13 / 21
13.二人で学校へ結婚の報告に行きました!
しおりを挟む
【6月27日(月)】
朝、私は目覚ましを見て飛び起きた。もう6時半を過ぎていた。目覚ましをかけ忘れていた。「寝坊をして、すみません」と慌ててキッチンへ出て行く。
「今日は二人ともお弁当はコンビニで買えばいいよ。ごめん、こちらも寝坊した。やっぱり、二人とも相当疲れていたんだね」
「そうみたいですね」
私はお弁当を作るのをあきらめた。
「朝食は、トーストとホットミルクで十分」
「そうします」
「昨日は、結婚式、入籍、初夜とお互い緊張することばかりだったから。それより、身体は大丈夫かい、疲れていない?」
「大丈夫です」
「それじゃ、今日はもう一仕事、学校へ結婚を報告しなければならない。今日、出勤したら、僕から佐藤先生に話があるので訪問したいと申し込む。決まったら携帯にメールで知らせるから」
「私は何をすれば良いですか」
「何もしなくて良い、自然体で。学校には今の気持ちを素直に話せば良いと思う。結婚が理由で退学になったりはしないだろう」
それから、いつもの時間にそれぞれ出勤、登校。
圭さんは会社に着いてすぐに学校に電話してくれた。佐藤先生に連絡がついて、4時に佐藤先生と副校長に会う約束ができたとメールで連絡が入った。
校舎の入口で待っていると4時少し前に圭さんが到着。目立たないように二人職員室へ行くと、佐藤先生が応接室に案内してくれた。すぐに副校長が応接室に入ってきた。挨拶をすませるとすぐに圭さんが話し始める。
「山田美香が6月18日で18歳になりました。ご存知のとおりの経緯から、私たちは3か月間同居しております。この間、お互いに気持ちが通い合って好きになりました。二人相談して、このまま同居を続けるのであれば、けじめをつけて結婚する方が良いとの結論に達しまして、昨日の6月26日日曜日に二人で結婚式を挙げて入籍しました。事前にご相談することもなく、突然ご報告することになりましたが、ご理解いただきたいと思います。美香の叔母からも承諾をもらっています。これが、婚姻届受理証明書です」
「この前に二人にお会いした時に、真摯なことは分かっていました。山田さんは18歳になったばかり、それに3か月と言う短い期間でよく決心しましたね。後悔しませんか?」
「3か月、同居していた訳ですから、90日間毎日会っていたことになります。それも毎日長い時間です。それで石原さんの誠実さや優しさが分かっているので迷いなどありませんでした。そして、この人が運命の人だと確信しました。普通の恋人同士なら、毎週1日会っていたとしても90週分になります。これは2年近く付き合っていたのと同じです。決して短い期間ではありません」
圭さんに言われたのを思い出して話した。圭さんも覚えていたようで笑いをこらえていた。
「そうですね。7年間も付き合っていても結婚に踏み切れないカップルもいます。石原さんは3か月で山田さんの面倒を一生見ると決断されたわけですね」
「そのとおりです。もうひとつの理由がそれに当たります。美香には進学してもらいたいと思っています。でもいくら進めても遠慮しているみたいで。結婚すれば、妻を養うのは当たり前だし、進学も身内なのだから遠慮しないと思ったからです」
「お二人の心構えは良く分かりました。私も、このまま同居を続けるのなら、はっきりさせて良かったと思います。おめでとうございます。校長はじめ関係者には私から説明しておきます」
「よろしくお願いします」
「戸籍ができたら、戸籍謄本を学校に提出してください。必要な手続きをします」
「その時に、担任の私からクラスの皆にも知らせます」
「ご理解いただいてありがとうございます」
丁寧に挨拶してから、二人一緒に帰宅した。
「私を進学させるためだったのですか」
「それもあるけど、一番は美香ちゃんが大好きになったこと、二番は料理がうまくて家事ができることかな。そういえば、家事ができることは学校に話さなかった」
「進学のことまで考えてくれていたとは思いませんでした」
「学校に結婚を認めてもらうための方便でもあるけど、是非進学してほしい。僕の奥さんになったのだから、遠慮はいらないし、大学でもっと勉強してほしい。だから進学のことを考えてほしい」
