けしてまねをなさることのなきようにお願いします

悪の授業

　僕はとある女子校の教育者。
　僕は今、夏なのでそれにかこつけてある悪しき計画を立てた。
　腹巻を二重にも三重にもしていこう。

　「あ～、今日は富に暑いねえ。クーラーをがんがん入れようか」
　ピッ。
　クーラーの温度を思い切り下げる。
　
　「え～、で。あるからして・・・」
　授業。
　「先生、寒いです！」
　生徒たちが言い出した。
　「僕は暑いです」
　といってかまわずさらに温度を下げる。

　「先生、温度上げてください！」
　「暑いんだってば」
　温度は上げなかった。
　やがて僕が待っていた光景が訪れる。
　「うう・・・」
　「お、おなかが・・・」
　ぐるるるるる。
　彼女たちのジャンパースカート（この作者ほんとにこの制服好きだな）に覆われた腹から雷鳴がとどろいた。
　「先生、トイレに！」
　「僕の授業はトイレを許可しない！」
　
　「うっ・・・うっ・・・」
　「くくく・・・」
　みんないい具合にピーピーのようだ。
　いうまでもなくクーラーで腹をひやしたのである。
　夏だから夏服だから冷えやすいし僕は腹巻を何重にもしてある。
　「トイレに・・・いえ、もう帰らせてください！」
　「私も！」

　翌日、そのクラスのほとんどの生徒が欠席した。