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第39話ー2
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カプリコルノ国王の結婚パラータが始まる前から――夜中からテレトラスポルトで出向き、身を隠し、あの女がひとりになるそのときを虎視眈々と狙っていたのに。
可愛さ余って憎さ百万倍の恨みを晴らすその瞬間を、夢見ていたのに。
「待っテ……何か変だヨ、ご主人様」
「待て、どういうことだ……」
予想外の光景が目に映った。
結婚パラータで馬車に乗り、花婿衣装と思われるものに身を包んでいたカプリコルノ国王。
その傍らに座っていたのは、以前一度だけ見たことのあるガット・ティグラートのメッゾサングエの女だった。
何かの間違いかと思ったが、その女はこちらの花嫁衣裳だという白いカプリコルノ服を着ていたし、カプリコルノ国王の後釜で間違いなさそうだった。
そしてエミは、2人が乗っている馬車の御者を務めていた。
「エミ、やっぱりカプリコルノ国王と結婚しないんだヨ、ご主人様…! そのことハ、エミ嘘吐いてなかったんだヨ……!」
「そ…そのようだな……」
結局どれが真実で、どれが偽りなのか。
ワン・ジンの頭は酷く混乱したが、それと同時に目に映る光景が八割の殺意を消失させていった。
そしてエミは自身のものになるのではないかという微かな期待が、再び芽生えた。
カプリコルノ国王が他の女を選んだなら、2人のあいだに入り込める隙間が出来たように見えたからだ。
「それニ、これは何…!? どうしテ、エミが――宰相が民衆に酷いことされてるノ……!?」
ワン・ジンもリエンも、カプリコルノ語はまだ日常会話の半分も覚えていない。
でも、それでもエミが民衆に罵詈雑言を浴びせられ、物を投げつけられているのは分かった。
そしたら頭は混乱したままでも、残りの殺意は雲散霧消した。
「――…な…なんだこいつら、ただの民衆が偉そうに……! 止めろっ…エミを傷付けるなっ……!」
「げっ、カプリコルノ国王の弟がこっち指差してル! やばいヨ、ご主人様!」
一旦姿を消した後、パラータの後に行われたカプリコルノ国王とメッゾサングエの結婚式を眺めていた。
正しくは、エミを見つめていた。
それはふと現れた少年カーネ・ロッソと共に、結婚式を抜け出してどこかへテレトラスポルトで飛んでいった。
「ちょっと待っテ、今のカーネ・ロッソ何?」
「カプリコルノ遠征の際、裏切り者が出ていたようだな」
「どうすル? あれこそとっ捕まえて殺ス?」
「一匹だけだし、今はどうでもいい。エミを探せ。宮廷あたりか?」
予想通り、カプリコルノの宮廷にいた。
中庭にある厩舎の角に身を潜めて見ていたら、それはふと宮廷の戸口にひとりになった。
その刹那、ワン・ジンはテレトラスポルトしていた。
宮廷の中にいる者に姿を見られないように、宮廷の戸口から手だけを伸ばして、エミを捕まえようとした。
自身のものにしようとした。
でも気付かれて避けられてしまっただけでなく、慌てたリエンにその場からテレトラスポルトされた。
リエンは3回連続テレトラスポルトし、辿り着いた場所はどこかの国の川辺だった。
「何をする、リエン! もう少しで俺はエミを手に入れられたんだぞ!」
とワン・ジンが激昂すると、リエンが「ごめんなさイ」と謝った。
「でモ、衛兵か何かの気配がしたんだヨ。ていうかちょっと待ってヨ、ご主人様。エミを殺すのは止めにしテ、エミにオブリーオを掛けることにしたノ? それで決まりなノ?」
本当はエミを殺すつもりだったのだから、リエンが困惑しても仕方が無かった。
「決まりだ」と即刻返事が出た。
「結局エミはお遊びに過ぎなかったカプリコルノ国王も、宰相に向かって無礼を働くカプリコルノ国民もクソだった。なんて可哀想なんだ、エミは。きっと酷く胸を痛めている。となれば、エミにオブリーオが効くかもしれない。オブリーオで何もかも忘れて、エミが俺を選んでくれるかもしれない。エミが俺のものになるかもしれない」
興奮気味の主の顔を見つめながら、リエンが真剣な顔で言葉を続けた。