「わかりました。考えてみます」
圭さんは「これでやるべきことはすべて終わってほっとした。後は戸籍謄本が届いたら、会社へ結婚の届け出をして、美香ちゃんの扶養申請をするだけ。これでもう何の心配もなく、美香ちゃんを妻として抱いてやれる」と言ってくれた。嬉しかった。
帰りにスーパーによって二人で食材などを買った。週末は結婚式で忙しかったから十分に食材の補給ができていなかった。私は冷蔵庫の在庫と1週間分の献立を考えて、籠に品物を入れていく。
献立表ができていて、それをローテションで作る。少し多めに作って余ったものは、冷凍保存して、お弁当や数日後の付け合わせにする。
あれだけあった冷凍食品もほとんどなくなって私の作った料理に代わっている。毎日の料理はできるだけ、目先が変わって、しかも無駄にならないように心がけている。よい奥さんになりたい。
圭さんはソファーでいつものとおり家事をこなして行く私をみている。いつも帰宅は、8時前後だから、今日は時間があるのと、学校への報告が終わったので、ゆったりしている。気が付くと圭さんが居眠りしている。そっと毛布をかける。お疲れ様、少し休んで。
いつもよりずっと早い6時からの夕食。結婚2日目の夕食になるけど、圭さんは考え事をしているみたいで、話かけてもちぐはぐ。なんとなくぎこちない夕食だった。でも私は幸せな思いでいっぱいだった。
後かたづけを済ませると圭さんがコーヒーを入れてくれた。お湯を沸かして、コーヒー豆をミルで挽いて、ドリップでゆっくり入れる。
会社でコーヒー豆を扱っているので、毎日、食後に入れて一人飲んでいたそうだ。晩酌とおなじで1日の緊張が解けるからだとか。毎回産地やブレンドの違うものを買ってきているみたい。早く帰った日や週末に入れてくれる。
私はブラックが好きだけど、圭さんは最初の一口はブラックで味見をして、その後はミルクも砂糖も全部入れて飲んでいる。それから二人で産地やブレンドの批評をする。これは新橋の駅ビルで見つけた珍しいべトナム産とか。ちょっと苦いけどおいしい。
一休みしたところで、お風呂。
圭さんが先に入って頭を洗っているところへ、昨日と同じに「お背中をお流しします」と入って、頭を洗っているのに構わず背中を洗い始める。
頭と背中が同時に洗い終わる。それから、私も洗ってほしいといって、全身を洗ってもらった。終わるとすぐにしがみ付く。
そして、あることをさせてほしいと頼んだ。圭さんは断るけど、でもどうしてもさせてほしいと頼んだ。圭さんは「美香ちゃんの気持ちが分かった」と言って聞き入れてくれた。
終わった後、圭さんはすぐにしゃがみこんで私を抱きしめてありがとうといってキスしてくれた。私はしばらく大声で泣いた。圭さんは泣き止むまで抱きしめてくれた。何か重たいものが吹っ切れたような気がして気持ちが楽になった。
それから、二人頭からシャワーを浴びて浴室を出た。バスタオルで身体を拭きあってから、圭さんは私を抱っこして寝室へ運んでくれた。
私は今朝の寝坊を思いだして「ちょっと待って」と言って、目覚まし時計を5時半にセットした。これで安心。圭さんに抱きついた。圭さんは優しく優しく私を愛してくれた。
「圭さんは左利きなんですね。今まで気が付かなったけど、抱いてもらって初めて分かりました」
「もともと左利きだけど、小さい時に矯正したから、右手が自由に使える。見た目では分からないと思う」
「でも私を可愛がってくれるのは左手。私を必ず右側に寝かせるので分かった」
「確かに、利き手の左手が自由に使えるから、美香ちゃんを必ず右側に寝かせている」
「私は右利きだから、圭さんの右側で丁度いい。新しい発見、二人の相性が合っていてうれしい」
「疲れているみたいだから、もう休もうか、後ろから抱いてあげるから」
「ありがとう。お休みなさい」
朝、5時。昨日は寝坊したけど早く目が覚めた。生理になったみたいで、トイレに立った。そのまま着替え始める。圭さんがどうしたのというので、生理になったことを話した。
しばらくできないけどごめんなさいと謝ると「少し休んだ方が良いと思うのでよかった」と言われた。しばらくはお互い離れて休んだ方がよいかもしれない。
