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第10話ー2
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――翌朝、午前6時。
ハナがテレトラスポルトを唱えると、次の刹那には東隣のアクアーリオ島を越え、大陸を越え、その先にあるレオーネ島へと辿り着いていた。
レオーネ島の方が8時間ほど早いとのことで、現在午後2時と真昼間だった。
本日、レオーネ国の観光にやって来たベル。
こちらに何度も来ている同行者――ヴァレンティーナとフェデリコ・アリーチェ夫妻――と、こっちで魔法を借りて仕事をしているガラス・陶磁器職人たちは、驚いた様子はなかったが。
ベルは「なんと……」と目が丸くなる。
着いた先はどうやら山上のようなのだが、真っ先に石垣が目に入り、カプリコルノ島と似たような石造りの建物があるのかと思いきや。
顔を上げていったら、真っ白な壁と瓦屋根で出来た、異国情緒溢れる城が建っていた。
ベルの位置からは見えなかったが、マサムネいわく、天辺の天守と飛ばれる屋根には『鯱』があるらしい。
一見魚だが、頭は虎という想像上の生き物の像で、それは守り神だかなんだからしい。
「今の時間、おとんもおかんも忙しいから会う暇あらへんけど」
マサムネのおとんとかん――つまりレオーネ国王夫妻のことだ。
あまりにも突然の訪問故、当然だった。
「お邪魔してよろしかったのでしょうか」
とベルが戸惑い気味に問うと、マサムネが「おう」と八重歯を見せて笑った。
「別にええねん、フラビーの周りはいつ来ても。むしろ、おとんもおかんも、もっと遊びにけぇへんかなってボヤいとるわ」
とその時、「おかえりなさい」とマサムネの訛り言葉と同じ語調の女の子の声が聞こえて来た。
声のした方を見て見ると、そこには門番と思われる2人の兵士たち――片方はガット・ネーロかそのメッゾサングエのようだ――しかいない。
どうやら声の主は、頑丈そうな大扉の陰に隠れているらしい。
マサムネとタロウ、ハナが「ただいま」と返すと、しどろもどろの声が返って来た。
「ム……ムサシはまだ向こうなん? て、ていうかなんでリコたん閣下たちおるんっ……? ウチ聞いてへんよっ……!」
「ムサシはもう1日向こうや、明日迎えに行く。てか、おまえ、フラビー・リコたん兄弟めっちゃ好きなんやから別にええやん」
「せ、せやから恥ずかしいんやんっ……! 来るって分かっとったら正装しとったし、そ、それに……」
「ああ、パンケーキの食いすぎでまだまん丸なんか」
「言わんといて! おとんのドアホ!」
フェデリコとアリーチェがおかしそうに笑った。
「気にしないで顔を見せてくれ、アヤメ」
「そうよ、アヤメ殿下。こっちの女の子はもともとみんな細いし、太ってるうちに入らないと思うわ」
ヴァレンティーナが小走りで大扉の方へと駆けて行った。
扉の裏を覗き込んで『アヤメ』と呼ばれたマサムネの娘を見つけ、その手を引っ張る。
「出て来て、アヤメちゃん。今日はね、紹介したい子がいるの。新入り天使――7番目の天使のベルよ。私の侍女……ううん、姉上よ!」
「ちょ、あかんあかんあかんあかん、ティーナちゃん引っ張らんといてっ……! ああぁ、ベルさん初めまして、ウチはソコの糸目王太子の長女のアヤメ、14歳ですうぅ」
「初めまして、アヤメ殿下。ベルナデッタです。今月で15になります」
と30度の角度でお辞儀したベルだったが、そのアヤメの姿は相変わらず見えていない。
マサムネが呆れ顔になった。
「はよしぃや、アヤメ。律儀にも返事書いてくれたオルランドからの手紙やらへんで」
「えっ……ランドからのっ……?」
と反応したアヤメが扉から顔半分だけ出すと、マサムネやムサシとは似ていない丸い形の目と黒髪が見えた。
ベルと同じように眉の高さで前髪を切り揃え、後ろ髪は腰よりも長い様だった。
また公の場に出るような『正装』ではないようだったが、こちらの衣類の特徴である垂れ下がった袖――袂――は、水色の布地に桜柄の華やかなものだった。
ベルと見つめ合うなり「わぁ」と声高になったアヤメが、顔全体を覗かせた。
「ベルさん、めっちゃかわええ……!」
「ありがとうございます。しかし、アヤメ殿下には劣ります」
と、お世辞でもなくベルは思った。
アヤメの子犬のような丸い目に、ぺちゃっとした丸顔は、とても愛らしく見える。
「えっ…? そ、そんなっ……あ、ありがとうっ……」
と恥ずかしそうに頬を染める姿は、純情可憐な乙女を思わせた。
そしてフェデリコが「おいで」と言うと、アヤメは「はい」とはにかんで扉の裏から姿を現した。
ハナの着物は太腿までの長さしかないが、アヤメのものは足首の長さまであった。
着物の生地も華やかだが、帯も華やかで、今度はベルが「わぁ」と声高気味になる。
身体の周りに巻き付ける形の着物故にか、ヴァレンティーナの言っていた『ちょこちょこ玩具歩き』でやって来る姿は可愛くも見えるが、上品にも見えた。
ちなみに、さっきのアリーチェの予想は当たったようだ。
この国の女子の基準は一体どうなっているのか、どこをどう見ても全くもって太っていない。
「なんとも、オルランド様に相応しい素敵な女性ですね」
「えっ……?」
と動揺した様子で一時停止したアヤメの頬が、再び染まった。
「ありがとうっ……そ、そうやったら嬉しいんやけどっ……」
「あれ? アヤメちゃんて、ランド兄上が好きなの?」
「ああぁ、そんなにズバッと訊かんといてティーナちゃんっ……!」
マサムネがベルに耳打ちする――
「ランドの気持ちは黙っといてな?」
つまり、オルランドのベルに対する想いのことだ。
今朝もテレトラスポルトでこちらへ来る前に、その想いを伝えられた。
しかしベル自身、王太子妃に相応しいと思っておらず、余計なことを言ってアヤメを傷付ける必要はないので「はい」と答えた。
フェデリコは、久しぶりだなとアヤメの頭を撫でた後、ベルの頭に手を乗せた。
「今日はこのベルの観光に来たんだ。アヤメも一緒に行こう」
アヤメが小躍りしてはしゃぐ。
フェデリコは本日、妻アリーチェと久々に2人切りでアップンタメントの予定だったが、フラヴィオにベルたちの『護衛』の仕事を任せられてそれは叶わず。
もう何人増えても――といっても限度はあるが――構わなかった。
それに、マサムネの子供たちは生まれた頃から見て来ている故、アヤメは娘に近いものがあって可愛く、連れて歩きたい気持ちもある。
しかしこの判断が、後に一同を2対6に分け、そして驚天動地の出来事が起きることになるのだった。
ガラス・陶磁器職人が仕事場へと向かい、マサムネからオルランドの手紙を受け取ったアヤメが一旦城の中へと戻って行った。
巾着をぶら下げてアヤメが戻って来ると、さてどこから行こうかという話になり、ハナが「うーん」と唸った。
「ベルに町も案内してやりたいところだが、急に行くと大変なことになるし……」
「大変なこととは?」
「リコたんもヤバイけど、とにかくティーナだ。危険だ、町が、民衆が。昔、事故とか起きて大変だったんだ」
ベルは「なるほど」と理解した。
カプリコルノの民衆でさえヴァレンティーナに微笑みかけられると、魂を抜かれたように腰を抜かすのだ。
普段見慣れていない国の民衆となれば、尚のことだった。
「だから今日のところは、町を除いたレオーネ観光だ。はい、手繋いでー」
とのハナの指示で皆が手を繋ぐと、輪が出来た。
ハナとタロウの声がハモる――「バッリエーラ」
人間の目には見えない魔法の盾が、手から手へと伝わって一同の身体を包み込む。
ハナが3回、タロウが2回掛けたので、5重掛けだった。
「不思議ですね……」
と、ベルは自身の身体や両手を見つめてみる。
何も見えないのに、今たしかに身体を何かに優しく包まれるような感覚がした。
ということは、バッリエーラの掛かっているあいだは誰かに触れることは出来ないのだろうか?
