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第3章
半ば 続
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さて、今年も初めてすぐに飲んだ俺とキナシは俺の部屋にある豪華なベッドで寝ていた。寝たと言っても、あんなことやこんなことをするわけではない。そろそろ起きるか…
「そろそろ起きるぞキナシ」
「うぅぅ…」
なんだ?
まだ気持ちが悪いのか?
「大丈夫?」
「頭がガンガンして痛いですが大丈夫です……」
あっ、二日酔いね…
二日酔いになると、少しうるさいだけでも頭が痛くなるんだよねぇ~……
水がいいと聞くけどウコンとか無いよなぁ~……
俺も頭が痛いけど仕事があるからゆっくりもしてられない。
仕事と言っても警備配置や売り上げ、酒樽の仕入れとかの事務的な仕事だ。割りと前世のサラリーマン生活が役立つから楽と言えば楽である。だが残業をしなくていいのは嬉しい。
そんな事よりキナシを起こして持ち場に就かせないと…
って、また寝てるし……
「ほらキナシ起きて!」
俺がキナシに添い寝しながら起こすと、彼女は俺の尻を揉みやがった!
「マスターのお尻やわりゃか~い…」
確かに俺の尻は白くて形も良くて、もちもちしていて気持ちいいが…
って、そっ、そんな事はどうでもいい!!
「ほらキナシ起きて!起きないと朝食無しだよ!!」
「そんなっ!?起きます起きます!」
彼女は狼の耳が頭に生えた状態で起きた。
「キナシ、朝食で気持ちが高まるの?」
「えっ!?そっ、そんな事はございません!」
嘘だな……
「そんな事はいいからとりあえず…」
「とりあえず?」
「私のお尻を揉むのやめて!」
このやり取りを初めて、今の今まで揉み続けていたんだ。ちょっとムラムラしてきたけどさ!
「もっ!申し訳ありません!!」
「わかったから、揉むのやめて」
彼女は渋々と揉むのやめてくれた。
「朝食を食べに行く?」
「今からですか?でもこんな時間に開いてる店など……」
「あるでしょ?ここが♪」
「それでも今は…」
「私が作るの」
「マスターの手料理!?」
そんなに嬉しいの?
「それじゃ~、料理場行こうか」
「はい!!」
元気だなぁ~、頭痛かったはずだけど……
とりあえず卵焼きと味噌汁か豚汁を作るか。
俺とキナシは2階のバーの調理場に向かった。
……、…………
タイムスリップしたような昔のエレベーターから降りた俺たちは、バーの後ろの業務用の冷蔵庫やIHコンロが埋め込まれている調理台がある15畳の狭すぎない調理場に居た。卵焼きと味噌汁か豚汁を作るからまずは味噌汁か豚汁にしろ味噌を溶かさないと…
「キナシ?味噌とって」
俺は鍋に張った水が沸騰していることを確認して、味噌をとって来て頼んだ。
「えっ?あっ、はい!」
彼女はそう言うと、普通の冷蔵庫が何台もあるような横に長い冷蔵庫から味噌の入ったガラス容器を持ってきた。お玉ですくって鍋で溶かすためさえ箸で始めるた…お玉から味噌がなくなる前にキナシに切るのを頼んでいたネギを入れた。後はネギが少し柔らかくなるまでに卵焼きを作らないいけないけど、卵は2つでいいか?
とりあえず2つでいいや。
まずは四角のフライパンにオリーブを入れて全体的に回して、暖かくなったのを確認して溶き卵を少しずつ入れて、焼けたらクルクル回して、また少し入れて回して卵焼きを作った。それを合図に味噌汁も完成した。
後は白米がいいがパンでいいや。
俺はキナシが用事が無くて先に座っていたカウンターに卵焼き、味噌、パンの順番に置いていった。パンは中にバターが入っているバターパンだ。
キナシは珍しそうな目で俺が作った料理を見ていた。
「エルフ族に伝わる料理ですか?」
キナシは本当に知らないのだろう…
俺はこの料理は東の国ではよく食べられる事を1から10まで教えた。無論、こっちの世界では東西南北関係なく知られてないどころか存在しない。
「では、いただきます!」
彼女はそう言うと、フォークとナイフを持って卵焼きを上品に肉を切るように切って食べた。すると、美味しかったのか食べるペースが上がった。
さて、手抜きの朝食を食べたキナシはまだ頭が痛かったらしく頭を押さえていた。
「警備に支障が出そうだからもう治すよ♪」
「ほへ?」
キナシは可愛らしい声が出たが、俺は魔法を発動させた。
「イグニス・ドラナー」
この魔法は、状態異常やケガや病気などを治す事の出来るS級の魔法だ。ほとんどの冒険者や医者はB級な為、回復アイテムや薬草を使っている。
「どう?」
「頭が痛くありません!さすがマスター!」
彼女は嬉しそうに尻尾を振っていた。モフモフしたい……
さてと治した事だし、配置に戻してと……
「キナシ、配置に戻っていいよ♪」
「そんな!?」
なんでだよ!戻れよ!!
「いいから戻りなさい!」
「は、はい……」
そんなに戻りたくないアピールしてもダメだから!だーー、後ろをチラチラ見ないで早く戻れ!
