酒池肉林王と7番目の天使

日向かなた

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第30話ー4

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「一体、ドコを恥じる必要がある」

 フラヴィオの部屋の5、6人は優に寝れるレットの中央で、一糸纏わぬ姿にされたベルが両手を押さえ付けられて茹蛸のようになっている。

「ソコでございますっ……!」

 ソコ――フラヴィオが口付けている胸元。

 立てば丘、座れば丘、歩く姿も丘。しかし仰向けに寝たとき、ほぼ平地と化す。

「だから余が『こっそり』見るものであって、他の者には見せないから心配するな」

「たしかに先ほどの肖像画のように居間に飾るものでもありませんし、後世まで残さないというのならまだマシですが……」

 と、ベルの小さな唇が尖る。

「フラヴィオ様のお好みが、本当はガローファノ鉱山のように屹立する立派な乳房であることを存じております。そう、フラヴィオ様の理想の女性像が、ヴィットーリア王妃陛下であらせられることを、ベルナデッタはしかと存じているのです」

 たしかに、否定できないが。

 亡くなった王妃ヴィットーリアはあまりにも完璧な容姿をしていて、比較される女はベルでなくとも劣等感を抱いたであろうが。

 でもフラヴィオは、ベルはベルとして見ている。

 だからといって、ヴィットーリアと比較する必要はないと言ったところで、難しいだろうことも分かっているが。

 ベルが「ならば」と続ける。

「絵画の中のベルナデッタくらい、フラヴィオ様の理想の乳房になりたいのです」

「あのな……」

 と、フラヴィオから溜め息が出てしまう。

 一体、いつになれば分かってもらえるのだろう。

「そなたの乳房が山だろうと丘だろうと平地だろうと、うっかり谷になろうと、余にとっては至宝なのだ。疑っているのか?」

 ベルが「いいえ」と返してきた。それにも関わらず、尖った唇は戻らない。

「まったく……」

 と、また溜め息が出る。

 もしかしなくても、ベルがフラヴィオを誰よりも何よりも愛している以上このままかもしれない。

 きっとフラヴィオの理想そのままになりたい想いがあるのだ。

 だからこう言うことにした。

「余の愛した女が、余の好みなのだ。だからそなたこそ余の好みなのだ、理想なのだ」

「フラヴィオ様……」

 と、揺らいだ栗色の瞳が、窓の外へと向いた――

「あんなところに巨乳が」

「――おっ?」

 と、顔を向けたフラヴィオ。

 即刻蒼白する。やってしまった。

 冷ややかな視線が横顔に突き刺さってくる。

「ここは4階ですが?」

「アモモモモモモ」

 と震えるあまり、歯をガチガチと鳴らしながらベルを見る。

 たちまち栗色の瞳に涙が浮かび、小さな顔がむくれあがり、小さな足がバタバタと暴れ出した。

「アモーレ! 悪かった、許してくれアモーレ! ついだ、つい!」

「優しい嘘をありがとうございます! しかし、それでは私がフラヴィオ様の理想に近付く努力をしなくなってしまいます!」

 という意味での立腹であることには、少々意表を突かれたフラヴィオ。

「流石は天使軍元帥だな! 良いのだ、そんなことしなくても!」

 と言ったら、間髪入れず「なりません!」と返って来た。

「天使軍帥たるもの、そんな甘えは許されないのです! そうでなくとも、フラヴィオ様のために努力をしない己など耐えうるものではありません! フラヴィオ様にご寵愛いただく資格皆無でございます! 優しい嘘を頂いた結果、私を待ち受けるのは地獄のような自己嫌悪でございま――」