「リエン、オブリーオ自信あるヨ。全身全霊で掛けれバ、人間の記憶なんて消せるヨ。でモ、本当はネ……」
「なんだ」
「これは元から思ってたシ、レオーネ国での2人を見てさらに思ったけド、エミの記憶をちゃんと消せるかどうかハ、分からないのが本音だヨ」
「自信あるんだろう?」
とワン・ジンが確認すると、リエンは「あるヨ」としかと頷いた。
「記憶の一部とか、誰かひとりだけを忘れさせるとか、そういう技術のいることはこの短期間じゃ無理だったけド、リエンはオブリーオに自信あるヨ。でも、エミにとってのカプリコルノ国王がリエンにとってのご主人様だと思ったラ、分からなくなるヨ。自信あるけド、分からなくなるヨ。だっテ、エミはカプリコルノ国王をあんなに想ってタ。リエンがご主人様を想うくらイ、カプリコルノ国王を想ってタ。予想外のことが起きたけド、そのことをもう忘れたわけじゃないでショ?」
再びワン・ジンに戸惑いの色が見えた。
レオーネ国で見たあの2人を思い出したら、また頭が混乱した。
カプリコルノ国王は別の女を後釜にしたとはいえ、あのとき己はしかと確信したはずだった。
入り込む隙間は微塵も無いほどに、あの2人は愛し合っているのだと。
それにカーネ・ロッソの――リエンの主に対する忠誠心もよく知っているが、たしかにエミにとってのカプリコルノ国王もそれほどのものに見えた。
ならばそれは一生揺らぐことのない心で、リエンのオブリーオがどんなに優秀でも効いてくれる気がしなかった。
でも胸はもしかしたらという期待に弾んでいて、頭がとにかく混乱した。
それ故に、リエンに答えを託した。
「俺はエミをどうすべきだ」
それはこう答えた。
「さっきご主人様ハ、エミにオブリーオを掛けることに決めたって言ったヨ。リエンもエミを殺したくないかラ、喜んで全身全霊でエミにオブリーオ掛けるヨ」
ならばそうしようと、今度こそワン・ジンが決めたとき、リエンが「でも」と続けた。
「もしエミに、リエンのオブリーオが効かなかったらどうするノ?」
それはつまり、エミが己の手に入らないことを意味した。
「殺す」
そうすることしか考え付かなかった。
エミへの想いが強過ぎた。
レオーネ国で見た2人を思い出すと、胸がえぐられるように痛みを上げ、五臓六腑は煮えくり返りそうだった。
「俺はっ……俺は、エミが欲しいんだ」
どんなに混乱していても、それだけは明確な真実だった。
「あのままエミが永遠にカプリコルノ国王のものだというのなら、俺の手でエミを殺した方がまだマシだ。そうしてしまった方が、エミが俺のものになった気になるからだ」
悲しそうに目を伏せたリエンが、次にこんなことを訊いた。
「エミを無事に王妃に出来ることになったラ、王太后陛下のことはどうするノ? 誰よりも人間の女嫌いの王太后陛下がエミを受け入れるわけがないシ、エミが殺されるかもしれなイ」
たしかにそうだった。
ワン・ジンがエミを手に入れる上で、母はカプリコルノ国王と並んで厄介な存在だった。
それこそオブリーオで忘れさせることが出来ないほどに、母の人間の女嫌いは骨の髄まで染み込んでいる。
「だったら、そのときは……」
そこまで言って、ワン・ジンは閉口した。
母のことに関しては、無事に事が進んでみないとどうすべきなのか判断が難しかった。
それにエミを殺すことになった場合を考えると、今考えるのは無駄だった。
「結婚パラータとかいうのは終わってしまったし、人込みに身を隠すのが難しくなった。とりあえず今回はこのまま帰国しよう。母上にこっ酷く怒られるだろうがな」
そしてエミを無事に攫うことが出来たのは、次の機会――カプリコルノ国の第二王子の戴冠式だった。
戴冠式の行われたサジッターリオ国の宮廷からエミがひとりで出て来て、美しい白馬に乗って町の門の方へと向かっていった。
祝福に集まったカプリコルノ・サジッターリオの民衆の人込みに紛れ、ちょいちょいテレトラスポルトを繰り返しながら後を追っていった。
邪魔が入らなかったことを考えると、母が言っていた通りアクアーリオ国の国王・王妃が協力してくれたのかもしれない。
エミが町の外に出て町から離れたら、あとはもう簡単だった。
(俺の、エミ……!)