ナイスイベントが発生したのに部屋に帰り着いて気付いて後悔していたら、不幸は続くもので使った調理台や道具、皿を洗い忘れていた俺は、オーナーなのにシェフ達にこっぴどく怒られた……
さて、今年も初めてすぐに飲んだ俺とキナシは俺の部屋にある豪華なベッドで寝ていた。寝たと言っても、あんなことやこんなことをするわけではない。そろそろ起きるか…
「そろそろ起きるぞキナシ」
「うぅぅ…」
なんだ?
まだ気持ちが悪いのか?
「大丈夫?」
「頭がガンガンして痛いですが大丈夫です……」
あっ、二日酔いね…
二日酔いになると、少しうるさいだけでも頭が痛くなるんだよねぇ~……
水がいいと聞くけどウコンとか無いよなぁ~……
俺も頭が痛いけど仕事があるからゆっくりもしてられない。
仕事と言っても警備配置や売り上げ、酒樽の仕入れとかの事務的な仕事だ。割りと前世のサラリーマン生活が役立つから楽と言えば楽である。だが残業をしなくていいのは嬉しい。
そんな事よりキナシを起こして持ち場に就かせないと…
って、また寝てるし……
「ほらキナシ起きて!」
俺がキナシに添い寝しながら起こすと、彼女は俺の尻を揉みやがった!
「マスターのお尻やわりゃか~い…」
確かに俺の尻は白くて形も良くて、もちもちしていて気持ちいいが…
って、そっ、そんな事はどうでもいい!!
「ほらキナシ起きて!起きないと朝食無しだよ!!」
「そんなっ!?起きます起きます!」
彼女は狼の耳が頭に生えた状態で起きた。
「キナシ、朝食で気持ちが高まるの?」
「えっ!?そっ、そんな事はございません!」
嘘だな……
「そんな事はいいからとりあえず…」
「とりあえず?」
「私のお尻を揉むのやめて!」
このやり取りを初めて、今の今まで揉み続けていたんだ。ちょっとムラムラしてきたけどさ!
「もっ!申し訳ありません!!」
「わかったから、揉むのやめて」
彼女は渋々と揉むのやめてくれた。
「朝食を食べに行く?」
「今からですか?でもこんな時間に開いてる店など……」
「あるでしょ?ここが♪」
「それでも今は…」
「私が作るの」
「マスターの手料理!?」
そんなに嬉しいの?
「それじゃ~、料理場行こうか」
「はい!!」
元気だなぁ~、頭痛かったはずだけど……
とりあえず卵焼きと味噌汁か豚汁を作るか。
俺とキナシは2階のバーの調理場に向かった。
……、…………
タイムスリップしたような昔のエレベーターから降りた俺たちは、バーの後ろの業務用の冷蔵庫やIHコンロが埋め込まれている調理台がある15畳の狭すぎない調理場に居た。卵焼きと味噌汁か豚汁を作るからまずは味噌汁か豚汁にしろ味噌を溶かさないと…
「キナシ?味噌とって」
俺は鍋に張った水が沸騰していることを確認して、味噌をとって来て頼んだ。
「えっ?あっ、はい!」
彼女はそう言うと、普通の冷蔵庫が何台もあるような横に長い冷蔵庫から味噌の入ったガラス容器を持ってきた。お玉ですくって鍋で溶かすためさえ箸で始めるた…お玉から味噌がなくなる前にキナシに切るのを頼んでいたネギを入れた。後はネギが少し柔らかくなるまでに卵焼きを作らないいけないけど、卵は2つでいいか?
とりあえず2つでいいや。
まずは四角のフライパンにオリーブを入れて全体的に回して、暖かくなったのを確認して溶き卵を少しずつ入れて、焼けたらクルクル回して、また少し入れて回して卵焼きを作った。それを合図に味噌汁も完成した。
後は白米がいいがパンでいいや。
俺はキナシが用事が無くて先に座っていたカウンターに卵焼き、味噌、パンの順番に置いていった。パンは中にバターが入っているバターパンだ。
キナシは珍しそうな目で俺が作った料理を見ていた。
「エルフ族に伝わる料理ですか?」
キナシは本当に知らないのだろう…
俺はこの料理は東の国ではよく食べられる事を1から10まで教えた。無論、こっちの世界では東西南北関係なく知られてないどころか存在しない。
「では、いただきます!」
彼女はそう言うと、フォークとナイフを持って卵焼きを上品に肉を切るように切って食べた。すると、美味しかったのか食べるペースが上がった。
さて、手抜きの朝食を食べたキナシはまだ頭が痛かったらしく頭を押さえていた。
「警備に支障が出そうだからもう治すよ♪」
「ほへ?」
キナシは可愛らしい声が出たが、俺は魔法を発動させた。
「イグニス・ドラナー」
この魔法は、状態異常やケガや病気などを治す事の出来るS級の魔法だ。ほとんどの冒険者や医者はB級な為、回復アイテムや薬草を使っている。
「どう?」
「頭が痛くありません!さすがマスター!」
彼女は嬉しそうに尻尾を振っていた。モフモフしたい……
さてと治した事だし、配置に戻してと……
「キナシ、配置に戻っていいよ♪」
「そんな!?」
なんでだよ!戻れよ!!
「いいから戻りなさい!」
「は、はい……」
そんなに戻りたくないアピールしてもダメだから!だーー、後ろをチラチラ見ないで早く戻れ!
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