「あれ……?」
普通にヴァレンティーナの手を取ることが出来た。
その体温も、ちゃんと伝わって来る。
ベルの心境を察したタロウが説明してくれた。
「バッリエーラは、害意のあるものだけをはじくんだよ。例えば戦場ではさ、相手を『攻撃』するでしょ? それはつまり、相手を殺そう、傷付けようって害意があるわけだ。だからバッリエーラにはじき返される。でも攻撃は攻撃でも、親から子に対する『愛の鞭』を通してるのは見たことあるよ」
「なるほど」
「便利だぞー、バッリエーラは」
とハナが続いた。
「なんせ、痴漢の手からも守ってくれるからな」
「それは便利ですね」
とベルが見つめるは、マサムネの姿。
「え? なんやもう、ワイ痴漢しようなんて考えたことないでベル」
と、にこにこ笑いながらベルに触れようとしたマサムネの手が、あと数cmのところで「どわぁ!」の声と共に弾き返される。
なんともたしかで、素晴らしい魔法だった。
タロウの指示で一同がもう一度手を繋ぐと、ハナがテレトラスポルトを唱えた。
ハナがテレトラスポルトを唱えると、次の刹那には東隣のアクアーリオ島を越え、大陸を越え、その先にあるレオーネ島へと辿り着いていた。
レオーネ島の方が8時間ほど早いとのことで、現在午後2時と真昼間だった。
本日、レオーネ国の観光にやって来たベル。
こちらに何度も来ている同行者――ヴァレンティーナとフェデリコ・アリーチェ夫妻――と、こっちで魔法を借りて仕事をしているガラス・陶磁器職人たちは、驚いた様子はなかったが。
ベルは「なんと……」と目が丸くなる。
着いた先はどうやら山上のようなのだが、真っ先に石垣が目に入り、カプリコルノ島と似たような石造りの建物があるのかと思いきや。
顔を上げていったら、真っ白な壁と瓦屋根で出来た、異国情緒溢れる城が建っていた。
ベルの位置からは見えなかったが、マサムネいわく、天辺の天守と飛ばれる屋根には『鯱』があるらしい。
一見魚だが、頭は虎という想像上の生き物の像で、それは守り神だかなんだからしい。
「今の時間、おとんもおかんも忙しいから会う暇あらへんけど」
マサムネのおとんとかん――つまりレオーネ国王夫妻のことだ。
あまりにも突然の訪問故、当然だった。
「お邪魔してよろしかったのでしょうか」
とベルが戸惑い気味に問うと、マサムネが「おう」と八重歯を見せて笑った。
「別にええねん、フラビーの周りはいつ来ても。むしろ、おとんもおかんも、もっと遊びにけぇへんかなってボヤいとるわ」
とその時、「おかえりなさい」とマサムネの訛り言葉と同じ語調の女の子の声が聞こえて来た。
声のした方を見て見ると、そこには門番と思われる2人の兵士たち――片方はガット・ネーロかそのメッゾサングエのようだ――しかいない。
どうやら声の主は、頑丈そうな大扉の陰に隠れているらしい。
マサムネとタロウ、ハナが「ただいま」と返すと、しどろもどろの声が返って来た。
「ム……ムサシはまだ向こうなん? て、ていうかなんでリコたん閣下たちおるんっ……? ウチ聞いてへんよっ……!」
「ムサシはもう1日向こうや、明日迎えに行く。てか、おまえ、フラビー・リコたん兄弟めっちゃ好きなんやから別にええやん」
「せ、せやから恥ずかしいんやんっ……! 来るって分かっとったら正装しとったし、そ、それに……」
「ああ、パンケーキの食いすぎでまだまん丸なんか」
「言わんといて! おとんのドアホ!」
フェデリコとアリーチェがおかしそうに笑った。
「気にしないで顔を見せてくれ、アヤメ」
「そうよ、アヤメ殿下。こっちの女の子はもともとみんな細いし、太ってるうちに入らないと思うわ」
ヴァレンティーナが小走りで大扉の方へと駆けて行った。
扉の裏を覗き込んで『アヤメ』と呼ばれたマサムネの娘を見つけ、その手を引っ張る。
「出て来て、アヤメちゃん。今日はね、紹介したい子がいるの。新入り天使――7番目の天使のベルよ。私の侍女……ううん、姉上よ!」
「ちょ、あかんあかんあかんあかん、ティーナちゃん引っ張らんといてっ……! ああぁ、ベルさん初めまして、ウチはソコの糸目王太子の長女のアヤメ、14歳ですうぅ」
「初めまして、アヤメ殿下。ベルナデッタです。今月で15になります」
と30度の角度でお辞儀したベルだったが、そのアヤメの姿は相変わらず見えていない。
マサムネが呆れ顔になった。
「はよしぃや、アヤメ。律儀にも返事書いてくれたオルランドからの手紙やらへんで」
「えっ……ランドからのっ……?」
と反応したアヤメが扉から顔半分だけ出すと、マサムネやムサシとは似ていない丸い形の目と黒髪が見えた。
ベルと同じように眉の高さで前髪を切り揃え、後ろ髪は腰よりも長い様だった。
また公の場に出るような『正装』ではないようだったが、こちらの衣類の特徴である垂れ下がった袖――袂――は、水色の布地に桜柄の華やかなものだった。
ベルと見つめ合うなり「わぁ」と声高になったアヤメが、顔全体を覗かせた。
