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発見
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ここは図書室、その入り口の前でうろつく挙動不審な男・・・・・。掃除はすでに終わったと聞いた一哉であったが、どうにも気になり様子を見に来たのだ。中に入ると西日が教室を照らしていた。
「誰もいないのか・・・・・。」
独り言をつぶやく一哉、すでにほとんどの生徒は帰ったか、部活動をやっているのだろう。夕日が照らす誰もいない教室が、一哉に彼女と出会った時の事を思い起こさせていた。
「ん?」
ふと見ると、机の上に古い卒業アルバムが開いてあった。
『はは~ん、亜希のやつしまい忘れたんだな・・・・・・。』
そう思いながらパラパラとそれをめくる一哉。
「あ・・・・。」
それを見たとき、一哉の体に戦慄が走った。卒業アルバムの中にまぎれもない彼女の姿が、そこにあったからだ。
「何してるの?」
突然後ろから声がしたので、一哉は思わず声を上げた。
「どわ!!びっくりした~~、先生おどろかさないでよ。」
後ろにいたのは図書室顧問の白戸先生だった。
「それ、私の卒業アルバムよ。」
白戸先生がアルバムを指さしながら言った。
「ああ、そうなんですか・・すいません。勝手に見ちゃいました。」
一哉は申し訳なさそうに、アルバムを白戸先生に返した。
「ふふ、見るのは別に構わないわよ。」
微笑む白戸先生を見て一哉は胸をなで下ろした。
「でも掃除はきちんとやんなきゃ駄目よ、一哉君。」
『あちゃ~』
雲行きがあやしくなり、一哉は心の中で舌を出した。
「それに、あんまり川村さんを泣かしちゃ駄目よ。」
川村とは亜希の事だ。
「ええ?そんな事しませんよ~、いつも俺の方が泣かされてますし・・・。」
笑いながらそう答える一哉を見て、微笑みながら、
「そうなの?ならいいけど。」
と言う先生。
『いや、それは良くないと思うけどな・・・・。』
心の中で一哉はぼやいた。
「な~に?何か言いたそうね~?」
一哉の表情を見て、先生は悪戯っぽい笑みをうかべた。
「いえいえ、そんな」
慌てて一哉は否定した後、話の方向を変えるためにも思い切って聞いてみた。
「あの・・・先生、この人なんですが・・・。」
一哉は先生が持っている卒業アルバムを開き、彼女の事を指で示した。
「あら、一哉くん。峰原さんの事知ってるの?」
先生は意外そうな顔で一哉に聞き返した。
「いえ・・・・、あんまり詳しくは知らないですが・・・。」
「ふーん、そうなの?峰原家といったら昔、この辺りでは結構有名だったのよ。」
「へー、そうだったんですか。」
「ただこの人、峰原 雪子さんはね・・・・・。」
白戸先生は、途中まで言いかけて窓の方へ顔を向けた・・・。目を細め、そこから見える景色を見つめている・・・・。先生が押し黙ってしまったので、一哉に周りの音がよく聞こえてくる。部活をやっている生徒の声、風の音・・・。しかし、次の言葉を聞いたとき、すべての音が静まりかえった気がした。
「雪子さんはね・・・・自殺・・・してしまった人なのよ・・・。」
「誰もいないのか・・・・・。」
独り言をつぶやく一哉、すでにほとんどの生徒は帰ったか、部活動をやっているのだろう。夕日が照らす誰もいない教室が、一哉に彼女と出会った時の事を思い起こさせていた。
「ん?」
ふと見ると、机の上に古い卒業アルバムが開いてあった。
『はは~ん、亜希のやつしまい忘れたんだな・・・・・・。』
そう思いながらパラパラとそれをめくる一哉。
「あ・・・・。」
それを見たとき、一哉の体に戦慄が走った。卒業アルバムの中にまぎれもない彼女の姿が、そこにあったからだ。
「何してるの?」
突然後ろから声がしたので、一哉は思わず声を上げた。
「どわ!!びっくりした~~、先生おどろかさないでよ。」
後ろにいたのは図書室顧問の白戸先生だった。
「それ、私の卒業アルバムよ。」
白戸先生がアルバムを指さしながら言った。
「ああ、そうなんですか・・すいません。勝手に見ちゃいました。」
一哉は申し訳なさそうに、アルバムを白戸先生に返した。
「ふふ、見るのは別に構わないわよ。」
微笑む白戸先生を見て一哉は胸をなで下ろした。
「でも掃除はきちんとやんなきゃ駄目よ、一哉君。」
『あちゃ~』
雲行きがあやしくなり、一哉は心の中で舌を出した。
「それに、あんまり川村さんを泣かしちゃ駄目よ。」
川村とは亜希の事だ。
「ええ?そんな事しませんよ~、いつも俺の方が泣かされてますし・・・。」
笑いながらそう答える一哉を見て、微笑みながら、
「そうなの?ならいいけど。」
と言う先生。
『いや、それは良くないと思うけどな・・・・。』
心の中で一哉はぼやいた。
「な~に?何か言いたそうね~?」
一哉の表情を見て、先生は悪戯っぽい笑みをうかべた。
「いえいえ、そんな」
慌てて一哉は否定した後、話の方向を変えるためにも思い切って聞いてみた。
「あの・・・先生、この人なんですが・・・。」
一哉は先生が持っている卒業アルバムを開き、彼女の事を指で示した。
「あら、一哉くん。峰原さんの事知ってるの?」
先生は意外そうな顔で一哉に聞き返した。
「いえ・・・・、あんまり詳しくは知らないですが・・・。」
「ふーん、そうなの?峰原家といったら昔、この辺りでは結構有名だったのよ。」
「へー、そうだったんですか。」
「ただこの人、峰原 雪子さんはね・・・・・。」
白戸先生は、途中まで言いかけて窓の方へ顔を向けた・・・。目を細め、そこから見える景色を見つめている・・・・。先生が押し黙ってしまったので、一哉に周りの音がよく聞こえてくる。部活をやっている生徒の声、風の音・・・。しかし、次の言葉を聞いたとき、すべての音が静まりかえった気がした。
「雪子さんはね・・・・自殺・・・してしまった人なのよ・・・。」
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