「あー分かった分かった、悪かった! もう嘘は吐かぬ!」

 とフラヴィオはベルの言葉を遮った。

 これでは絵に取り掛かれない。

「その……り、理想を言ったら、たしかにヴィットーリアのような身体かもしれん……」

 暴れていた小さな足がおとなしくなった。「スィー」と落ち着いた様子で返事をする。

「少しでも近付けるよう、出来る限りの努力を致します」

 とベルが言うや否や、フラヴィオは「しかし」と続けた。

「このままのそなたを愛したのは本当だ。だから、このままのそなたを絵に残しておきたいのだ。余は、この身体が愛しくて堪らないのだ、描きたいのだ」

 栗色の瞳が、フラヴィオの本心を見抜くように見つめてくる。

 今度は微塵の嘘も混じっていない。

 碧眼で動揺することなく真っ直ぐ見つめ返していると、その頬が染まり、栗色の瞳が逃げるように逸れていく。

 押さえ付けていた小さな手を離してみると、もう抵抗しなくなっていた。

「描いて良いのか?」

 ようやく覚悟が決まったらしい。それは小さく「スィー」と答えた。

 フラヴィオは「よしよし」と栗色の髪を撫で、真上から見下ろしたり、横から見たり、斜めから見たりして構図などを考えていく。

 また人形遊びをするように、その小さな身体を好きに動かしていく。

「手の位置はこうして、足はこう……ん? しかし、こうするのも良いな。だが、こうするのも挑発されているようで溜まらん。ふふふ、どうしよう」

 とあれやこれやと、喜々としながら悩むこと10分。

 レットの上にベルを自然に寝転がせる。

「よし、表題は『天使の休日』! 余のレットで昼間ゴロゴロしてる姿を描きたいからな、日が暮れる前に描き終えねば!」

 と張り切ってイーゼルカヴァッレットの前に立ち、木炭を握る。

「はい、こっち見て」

 と言うと、ベルがフラヴィオの碧眼を見つめた。

 小さな顔が、自然と微笑していく。

「ああ……良いな、そのままでいてくれ。愛らしくて堪らん」

 女の笑顔を愛する酒池肉林王、愛しのアモーレの笑顔は至宝なり。

 心地良い動悸が始まる。

(昔は、あんなに表情が『無』だったのにな)

