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前編
第3話 野良犬ノウリ
_________
「いただきます!」
手を合わせるエリトと供に、クラーリオも「ワウ」と吠える。こうするとエリトは眉を下げ、必ず撫でてくれるのをクラーリオは知っていた。
エリトの手は細くて小さい。こんなに小さな手をしていながら、魔獣を捌く手際は驚くほど巧みなのだ。
これほど見事に魔獣を捌ける者は、魔族でもそうはいない。
焼かれた魔獣の肉は、エリトの言う通り美味だった。しかしそれ以上に、エリトと食事を共にしている喜びが勝る。
「旨いか? いっぱいあるからたくさん食べな?」
言われるままに肉に食らいつきながら、クラーリオは上目遣いにエリトを見た。顔を見ると、想いが溢れて来る。
(可愛い、愛しい、触れたい。大好きだ、エリト)
この食事が終われば、エリトともお別れだ。
拠点を持たないエリトは、どこかの魔泉に不定期に現れる。捌き屋を生業としているエリトと会って過ごせるのは、このひと時しかない。
その為にクラーリオは、魔泉で魔獣を狩り続ける。
エリトの痕跡があれば部下を先に帰還させ、その場で一晩待つことも良くあった。
運と偶然が重なれば、エリトと会うことができる。
満腹になったのか、エリトは腹を擦りながらノウリであるクラーリオを見る。その瞳は優しくて、不思議と寂しそうにも見えた。
「……ノウリ、あのさ……」
急にクラーリオへ窺うような視線を向け、エリトが頭を掻いた。クラーリオが首を傾げると、エリトはその顎をわしわしと撫でる。
「この東の地は、俺の生まれ故郷でな。俺の家もあるんだよ。……しばらくはこっちにいるからさ、その……気が向いたらノウリも、一緒に住まないか?」
(!!!!!!!!!!!!!!)
エリトの言葉を聞いたクラーリオは、犬の姿でありながらつい固まった。
ゆらゆら揺らしていた尻尾も動きを止めて、目を見開く。
(エリトと、す、住む!? エリトの家だって!!?)
そんなの住みたいに決まっている。
魔神の位などかなぐり捨てて、今すぐ一緒に暮らしたい。
そんな想いに揺れていると、いつもと様子の違うクラーリオにエリトは首を傾げた。
息さえも止めてしまったクラーリオの背を、エリトは慌ててポンポンと叩く。
「ノウリ! 大丈夫か!? 肉が詰まった!?」
クラーリオがはっと我に返って尻尾を振ると、エリトは安心したようにその身をぎゅうと抱きしめた。
「ああ、びっくりした」といいながら、深いため息をついている。
「……そうだよな。ノウリは野良だもん、気ままに生きたいよな?……それでももし気が変わったら、俺の家に来てくれよ。あっちの……」
そう言いながらエリトは遠い地を指さした。砂煙の向こうに、街が見える。
「ナークレンが俺の生まれ故郷だ。そこから北に少し進んだ街外れの家に、俺は住んでる。赤い扉が目印だよ」
クラーリオの毛並みを撫で、エリトは眉を下げながら笑う。少し寂しそうな笑みに、クラーリオの心臓がつきりと痛んだ。何の返事も返せない身体が、今は酷く忌まわしい。
エリトはクラーリオの首に縋るように抱きつくと、ぽつりと呟いた。
「……待っているよ、ノウリ」
もこもこの毛並みを撫でて、エリトが離れていく。その背中を眺めながら、クラーリオは力なく地面に伏せた。
_________
陽も落ちかけた頃に、クラーリオは王城へやって来た。門前でその姿を見つけたタオは、ほっと息をつく。
クラーリオに限ってまさかのことは無いとは思うが、タオは護衛としての役目を果たしていない。クラーリオにもしものことがあったら、タオは生きてはいけないだろう。色んな意味で。
クラーリオはテオを一瞥しながら、歩みは止めない。
相変わらずの威圧感だが、テオは彼がどこかいつもとは違う事に気づいた。
いつもの無表情が、少しだけ物憂げな表情に変わっている。
しかしタオには、クラーリオに声を掛ける度胸はない。触らぬ神に祟りなし。クラーリオの怒りを買うと、恐らくタオに明日は訪れない。
王城に入っていくクラーリオを見届けて、タオは再度大きく息をついた。
冷たい空気が流れ込むような威圧感が漂い、城内が一瞬で張り詰めた。クラーリオの到着は、報告がなくとも分かるほどに空気が変わる。
滅多に来ない暴戻の魔神の到来に、侍女たちは青い顔を浮かべ、使用人たちは生唾を呑む。
クラーリオが廊下を進むだけで、緊張が走った。
王座に座る魔王ですら、その緊張に呑まれている。久しぶりに会うクラーリオの迫力に、魔王は思わず王座の肘置きを握りしめた。
クラーリオは魔王の弟にあたるが、2人は決して親しくはない。しかし険悪でもない。
クラーリオの機嫌を、魔王は常に窺っている。関係性が良好なのは、魔王がクラーリオの力量を認めているからに他ならない。
「お、おお! 久しいなクラーリオ。良く、来てくれたな……」
(まじで来たんか! スガノめ! 今回もジョリスで良いと、暗に伝えていたはずだぞ!)
「魔王様……。お久しぶりでございます」
クラーリオから放たれた言葉には、何の抑揚もない。
感情など一つも籠っていないながら「早く要件を言え」とばかりの威圧感が漂う。
「く、クラーリオよ。そなたのお陰で、我が国の備蓄は過去最高となった。民の暮らしも安定している。良くやったな、褒美をとらそう。新しい領土と、それと馬、武器……」
「……不要にございます」
「!?」
「私は今の給与で十分です。……魔王様はお忙しい身分。私の為に時間は裂けません。……失礼します」
(んんんんん!?)
魔王は嫌な汗をかきながら、クラーリオを見た。その顔に変化はないが、暴戻の魔神を怒らせると、この国は色々とまずい。
殆どクラーリオの功績で回っているこの国にとって、クラーリオの機嫌は最優先事項なのだ。
「ま、待て、弟よ!! ……何が欲しい? 何でも叶えるから言うてみよ」
「……なんでも……」
「!! ああ、そうだ! 何でも叶えよう!」
「なんでも」という言葉に食いついたクラーリオに、魔王は捲し立てる。
クラーリオは表情を一つも変えないまま、口を開いた。
「では、魔神を辞めます」
「いただきます!」
手を合わせるエリトと供に、クラーリオも「ワウ」と吠える。こうするとエリトは眉を下げ、必ず撫でてくれるのをクラーリオは知っていた。
エリトの手は細くて小さい。こんなに小さな手をしていながら、魔獣を捌く手際は驚くほど巧みなのだ。
これほど見事に魔獣を捌ける者は、魔族でもそうはいない。
焼かれた魔獣の肉は、エリトの言う通り美味だった。しかしそれ以上に、エリトと食事を共にしている喜びが勝る。
「旨いか? いっぱいあるからたくさん食べな?」
言われるままに肉に食らいつきながら、クラーリオは上目遣いにエリトを見た。顔を見ると、想いが溢れて来る。
(可愛い、愛しい、触れたい。大好きだ、エリト)
この食事が終われば、エリトともお別れだ。
拠点を持たないエリトは、どこかの魔泉に不定期に現れる。捌き屋を生業としているエリトと会って過ごせるのは、このひと時しかない。
その為にクラーリオは、魔泉で魔獣を狩り続ける。
エリトの痕跡があれば部下を先に帰還させ、その場で一晩待つことも良くあった。
運と偶然が重なれば、エリトと会うことができる。
満腹になったのか、エリトは腹を擦りながらノウリであるクラーリオを見る。その瞳は優しくて、不思議と寂しそうにも見えた。
「……ノウリ、あのさ……」
急にクラーリオへ窺うような視線を向け、エリトが頭を掻いた。クラーリオが首を傾げると、エリトはその顎をわしわしと撫でる。
「この東の地は、俺の生まれ故郷でな。俺の家もあるんだよ。……しばらくはこっちにいるからさ、その……気が向いたらノウリも、一緒に住まないか?」
(!!!!!!!!!!!!!!)
エリトの言葉を聞いたクラーリオは、犬の姿でありながらつい固まった。
ゆらゆら揺らしていた尻尾も動きを止めて、目を見開く。
(エリトと、す、住む!? エリトの家だって!!?)
