰も見てない!)
久しぶりに見る事が出来た「愛しい人」の声は甘美で、クラーリオにとって何よりの褒美だった。
そして「愛しい人」はフードを取り、いつものように手を合わせる。魔獣に対して祈りをささげるのも、いつもと変わらない。
「ごめんな、ありがとう。綺麗に剥いで、何もかも無駄なく使うから。……安らかにお眠りください」
フードの中から現れた顔は、クラーリオがこの世で一番愛する顔だった。
眦が少し上がった瞳は薄いグリーンで、鼻筋はすっと通りながら鼻先はぴんと立っている。
唇は薄桃色で小さく控え目だ。少しだけ青の乗った白髪が、ふんわりと揺れる。
(……エリト。俺のエリト……)
クラーリオは頬を緩ませて、心の中でその名を呼ぶ。実のところ、クラーリオは彼の名を知らない。
「エリト」という名は、クラーリオが勝手につけた名だ。
魔神は、いくつかの姿に擬態することが出来る。事前に擬態したい生物の肉体を造り、それを依代とするのだ。
依代さえ造ってしまえば巨大なドラゴンや、海に潜る長い蛇になることも可能だ。
エリトと会う際、クラーリオが擬態するのは、いつも黒犬だった。
垂れた耳と穏やかな丸い瞳。毛質は柔らかく、ふわふわとさせるのが肝心だ。
試しに尻尾を振って、いつも通りかどうかを確かめる。
そしてエリトに向けて走り出した。
自分に気付いた愛しい人が、顔に喜びを溢れさせる。その瞬間がクラーリオにとって一番の幸せだった。
_________
「ノウリ!!?」
こちらに走って来るのは、間違いなくノウリだ。
犬にしては大きめの身体なのに、黒い毛質はふわふわ。エリトにとって大切な、家族ともいえる存在だ。
ノウリは太い尻尾をブンブンと振り回しながら、こちらへと走って来る。
手を広げて待つと、伸し掛かるようにその身を寄せて来た。ぺろぺろと顔を舐められるのも、いつものことだ。
「ノウリ!! 本当にノウリか? こんな所まで来ちゃうなんて、お前は本当に賢いな!!」
人間の子供ほどに大きい頭を撫でると、尻尾を千切れんばかりに振る。もうとっくに成犬のはずなのに、子犬のような可愛さだ。
「可愛いノウリ、お前に会えて嬉しいよ! ちょうど今から捌くから、傍にいてくれる?」
そう言いながらエリトがナイフを抜くと、ノウリは大人しくお座りをする。その姿に頬を緩ませながら、エリトは魔獣にナイフを突き刺した。
筋線に沿って、エリトはナイフを滑らせていく。
硬いところ、柔らかいところ、全てを掌握しているエリトは、少しの無駄がないように魔獣を捌く。
他の捌き屋は乱暴に捌いて、素材を無駄にしがちだ。少し前まで命があったそれを乱雑に扱うなど、エリトには出来なかった。
「鱗も、陽が当たらないところはキラキラして装飾加工に向いてる。陽に当たっていた部分は硬くて防具に最適だ」
手を血に濡らしながら魔獣を捌くのを、ノウリは大人しく見ている。
時折こちらを見て尻尾を振るのが、エリトには堪らなく可愛いのだ。ノウリの群青色の瞳は、いつも優しい。
エリトの独り言も、理解しているかのように聞いてくれる。
「ノウリ、この間は何も言わずに去ってごめんな。急に移動になっちゃって、ノウリに伝えられなかった……まぁ、ノウリは野良だから、俺が縛ることは出来ないんだけどな」
そう呟くと、ノウリはエリトの腰に頭を擦りつけて来る。
まるで「気にしないで」と言っているような、そんな仕草だった。
「ほんっとうに可愛いな、ノウリは。待ってろよ~。これ捌いたら、いっちばん美味しいところ一緒に食べよう!」
わう、と返事をするノウリの頭に額を寄せて、エリトは微笑んだ。
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