生活魔法は万能です

浜柔

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480 結果は良好

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 ルキアス達は三基の砲台を設置した。これに合わせ一基の時には全周の四分の三に及んでいた砲塔の旋回範囲を全周の四分の一に縮小した。これで砲塔毎の負担と、旋回によるタイムラグを軽減できる。
 起動してみれば、結果は良好だった。

「やる事無くなっちまったな」
「別にタイラクは狩りをしてくれてていいんだよ?」

 タイラクの呟きにフヨヨンは突っ込んだ。

「あの砲台の動かし方なんて判らんから遠慮しとくぜ」

 砲台を止めておかければ、その攻撃に巻き込まれないとも限らない。この時停止と再起動を行うのは狩りをする当人だろう。だがタイラクは砲台の動かし方を憶えようとしなかったので動かせない。

「少しは魔道具の使えるようになったらどうなんだい?」
「そんな物使えなくたってこれがあればどうにでもなる」

 タイラクは腰に佩いた剣を手で叩いた。

「これだから原始人は困るよ」
「そんなに褒めるなよ」

 不敵に笑うタイラクを白けた目で見つつ、フヨヨンは首を大きく横に振りながら溜め息を吐いた。

「ところで魔石はどうやって拾うんだ?」

 ザネクが床に落ちる魔石を見ながら言った。砲台が動いていては魔法に巻き込まれる可能性がある。

「砲台を止めて、拾って回ればいいんじゃないの?」

 シャルウィは何でもないように言うのだが……。

「砲台を止めたら魔物が来るだろ?」
「あ、そっか! じゃあ、どうしよう?」
「遠くから引き寄せるのはどうかな?」
「どうやって?」
「『ふいご』でやってみるよ」

 ルキアスは『ふいご』で風を魔石に吹き付けてみる。だが魔石は床の凸凹に引っ掛かって思うように動いてくれなかった。

「……この程度の風じゃだめみたい」
「『傘』で引っ掛けるのはどうだ?」

 ザネクが『傘』を小さく差して引っ掻いてみる。魔石一個が狙った通りに動いたものの、床の出っ張った部分に『傘』が引っ掛かって割れた。

「床の凸凹が邪魔になるな」
「それに一度に一個しか動かせなかったね……」
「それなぁ」
「箒で掃いてみたらどうかしら?」

 メイナーダが『収納』から箒を出して、掲げてみせる。

「それをどうするんですか?」
「ルキアスちゃん、取り敢えず『傘』を小さく差してみて」
「はい……」

 ルキアスは小さく『傘』を差した。
 するとメイナーダが箒の柄に紐を通し、『傘』に括り付ける。

「こうするのよ。やってみて」
「なるほど」

 ルキアスは『傘』を魔石が転がる方へと移動させ、箒の先だけが床を擦るように細かく動かす。

「〃「おおー」〃」

 皆が感嘆した。全部は無理でも半分は拾えそうだった。
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