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第52話ー5
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――レオーネ国の密偵は、アクアーリオ国の情報を2ヶ月間掛けて、すべて入手してきた。
ヴァレンティーナは、もう3年前にアクアーリオ王太子に離婚されていたこと。
その後アクアーリオ王太子はすぐに貴族の女と再婚し、男が生まれたこと。
ヴァレンティーナはもう、政には一切の口出しを許されなくなっていたこと。
そんなに良い部屋を与えられておらず、明らかに王太子妃の頃や、カプリコルノにいた頃よりも質素な生活を送っているということ。
酷い状況に置かれているヴァレンティーナを救おうとした侍女が殺されたこと。
カプリコルノの王侯貴族の誕生日などに顔を出さないときは、必ず体調を崩していたこと。
告げ口防止のため、カプリコルノにひとりで帰国することは許されないこと。
また、部屋にいるときは足枷を付けられていたこと。
アクアーリオ国王や王太子は、それらすべてを必死に隠していたこと――
「それは何故? 私たちに国を、命を奪われるからでございますよ」
とベルが確信して言うと、コラードが失笑した。
「ふざけやがって……! だったら望み通り奪ってやるよ!」
「そうだね」
とタロウが溜め息を吐きながら同意した。
「戦はティーナにとって不本意だけど、皆が真に愛する5番目の天使がこんなことになっていたと知って、許せるカプリコルノ国民はいないだろうからね」
「決まりやな、フラビー。アクアーリオ相手なんて10分で終わりそうな小さな戦やけど、許せんからうちの国も参戦するわ」
とマサムネがフラヴィオの肩を叩くと、それは大きく長嘆息をした。
「ああ……決まりだ。まずは今からティーナを強引にでも連れ帰り、奇襲は好かんから向こうに2ヶ月の準備期間を与える。そして7月にアクアーリオと交戦だ」
ジルベルトがフラヴィオの服を引っ張った。
その狼のような琥珀色の瞳には、殺意が漲っていた。
「オレも戦に出る。オレが王太子を殺してやる。オレがっ……オレが、ティーナを守るんだ!」
マサムネの猫4匹のテレトラスポルトで、四国の国王がアクアーリオ国の宮廷前へと飛ぶ。
そこにいた門衛たちが、動揺して声を震わせた。
「え……えっ? あ、あの、本日は一体どのような――」
「どきなさい」
カンクロ女王の声が冷然と響くと、門衛たちが慌てて玄関の両扉を開けた。
四国の国王が猫4匹の耳を頼りに、ヴァレンティーナの部屋を探しながら宮廷の中を突き進んでいく。
それらから漂う殺気と威圧感に、擦れ違う王侯貴族も使用人も、圧倒されて廊下の端に避けていく。
やがてアクアーリオ国王が駆け付けて来て、顔面蒼白して後を追ってきた。
「お、お待ちください! そちらへ行っても何もありませんぞ! 何かご用でしたら、居間へどうぞ! ああそうだ、昨日素晴らしい茶を手に入れました、如何ですかな!?」
「結構だ」
カプリコルノ国王が一言返し、止まることなく突き進んでいく。
やがて猫4匹が「ここだ」と言って、とある部屋の前で立ち止まった。
「そっ、そこは使用人の部屋です!」
アクアーリオ国王が叫んだ。
たしかにそう言っても嘘には感じない部屋だった。
サジッターリオ国王がアクアーリオ国王を力尽くで脇に避け、扉を開けたら質素な部屋が現れた。
見るからにふかふかではないレットにヴァレンティーナが咳き込みながら寝ていて、薄手の毛布の中から鎖と重りが出ていた。
「ティーナ様!」
叫んだベルがその下へと駆け寄り、毛布をめくって、赤くなっている足首から枷を外す。
ヴァレンティーナが苦しそうに目を空けて、一同の顔を見た。
「――…あっ……皆……」
一瞬、しまったという顔をした。
でも、「ティーナ」と優しく微笑した一同の顔を見回し、父に「迎えに来たぞ」と抱き上げられたら、その首にしがみ付いて、堰を切ったように泣き出した。
小さく安堵の溜め息を吐いたマサムネが、ふと戸口へ振り返る。
そこに、真っ青になったアクアーリオ国王が小刻みに震えて立っていた。
「覚悟はええな? 詳しい日付は追って伝えるけど、大体2ヶ月後や。2ヶ月後に、アクアーリオとあんさんらの首をいただきに来るから、せいぜい精一杯戦の準備を整えておくか、首を洗って待ってり」
――ヴァレンティーナはカプリコルノに帰ってくると、泣きながらこれまでの悲しみや苦しみをすべて吐露した。
