春の雨に濡れて―オッサンが訳あり家出JKを嫁にするお話

登夢

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1.雨の夜に家出JKを自宅に連れ帰った!

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【3月3日(木)】
駅を出ると雨が降っている。春の雨だ。この頃の雨は春なのに冷たくて大嫌いだ。今日は3月3日のひな祭りだ。もう20日もするとお彼岸で段々昼の時間が長くなってくる。今週は忙しくて帰り時間が遅かったが、今日も遅くなった。もう9時をまわっている。

駅前に濡れた小柄な女の子が立っている。寂しそうな表情。どうしたのかなと思いながら、コンビニへ。晩御飯の弁当とビールのつまみなどを買って店を出るとまだ相変わらずの冷たい雨。より激しくなっている。

この雨の中を帰らなければならないと思うと憂鬱になる。傘をさしていても、スーツやズボンがずぶ濡れになる。待っても、雨脚が弱まらないとみて、家へ向かうことにする。

ふと見るとさっきの女の子がまだ寒そうに立っている。おどおどしているようにも見える。気になったので、思い切って「どうしたの」と声をかけた。女の子はおどおどしていたが、小さな声で「助けて下さい」といった。

「分かった。助けるけど、警察に連絡しようか」

「それはしないでください。助けて下さい」

「じゃあ、どう助ければいいの」

「家へ連れて行ってもらえますか」

「いいけど、君のうちはどこ?」

「いいえ、あなたの家です」

「ええ・・」

「お願いします。助けて下さい」

「分かった。それならとりあえず家で話を聞かせて」

「ありがとうございます」

チョット待ってと再びコンビニへ。お弁当とパンと牛乳、お菓子などを買い足した。女の子はサンダル履きで足が冷たそう。女の子は傘も持っていない。ひどい雨の中を相合傘でずぶ濡れになりながら家へ歩いた。

家は駅から10分ほど歩いたところにある1LDKの賃貸マンション。家賃の半分を会社が補助してくれるので、この辺りでもなんとか借りられている。オートロックの玄関を入ってエレベーターで3階の自室へ。

「どうぞ、入って」

「すみません」

「独身者の部屋だけど、大丈夫?」

「大丈夫です」

春先はまだ寒い。部屋の暖房をつける。しばらくすると暖かくなってきた。女の子は震えている。毛布を持ってきて羽織らせる。お湯を沸かして、飲み物の準備をする。

「とりあえず、ご飯を食べよう。お腹が空いてぺこぺこだから。君の分もかってきたから食べなさい」

「ありがとうございます。いただきます」

女の子はお腹が空いているのか、すっかり平らげた。そして、温かいお茶をおいしそうに飲んだ。

「事情を聞かせてくれるかな」

「・・・・」

「話せないようなこと」

「お願いします。ここに置いて下さい。なんでもしますから」

「それは困る。君は未成年だろう。親の許可もなくここに置くことはできない。捜索願でも出ていたら、僕は誘拐・監禁で警察に捕まってしまうよ」

「親はいません。捜索願も出ていないと思います」

「だから訳を聞かせて」

「何も聞かないでここにおいてもらう訳にはいきませんか。なんでもします。独身の一人住まいならお願いできませんか」

「僕も男だから君に襲いかかるかもしれないし、心配にならないの?」

「もしお望みなら、好きなようにしてもらっていいです。ですからここにおいてください」

「まあ、そこまでいうのなら。今日は雨の日でこれから君の家へ送って行くのも大変だから今日はここに泊まっていきなさい。ところで君は何歳?」

「ありがとうございます。17歳です」

行き掛かりとは言え大変なものを持ち帰ってしまった。何か事情があると思うが何も言わない。困った。狭い家に女の子を泊めることになった。

「お風呂を沸かすから入りなさい。女の子の着替えはないから、僕の男物でよかったらこれを着て」とトレーナーの上下と下着を置いた。

「ありがとうございます。しばらく着替えてなくて、使わせて下さい」

「先に入って、バスタオルはここにおいておくから。心配しないで、覗いたりしないから」

「すみません。入ります」

女の子が僕のトレーナーを着てお風呂から出てきた。お風呂上がりの女の子はよく見ると目がクリッとして結構可愛い。駅前は暗かったし、家についてからもほとんど下を向いていたので、顔がよく見えなかった。

その後に風呂に入った。これからどうなる? まあ、警察が来ることもないだろうし、しばらく様子を見るか。とりあえず名前くらいは聞いておこう。女の子が気になって暖まるとすぐに風呂を上がる。

「君、名前は?」

「山田美香といいます」

「事情は話したくなってからでいいよ」

「じゃあ、寝るとするか」

「君は寝室で僕の布団で寝てください。僕はこのソファーで寝るから」

「私がソファーで寝ます」

「いいから、布団で寝て、風邪をひくといけないから」

「じゃあ、そうします。お休みなさい」

女の子は寝室へ入った。静かになったので、眠ったみたい。疲れていたんだな。ソファーに寝転んで、毛布に包まり、これからどうすると考えていたら、こちらも仕事の疲れもあって眠ってしまった。

【3月4日(金)】
朝6時、起きる時間だ。洗面所で顔を洗う。女の子はまだ寝ているみたいで静かだ。今日は金曜日、まだ雨が降っている。天気予報では午前中には上がるようだ。春の冷たい雨は気が滅入る。

朝食の準備。トースト、ヨーグルト、フルーツ、ココアの簡単なもの。でも、朝食は必ず食べることにしている。食べていかないと、10時ごろにはお腹が減ってきて疲れてくる。準備を済ませて、寝室の女の子に声をかける。

「おはよう。起きて。僕は会社に出かけるから」

「ごめんなさい。気が付かなくて」

「疲れていたみたいだね。簡単だけど朝食を作ったから食べる?」

「ありがとうございます。いただきます」

「その前に、歯磨きをして顔を洗って。歯ブラシと櫛と手ぬぐいを置いてあるから」

「すみません」

女の子は急いで洗面所へ行って、身支度を整えてきた。髪を後ろに束ねてポニーテイルにしている。真白い襟足に自然と目が行く。

「事情を話してくれる気になった?」

「・・・・・」

「これから、出勤だから、あまり時間が取れないけど」

「このまま、ここにおいてもらえませんか?」

「事情を聴かないとできないよ。年頃の娘さんと同居なんて」

「少し考えさせてください。もう一日置いて下さい」

「分かった。もう一日くらいなら。明日から土曜、日曜と休みになるからゆっくり話を聞こう」

「ありがとうございます」

「もう少したったら出かけるけど、昼食は冷蔵庫のストッカーに冷凍食品があるから、適当に電子レンジで温めて食べたらいい。それから、夕食はまたお弁当を買ってくるから。それと部屋から外へ出ないでくれないか。今、他の人に見られると何かとまずいと思うので、テレビでも見ていて。でも自分の家へ帰りたくなったら帰っていいから。ここに予備キーを置いておくから、鍵を掛けて、玄関の郵便箱に入れといて。部屋は309号だから間違えないで」

「分かりました」

現金はほとんど財布の中で、家にはおいていない。念のため、貯金通帳をカバンに入れた。7時を過ぎたので、出勤。会社は虎の門にある。ここから池上線で五反田へ出て、山の手線に乗り換えて新橋で下車。徒歩10分で到着。

新橋はサラリーマンの街で何でもある。飲み食いにも事欠かない。上京して新橋に来た時はこの街の匂いが嫌だった。都会の匂いが街に満ちている。

どちらかというと不快な匂いだが、今は慣れて気にはならなくなっているが、やはりなじめない。人を緊張させる匂いで、住んでいる長原とも別な匂いだ。帰宅して、缶ビールか缶酎ハイを1本飲むとその緊張が解けてくる。だから、帰宅しての晩酌は欠かせない。

会社が入っているビルは、すべてIDカードでゲートを通過する。セキュリティが段々厳しくなっている。丁度8時に職場に到着。勤務時間は9時からだけど、通勤での混雑が嫌いなので早めに出勤している。大体、この部で一番早く出勤している。早いと誰もいないので挨拶もいらない。

大学の理系の学部を卒業後に入社して10年になる。役職は主任だが、部下はまだいないので気楽だ。給料は同年代としてはもらっている方かもしれない。独身者には十分な額だ。仕事はうまくこなせている方で特段のストレスも感じない。

学生時代はいろいろあったから、今はお金に困ることもなく、天国のような気ままな生活だ。でもその時の苦労が身に染みて、無駄遣いをしないようにして貯金もしている。

「おはようございます」と2年後輩の山本君が到着。彼は既婚者だが朝は早い。

「チョット教えてくれる。青少年とみだらな行為をした場合に罰せられると聞いたことがあるけど、青少年は何歳以下か知っている?」

「石原さん、何か後ろめたいことでもあるんですか?」

「いや、チョット気になって」

「18歳未満だと思いますよ。ネットで調べたらどうですか」

「そうかネットと言う手があったか。18歳未満と交際する場合は、気を付けなければいけないな」

「昨日、五反田駅で女の子に声をかけられたが、年を聞くと18歳と言うが、とても18歳には見えなかったから」

「18歳以上だったら、話に乗りました?」

「とんでもない。君子危うきに近寄らず」

ネットで調べると、やはり18歳未満の青少年とみだらな行為をした場合、淫行条例で罰せられるとある。真摯な交際なら認められるが、あいまいとある。また、親権者に告発されると真摯な交際でも逮捕されることもありそうだ。困ったことになった。まあ、みだらな行為をしなければ問題ないか。

今日帰ると居なくなっていたら良いけど。でもよく見ると、チョット可愛いい女の子だった。好きなタイプかもしれない。でも気を付けないと淫行で逮捕される。
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