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609.困る
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女の新しい肉体は逞しい系だ。
だからとガチムチではなく、女性的な滑らかな曲線を備えつつも筋肉の質感を持っている。腹もうっすら割れる程度だ。
「おまえ! おまえなのかい!?」
「わたくしに決まっているではありませんか。あなたはその目で見ていたでしょう?」
「見ていたよ。見ていたけれど、あまりに違いすぎるから……」
「あら、あなたはこの新しいわたくしの肉体はお嫌い?」
「嫌いなんてことがあるものか。おまえはおまえじゃないか。だけど目のやり場に困るから、早く何か着ておくれ」
「興奮してしまうのかしら?」
「勿論だとも」
「それなら一緒に興奮しましょう?」
女の目は怪しく光った。肉体が若返ったことで、性欲も若返ってしまったのだ。
夫は女の腕に搦め捕られると、蛇に睨まれた蛙のように硬直した。
「お、おまえ? アッー!」
だからとガチムチではなく、女性的な滑らかな曲線を備えつつも筋肉の質感を持っている。腹もうっすら割れる程度だ。
「おまえ! おまえなのかい!?」
「わたくしに決まっているではありませんか。あなたはその目で見ていたでしょう?」
「見ていたよ。見ていたけれど、あまりに違いすぎるから……」
「あら、あなたはこの新しいわたくしの肉体はお嫌い?」
「嫌いなんてことがあるものか。おまえはおまえじゃないか。だけど目のやり場に困るから、早く何か着ておくれ」
「興奮してしまうのかしら?」
「勿論だとも」
「それなら一緒に興奮しましょう?」
女の目は怪しく光った。肉体が若返ったことで、性欲も若返ってしまったのだ。
夫は女の腕に搦め捕られると、蛇に睨まれた蛙のように硬直した。
「お、おまえ? アッー!」
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