「ベルさん、めっちゃかわええ……!」
「ありがとうございます。しかし、アヤメ殿下には劣ります」
と、お世辞でもなくベルは思った。
アヤメの子犬のような丸い目に、ぺちゃっとした丸顔は、とても愛らしく見える。
「えっ…? そ、そんなっ……あ、ありがとうっ……」
と恥ずかしそうに頬を染める姿は、純情可憐な乙女を思わせた。
そしてフェデリコが「おいで」と言うと、アヤメは「はい」とはにかんで扉の裏から姿を現した。
ハナの着物は太腿までの長さしかないが、アヤメのものは足首の長さまであった。
着物の生地も華やかだが、帯も華やかで、今度はベルが「わぁ」と声高気味になる。
身体の周りに巻き付ける形の着物故にか、ヴァレンティーナの言っていた『ちょこちょこ玩具歩き』でやって来る姿は可愛くも見えるが、上品にも見えた。
ちなみに、さっきのアリーチェの予想は当たったようだ。
この国の女子の基準は一体どうなっているのか、どこをどう見ても全くもって太っていない。
「なんとも、オルランド様に相応しい素敵な女性ですね」
「えっ……?」
と動揺した様子で一時停止したアヤメの頬が、再び染まった。
「ありがとうっ……そ、そうやったら嬉しいんやけどっ……」
「あれ? アヤメちゃんて、ランド兄上が好きなの?」
「ああぁ、そんなにズバッと訊かんといてティーナちゃんっ……!」
マサムネがベルに耳打ちする――
「ランドの気持ちは黙っといてな?」
つまり、オルランドのベルに対する想いのことだ。
今朝もテレトラスポルトでこちらへ来る前に、その想いを伝えられた。
しかしベル自身、王太子妃に相応しいと思っておらず、余計なことを言ってアヤメを傷付ける必要はないので「はい」と答えた。
フェデリコは、久しぶりだなとアヤメの頭を撫でた後、ベルの頭に手を乗せた。
「今日はこのベルの観光に来たんだ。アヤメも一緒に行こう」
アヤメが小躍りしてはしゃぐ。
フェデリコは本日、妻アリーチェと久々に2人切りでアップンタメントの予定だったが、フラヴィオにベルたちの『護衛』の仕事を任せられてそれは叶わず。
もう何人増えても――といっても限度はあるが――構わなかった。
それに、マサムネの子供たちは生まれた頃から見て来ている故、アヤメは娘に近いものがあって可愛く、連れて歩きたい気持ちもある。
しかしこの判断が、後に一同を2対6に分け、そして驚天動地の出来事が起きることになるのだった。
ガラス・陶磁器職人が仕事場へと向かい、マサムネからオルランドの手紙を受け取ったアヤメが一旦城の中へと戻って行った。
巾着をぶら下げてアヤメが戻って来ると、さてどこから行こうかという話になり、ハナが「うーん」と唸った。
「ベルに町も案内してやりたいところだが、急に行くと大変なことになるし……」
「大変なこととは?」
「リコたんもヤバイけど、とにかくティーナだ。危険だ、町が、民衆が。昔、事故とか起きて大変だったんだ」
ベルは「なるほど」と理解した。
カプリコルノの民衆でさえヴァレンティーナに微笑みかけられると、魂を抜かれたように腰を抜かすのだ。
普段見慣れていない国の民衆となれば、尚のことだった。
「だから今日のところは、町を除いたレオーネ観光だ。はい、手繋いでー」
とのハナの指示で皆が手を繋ぐと、輪が出来た。
ハナとタロウの声がハモる――「バッリエーラ」
人間の目には見えない魔法の盾が、手から手へと伝わって一同の身体を包み込む。
ハナが3回、タロウが2回掛けたので、5重掛けだった。
「不思議ですね……」
と、ベルは自身の身体や両手を見つめてみる。
何も見えないのに、今たしかに身体を何かに優しく包まれるような感覚がした。
ということは、バッリエーラの掛かっているあいだは誰かに触れることは出来ないのだろうか?
「あれ……?」
普通にヴァレンティーナの手を取ることが出来た。
その体温も、ちゃんと伝わって来る。
ベルの心境を察したタロウが説明してくれた。
「バッリエーラは、害意のあるものだけをはじくんだよ。例えば戦場ではさ、相手を『攻撃』するでしょ? それはつまり、相手を殺そう、傷付けようって害意があるわけだ。だからバッリエーラにはじき返される。でも攻撃は攻撃でも、親から子に対する『愛の鞭』を通してるのは見たことあるよ」
「なるほど」
「便利だぞー、バッリエーラは」
とハナが続いた。
「なんせ、痴漢の手からも守ってくれるからな」
「それは便利ですね」
とベルが見つめるは、マサムネの姿。
「え? なんやもう、ワイ痴漢しようなんて考えたことないでベル」
と、にこにこ笑いながらベルに触れようとしたマサムネの手が、あと数cmのところで「どわぁ!」の声と共に弾き返される。
なんともたしかで、素晴らしい魔法だった。
タロウの指示で一同がもう一度手を繋ぐと、ハナがテレトラスポルトを唱えた。
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