そして泣き疲れると、久々のふかふかレットとベルの腕の中で、母親に甘える幼子のように眠りに落ちた。
フラヴィオは愛娘の金糸のような髪を優しく撫でた後、その周りに集まっている一同の顔を見回した。
「7月のいつにするか」
「頭でええんちゃう?」
と答えたマサムネが、すぐに「いや」と訂正した。
「前日の6月末の4番目の天使パオラの誕生日は、ちゃんと祝ってやりたいからな。でも戦の前日じゃそうもいかんから……一週間後の7月8日はどうや?」
「こっちは構わんが、ムネはレオーネ国王になってから多忙だろう。予定を空けられるのか?」
「それくらいなら余裕やで。せやかて、アクアーリオ相手やで? ほんま小さい戦やっちゅーねん。その日普通に仕事してから、こっち来るわ。ワイと猫4匹だけで」
コラードが「オレも」と言った。
「前日も当日も普通に仕事してるから、時間が来たらテンテンあたりが迎えに来て。サジッターリオからはオレとリナルド、レンツォの3人で行くよ」
ベルがフラヴィオを見る。
「カプリコルノとカンクロからはどうしましょう?」
「ティーナのこととなったら、カプリコルノの将兵は皆参戦したがるだろうな」
「でもアクアーリオ相手に、将兵全員はまるで必要ありません。テレトラスポルトをするハナたちが大変ですし、選りすぐりの将兵が50人いれば良いのでは」
「そうだな。じゃあ、その分をカンクロの将兵に来てもらおう。で、カプリコルノの衛兵をやっていてもらおう」
「んじゃ当日、あたいら猫4匹がカンクロの将兵をここに連れて来るよ」
と言ったハナが、「ところで」と問うた。
「アクアーリオを奪ったあとは、ティーナがアクアーリオ女王でいいんだよな?」
「無論」
と、四国の国王の声が揃った。
――そして1498年7月7日。
カプリコルノ国では、将兵だけでなくほぼ全ての国民が闘志を漲らせ、王都オルキデーアでは戦の前日祭が開催されていた。
「アクアーリオを許すな!」
「アクアーリオを奪え!」
「我らがヴァレンティーナ王女殿下が、アクアーリオ女王陛下だ!」
そんな声は宮廷まで轟き、未だ覚悟の決まっていなかったヴァレンティーナが狼狽する。
「ち、父上、ベル、やっぱり戦争は止めてっ……?」
「そうは参りません、ティーナ様」
「被害は出来る限り少なくする。向こうの民衆は当然のこと、将兵もなるべく殺さない。命を奪うのは、アクアーリオ国王や王太子だけだ」
ヴァレンティーナが「でも」と尚のこと焦って続ける。
「戦争自体も嫌だけれど、私もう、自信がないの…! 女王になんて、到底なれないわっ……!」
2人が「ノ」と声を揃えた。
「自信を持つのだ、ティーナ。そなたは女王に相応しい」
「ティーナ様がアクアーリオ女王になるだけで、アクアーリオ国民は救われるのです」
「む…無理よ…私なんかじゃ、無理なのよっ……!」
「もう決まりだ、ティーナ」
「お覚悟を、ティーナ様」
「そんな!」
「さ、コニッリョが『仲間』なってくれるまで、あとほんの一押しだぞ、ティーナ」
「流石はティーナ様でございますね。さ、お願い致します」
「聞いてよ!」
3人の下へと、家政婦長ピエトラがやって来た。
「今日になって、アクアーリオ王太子が訪ねて来ましたよ。命乞いでは?」
――一方、その頃のサジッターリオ国。
カプリコルノにいたときにそうであったように、コラードとリナルド、レンツォが庭で武術の鍛錬をしていた。
「いよいよ明日だな、アクアーリオ戦。でも緊張感ないなー」
「そうですね、コラード兄上。ボクたちすることなさそう」
「本当に、レンツォ殿下。戦場に『力の王』と『力の王弟』、『人間卒業生』の3人が揃ったら、私たちはただのお飾りだよ」
そんな会話をしていたときのことだった。
「コラード!」
シャルロッテが、血相を変えて宮廷の中から出て来た。
由々しき事態が発生したのだと察した3人に、突如緊張が走る。
「大変よ、コラード! リナルド、レンツォ! 反乱軍が!」
『反乱軍』と聞いて、3人の顔が強張った。
「待って、ロッテ。反乱軍って、あの?」
「『あの』よ、コラード! リナルド、レンツォ! 彼らを今すぐ止めに行って! 彼らがさっき、武装して立ち入り禁止区域に入っていったらしいのよ!」
3人が馬に乗り、全速力で走らせて王都を飛び出していく。
ピピストレッロの山から、誰もが亡くなったと思っていたハーゲンの泣き声が響き渡ったこの日。