そんなの住みたいに決まっている。
魔神の位などかなぐり捨てて、今すぐ一緒に暮らしたい。
そんな想いに揺れていると、いつもと様子の違うクラーリオにエリトは首を傾げた。
息さえも止めてしまったクラーリオの背を、エリトは慌ててポンポンと叩く。
「ノウリ! 大丈夫か!? 肉が詰まった!?」
クラーリオがはっと我に返って尻尾を振ると、エリトは安心したようにその身をぎゅうと抱きしめた。
「ああ、びっくりした」といいながら、深いため息をついている。
「……そうだよな。ノウリは野良だもん、気ままに生きたいよな?……それでももし気が変わったら、俺の家に来てくれよ。あっちの……」
そう言いながらエリトは遠い地を指さした。砂煙の向こうに、街が見える。
「ナークレンが俺の生まれ故郷だ。そこから北に少し進んだ街外れの家に、俺は住んでる。赤い扉が目印だよ」
クラーリオの毛並みを撫で、エリトは眉を下げながら笑う。少し寂しそうな笑みに、クラーリオの心臓がつきりと痛んだ。何の返事も返せない身体が、今は酷く忌まわしい。
エリトはクラーリオの首に縋るように抱きつくと、ぽつりと呟いた。
「……待っているよ、ノウリ」
もこもこの毛並みを撫でて、エリトが離れていく。その背中を眺めながら、クラーリオは力なく地面に伏せた。
_________
陽も落ちかけた頃に、クラーリオは王城へやって来た。門前でその姿を見つけたタオは、ほっと息をつく。
クラーリオに限ってまさかのことは無いとは思うが、タオは護衛としての役目を果たしていない。クラーリオにもしものことがあったら、タオは生きてはいけないだろう。色んな意味で。
クラーリオはテオを一瞥しながら、歩みは止めない。
相変わらずの威圧感だが、テオは彼がどこかいつもとは違う事に気づいた。
いつもの無表情が、少しだけ物憂げな表情に変わっている。
しかしタオには、クラーリオに声を掛ける度胸はない。触らぬ神に祟りなし。クラーリオの怒りを買うと、恐らくタオに明日は訪れない。
王城に入っていくクラーリオを見届けて、タオは再度大きく息をついた。
冷たい空気が流れ込むような威圧感が漂い、城内が一瞬で張り詰めた。クラーリオの到着は、報告がなくとも分かるほどに空気が変わる。
滅多に来ない暴戻の魔神の到来に、侍女たちは青い顔を浮かべ、使用人たちは生唾を呑む。
クラーリオが廊下を進むだけで、緊張が走った。
王座に座る魔王ですら、その緊張に呑まれている。久しぶりに会うクラーリオの迫力に、魔王は思わず王座の肘置きを握りしめた。
クラーリオは魔王の弟にあたるが、2人は決して親しくはない。しかし険悪でもない。
クラーリオの機嫌を、魔王は常に窺っている。関係性が良好なのは、魔王がクラーリオの力量を認めているからに他ならない。
「お、おお! 久しいなクラーリオ。良く、来てくれたな……」
(まじで来たんか! スガノめ! 今回もジョリスで良いと、暗に伝えていたはずだぞ!)
「魔王様……。お久しぶりでございます」
クラーリオから放たれた言葉には、何の抑揚もない。
感情など一つも籠っていないながら「早く要件を言え」とばかりの威圧感が漂う。
「く、クラーリオよ。そなたのお陰で、我が国の備蓄は過去最高となった。民の暮らしも安定している。良くやったな、褒美をとらそう。新しい領土と、それと馬、武器……」
「……不要にございます」
「!?」
「私は今の給与で十分です。……魔王様はお忙しい身分。私の為に時間は裂けません。……失礼します」
(んんんんん!?)
魔王は嫌な汗をかきながら、クラーリオを見た。その顔に変化はないが、暴戻の魔神を怒らせると、この国は色々とまずい。
殆どクラーリオの功績で回っているこの国にとって、クラーリオの機嫌は最優先事項なのだ。
「ま、待て、弟よ!! ……何が欲しい? 何でも叶えるから言うてみよ」
「……なんでも……」
「!! ああ、そうだ! 何でも叶えよう!」
「なんでも」という言葉に食いついたクラーリオに、魔王は捲し立てる。
クラーリオは表情を一つも変えないまま、口を開いた。
「では、魔神を辞めます」
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