馬の後ろに乗って、ワン・ジンはその細い腰を抱き締めた。
そしてエミが振り返る否や、ワン・ジンの後ろに乗っているリエンがテレトラスポルトした――
可愛さ余って憎さ百万倍の恨みを晴らすその瞬間を、夢見ていたのに。
「待っテ……何か変だヨ、ご主人様」
「待て、どういうことだ……」
予想外の光景が目に映った。
結婚パラータで馬車に乗り、花婿衣装と思われるものに身を包んでいたカプリコルノ国王。
その傍らに座っていたのは、以前一度だけ見たことのあるガット・ティグラートのメッゾサングエの女だった。
何かの間違いかと思ったが、その女はこちらの花嫁衣裳だという白いカプリコルノ服を着ていたし、カプリコルノ国王の後釜で間違いなさそうだった。
そしてエミは、2人が乗っている馬車の御者を務めていた。
「エミ、やっぱりカプリコルノ国王と結婚しないんだヨ、ご主人様…! そのことハ、エミ嘘吐いてなかったんだヨ……!」
「そ…そのようだな……」
結局どれが真実で、どれが偽りなのか。
ワン・ジンの頭は酷く混乱したが、それと同時に目に映る光景が八割の殺意を消失させていった。
そしてエミは自身のものになるのではないかという微かな期待が、再び芽生えた。
カプリコルノ国王が他の女を選んだなら、2人のあいだに入り込める隙間が出来たように見えたからだ。
「それニ、これは何…!? どうしテ、エミが――宰相が民衆に酷いことされてるノ……!?」
ワン・ジンもリエンも、カプリコルノ語はまだ日常会話の半分も覚えていない。
でも、それでもエミが民衆に罵詈雑言を浴びせられ、物を投げつけられているのは分かった。
そしたら頭は混乱したままでも、残りの殺意は雲散霧消した。
「――…な…なんだこいつら、ただの民衆が偉そうに……! 止めろっ…エミを傷付けるなっ……!」
「げっ、カプリコルノ国王の弟がこっち指差してル! やばいヨ、ご主人様!」
一旦姿を消した後、パラータの後に行われたカプリコルノ国王とメッゾサングエの結婚式を眺めていた。
正しくは、エミを見つめていた。
それはふと現れた少年カーネ・ロッソと共に、結婚式を抜け出してどこかへテレトラスポルトで飛んでいった。
「ちょっと待っテ、今のカーネ・ロッソ何?」
「カプリコルノ遠征の際、裏切り者が出ていたようだな」
「どうすル? あれこそとっ捕まえて殺ス?」
「一匹だけだし、今はどうでもいい。エミを探せ。宮廷あたりか?」
予想通り、カプリコルノの宮廷にいた。
中庭にある厩舎の角に身を潜めて見ていたら、それはふと宮廷の戸口にひとりになった。
その刹那、ワン・ジンはテレトラスポルトしていた。
宮廷の中にいる者に姿を見られないように、宮廷の戸口から手だけを伸ばして、エミを捕まえようとした。
自身のものにしようとした。
でも気付かれて避けられてしまっただけでなく、慌てたリエンにその場からテレトラスポルトされた。
リエンは3回連続テレトラスポルトし、辿り着いた場所はどこかの国の川辺だった。
「何をする、リエン! もう少しで俺はエミを手に入れられたんだぞ!」
とワン・ジンが激昂すると、リエンが「ごめんなさイ」と謝った。
「でモ、衛兵か何かの気配がしたんだヨ。ていうかちょっと待ってヨ、ご主人様。エミを殺すのは止めにしテ、エミにオブリーオを掛けることにしたノ? それで決まりなノ?」
本当はエミを殺すつもりだったのだから、リエンが困惑しても仕方が無かった。
「決まりだ」と即刻返事が出た。
「結局エミはお遊びに過ぎなかったカプリコルノ国王も、宰相に向かって無礼を働くカプリコルノ国民もクソだった。なんて可哀想なんだ、エミは。きっと酷く胸を痛めている。となれば、エミにオブリーオが効くかもしれない。オブリーオで何もかも忘れて、エミが俺を選んでくれるかもしれない。エミが俺のものになるかもしれない」
興奮気味の主の顔を見つめながら、リエンが真剣な顔で言葉を続けた。
「リエン、オブリーオ自信あるヨ。全身全霊で掛けれバ、人間の記憶なんて消せるヨ。でモ、本当はネ……」
「なんだ」
「これは元から思ってたシ、レオーネ国での2人を見てさらに思ったけド、エミの記憶をちゃんと消せるかどうかハ、分からないのが本音だヨ」