それは後に、世界中の国々で後世に語り継がれることになる大事変の前日だった。
※番外編に52話省略分とおまけあります。
ヴァレンティーナは、もう3年前にアクアーリオ王太子に離婚されていたこと。
その後アクアーリオ王太子はすぐに貴族の女と再婚し、男が生まれたこと。
ヴァレンティーナはもう、政には一切の口出しを許されなくなっていたこと。
そんなに良い部屋を与えられておらず、明らかに王太子妃の頃や、カプリコルノにいた頃よりも質素な生活を送っているということ。
酷い状況に置かれているヴァレンティーナを救おうとした侍女が殺されたこと。
カプリコルノの王侯貴族の誕生日などに顔を出さないときは、必ず体調を崩していたこと。
告げ口防止のため、カプリコルノにひとりで帰国することは許されないこと。
また、部屋にいるときは足枷を付けられていたこと。
アクアーリオ国王や王太子は、それらすべてを必死に隠していたこと――
「それは何故? 私たちに国を、命を奪われるからでございますよ」
とベルが確信して言うと、コラードが失笑した。
「ふざけやがって……! だったら望み通り奪ってやるよ!」
「そうだね」
とタロウが溜め息を吐きながら同意した。
「戦はティーナにとって不本意だけど、皆が真に愛する5番目の天使がこんなことになっていたと知って、許せるカプリコルノ国民はいないだろうからね」
「決まりやな、フラビー。アクアーリオ相手なんて10分で終わりそうな小さな戦やけど、許せんからうちの国も参戦するわ」
とマサムネがフラヴィオの肩を叩くと、それは大きく長嘆息をした。
「ああ……決まりだ。まずは今からティーナを強引にでも連れ帰り、奇襲は好かんから向こうに2ヶ月の準備期間を与える。そして7月にアクアーリオと交戦だ」
ジルベルトがフラヴィオの服を引っ張った。
その狼のような琥珀色の瞳には、殺意が漲っていた。
「オレも戦に出る。オレが王太子を殺してやる。オレがっ……オレが、ティーナを守るんだ!」
マサムネの猫4匹のテレトラスポルトで、四国の国王がアクアーリオ国の宮廷前へと飛ぶ。
そこにいた門衛たちが、動揺して声を震わせた。
「え……えっ? あ、あの、本日は一体どのような――」
「どきなさい」
カンクロ女王の声が冷然と響くと、門衛たちが慌てて玄関の両扉を開けた。
四国の国王が猫4匹の耳を頼りに、ヴァレンティーナの部屋を探しながら宮廷の中を突き進んでいく。
それらから漂う殺気と威圧感に、擦れ違う王侯貴族も使用人も、圧倒されて廊下の端に避けていく。
やがてアクアーリオ国王が駆け付けて来て、顔面蒼白して後を追ってきた。
「お、お待ちください! そちらへ行っても何もありませんぞ! 何かご用でしたら、居間へどうぞ! ああそうだ、昨日素晴らしい茶を手に入れました、如何ですかな!?」
「結構だ」
カプリコルノ国王が一言返し、止まることなく突き進んでいく。
やがて猫4匹が「ここだ」と言って、とある部屋の前で立ち止まった。
「そっ、そこは使用人の部屋です!」
アクアーリオ国王が叫んだ。
たしかにそう言っても嘘には感じない部屋だった。
サジッターリオ国王がアクアーリオ国王を力尽くで脇に避け、扉を開けたら質素な部屋が現れた。
見るからにふかふかではないレットにヴァレンティーナが咳き込みながら寝ていて、薄手の毛布の中から鎖と重りが出ていた。
「ティーナ様!」
叫んだベルがその下へと駆け寄り、毛布をめくって、赤くなっている足首から枷を外す。
ヴァレンティーナが苦しそうに目を空けて、一同の顔を見た。
「――…あっ……皆……」
一瞬、しまったという顔をした。
でも、「ティーナ」と優しく微笑した一同の顔を見回し、父に「迎えに来たぞ」と抱き上げられたら、その首にしがみ付いて、堰を切ったように泣き出した。
小さく安堵の溜め息を吐いたマサムネが、ふと戸口へ振り返る。
そこに、真っ青になったアクアーリオ国王が小刻みに震えて立っていた。
「覚悟はええな? 詳しい日付は追って伝えるけど、大体2ヶ月後や。2ヶ月後に、アクアーリオとあんさんらの首をいただきに来るから、せいぜい精一杯戦の準備を整えておくか、首を洗って待ってり」
――ヴァレンティーナはカプリコルノに帰ってくると、泣きながらこれまでの悲しみや苦しみをすべて吐露した。
そして泣き疲れると、久々のふかふかレットとベルの腕の中で、母親に甘える幼子のように眠りに落ちた。
フラヴィオは愛娘の金糸のような髪を優しく撫でた後、その周りに集まっている一同の顔を見回した。
「7月のいつにするか」
「頭でええんちゃう?」
と答えたマサムネが、すぐに「いや」と訂正した。
「前日の6月末の4番目の天使パオラの誕生日は、ちゃんと祝ってやりたいからな。でも戦の前日じゃそうもいかんから……一週間後の7月8日はどうや?」
「こっちは構わんが、ムネはレオーネ国王になってから多忙だろう。予定を空けられるのか?」
「それくらいなら余裕やで。せやかて、アクアーリオ相手やで? ほんま小さい戦やっちゅーねん。その日普通に仕事してから、こっち来るわ。ワイと猫4匹だけで」
コラードが「オレも」と言った。
「前日も当日も普通に仕事してるから、時間が来たらテンテンあたりが迎えに来て。サジッターリオからはオレとリナルド、レンツォの3人で行くよ」
ベルがフラヴィオを見る。
「カプリコルノとカンクロからはどうしましょう?」
「ティーナのこととなったら、カプリコルノの将兵は皆参戦したがるだろうな」
「でもアクアーリオ相手に、将兵全員はまるで必要ありません。テレトラスポルトをするハナたちが大変ですし、選りすぐりの将兵が50人いれば良いのでは」
「そうだな。じゃあ、その分をカンクロの将兵に来てもらおう。で、カプリコルノの衛兵をやっていてもらおう」
「んじゃ当日、あたいら猫4匹がカンクロの将兵をここに連れて来るよ」
と言ったハナが、「ところで」と問うた。
「アクアーリオを奪ったあとは、ティーナがアクアーリオ女王でいいんだよな?」
「無論」
と、四国の国王の声が揃った。
――そして1498年7月7日。
カプリコルノ国では、将兵だけでなくほぼ全ての国民が闘志を漲らせ、王都オルキデーアでは戦の前日祭が開催されていた。
「アクアーリオを許すな!」
「アクアーリオを奪え!」
「我らがヴァレンティーナ王女殿下が、アクアーリオ女王陛下だ!」
そんな声は宮廷まで轟き、未だ覚悟の決まっていなかったヴァレンティーナが狼狽する。
「ち、父上、ベル、やっぱり戦争は止めてっ……?」
「そうは参りません、ティーナ様」
「被害は出来る限り少なくする。向こうの民衆は当然のこと、将兵もなるべく殺さない。命を奪うのは、アクアーリオ国王や王太子だけだ」
ヴァレンティーナが「でも」と尚のこと焦って続ける。
「戦争自体も嫌だけれど、私もう、自信がないの…! 女王になんて、到底なれないわっ……!」
2人が「ノ」と声を揃えた。
「自信を持つのだ、ティーナ。そなたは女王に相応しい」
「ティーナ様がアクアーリオ女王になるだけで、アクアーリオ国民は救われるのです」
「む…無理よ…私なんかじゃ、無理なのよっ……!」
「もう決まりだ、ティーナ」
「お覚悟を、ティーナ様」
「そんな!」
「さ、コニッリョが『仲間』なってくれるまで、あとほんの一押しだぞ、ティーナ」
「流石はティーナ様でございますね。さ、お願い致します」
「聞いてよ!」
3人の下へと、家政婦長ピエトラがやって来た。
「今日になって、アクアーリオ王太子が訪ねて来ましたよ。命乞いでは?」
――一方、その頃のサジッターリオ国。
カプリコルノにいたときにそうであったように、コラードとリナルド、レンツォが庭で武術の鍛錬をしていた。
「いよいよ明日だな、アクアーリオ戦。でも緊張感ないなー」
「そうですね、コラード兄上。ボクたちすることなさそう」
「本当に、レンツォ殿下。戦場に『力の王』と『力の王弟』、『人間卒業生』の3人が揃ったら、私たちはただのお飾りだよ」
そんな会話をしていたときのことだった。
「コラード!」
シャルロッテが、血相を変えて宮廷の中から出て来た。
由々しき事態が発生したのだと察した3人に、突如緊張が走る。
「大変よ、コラード! リナルド、レンツォ! 反乱軍が!」
『反乱軍』と聞いて、3人の顔が強張った。
「待って、ロッテ。反乱軍って、あの?」
「『あの』よ、コラード! リナルド、レンツォ! 彼らを今すぐ止めに行って! 彼らがさっき、武装して立ち入り禁止区域に入っていったらしいのよ!」
3人が馬に乗り、全速力で走らせて王都を飛び出していく。
ピピストレッロの山から、誰もが亡くなったと思っていたハーゲンの泣き声が響き渡ったこの日。
それは後に、世界中の国々で後世に語り継がれることになる大事変の前日だった。
※番外編に52話省略分とおまけあります。
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