 と、ふとベルを初めて見つけた日のことを思い出した。

 フラヴィオの32歳の誕生日パラータの真っ最中だった。

 着飾った民衆の中で、ひとり襤褸ぼろを纏い、頭は散切りで、小さな身体は薄汚れており、皮を一枚着ただけの骸骨のようで、瞳には生気が見られず死んだ魚のようだった。

「そなたは本当に美しくなった」

 あのときの時点でも繊細な顔立ちをしていることは隠し切れていなかったが、あれから約2年半が経った現在、その本当の美しさが開花している。

 前髪を眉の高さで、後ろ髪を顎の高さで切り揃えた栗色の髪。

 ヴィットーリア・ベラドンナ姉妹にも言えることだが、この国には珍しい直毛だ。

 男にはない柔らかさがあり、散切りだった頃よりも艶が増してとても美しい。

 だからときどき伸ばしてみたくなるフラヴィオだが、ベルの頭を撫でる度にやっぱり止めようと思い止まる。

 何故ならベルのまるっとして形の良い後頭部がお気に入りで、それが映える髪型がコレだからだ。

 尚、眉の高さで切り揃えた前髪はヴァレンティーナのお気に入りになっているので、このままになっている。

「ふふふ」とデレて、絵を中断。

 レットに四つん這いになって上がり、ベルの後頭部を撫でる。

「可愛いな、アモーレ可愛いな。後頭部可愛いな」

「後頭部……」

「まるっとしてて可愛いな、アモーレ可愛いな。後頭部まるまる可愛いな。ふふふ」

「あの、絵は……」

「おっと」

 と、早々に中断した絵を再開する。

 このフラヴィオに忠誠を誓ったときから、光を宿した栗色の瞳。

 日に日に輝きを増し、生命力に満ち溢れ、何人たりとも破壊出来ぬであろう強靭な意志が刻み込まれている。

 力の王は、か弱きこの天使を守っている。

 またその逆も然りで、強き心を持つこの天使は、とても繊細な心を持つ酒池肉林王を守っている。

 最愛の『女神』を亡くしてからというもの、もうこの天使無しでは生きられる気がしない。

「なぁ、アモーレ? 余はアモーレに、朝・昼・晩と愛していると言われないと不安になる」

「左様でございましたか」

「さんハイっ」

「愛しています」

「足りぬ」

「7番目の天使ベルナデッタは、誰よりも何よりもフラヴィオ様を愛しています」

「ふふふ、余も愛している」

 再び中断。キスバーチョをした。

 この小さな唇は、例えるなら桜の花弁だ。

 肉感的で艶っぽい唇も好きだが、この可憐な唇に暇さえあればバーチョしていたい。

 ぷにっとやわらかな頬にもしたい。

 長い睫毛にもしたい。

 丸みのある額にもしたい。

 小さな顎にもしたい。

 敏感な耳にもしたい。

 細い筋の通った繊細な鼻に至っては、パクッとしたい。

 細い首には吸い付いて、愛の刻印を付けてしまいたい――

「そうだ、キスマークスッキオットを付けて描こう」

「お、お待ちください、首ではヴェスティートで隠せませんっ……」

「だからだ」

「今日は下描きだけで塗りませんしっ……」

「良いのだ」

「あっ――」

 半ば強引に、華奢な鎖骨から少し上の首筋に吸い付いた。

 ベルの肌に赤い痣が出来ているのを確認して、「よし」と満足してからカヴァッレットの前へと戻る。

「最高だ、アモーレ最高だ。余のものだ、余のアモーレだ」

 と歓喜に身震いをした後、再び中断してしまった下描きを再開。

 小さな顔の下には、小さな身体がある。

 ここカプリコルノ国の女性の平均身長が164cmに対し、ベルは――まだ地味に伸びているらしいが――153cmしかない。

 肩幅も無く、脚が長めなので、座ると本当にちんまりとしている。

 またデレた。

「可愛いな、アモーレ可愛いな。まるで人形のようで可愛いな。余はどこに行くにも抱っこして連れ歩きたい。ふふふ」

 ベルから溜め息が返って来た。

「ベルナデッタは背丈が欲しいのです。私は踵が10cmある靴を履いてもフラヴィオ様と20cm近く差があり、不釣り合いなのですから。舞踏会でフラヴィオ様と踊ってみたい気持ちはありますが踊り辛いですし、それにフラヴィオ様と並んだら私はちんちくりんで、フラヴィオ様に恥を掻かせてしまいそうで嫌です」

「また意味の分からないことを……しかし、たしかに余もそなたを腕に抱いて踊りたい。踊り辛い? 余に身を任せていれば大丈夫だ。最近、舞踏会といえば他国へ招かれていたが……久しくうちでも開くかな。ああ、いやいや守銭奴宰相よ、開いてもよろしいか?」

「そうですね……気は進みませんが、今後アクアーリオ国と『社交』が必要になりそうですからね」

「そうだな……」

 と、2人の深い溜め息が重なった。

 それから間もなく、ふとベルの小さな身体を描いていたフラヴィオの手が止まる。

「ちょっと待て……こんなの余に塗れるだろうか」

 と、ベルがフラヴィオを描きながら思ったことと、同じ不安が口から出た。

 この国で『珠の肌』と言ったら故王妃ヴィットーリアや、その娘の王女ヴァレンティーナを挙げる者が多いだろうが、決してベルが劣っているとは言えない。

 最初は暴行によって痣だらけになっていた皮膚は、ハナの治癒魔法グワリーレで治療してみたら、白く肌理細やかな肌が現れた。

 皮を一枚だけ着ただけの骸骨だった身体は、やはり華奢ではあるものの徐々に肉が付き、女っぽくなった。

 健康的な食生活や、美しくいるという天使の仕事のお陰か。

 昼間の明るい室内に置かれた白の肌は、発光しているかのように眩しい。

「――…美しいな……」

 思わず、先ほど触れたばかりの肌にまた手を伸ばす。

 吸い付くようにやわらかく、間近で見ると透き通った白金色の産毛が輝いている。

 フラヴィオの日焼けで少し褐色になっている肌はアドルフォと並ぶと白く映るが、この肌の上に置いてみると濃い褐色に映る。

 まるで真夏の炎天下で鍛錬しているときのような気分だ。

 手を滑らせてみると、絹のようになめらかで気持ち良く、鼻息が荒くなる――

「美しいな、アモーレ美しいな。まさに天使が横たわっているようだ。美しいな、アモーレ美しいな」

「あの、絵は……」

「おっと、すまん」

 とその身体に吸い付いてしまった唇を離し、またまた中断してしまった絵を再開する。

 ベルの二の腕は、フラヴィオの片手で優に回ってしまう細さだ。しかし骨というわけではなく、女らしいやわらかさがある。

 頬擦りした。

「可愛いな、アモーレ可愛いな。ぷにぷに二の腕可愛いな。ふふふ」

「あの、絵は……」

「おっと、いかん」

 か細い前腕に、小さな小さな手。

 にぎにぎした。

「可愛いな、アモーレ可愛いな。おてて小っちゃくて可愛いな。ふふふ」

「あの、絵は……」

「いかんいかん」

 どれもが小指用の指輪になってしまう折れそうな指に、左手薬指に煌めくライラックリッラ色のオルキデーア石。

 左手を取ってバーチョした。

「可愛いな、アモーレ可愛いな。子供の指みたいで可愛いな。スベスベおててにキラキラオルキデーア石似合うな。美しいな、アモーレ美しいな。ふふふ」

「あの、絵は……」

「いかんいかんいかん」

 胸元はたしかにこうして寝てしまうと平地に近いかもしれないし、臀部も小振りだ。

 しかし酒池肉林王が惹き付けられるのは、幼児体型とはまた違うからだ。

 子供は寸胴で、胸よりも腹の方が出ている場合もあるが、ベルの腰はきゅっと括れている。フラヴィオの両手の中に、隙間を作ってしまうほど細い。

 そこから臀部、腿へと繋がる曲線が女っぽい。

 また手が勝手に伸びてしまう。

「美しいな、アモーレ美しいな。駄目だろう、そんな身体して脱いだりしたら。余に食べてくれと言っているようなものだ。え? 誘っているのよ、早く食べて? 分かった分かった、いただきま――」

「絵は……」

「進まんなぁ」

 すらりと華奢な脚の先端には、人形のもののように小さな靴を履く足がくっ付いている。

 爪先にバーチョした。

「可愛いな、アモーレ可愛いな。足っていうか、まだ『あんよ』だな。可愛いな、アモーレ可愛い――」

「絵は」

「くっ」

 足首はまるで手首のようで、ふくらはぎはフラヴィオの前腕よりも細い。

 一見棒のように見える脚かもしれないが、付け根付近にはちゃんと女らしい脂肪が付いている。

 特に内太腿のやわらかさは格別だ。

「ああぁ、身体が勝手にぃー」

 とベルの膝を立て、太腿の隙間にズボっと頭を突っ込んだらもう最後だった。

 些か強い語調で「絵」と突っ込まれても再開する気になれず、「Oh……」と至福の顔になっていく。

「モチモチ太腿気持ち良いな、アモーレ気持ち良いな。モチモチモチモチ可愛いな、アモーレ可愛いな。モチモチ最高だアモーレ最高、余のアモーレ最高。あぁ、愛しているアモーレ。愛しているのだアモーレ、愛しているうぅぅぅ」

 と、ベルの内太腿に頬擦りし。

「だからあの、フラヴィオ様? 日が暮れる前に下描きを終えてください?」

「もう止めた」

 と、チュッチュと吸い付き。

「や、止めた?」

「もう明日で良い」

 と、そこにも愛の刻印を打ち。

「そんな、日が暮れるまでには少し時間がありますし、諦めるのは尚早かと」

「もう無理だ」

 とフラヴィオの鼻息が増した刹那、危機を察したかのように機敏に伸びた小さな手が、金の頭を掴む。

「お待ちください、まだ真昼間でございますっ…! 宰相たるもの、そんな不真面目なことではっ……!」

 と押し戻そうとしたが、それは問答無用で突進してきた。


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