「自信あるんだろう?」
とワン・ジンが確認すると、リエンは「あるヨ」としかと頷いた。
「記憶の一部とか、誰かひとりだけを忘れさせるとか、そういう技術のいることはこの短期間じゃ無理だったけド、リエンはオブリーオに自信あるヨ。でも、エミにとってのカプリコルノ国王がリエンにとってのご主人様だと思ったラ、分からなくなるヨ。自信あるけド、分からなくなるヨ。だっテ、エミはカプリコルノ国王をあんなに想ってタ。リエンがご主人様を想うくらイ、カプリコルノ国王を想ってタ。予想外のことが起きたけド、そのことをもう忘れたわけじゃないでショ?」
再びワン・ジンに戸惑いの色が見えた。
レオーネ国で見たあの2人を思い出したら、また頭が混乱した。
カプリコルノ国王は別の女を後釜にしたとはいえ、あのとき己はしかと確信したはずだった。
入り込む隙間は微塵も無いほどに、あの2人は愛し合っているのだと。
それにカーネ・ロッソの――リエンの主に対する忠誠心もよく知っているが、たしかにエミにとってのカプリコルノ国王もそれほどのものに見えた。
ならばそれは一生揺らぐことのない心で、リエンのオブリーオがどんなに優秀でも効いてくれる気がしなかった。
でも胸はもしかしたらという期待に弾んでいて、頭がとにかく混乱した。
それ故に、リエンに答えを託した。
「俺はエミをどうすべきだ」
それはこう答えた。
「さっきご主人様ハ、エミにオブリーオを掛けることに決めたって言ったヨ。リエンもエミを殺したくないかラ、喜んで全身全霊でエミにオブリーオ掛けるヨ」
ならばそうしようと、今度こそワン・ジンが決めたとき、リエンが「でも」と続けた。
「もしエミに、リエンのオブリーオが効かなかったらどうするノ?」
それはつまり、エミが己の手に入らないことを意味した。
「殺す」
そうすることしか考え付かなかった。
エミへの想いが強過ぎた。
レオーネ国で見た2人を思い出すと、胸がえぐられるように痛みを上げ、五臓六腑は煮えくり返りそうだった。
「俺はっ……俺は、エミが欲しいんだ」
どんなに混乱していても、それだけは明確な真実だった。
「あのままエミが永遠にカプリコルノ国王のものだというのなら、俺の手でエミを殺した方がまだマシだ。そうしてしまった方が、エミが俺のものになった気になるからだ」
悲しそうに目を伏せたリエンが、次にこんなことを訊いた。
「エミを無事に王妃に出来ることになったラ、王太后陛下のことはどうするノ? 誰よりも人間の女嫌いの王太后陛下がエミを受け入れるわけがないシ、エミが殺されるかもしれなイ」
たしかにそうだった。
ワン・ジンがエミを手に入れる上で、母はカプリコルノ国王と並んで厄介な存在だった。
それこそオブリーオで忘れさせることが出来ないほどに、母の人間の女嫌いは骨の髄まで染み込んでいる。
「だったら、そのときは……」
そこまで言って、ワン・ジンは閉口した。
母のことに関しては、無事に事が進んでみないとどうすべきなのか判断が難しかった。
それにエミを殺すことになった場合を考えると、今考えるのは無駄だった。
「結婚パラータとかいうのは終わってしまったし、人込みに身を隠すのが難しくなった。とりあえず今回はこのまま帰国しよう。母上にこっ酷く怒られるだろうがな」
そしてエミを無事に攫うことが出来たのは、次の機会――カプリコルノ国の第二王子の戴冠式だった。
戴冠式の行われたサジッターリオ国の宮廷からエミがひとりで出て来て、美しい白馬に乗って町の門の方へと向かっていった。
祝福に集まったカプリコルノ・サジッターリオの民衆の人込みに紛れ、ちょいちょいテレトラスポルトを繰り返しながら後を追っていった。
邪魔が入らなかったことを考えると、母が言っていた通りアクアーリオ国の国王・王妃が協力してくれたのかもしれない。
エミが町の外に出て町から離れたら、あとはもう簡単だった。
(俺の、エミ……!)
馬の後ろに乗って、ワン・ジンはその細い腰を抱き締めた。
そしてエミが振り返る否や、ワン・ジンの後ろに乗っているリエンがテレトラスポルトした――
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