圭さんもそう思っているみたい。離れるといっても隣合わせに布団を敷いているから、そばで寝ていることにかわりはない。
期末試験の日程が、7月1日(金)~6日(水)なので、お勉強に集中したいから丁度良かったかも。次の日からしばらく夜遅くまで勉強して、圭さんの布団に入らなかった。ただ、手を伸ばすと、手を繋いでくれる。それだけで十分。試験が終わるまでは、しばらくお休み。
【7月3日(日)】
日曜日の午後、山崎先生から感謝のメールが届いた。佐藤先生からプロポーズされて結婚することになったとのことだった。すぐに圭さんに報告した。
それで、おめでとうございますと、二人で山崎先生に電話した。山崎先生と佐藤先生は7年間交際していたが、お互い仕事が忙しかったり、転勤になったりして、すれ違いが多く、結婚にまでは至らなかったそうだ。
佐藤先生は、石原さんと山田さんが3か月と言う短い期間で愛を育んで結婚の決心をしたことを聞いて、自分たちはどうなんだと考えたら、すぐにプロポーズしなければいけないと思ったという。
土曜日に呼び出されて突然プロポーズされて、快諾したとのことであった。お世話になった山崎先生と佐藤先生の結婚が、二人の結婚が契機となったのを聞いて驚くと同時にとても嬉しかった。
【7月11日(月)】
7月8日(金)に二人の新しい戸籍謄本が届いた。7月11日(月)に圭さんは会社へ戸籍謄本を提出して私を妻として扶養家族にする手続きをしてくれたので、私は正真正銘の妻になった。感無量!
私は学校へ戸籍謄本を提出した。佐藤先生は私が結婚して石原美香になったことをクラス全員に紹介してくれた。皆、驚いていたけど祝福してくれた。
山田美香だった時は、出席番号がいつも最後の方だったけど、石原美香になったら出席番号が1番先になったのには驚いた。
それから、今までは勉強の相談をされることが多かったけど、結婚したと分かると、異性との付き合い方などの相談もされるようになった。あまり役に立てないかもしれないけどできるだけ相談に乗ってあげようと思う。
朝、私は目覚ましを見て飛び起きた。もう6時半を過ぎていた。目覚ましをかけ忘れていた。「寝坊をして、すみません」と慌ててキッチンへ出て行く。
「今日は二人ともお弁当はコンビニで買えばいいよ。ごめん、こちらも寝坊した。やっぱり、二人とも相当疲れていたんだね」
「そうみたいですね」
私はお弁当を作るのをあきらめた。
「朝食は、トーストとホットミルクで十分」
「そうします」
「昨日は、結婚式、入籍、初夜とお互い緊張することばかりだったから。それより、身体は大丈夫かい、疲れていない?」
「大丈夫です」
「それじゃ、今日はもう一仕事、学校へ結婚を報告しなければならない。今日、出勤したら、僕から佐藤先生に話があるので訪問したいと申し込む。決まったら携帯にメールで知らせるから」
「私は何をすれば良いですか」
「何もしなくて良い、自然体で。学校には今の気持ちを素直に話せば良いと思う。結婚が理由で退学になったりはしないだろう」
それから、いつもの時間にそれぞれ出勤、登校。
圭さんは会社に着いてすぐに学校に電話してくれた。佐藤先生に連絡がついて、4時に佐藤先生と副校長に会う約束ができたとメールで連絡が入った。
校舎の入口で待っていると4時少し前に圭さんが到着。目立たないように二人職員室へ行くと、佐藤先生が応接室に案内してくれた。すぐに副校長が応接室に入ってきた。挨拶をすませるとすぐに圭さんが話し始める。
「山田美香が6月18日で18歳になりました。ご存知のとおりの経緯から、私たちは3か月間同居しております。この間、お互いに気持ちが通い合って好きになりました。二人相談して、このまま同居を続けるのであれば、けじめをつけて結婚する方が良いとの結論に達しまして、昨日の6月26日日曜日に二人で結婚式を挙げて入籍しました。事前にご相談することもなく、突然ご報告することになりましたが、ご理解いただきたいと思います。美香の叔母からも承諾をもらっています。これが、婚姻届受理証明書です」
「この前に二人にお会いした時に、真摯なことは分かっていました。山田さんは18歳になったばかり、それに3か月と言う短い期間でよく決心しましたね。後悔しませんか?」
「3か月、同居していた訳ですから、90日間毎日会っていたことになります。それも毎日長い時間です。それで石原さんの誠実さや優しさが分かっているので迷いなどありませんでした。そして、この人が運命の人だと確信しました。普通の恋人同士なら、毎週1日会っていたとしても90週分になります。これは2年近く付き合っていたのと同じです。決して短い期間ではありません」
圭さんに言われたのを思い出して話した。圭さんも覚えていたようで笑いをこらえていた。
「そうですね。7年間も付き合っていても結婚に踏み切れないカップルもいます。石原さんは3か月で山田さんの面倒を一生見ると決断されたわけですね」
「そのとおりです。もうひとつの理由がそれに当たります。美香には進学してもらいたいと思っています。でもいくら進めても遠慮しているみたいで。結婚すれば、妻を養うのは当たり前だし、進学も身内なのだから遠慮しないと思ったからです」
「お二人の心構えは良く分かりました。私も、このまま同居を続けるのなら、はっきりさせて良かったと思います。おめでとうございます。校長はじめ関係者には私から説明しておきます」
「よろしくお願いします」
「戸籍ができたら、戸籍謄本を学校に提出してください。必要な手続きをします」
「その時に、担任の私からクラスの皆にも知らせます」
「ご理解いただいてありがとうございます」
丁寧に挨拶してから、二人一緒に帰宅した。
「私を進学させるためだったのですか」
「それもあるけど、一番は美香ちゃんが大好きになったこと、二番は料理がうまくて家事ができることかな。そういえば、家事ができることは学校に話さなかった」
「進学のことまで考えてくれていたとは思いませんでした」
「学校に結婚を認めてもらうための方便でもあるけど、是非進学してほしい。僕の奥さんになったのだから、遠慮はいらないし、大学でもっと勉強してほしい。だから進学のことを考えてほしい」
「わかりました。考えてみます」
圭さんは「これでやるべきことはすべて終わってほっとした。後は戸籍謄本が届いたら、会社へ結婚の届け出をして、美香ちゃんの扶養申請をするだけ。これでもう何の心配もなく、美香ちゃんを妻として抱いてやれる」と言ってくれた。嬉しかった。
帰りにスーパーによって二人で食材などを買った。週末は結婚式で忙しかったから十分に食材の補給ができていなかった。私は冷蔵庫の在庫と1週間分の献立を考えて、籠に品物を入れていく。
献立表ができていて、それをローテションで作る。少し多めに作って余ったものは、冷凍保存して、お弁当や数日後の付け合わせにする。
あれだけあった冷凍食品もほとんどなくなって私の作った料理に代わっている。毎日の料理はできるだけ、目先が変わって、しかも無駄にならないように心がけている。よい奥さんになりたい。
圭さんはソファーでいつものとおり家事をこなして行く私をみている。いつも帰宅は、8時前後だから、今日は時間があるのと、学校への報告が終わったので、ゆったりしている。気が付くと圭さんが居眠りしている。そっと毛布をかける。お疲れ様、少し休んで。
いつもよりずっと早い6時からの夕食。結婚2日目の夕食になるけど、圭さんは考え事をしているみたいで、話かけてもちぐはぐ。なんとなくぎこちない夕食だった。でも私は幸せな思いでいっぱいだった。
後かたづけを済ませると圭さんがコーヒーを入れてくれた。お湯を沸かして、コーヒー豆をミルで挽いて、ドリップでゆっくり入れる。
会社でコーヒー豆を扱っているので、毎日、食後に入れて一人飲んでいたそうだ。晩酌とおなじで1日の緊張が解けるからだとか。毎回産地やブレンドの違うものを買ってきているみたい。早く帰った日や週末に入れてくれる。
私はブラックが好きだけど、圭さんは最初の一口はブラックで味見をして、その後はミルクも砂糖も全部入れて飲んでいる。それから二人で産地やブレンドの批評をする。これは新橋の駅ビルで見つけた珍しいべトナム産とか。ちょっと苦いけどおいしい。
一休みしたところで、お風呂。
圭さんが先に入って頭を洗っているところへ、昨日と同じに「お背中をお流しします」と入って、頭を洗っているのに構わず背中を洗い始める。
頭と背中が同時に洗い終わる。それから、私も洗ってほしいといって、全身を洗ってもらった。終わるとすぐにしがみ付く。
そして、あることをさせてほしいと頼んだ。圭さんは断るけど、でもどうしてもさせてほしいと頼んだ。圭さんは「美香ちゃんの気持ちが分かった」と言って聞き入れてくれた。
終わった後、圭さんはすぐにしゃがみこんで私を抱きしめてありがとうといってキスしてくれた。私はしばらく大声で泣いた。圭さんは泣き止むまで抱きしめてくれた。何か重たいものが吹っ切れたような気がして気持ちが楽になった。
それから、二人頭からシャワーを浴びて浴室を出た。バスタオルで身体を拭きあってから、圭さんは私を抱っこして寝室へ運んでくれた。
私は今朝の寝坊を思いだして「ちょっと待って」と言って、目覚まし時計を5時半にセットした。これで安心。圭さんに抱きついた。圭さんは優しく優しく私を愛してくれた。
「圭さんは左利きなんですね。今まで気が付かなったけど、抱いてもらって初めて分かりました」
「もともと左利きだけど、小さい時に矯正したから、右手が自由に使える。見た目では分からないと思う」
「でも私を可愛がってくれるのは左手。私を必ず右側に寝かせるので分かった」
「確かに、利き手の左手が自由に使えるから、美香ちゃんを必ず右側に寝かせている」
「私は右利きだから、圭さんの右側で丁度いい。新しい発見、二人の相性が合っていてうれしい」
「疲れているみたいだから、もう休もうか、後ろから抱いてあげるから」
「ありがとう。お休みなさい」
朝、5時。昨日は寝坊したけど早く目が覚めた。生理になったみたいで、トイレに立った。そのまま着替え始める。圭さんがどうしたのというので、生理になったことを話した。
しばらくできないけどごめんなさいと謝ると「少し休んだ方が良いと思うのでよかった」と言われた。しばらくはお互い離れて休んだ方がよいかもしれない。
圭さんもそう思っているみたい。離れるといっても隣合わせに布団を敷いているから、そばで寝ていることにかわりはない。
期末試験の日程が、7月1日(金)~6日(水)なので、お勉強に集中したいから丁度良かったかも。次の日からしばらく夜遅くまで勉強して、圭さんの布団に入らなかった。ただ、手を伸ばすと、手を繋いでくれる。それだけで十分。試験が終わるまでは、しばらくお休み。
【7月3日(日)】
日曜日の午後、山崎先生から感謝のメールが届いた。佐藤先生からプロポーズされて結婚することになったとのことだった。すぐに圭さんに報告した。
それで、おめでとうございますと、二人で山崎先生に電話した。山崎先生と佐藤先生は7年間交際していたが、お互い仕事が忙しかったり、転勤になったりして、すれ違いが多く、結婚にまでは至らなかったそうだ。
佐藤先生は、石原さんと山田さんが3か月と言う短い期間で愛を育んで結婚の決心をしたことを聞いて、自分たちはどうなんだと考えたら、すぐにプロポーズしなければいけないと思ったという。
土曜日に呼び出されて突然プロポーズされて、快諾したとのことであった。お世話になった山崎先生と佐藤先生の結婚が、二人の結婚が契機となったのを聞いて驚くと同時にとても嬉しかった。
【7月11日(月)】
7月8日(金)に二人の新しい戸籍謄本が届いた。7月11日(月)に圭さんは会社へ戸籍謄本を提出して私を妻として扶養家族にする手続きをしてくれたので、私は正真正銘の妻になった。感無量!
私は学校へ戸籍謄本を提出した。佐藤先生は私が結婚して石原美香になったことをクラス全員に紹介してくれた。皆、驚いていたけど祝福してくれた。
山田美香だった時は、出席番号がいつも最後の方だったけど、石原美香になったら出席番号が1番先になったのには驚いた。
それから、今までは勉強の相談をされることが多かったけど、結婚したと分かると、異性との付き合い方などの相談もされるようになった。あまり役に立てないかもしれないけどできるだけ相談に乗ってあげようと思う。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる