12 / 54
11 エルグランド城
しおりを挟む
思いがけず城を訪れることになってしまったフィオレッタは、広い客間に案内されていた。
「ではお客様。旦那様が戻るまでこちらでお待ちください」
ここまで案内してくれたのは、ふくよかな体つきの年配の侍女だった。
白髪まじりの髪をきっちりとまとめ、年のわりに背筋がすっと伸びている。
名をヘルマといい、この屋敷に長く仕えているのだと穏やかに告げてくれた。
「はい、わかりました」
「すぐにお飲み物をお持ちいたします」
その声には、どこか「この家を守る者」としての重みがある。
だが、彼女の視線には一瞬だけ探るような色が混じっていた。
見知らぬ来客――それも領主が直々に連れてきた女を、簡単に受け入れるつもりはないのだろう。
(警戒されているわね)
フィオレッタは、柔らかく微笑むことでそれ以上の詮索を避けた。
表向きの穏やかさの裏に、貴族社会で培った礼節と慎重さが滲む。
フィオレッタは室内をそっと眺める。
磨かれた床にはカーテン越しの光が揺れ、薄い影が模様のように流れている。
物音ひとつしない静寂が、かえってこの館の整然とした気配を際立たせていた。
(なんて整えられた場所かしら)
壁には必要最低限の装飾しかなく、家具もすべて形が美しい。どれも良質な品ではあるが、誇示するような華やかさはない。
使う人の節度と責任を感じさせる、凛とした空間だった。
その空気に包まれて、フィオレッタは自然と背筋を伸ばした。
長い旅路の疲れも、いつの間にか薄らいでいくような気がする。
「お待たせいたしました。お口に合えばいいのですけれど」
ヘルマが戻り、銀のトレイを静かにテーブルへと置いた。
香り高い紅茶の入ったポット、焼きたてのクッキー、そして桃色のマグカップ。
それをフィオレッタとティナの前にそれぞれ並べていく。
「さあさ、ティナ様。あたたかいミルクでございますよ」
「わあ~! ヘルマ、ありがとう!」
「とんでもございません。さあさ、こちらのクッキーもお皿にとっておきますね」
「うん!」
ふくよかな頬をほころばせ、ヘルマは穏やかな笑顔を浮かべた。
先ほどまで探るような鋭い眼差しを向けていたとは思えないほど、今の彼女の顔には慈愛がにじんでいる。
ティナのためにクッキーを取り分ける仕草も実に優しく、まるで長く見守ってきた家族のようだった。
(この方……ティナのことを本当に大切にしているのね)
フィオレッタはそう思いながら、紅茶の香りを胸いっぱいに吸い込む。
こんなふうに丁寧に淹れられたお茶を口にするのは、いつ以来だろう。
カップの取っ手に指を添え、自然な所作でそっと持ち上げる。
背筋を伸ばしたまま、音を立てずに一口。フィオレッタにとっては、ごくありふれた仕草のつもりだった。
けれど、対面にいたヘルマが、その瞬間ぴたりと動きを止めた。
驚いたように目を見開き、思わず手にしていたティーポットを傾けるのも忘れてしまっている。
「……まぁ、なんと上品な……」
かすれるような呟きに、フィオレッタは思わず首を傾けた。
「え……あの、なにか無作法をしてしまったでしょうか?」
「い、いえ。その、失礼いたしました。お客様がとても……お美しい所作をなさるものですから」
慌てて姿勢を正すヘルマの様子に、フィオレッタは小さく微笑む。
特別なことなどしていない。
ただ、長年の教育で身についた礼儀作法が、無意識のうちに出てしまっただけだ。
そのやり取りを見ていたティナが、ぱあっと顔を輝かせる。
「フィオおねえちゃま、いまの、キゾクのマナーだぁ!」
「ふふ……そんな大げさなものじゃないわ」
「でもね、ほんとにきれいだったの。ティナもあんなふうにしたい!」
ティナはクマのぬいぐるみを抱きしめたまま、目をきらきらと輝かせている。
無邪気なその笑顔に、フィオレッタの頬もやわらかく緩んだ。
「ええええ、そうでございますね。この屋敷には女主人がいませんので、ティナ様のお手本になるお嬢様がいらっしゃるのは素晴らしいことです」
先ほどまで探るような眼差しを向けていたヘルマが、今は一転して、感嘆の色を隠しもしない。
目元を輝かせ、まるで久々に希望を見つけたような声音だった。
「私なんて。少し気をつけているだけです」
「控えめにおっしゃいますけれど、あの所作はそう簡単にできるものではございませんよ、お客様!」
「ありがとうございます」
照れ隠しに微笑み返すと、ティナがマグカップを両手で包みながら、ひょいと首をかしげる。
「フィオおねえちゃま、ティナね、いっぱいれんしゅうして、きれいにお茶のめるようになりたい」
「あら、きっとすぐにできるようになるわ。ティナはいくつなの?」
「ティナはね、もうごさい!」
「まぁ、五歳なのね。とてもおりこうさんだわ」
「えへへ~。クーちゃんもね、ごさいなの!」
そう言ってぬいぐるみを抱きしめ、ティナはにこりと笑った。
城内に入ってから、ヴェルフリートとはすぐに別れた。
「あとで話をする」とだけ言い残して去っていったが、いつ戻るのかは分からない。
「……」
フィオレッタは隣でクッキーをぽろぽろとこぼしながら食べているティナを、そっと見つめた。
無邪気な笑顔を見ていると、つい先ほどの怯えた表情が嘘のようだ。
(それにしても……この城の空気には、どこか静かな寂しさがあるわ)
入ってすぐ、広間の壁に飾られた大きな絵画が目に留まった。
黒い布が半ばを覆い、喪に服すように慎ましく掛けられている。
それでも、わずかに見えた部分――そこには、微笑む女性の膝に座る小さな幼子の姿があった。
淡い亜麻色の巻き毛に、すみれ色の瞳。
間違いなく、あの子はティナだ。
絵画の一部しか見えなかったが、女性の横に立つ男性の姿もあった。
おそらく、あれはティナたち家族を描いたものだ。
(ティナが『お花をあげたい』って言っていたのは……あの絵の中の人のことなのかもしれない)
胸の奥が、ひやりと冷たくなる。
この城に漂う穏やかな静けさの裏には、確かに喪の空気がある。
それを誰も口にしないまま、時間だけが流れているような。
ティナの両親に会いたいという言葉、そしてフィオレッタが知らない辺境伯家の代替わり。それらの事象がひとつに結びついていく。
(……ティナのご両親は、もうこの世にいらっしゃらないのかもしれない)
そう思った瞬間、胸の奥に鈍い痛みが広がった。
幼い子が失うには、あまりにも大きなもの。それでも、ティナは笑っている。小さな手でぬいぐるみを抱きしめながら。
(おかしなものね。初めて会ったのに、この笑顔を曇らせたくないなんて)
フィオレッタはそっと息を吸い、ティナの髪の上に視線を落とした。
窓から差し込む光が、亜麻色の巻き毛をやさしく照らしていた。
「ではお客様。旦那様が戻るまでこちらでお待ちください」
ここまで案内してくれたのは、ふくよかな体つきの年配の侍女だった。
白髪まじりの髪をきっちりとまとめ、年のわりに背筋がすっと伸びている。
名をヘルマといい、この屋敷に長く仕えているのだと穏やかに告げてくれた。
「はい、わかりました」
「すぐにお飲み物をお持ちいたします」
その声には、どこか「この家を守る者」としての重みがある。
だが、彼女の視線には一瞬だけ探るような色が混じっていた。
見知らぬ来客――それも領主が直々に連れてきた女を、簡単に受け入れるつもりはないのだろう。
(警戒されているわね)
フィオレッタは、柔らかく微笑むことでそれ以上の詮索を避けた。
表向きの穏やかさの裏に、貴族社会で培った礼節と慎重さが滲む。
フィオレッタは室内をそっと眺める。
磨かれた床にはカーテン越しの光が揺れ、薄い影が模様のように流れている。
物音ひとつしない静寂が、かえってこの館の整然とした気配を際立たせていた。
(なんて整えられた場所かしら)
壁には必要最低限の装飾しかなく、家具もすべて形が美しい。どれも良質な品ではあるが、誇示するような華やかさはない。
使う人の節度と責任を感じさせる、凛とした空間だった。
その空気に包まれて、フィオレッタは自然と背筋を伸ばした。
長い旅路の疲れも、いつの間にか薄らいでいくような気がする。
「お待たせいたしました。お口に合えばいいのですけれど」
ヘルマが戻り、銀のトレイを静かにテーブルへと置いた。
香り高い紅茶の入ったポット、焼きたてのクッキー、そして桃色のマグカップ。
それをフィオレッタとティナの前にそれぞれ並べていく。
「さあさ、ティナ様。あたたかいミルクでございますよ」
「わあ~! ヘルマ、ありがとう!」
「とんでもございません。さあさ、こちらのクッキーもお皿にとっておきますね」
「うん!」
ふくよかな頬をほころばせ、ヘルマは穏やかな笑顔を浮かべた。
先ほどまで探るような鋭い眼差しを向けていたとは思えないほど、今の彼女の顔には慈愛がにじんでいる。
ティナのためにクッキーを取り分ける仕草も実に優しく、まるで長く見守ってきた家族のようだった。
(この方……ティナのことを本当に大切にしているのね)
フィオレッタはそう思いながら、紅茶の香りを胸いっぱいに吸い込む。
こんなふうに丁寧に淹れられたお茶を口にするのは、いつ以来だろう。
カップの取っ手に指を添え、自然な所作でそっと持ち上げる。
背筋を伸ばしたまま、音を立てずに一口。フィオレッタにとっては、ごくありふれた仕草のつもりだった。
けれど、対面にいたヘルマが、その瞬間ぴたりと動きを止めた。
驚いたように目を見開き、思わず手にしていたティーポットを傾けるのも忘れてしまっている。
「……まぁ、なんと上品な……」
かすれるような呟きに、フィオレッタは思わず首を傾けた。
「え……あの、なにか無作法をしてしまったでしょうか?」
「い、いえ。その、失礼いたしました。お客様がとても……お美しい所作をなさるものですから」
慌てて姿勢を正すヘルマの様子に、フィオレッタは小さく微笑む。
特別なことなどしていない。
ただ、長年の教育で身についた礼儀作法が、無意識のうちに出てしまっただけだ。
そのやり取りを見ていたティナが、ぱあっと顔を輝かせる。
「フィオおねえちゃま、いまの、キゾクのマナーだぁ!」
「ふふ……そんな大げさなものじゃないわ」
「でもね、ほんとにきれいだったの。ティナもあんなふうにしたい!」
ティナはクマのぬいぐるみを抱きしめたまま、目をきらきらと輝かせている。
無邪気なその笑顔に、フィオレッタの頬もやわらかく緩んだ。
「ええええ、そうでございますね。この屋敷には女主人がいませんので、ティナ様のお手本になるお嬢様がいらっしゃるのは素晴らしいことです」
先ほどまで探るような眼差しを向けていたヘルマが、今は一転して、感嘆の色を隠しもしない。
目元を輝かせ、まるで久々に希望を見つけたような声音だった。
「私なんて。少し気をつけているだけです」
「控えめにおっしゃいますけれど、あの所作はそう簡単にできるものではございませんよ、お客様!」
「ありがとうございます」
照れ隠しに微笑み返すと、ティナがマグカップを両手で包みながら、ひょいと首をかしげる。
「フィオおねえちゃま、ティナね、いっぱいれんしゅうして、きれいにお茶のめるようになりたい」
「あら、きっとすぐにできるようになるわ。ティナはいくつなの?」
「ティナはね、もうごさい!」
「まぁ、五歳なのね。とてもおりこうさんだわ」
「えへへ~。クーちゃんもね、ごさいなの!」
そう言ってぬいぐるみを抱きしめ、ティナはにこりと笑った。
城内に入ってから、ヴェルフリートとはすぐに別れた。
「あとで話をする」とだけ言い残して去っていったが、いつ戻るのかは分からない。
「……」
フィオレッタは隣でクッキーをぽろぽろとこぼしながら食べているティナを、そっと見つめた。
無邪気な笑顔を見ていると、つい先ほどの怯えた表情が嘘のようだ。
(それにしても……この城の空気には、どこか静かな寂しさがあるわ)
入ってすぐ、広間の壁に飾られた大きな絵画が目に留まった。
黒い布が半ばを覆い、喪に服すように慎ましく掛けられている。
それでも、わずかに見えた部分――そこには、微笑む女性の膝に座る小さな幼子の姿があった。
淡い亜麻色の巻き毛に、すみれ色の瞳。
間違いなく、あの子はティナだ。
絵画の一部しか見えなかったが、女性の横に立つ男性の姿もあった。
おそらく、あれはティナたち家族を描いたものだ。
(ティナが『お花をあげたい』って言っていたのは……あの絵の中の人のことなのかもしれない)
胸の奥が、ひやりと冷たくなる。
この城に漂う穏やかな静けさの裏には、確かに喪の空気がある。
それを誰も口にしないまま、時間だけが流れているような。
ティナの両親に会いたいという言葉、そしてフィオレッタが知らない辺境伯家の代替わり。それらの事象がひとつに結びついていく。
(……ティナのご両親は、もうこの世にいらっしゃらないのかもしれない)
そう思った瞬間、胸の奥に鈍い痛みが広がった。
幼い子が失うには、あまりにも大きなもの。それでも、ティナは笑っている。小さな手でぬいぐるみを抱きしめながら。
(おかしなものね。初めて会ったのに、この笑顔を曇らせたくないなんて)
フィオレッタはそっと息を吸い、ティナの髪の上に視線を落とした。
窓から差し込む光が、亜麻色の巻き毛をやさしく照らしていた。
740
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームの悪役令嬢の兄の婚約者に転生しましたが傷物になったので退場を希望します!
ユウ
恋愛
平凡な伯爵令嬢のリネットは優しい婚約者と妹と穏やかで幸福な日々を送っていた。
相手は公爵家の嫡男であり第一王子殿下の側近で覚えもめでたく社交界の憧れの漆黒の騎士と呼ばれる貴族令息だった。
結婚式前夜、婚約者の妹に会いに学園に向かったが、そこで事件が起きる。
現在学園で騒動を起こしている第二王子とその友人達に勘違いから暴行を受け階段から落ちてしまう…
その時に前世の記憶を取り戻すのだった…
「悪役令嬢の兄の婚約者って…」
なんとも微妙なポジション。
しかも結婚前夜で傷物になる失態を犯してしまったリネットは婚約解消を望むのだが、悪役令嬢の義妹が王子に婚約破棄を突きつける事件に発展してしまう。
無自覚人たらしマシュマロ令嬢、王宮で崇拝される ――見た目はぽっちゃり、中身は只者じゃない !
恋せよ恋
ファンタジー
富豪にして美食家、オラニエ侯爵家の長女ステファニー。
もっちり体型から「マシュマロ令嬢」と陰口を叩かれる彼女だが、
本人は今日もご機嫌に美味しいものを食べている。
――ただし、この令嬢、人のオーラが色で見える。
その力をひけらかすこともなく、ただ「気になるから」と忠告した結果、
不正商会が摘発され、運気が上がり、気づけば周囲には信奉者が増えていく。
十五歳で王妃に乞われ、王宮へ『なんでも顧問』として迎えられたステファニー。
美食を愛し、人を疑わず、誰にでも礼を尽くすその姿勢は、
いつの間にか貴族たちの心を掴み、王子たちまで惹きつけていく。
これは、
見た目はぽっちゃり、されど中身は只者ではないマシュマロ令嬢が、
無自覚のまま王宮を掌握していく、もっちり系・人たらし王宮譚。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 エール📣いいね❤️励みになります!
🔶表紙はAI生成画像です🤖
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
なりゆきで妻になった割に大事にされている……と思ったら溺愛されてた
たぬきち25番
恋愛
男爵家の三女イリスに転生した七海は、貴族の夜会で相手を見つけることができずに女官になった。
女官として認められ、夜会を仕切る部署に配属された。
そして今回、既婚者しか入れない夜会の責任者を任せられた。
夜会当日、伯爵家のリカルドがどうしても公爵に会う必要があるので夜会会場に入れてほしいと懇願された。
だが、会場に入るためには結婚をしている必要があり……?
※本当に申し訳ないです、感想の返信できないかもしれません……
※他サイト様にも掲載始めました!
公爵令息様を治療したらいつの間にか溺愛されていました
Karamimi
恋愛
マーケッヒ王国は魔法大国。そんなマーケッヒ王国の伯爵令嬢セリーナは、14歳という若さで、治癒師として働いている。それもこれも莫大な借金を返済し、幼い弟妹に十分な教育を受けさせるためだ。
そんなセリーナの元を訪ねて来たのはなんと、貴族界でも3本の指に入る程の大貴族、ファーレソン公爵だ。話を聞けば、15歳になる息子、ルークがずっと難病に苦しんでおり、どんなに優秀な治癒師に診てもらっても、一向に良くならないらしい。
それどころか、どんどん悪化していくとの事。そんな中、セリーナの評判を聞きつけ、藁をもすがる思いでセリーナの元にやって来たとの事。
必死に頼み込む公爵を見て、出来る事はやってみよう、そう思ったセリーナは、早速公爵家で治療を始めるのだが…
正義感が強く努力家のセリーナと、病気のせいで心が歪んでしまった公爵令息ルークの恋のお話です。
【完結】女嫌いの公爵様に嫁いだら前妻の幼子と家族になりました
香坂 凛音
恋愛
ここはステイプルドン王国。
エッジ男爵家は領民に寄り添う堅実で温かな一族であり、家族仲も良好でした。長女ジャネットは、貴族学園を優秀な成績で卒業し、妹や弟の面倒も見る、評判のよい令嬢です。
一方、アンドレアス・キーリー公爵は、深紅の髪と瞳を持つ美貌の騎士団長。
火属性の魔法を自在に操り、かつて四万の敵をひとりで蹴散らした伝説の英雄です。
しかし、女性に心を閉ざしており、一度は結婚したものの離婚した過去を持ちます。
そんな彼が、翌年に控える隣国マルケイヒー帝国の皇帝夫妻の公式訪問に備え、「形式だけでいいから再婚せよ」と王に命じられました。
選ばれたのは、令嬢ジャネット。ジャネットは初夜に冷たい言葉を突きつけられます。
「君を妻として愛するつもりはない」
「跡継ぎなら、すでにいる。……だから子供も必要ない」
これは、そんなお飾りの妻として迎えられたジャネットが、前妻の子を真心から愛し、公爵とも次第に心を通わせていく、波乱と愛の物語です。
前妻による陰湿な嫌がらせ、職人養成学校の設立、魔導圧縮バッグの開発など、ジャネットの有能さが光る場面も見どころ。
さらに、伝説の子竜の登場や、聖女を利用した愚王の陰謀など、ファンタジー要素も盛りだくさん。前向きな有能令嬢の恋の物語です。最後には心あたたまるハッピーエンドが待っています。
※こちらの作品は、カクヨム・小説家になろうでは「青空一夏」名義で投稿しております。
アルファポリスでは作風を分けるため、別アカウントを使用しています。
本作は「ほのぼの中心+きつすぎないざまぁ」で構成されています。
スカッとする場面だけでなく、読み終わったあとに幸福感が残る物語です。
ちょっぴり痛快、でも優しい読後感を大切にしています。
※カクヨム恋愛ランキング11位(6/24時点)
全54話、完結保証つき。
毎日4話更新:朝7:00/昼12:00/夕17:00/夜20:00→3回更新に変えました。
どうぞ、最後までお付き合いくださいませ。
愛のない結婚をした継母に転生したようなので、天使のような息子を溺愛します
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
目が覚めると私は昔読んでいた本の中の登場人物、公爵家の後妻となった元王女ビオラに転生していた。
人嫌いの公爵は、王家によって組まれた前妻もビオラのことも毛嫌いしており、何をするのも全て別。二人の結婚には愛情の欠片もなく、ビオラは使用人たちにすら相手にされぬ生活を送っていた。
それでもめげずにこの家にしがみついていたのは、ビオラが公爵のことが本当に好きだったから。しかしその想いは報われることなどなく彼女は消え、私がこの体に入ってしまったらしい。
嫌われ者のビオラに転生し、この先どうしようかと考えあぐねていると、この物語の主人公であるルカが声をかけてきた。物語の中で悲惨な幼少期を過ごし、闇落ち予定のルカは純粋なまなざしで自分を見ている。天使のような可愛らしさと優しさに、気づけば彼を救って本物の家族になりたいと考える様に。
二人一緒ならばもう孤独ではないと、私はルカとの絆を深めていく。
するといつしか私を取り巻く周りの人々の目も、変わり始めるのだったーー
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる