43 / 49
第2部 再会・自立編
10.銀座のデパートでデートした!
しおりを挟む
銀座のデパートは人でいっぱいだ。会場に近づいただけで、いい匂いが漂ってくる。
「いいところを選んだね、プロ意識がでてきたのかな?」
「学校では、おいしいものを食べないと腕が上がらないと言われました」
「おいしいものを食べていないことを腕が上がらない理由にしてはいけないと思うけど」
「でも、あまりおいしいものを食べていなかったように思います」
「俺が悪かった。未希にうまいものを食べさせてやれなくて」
「これからは自分でおいしいものを食べます」
「今日は自分で食べるものは自分がお金を払うんだよ」
「いろんなものを食べてみたいから、いいことを思いついた」
「どうするんだ?」
「二人で違うものを買って、半分食べたら交換する」
「それはいい考えだが、普通はしないな」
「山内さんとだからできる」
「少しは遠慮してみたらどうかな、自立した女性ならば」
「自立しているから、そういう人が必要なんです」
そう言われて悪い気はしなかった。未希は真剣に俺とのことを考えてくれているのだと思った。いや、ただ甘えているだけかもしれない。以前から甘え方はうまかった。
3品ほど食べて、テーブルで一休みする。合計6品食べたことになる。こんなのんびりした気持ちになったのは久しぶりだ。そばにはニコニコした未希が俺の手を握っている。この時間を大切にしたいと思った。
「お腹がいっぱいになると心まで満たされますね。この時間を大切にしたい」
そう未希が言ったので、思わず顔を見た。
「どうしたんですか?」
「俺も同じことを考えていたので驚いた」
「驚くことではありません。元々心が通じ合っていたではありませんか?」
「未希はそう思ってくれていたのか、気が付かなかった」
ほっとした。未希から距離をおいて、二人の関係を考えなければならないのは俺の方だったかもしれない。
それからまたそれぞれ3品ほど買って食べた。半分食べて交換したから、合計12品も食べたことになる。お腹がいっぱいになった。腹ごなしに銀ブラすることにした。
今日は土曜日なので歩行者天国ではなかった。多くの外国人観光客が歩いている。歩道は込み合っている。二人で手を繋いでただ歩いている。
「未希の自立のお祝いに何かプレゼントをさせてほしい」
「うれしい。ありがたくいただきます。クリスマスプレゼントはいつもしています。ほら」
未希は右手をみせてくれた。それは未希が冬の雨の日に戻ってきた時に気づいていた。
「大事にしてくれてありがとう。今度も俺の趣味でいいか?」
「その方がいいです」
目の前にブランドのジュエリー店があったのですぐに二人で入った。今度はブレスレットにしようと思っていた。
丁度よさそうなのが見つかった、値段も手ごろだ。デザインが二通りあったので、未希に選ばせた。そして、その場で着けて帰ってきた。
未希はお礼に今度の日曜日、クリスマスのディナーに招待するから6時に部屋に来てほしいと言った。
「いいところを選んだね、プロ意識がでてきたのかな?」
「学校では、おいしいものを食べないと腕が上がらないと言われました」
「おいしいものを食べていないことを腕が上がらない理由にしてはいけないと思うけど」
「でも、あまりおいしいものを食べていなかったように思います」
「俺が悪かった。未希にうまいものを食べさせてやれなくて」
「これからは自分でおいしいものを食べます」
「今日は自分で食べるものは自分がお金を払うんだよ」
「いろんなものを食べてみたいから、いいことを思いついた」
「どうするんだ?」
「二人で違うものを買って、半分食べたら交換する」
「それはいい考えだが、普通はしないな」
「山内さんとだからできる」
「少しは遠慮してみたらどうかな、自立した女性ならば」
「自立しているから、そういう人が必要なんです」
そう言われて悪い気はしなかった。未希は真剣に俺とのことを考えてくれているのだと思った。いや、ただ甘えているだけかもしれない。以前から甘え方はうまかった。
3品ほど食べて、テーブルで一休みする。合計6品食べたことになる。こんなのんびりした気持ちになったのは久しぶりだ。そばにはニコニコした未希が俺の手を握っている。この時間を大切にしたいと思った。
「お腹がいっぱいになると心まで満たされますね。この時間を大切にしたい」
そう未希が言ったので、思わず顔を見た。
「どうしたんですか?」
「俺も同じことを考えていたので驚いた」
「驚くことではありません。元々心が通じ合っていたではありませんか?」
「未希はそう思ってくれていたのか、気が付かなかった」
ほっとした。未希から距離をおいて、二人の関係を考えなければならないのは俺の方だったかもしれない。
それからまたそれぞれ3品ほど買って食べた。半分食べて交換したから、合計12品も食べたことになる。お腹がいっぱいになった。腹ごなしに銀ブラすることにした。
今日は土曜日なので歩行者天国ではなかった。多くの外国人観光客が歩いている。歩道は込み合っている。二人で手を繋いでただ歩いている。
「未希の自立のお祝いに何かプレゼントをさせてほしい」
「うれしい。ありがたくいただきます。クリスマスプレゼントはいつもしています。ほら」
未希は右手をみせてくれた。それは未希が冬の雨の日に戻ってきた時に気づいていた。
「大事にしてくれてありがとう。今度も俺の趣味でいいか?」
「その方がいいです」
目の前にブランドのジュエリー店があったのですぐに二人で入った。今度はブレスレットにしようと思っていた。
丁度よさそうなのが見つかった、値段も手ごろだ。デザインが二通りあったので、未希に選ばせた。そして、その場で着けて帰ってきた。
未希はお礼に今度の日曜日、クリスマスのディナーに招待するから6時に部屋に来てほしいと言った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる