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第6章
半ば
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エリザベスはキナシだけでなく、ニラハにも聞いてみたが「どれでもマスター似合うからどれでもいいと思うネ~」と言われ、一旦二人を仕事に戻した。
それから鏡の前に立ちながら色々なドレスを自分に当てながら、どれにしようかと考えた。
結局、首もとを露出させ、スカート部分に黒薔薇を刺繍してある黒がベースのスラリとしたドレスを着て行くことにした。
しかし王様の晩餐会から早く帰って、売り上げ金の計算や消耗品のリストアップ等の事務的な仕事とお客さんへのご挨拶をしたいと思ったのは、前世である社畜の頃とあまり変わらず、苦笑いをするエリザベスだった。
「にしても勅令で来るようにとは……このエリザベスって言う奴は、この一件がなくても大した奴なんだなぁ………」
ボソッと口に出したが、改めて感心していた。
どこぞのマダムだ……俺好みでこいつメチャクチャ可愛いんですけど!?
おいおい待て待て……フラットに行こうじゃないか月y……工藤琥太郎よ………何自分の姿に欲情してるんだよ! 落ち着け……落ち着け………
エリザベスがそんな事を考えた時にドアからノックがした。
「ヒャッ、どっ、どど、どうぞ!」
我ながらアガリ症なのかと言うレベルの恥ずかしい声を出し、穴があったら入り込みたいくらい恥ずかしいエリザベスに気付かないのかいつもの調子でキナシがドアを開けた。
「入りますね♪」
「どうしたの?」
冷静を装っているがメチャクチャドキドキしているエリザベスはちょっと早口になったが、キナシに何しに入って来たのか聞いた。
「マスターが着替えたのを確認しに来たのもありますが、そろそろ王様が馬車で御見えになられますよ♪」
「そんな時間か……」
「メイクアップとかは済んでないみたいですが、どうされますか?」
メイクも自分で多少出来るようになったが王様と会うのだから任せた方がいいかもと思い、「任せれる?」と聞いた。
「わかりました! 気合い入れてやりますね!!」
エリザベスはキナシに任せる為に向かい合った椅子に座り、目を閉じた。
「マスターの肌はスベスベしてますし、羨ましいですよ………」
「そんな事ないと思うよ?」
「どんなスキンケアしたらこんな肌になるんですか?」
「う~ん……特にしてないよ?」
「へ~ー………」
化粧下地からファンデーションを塗られていた顔はあっという間にアイライナーに移り、口紅も塗られた。
「完成!」
「どれどれ………」
鏡をみるとメイク無しより格段に大人らしくなり、瞳を見つめるだけでホイホイ付いて行きそうなメイクとなった。
「凄いねキナシ!」
「それほどでもないですよ………」
キナシはエリザベスに誉められ、恥ずかしいがスカートから出ている尻尾が左右に振られている。
「そろそろ王様も来るだろうし、下に降りて御迎えの準備を整えないと」
「了解しました」
エレベーターに乗り込み、一階に降りてククルやユミサ、ナミサ達のキャバ嬢達がいつも以上にキッチリと並んで御迎えの準備を終えていた。
「今日は王様が来るみたいだけど、普段通りに御迎えするように!」
「「「 はい! 」」」
「王様の一行が見えました!」
これから王様と会うのだが、緊張するなぁ………
エリザベスはキナシだけでなく、ニラハにも聞いてみたが「どれでもマスター似合うからどれでもいいと思うネ~」と言われ、一旦二人を仕事に戻した。
それから鏡の前に立ちながら色々なドレスを自分に当てながら、どれにしようかと考えた。
結局、首もとを露出させ、スカート部分に黒薔薇を刺繍してある黒がベースのスラリとしたドレスを着て行くことにした。
しかし王様の晩餐会から早く帰って、売り上げ金の計算や消耗品のリストアップ等の事務的な仕事とお客さんへのご挨拶をしたいと思ったのは、前世である社畜の頃とあまり変わらず、苦笑いをするエリザベスだった。
「にしても勅令で来るようにとは……このエリザベスって言う奴は、この一件がなくても大した奴なんだなぁ………」
ボソッと口に出したが、改めて感心していた。
どこぞのマダムだ……俺好みでこいつメチャクチャ可愛いんですけど!?
おいおい待て待て……フラットに行こうじゃないか月y……工藤琥太郎よ………何自分の姿に欲情してるんだよ! 落ち着け……落ち着け………
エリザベスがそんな事を考えた時にドアからノックがした。
「ヒャッ、どっ、どど、どうぞ!」
我ながらアガリ症なのかと言うレベルの恥ずかしい声を出し、穴があったら入り込みたいくらい恥ずかしいエリザベスに気付かないのかいつもの調子でキナシがドアを開けた。
「入りますね♪」
「どうしたの?」
冷静を装っているがメチャクチャドキドキしているエリザベスはちょっと早口になったが、キナシに何しに入って来たのか聞いた。
「マスターが着替えたのを確認しに来たのもありますが、そろそろ王様が馬車で御見えになられますよ♪」
「そんな時間か……」
「メイクアップとかは済んでないみたいですが、どうされますか?」
メイクも自分で多少出来るようになったが王様と会うのだから任せた方がいいかもと思い、「任せれる?」と聞いた。
「わかりました! 気合い入れてやりますね!!」
エリザベスはキナシに任せる為に向かい合った椅子に座り、目を閉じた。
「マスターの肌はスベスベしてますし、羨ましいですよ………」
「そんな事ないと思うよ?」
「どんなスキンケアしたらこんな肌になるんですか?」
「う~ん……特にしてないよ?」
「へ~ー………」
化粧下地からファンデーションを塗られていた顔はあっという間にアイライナーに移り、口紅も塗られた。
「完成!」
「どれどれ………」
鏡をみるとメイク無しより格段に大人らしくなり、瞳を見つめるだけでホイホイ付いて行きそうなメイクとなった。
「凄いねキナシ!」
「それほどでもないですよ………」
キナシはエリザベスに誉められ、恥ずかしいがスカートから出ている尻尾が左右に振られている。
「そろそろ王様も来るだろうし、下に降りて御迎えの準備を整えないと」
「了解しました」
エレベーターに乗り込み、一階に降りてククルやユミサ、ナミサ達のキャバ嬢達がいつも以上にキッチリと並んで御迎えの準備を終えていた。
「今日は王様が来るみたいだけど、普段通りに御迎えするように!」
「「「 はい! 」」」
「王様の一行が見えました!」
これから王様と会うのだが、緊張するなぁ………
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